概要
ライン フィーチャまたはポリゴン フィーチャに沿って頂点を追加します。さらに、曲線セグメント (ベクター、円弧、楕円弧) を直線セグメントに置き換えます。
図
使用法
直線セグメントへの頂点の挿入には [距離] パラメーターの値が使用されます。曲線セグメントは [距離]、[最小偏角]、または [最大オフセット偏差] パラメーターに基づいた頂点の挿入によって単純化されます。
頂点の挿入はセグメントごとに行われます。
[頂点の挿入 (Densify)] を実行するたびに、頂点の挿入方法を 1 つだけ選択できます。
データの空間参照は、このツールによって生成される結果に非常に大きな影響を与えます。フィーチャの形状を正確に維持するため、適切な座標系で頂点を挿入します。
生成されるフィーチャには、(始点と終点を含め) 元のフィーチャの各頂点と一致する頂点が配置されます。
[最大頂点数] は、頂点を挿入した各出力セグメントの最大頂点数を制御します。頂点の挿入操作にこの値よりも大きい値が必要な場合、セグメントは、この頂点数 (+/- 1) を超えないように調整されます。無効な値 (0 以下) が入力されると、線形セグメントに制限が適用されず、ツールはデフォルトで曲線セグメントの 12000 に設定します。
[最大頂点数] を設定すると、設定値が線形セグメントと曲線セグメントの最大頂点数に使用されます。
メモ:
使用される値が大きくなるほど、フィーチャが非常に拡大する可能性が大きくなります。大きいフィーチャをオーバーレイすると、パフォーマンスへの悪影響が生じることがあります。極端に小さい値を使用すると、出力フィーチャが劣化して、NULL ジオメトリになる可能性があります。また、極端に小さい値により、以降の解析で予期しない結果を返すフィーチャが作成されることもあります。[最大オフセット偏差] によって頂点を挿入する際の入力ジオメトリに円弧が含まれている場合、出力ジオメトリで 2 本の連続するセグメントがなす角度が 10 度を超えないように、オフセットの上限が適用されます。[最小偏角] によって頂点を挿入する場合、この角度を超えることができます。
注意:
このツールを実行すると、入力データが変更されます。詳しい説明および不適切なデータの変更を防ぐための方法については、「出力データセットを作成しないツール」をご参照ください。
構文
Densify(in_features, {densification_method}, {distance}, {max_deviation}, {max_angle}, {max_vertex_per_segment})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_features | 頂点を挿入する対象のポリゴンまたはライン フィーチャクラス。 | Feature Layer |
densification_method (オプション) | 使用するフィーチャに頂点を挿入する方法を指定します。
| String |
distance (オプション) | 頂点間の最大直線距離。この距離は、直線だけでなく曲線の単純化にも必ず適用されます。デフォルト値は、データの XY 許容値に基づいています。 | Linear Unit |
max_deviation (オプション) | 元のセグメントから出力セグメントまでの最大距離。このパラメーターは曲線にのみ適用されます。デフォルト値は、データの XY 許容値に基づいています。 | Linear Unit |
max_angle (オプション) | 入力ジオメトリから出力ジオメトリまでの最大角度。有効な範囲は 0 ~ 90 度です。デフォルト値は 10 です。このパラメーターは曲線にのみ適用されます。 | Double |
max_vertex_per_segment (オプション) | セグメントあたりに許容される最大長点数。値が入力されていない、または無効な値 (0 以下) を入力した場合、線形セグメントの頂点の上限がなく、曲線セグメントはデフォルトの 12000 になります。 | Long |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_feature_class | 頂点が挿入された入力フィーチャ。 | フィーチャクラス |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで Densify 関数を使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.Densify_edit("C:/data.gdb/lines", "ANGLE", "", "", "0.75")
次に示すスタンドアロン スクリプトは、ワークフローの一部として Densify 関数および Snap 編集ツールを使用する方法を示しています。
# Name: Snap.py
# Description: Snap climate regions boundary to vegetation layer
# boundary to ensure common boundary is coincident
# import system modules
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.workspace = "C:/data"
# Make backup copy of climate regions feature class,
# since modification with the Editing tools below is permanent.
climateBackup = "backups/climate.shp"
arcpy.CopyFeatures_management('climate.shp', climateBackup)
# Densify climate regions feature class to make sure there are enough vertices
# to match detail of vegetation layer when layers are snapped.
arcpy.Densify_edit('climate.shp', "DISTANCE", "10 Feet")
# Snap climate regions feature class to vegetation layer vertices and edge.
# First, snap climate region vertices to the nearest vegetation vertex within
# 30 Feet. Second, snap climate region vertices to the nearest vegetation edge
# within 20 Feet.
snapEnv1 = ["Habitat_Analysis.gdb/vegtype", "VERTEX", "30 Feet"]
snapEnv2 = ["Habitat_Analysis.gdb/vegtype", "EDGE", "20 Feet"]
arcpy.Snap_edit('climate.shp', [snapEnv1, snapEnv2])
環境
ライセンス情報
- Basic: いいえ
- Standard: はい
- Advanced: はい