地理的中心の算出 (Mean Center) (空間統計)

概要

一連のフィーチャの地理的中心 (または濃度の中心) を特定します。

[地理的中心の算出 (Mean Center)] ツールの詳細

[地理的中心の算出 (Mean Center)] の図

使用法

  • 地理的中心とは、入力フィーチャの重心の平均 X 値と Y 値、および使用可能な場合は Z 値で構築されるポイントのことです。

  • このツールで距離を正確に測定するには、投影データが必要です。

  • 地理的中心ポイント フィーチャの X,Y,Z 値は、[出力フィーチャクラス] 内の属性になります。これらの値は、XCOORDYCOORD および ZCOORD フィールドに格納されます。

  • 地理的中心を個別に算出するために、[ケース フィールド] を使用してフィーチャをグループ化します。[ケース フィールド] を指定した場合、ケース フィールドの値に基づいて、まず入力ライン フィーチャがグループ化され、次にそのグループごとに地理的中心が算出されます。ケース フィールドは、整数型、日付型、または文字列型です。[ケース フィールド] に NULL 値を持つレコードは、分析から除外されます。

  • [ディメンション フィールド] は、入力フィーチャクラス内の数値フィールドです。[地理的中心の算出 (Mean Center)] ツールでは、このフィールド内のすべての値の平均を算出し、結果を出力フィーチャクラスに格納します。

  • このツールはポイント データの 3D の性質を認識し、Z 値が使用できる場合は、計算で X,Y,Z の値を使用します。それらの結果は本質的に 3D であるため、[シーン] で視覚化する必要があります。解析結果を正しく視覚化するには、必ず解析を [シーン] で実行するか、結果レイヤーを [シーン] にコピーしてください。

  • ライン フィーチャとポリゴン フィーチャの場合は、距離の計算にフィーチャの重心が使用されます。マルチポイント、ポリライン、または複数のパートを持つポリゴンの場合は、すべてのフィーチャ パートの加重平均中心を使用して重心が計算されます。加重は、ポイント フィーチャの場合は 1、ライン フィーチャの場合は長さ、ポリゴン フィーチャの場合は面積です。

  • マップ レイヤーを使用して、入力フィーチャクラスを指定できます。解析対象として指定したレイヤーの中で何らかのフィーチャが選択されている場合、選択されているフィーチャだけが解析の対象となります。

  • 注意:

    シェープファイルを使用するときは、NULL 値を格納できないため、注意が必要です。シェープファイル以外の入力からシェープファイルを作成するツールまたはその他の方法では、NULL 値がゼロとして格納または解釈される場合があります。場合によっては、NULL 値はシェープファイルに非常に大きな負の値として格納されます。この場合、予期せぬ結果に至ることがあります。詳細については、「ジオプロセシングでのシェープファイル出力の注意事項」をご参照ください。

構文

MeanCenter(Input_Feature_Class, Output_Feature_Class, {Weight_Field}, {Case_Field}, {Dimension_Field})
パラメーター説明データ タイプ
Input_Feature_Class

地理的中心の算出対象となるフィーチャクラス。

Feature Layer
Output_Feature_Class

入力フィーチャクラスの地理的中心を表すフィーチャを格納することになるポイント フィーチャクラス。

Feature Class
Weight_Field
(オプション)

加重平均中心の作成に使用される数値フィールド。

Field
Case_Field
(オプション)

地理的中心を個別に算出するためにフィーチャをグループ化する場合に使用するフィールド。ケース フィールドは、整数型、日付型、または文字列型です。

Field
Dimension_Field
(オプション)

平均値の算出元となる属性値の格納された数値フィールド。

Field

コードのサンプル

MeanCenter (地理的中心の算出) の例 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウのスクリプトでは MeanCenter (地理的中心の算出) ツールが使用されています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:\data"
arcpy.MeanCenter_stats("coffee_shops.shp", "coffee_MEANCENTER.shp", "NUM_EMP", "#", "#")
MeanCenter (地理的中心の算出) の例 (スタンドアロン Python スクリプト)

次のスタンドアロンの Python ウィンドウ スクリプトは MeanCenter (地理的中心の算出) ツールを使用する方法を示しています。

# Measure geographic distribution characteristics of coffee house locations weighted by the number of employees
 
# Import system modules
import arcpy
 
# Local variables...
workspace = "C:/data"
input_FC = "coffee_shops.shp"
CF_output = "coffee_CENTRALFEATURE.shp"
MEAN_output = "coffee_MEANCENTER.shp"
MED_output = "coffee_MEDIANCENTER.shp"
weight_field = "NUM_EMP"
 
try:
    # Set the workspace to avoid having to type out full path names
    arcpy.env.workspace = workspace
 
    # Process: Central Feature...
    arcpy.CentralFeature_stats(input_FC, CF_output, "Euclidean Distance", weight_field, "#", "#")
 
    # Process: Mean Center...
    arcpy.MeanCenter_stats(input_FC, MEAN_output, weight_field, "#", "#")
    # Process: Median Center...
    arcpy.MedianCenter_stats(input_FC, MED_output, weight_field, "#", "#")
 
except:
    # If an error occurred when running the tool, print out the error message.
    print(arcpy.GetMessages())

環境

出力座標系

フィーチャ ジオメトリは分析に先立って出力座標系に投影されます。すべての数学的演算は、出力座標系の空間参照に基づいて実行されます。

ライセンス情報

  • Basic: はい
  • Standard: はい
  • Advanced: はい

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