ドメインの作成 (Create Domain) (データ管理)

概要

指定のワークスペースで属性ドメインを作成します。

使用法

  • ドメイン管理は次の手順で行います。

    1. このツールでドメインを作成します。
    2. [ドメインにコード値を追加 (Add Coded Value To Domain)] ツールまたは [範囲ドメインの値を設定 (Set Value For Range Domain)] ツールを使用して、値をドメインに追加するか、ドメインの値の範囲を設定します。
    3. [フィールドへのドメインの割り当て (Assign Domain To Field)] ツールを使って、ドメインをフィーチャクラスに関連付けます。
  • コード値ドメインでは、デフォルト値および複製のスプリット ポリシーとデフォルト値のマージ ポリシーのみがサポートされます。

  • 範囲ドメインでは、すべてのスプリット ポリシーとマージ ポリシーがサポートされます。スプリットまたはマージ操作後、入力フィーチャの数値と指定されたスプリットまたはマージ ポリシーに基づいて出力フィーチャの属性値が計算されます。

構文

CreateDomain(in_workspace, domain_name, {domain_description}, {field_type}, {domain_type}, {split_policy}, {merge_policy})
パラメーター説明データ タイプ
in_workspace

新しいドメインが格納されるジオデータベース。

Workspace
domain_name

作成されるドメインの名前。

String
domain_description
(オプション)

作成されるドメインの説明。

String
field_type
(オプション)

作成する属性ドメインのタイプ。属性ドメインとは、フィールド タイプの適正な値を規定するルールです。属性ドメインの割当先となるフィールドのデータ タイプに一致するフィールド タイプを指定します。

  • TEXT任意の文字列。
  • FLOAT -3.4E38〜1.2E38の範囲の有理数。
  • DOUBLE -2.2E308〜1.8E308の範囲の有理数。
  • SHORT -32,768〜32,767の範囲の整数。
  • LONG -2,147,483,648〜2,147,483,647の範囲の整数。
  • DATE日付と時刻
String
domain_type
(オプション)

作成するドメイン タイプ。

  • CODED属性に対して一連の有効な値を指定します。たとえば、コード値ドメインによって、CL (鋳鉄パイプ)、DL (ダクタイル鋳鉄パイプ)、ACP (石綿コンクリート パイプ) など、有効なパイプ材の値を指定できます。これがデフォルトです。
  • RANGE数値属性に対して有効な値の範囲を指定します。たとえば、配水管の水圧が 50 ~ 75 psi である場合は、範囲ドメインによってこれらの最小値と最大値を指定できます。
String
split_policy
(オプション)

作成されたドメインのスプリット ポリシー。フィーチャを分割するときの属性値の振舞いは、属性のスプリット ポリシーによって制御されます。

  • DEFAULT分割後の 2 つのフィーチャの属性には、該当するフィーチャクラスまたはサブタイプの属性のデフォルト値が適用されます。
  • DUPLICATE分割後の 2 つのフィーチャの属性には、元の属性値のコピーが適用されます。
  • GEOMETRY_RATIO分割後の 2 つのフィーチャの属性には、元のフィーチャの値の比率が適用されます。この比率は、元のジオメトリの分割時に使用した比率に基づいています。ジオメトリを均等に分割した場合、それぞれの新規フィーチャの属性には、元のオブジェクトの属性の 2 分の 1 の値が割り当てられます。ジオメトリ比率ポリシーは範囲ドメインにのみ適用されます。
String
merge_policy
(オプション)

作成されたドメインのマージ ポリシー。2 つのフィーチャを 1 つのフィーチャにマージする際には、マージ ポリシーが新規フィーチャの属性値を制御します。

  • DEFAULTマージ後のフィーチャの属性には、該当するフィーチャクラスまたはサブタイプの属性のデフォルト値が適用されます。非数値フィールドおよびコード値ドメインには、このマージ ポリシー以外は適用できません。
  • SUM_VALUESマージ後のフィーチャの属性には、元のフィーチャの属性の合計値が適用されます。合計値ポリシーは範囲ドメインにのみ適用されます。
  • AREA_WEIGHTEDマージ後のフィーチャの属性には、元のフィーチャの属性値の加重平均値が適用されます。この平均値は、元のフィーチャのジオメトリに基づいています。加重平均値ポリシーは範囲ドメインにのみ適用されます。
String

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_workspace

更新された入力ワークスペース。

ワークスペース

コードのサンプル

CreateDomain (ドメインの作成) の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで CreateDomain 関数を使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/data"
arcpy.CreateDomain_management("montgomery.gdb", "Materials", 
                              "Valid pipe materials", "TEXT", "CODED")
CreateDomain (ドメインの作成) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のスタンドアロン スクリプトでは、ワークフローの一部として CreateDomain (ドメインの作成) 関数を使って属性ドメインを作成し、値をそのドメインに割り当て、ドメインをフィーチャクラスのフィールドに割り当てます。

# Name: MakeDomain.py
# Description: Create an attribute domain to constrain pipe material values
 
# Import system modules
import arcpy
 
# Set the workspace (to avoid having to type in the full path to the data 
# every time)
arcpy.env.workspace = "C:/data"
 
# Set local parameters
domName = "Material4"
gdb = "montgomery.gdb"
inFeatures = "Montgomery.gdb/Water/Distribmains"
inField = "Material"
# Process: Create the coded value domain
arcpy.CreateDomain_management("montgomery.gdb", domName, "Valid pipe materials", 
                              "TEXT", "CODED")
# Store all the domain values in a dictionary with the domain code as the "key" 
# and the domain description as the "value" (domDict[code])
domDict = {"CI":"Cast iron", "DI": "Ductile iron", "PVC": "PVC", 
           "ACP": "Asbestos concrete", "COP": "Copper"}
    
# Process: Add valid material types to the domain
# use a for loop to cycle through all the domain codes in the dictionary
for code in domDict:        
    arcpy.AddCodedValueToDomain_management(gdb, domName, code, domDict[code])
    
# Process: Constrain the material value of distribution mains
arcpy.AssignDomainToField_management(inFeatures, inField, domName)

ライセンス情報

  • Basic: はい
  • Standard: はい
  • Advanced: はい

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