Boolean Not (Spatial Analyst)

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

Image Analyst ライセンスで利用できます。

概要

1 つの入力ラスターのセル値に対してブール型の論理否定 (補数) 演算を行います。

入力値が true (0 以外) の場合には、出力値は 0 になります。入力値が false (0) の場合には、出力値は 1 になります。

ブール演算ツールの詳細

[Boolean Not] の図
OutRas = BooleanNot(InRas1)

使用法

  • ブール演算ツールでは、入力がブール値と見なされます。つまり、0 以外の値は真、値 0 は偽として処理されます。

  • このブール型の評価の実行に必要なのは、単一の入力値のみが必要です。

  • 入力値が浮動小数点数の場合は、操作を実行する前に 0 または 1 の整数値に変換されます。入力値が浮動小数点数 0.0 の場合は、整数 0 に変換されます。入力値が 0.0 以外の値の場合は、整数 1 に変換されます。たとえば、浮動小数点数 0.6、32.22、-4.2 が入力された場合は 1 として扱われます。出力値は、必ず整数になります。

  • 入力がマルチバンド ラスターである場合、出力はマルチバンド ラスターになります。ツールは、入力の各バンドに対して操作を行います。

  • マップ代数演算では、このツールに相当する演算子シンボルは、「~」 (リンク) です。

  • このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。

構文

BooleanNot(in_raster_or_constant)
パラメーター説明データ タイプ
in_raster_or_constant

このブール型演算の実行の対象となる入力値

数値をこのパラメーターの入力として使用するには、セル サイズと範囲を最初に環境で設定しておく必要があります。

Raster Layer; Constant

戻り値

名前説明データ タイプ
out_raster

出力ラスター。

出力セル値は 0 または 1 です。

Raster

コードのサンプル

BooleanNot の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、Grid ラスターに対してブール型の論理否定 (補数) 演算を行い、TIFF ラスターとして結果を出力します。

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outBooleanNot = BooleanNot("degs")
outBooleanNot.save("C:/sapyexamples/output/outboolnot.tif")
BooleanNot の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、Grid ラスターに対するブール型の論理否定 (補数) 演算を行います。

# Name: BooleanNot_Ex_02.py
# Description: Performs a Boolean complement (NOT) operation on the
#              cell values of an input raster
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inRaster = "degs"

# Execute BooleanNot
outBooleanNot = BooleanNot(inRaster)

# Save the output 
outBooleanNot.save("C:/sapyexamples/output/outboolnot")

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst または Image Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst または Image Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst または Image Analyst

関連トピック