層の追加 (Add Tier) (ユーティリティ ネットワーク)

概要

ユーティリティ ネットワーク内にドメイン ネットワークの新しい層を作成します。

層は、同じレベル、名前の制限、およびトポロジ タイプを共有するサブネットワークのコレクションです。層はサブネットワークの管理に必要です。

使用法

  • ドメイン ネットワークに追加された最初の層のパーティション型の層定義を含むドメイン ネットワークの場合、サブネットワーク名フィールドが追加されます。階層型の層定義を含むドメイン ネットワークの場合、[サブネットワーク フィールド名] パラメーター値を使用してサブネットワーク フィールド名が作成されます。詳細については、「サブネットワーク名」をご参照ください。

  • 階層型の層定義を含むドメイン ネットワークの場合、[層グループ名] は必須パラメーターです。階層型の層定義を含むドメイン ネットワークの場合、[層グループの追加 (Add Tier Group)] ツールを使用して層グループを作成できます。

  • 層は、ユーティリティ ネットワーク フィーチャクラスにデータを追加する前に、追加する必要があります。新しい層を追加する前にデータが追加されると、エラーが発生します。

  • ネットワーク トポロジが無効化されている必要があります。

  • エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、次の要件が満たされている必要があります。

構文

AddTier(in_utility_network, domain_network, name, rank, {topology_type}, {tier_group_name}, {subnetwork_field_name})
パラメーター説明データ タイプ
in_utility_network

層を追加するドメイン ネットワークを含むユーティリティ ネットワーク。

Utility Network; Utility Network Layer
domain_network

層を作成するドメイン ネットワーク。

String
name

新しい層の名前。この名前は、ユーティリティ ネットワーク全体で一意である必要があります。

String
rank

追加する層のランク。最高ランクは 1 です。

Long
topology_type
(オプション)

新しい層のトポロジ タイプを指定します。放射状トポロジ タイプおよびメッシュ トポロジ タイプを含むサブネットワークは、両方とも 1 つ以上のサブネットワーク コントローラーをサポートします。入力ドメイン ネットワークが階層型の層定義を使って作成された場合、このパラメーターはツール ダイアログ ボックス上で無効になり、トポロジ タイプがデフォルトでメッシュに設定されます。入力ドメイン ネットワークが階層型の層定義を使って作成された場合、デフォルトのトポロジ タイプは MESH です。入力ドメイン ネットワークがパーティション型の層定義を使って作成された場合、トポロジ タイプ パラメーターは必須です。

メモ:

トレースまたはサブネットワーク管理の場合、このパラメーターは現在動作に変化をもたらしません。このパラメーターの機能は開発中であり、将来のリリースで適用可能になる予定です。

  • RADIALサブネットワークは、放射状トポロジ タイプを含みます。
  • MESHサブネットワークは、メッシュ トポロジ タイプを含みます。これが、階層型の層定義を使って作成された層のデフォルトのトポロジ タイプです。
String
tier_group_name
(オプション)

新しい層を追加する既存の層グループ。このパラメーターは、階層型の層定義を含むドメイン ネットワークの場合、必須です。

String
subnetwork_field_name
(オプション)

この層のサブネットワーク名を格納するフィールドの名前。これはシステムで維持されるフィールドであり、初めて層を層グループに追加した際に作成され、それ以降に追加された層に再利用されます。たとえば、Distribution と Transmission という 2 つの層グループがあるとします。system という名前の層を Distribution グループに追加し、サブネットワーク フィールド名を systemsubnet に指定すると、フィールドが作成されます。次に、system という名前の 2 つ目の層を Transmission グループに追加します。このパラメーターで、systemsubnet フィールドをサブネットワーク フィールド名として使用することが認識されます。階層型の層タイプの場合、このパラメーターは必須です。

String

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_utility_network

更新されるユーティリティ ネットワーク。

ユーティリティ ネットワーク

コードのサンプル

AddTier (層の追加) の例 1 (Python ウィンドウ)

[DistributionSystem] という名前の階層型ネットワーク内に MESH トポロジ タイプで層を作成します。

import arcpy
arcpy.AddTier_un("Utility Network", "GasDistribution", "Distribution System", 
                 1, "MESH", "Distribution", "System")
AddTier (層の追加) の例 2 (Python ウィンドウ)

[MediumVoltage] という名前のパーティション型ネットワーク内に RADIAL トポロジ タイプで層を作成します。

import arcpy
arcpy.AddTier_un("Utility Network", "ElectricDistribution", "Medium Voltage", 
                 1, "RADIAL")

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: いいえ
  • Standard: はい
  • Advanced: はい

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