属性ルールのエラーの管理

バッチ計算ルールおよび整合チェック ルールの評価により、エラーが生成され、属性ルールに違反するデータがハイライト表示されます。各エラーは、エラー レイヤーにエラー フィーチャとして格納されます。エラー フィーチャは、品質保証ワークフローで [エラー インスペクター] から確認できます。

[エラー インスペクター] では、ワークスペース内の各エラー フィーチャの属性が表示され、バッチ計算ルールまたは整合チェック ルールで報告するよう構成されているデータ問題を識別することができます。エラー フィーチャを操作したり、エラーを生成した元のフィーチャまたはレコードを選択したりできます。エラーを確認し、エラーを生成したフィーチャを修正した後、属性ルールを評価して、エラー レイヤーからエラー フィーチャを削除する必要があります。

エラー インスペクター テーブル

[エラー インスペクター] テーブルに表示されるエラー フィーチャ属性について、次に説明します。

エラー フィーチャ属性説明

形状

エラー フィーチャの形状。エラー フィーチャは、エラーを生成したフィーチャの形状を継承します。

ルール タイプ

エラー フィーチャのルール タイプ。

例外

エラーが例外であるかどうかを示します。空白である場合、エラーは例外ではありません。「エラーの例外のマーク付けまたは解除」をご参照ください。

ソース レイヤー

Source Layer 列は、エラー レイヤーFeature Class ID 列に対応します。

  • [ソース] がジオデータベースの場合は、フィーチャクラスの名前です。
  • [ソース] がフィーチャ サービスの場合は、フィーチャ サービス レイヤーの名前です。ただし、ソース レイヤーが同じサービスにない場合は、Feature Class ID が表示されます。

フィーチャの ObjectID

エラーを生成したフィーチャの ObjectID。

フィーチャの GlobalID

エラーを生成したフィーチャの GlobalID。

エラー番号

属性ルールのエラー番号。

エラー メッセージ

属性ルールのエラー メッセージ。

ルール名

属性ルール名。

説明

属性ルールの説明。

重要度

ルール プロパティで指定されている、属性ルールの重要度。

属性ルールの [エラー インスペクター] テーブルの列

エラーの詳細の表示

属性ルールでデータセットを評価したら、[エラー インスペクター] テーブルと [詳細] タブを使用して、各エラー フィーチャに関する情報を表示します。

    エラー フィーチャに関する詳細を表示するには、次の手順を実行します。
  1. [挿入] タブの [プロジェクト] グループで、[新しいマップ] 新しいマップ をクリックします。
  2. [マップ] タブの [レイヤー] グループで、[データの追加] をクリックします。データ ソースを参照し、選択したフィーチャクラスまたはテーブルを使用して評価します。[OK] をクリックします。
    • データが、フィーチャ サービスとして [整合チェック] 機能と共有されている場合、データ ソースは [ポータル] ポータル の下にあります。
    • ジオデータベースのデータの場合、データ ソースは [プロジェクト][コンピューター] にあります。
  3. [コンテンツ] ウィンドウで、該当するレイヤーを右クリックして [エラー レイヤーの追加] グループ レイヤー をクリックします。

    関連するエラー レイヤーが 1 つのグループ レイヤーとして追加され、[エラー インスペクター] でのエラーの検証に使用されます。

  4. [編集] タブの [編集の管理] グループで、[エラー インスペクター] エラー インスペクター をクリックします。
  5. [エラー インスペクター] ツールバーで [ソース] ドロップダウン メニューをクリックして、エラー レイヤーを選択します。

    エラー フィーチャとその属性がグリッド内に表示されます。

    エラー インスペクター
  6. エラー テーブルで、データ グリッドの左端の列をクリックして、エラー フィーチャを選択します。エラー フィーチャを参照するには、右クリックして、必要な機能のオプションを選択します。
    • フラッシュ フラッシュ
    • ズーム ズーム
    • 画面移動 画面移動
  7. [詳細] タブをクリックして、エラー フィーチャごとの個別の詳細を確認します。
  8. エラー フィーチャを削除するには、エラーを修正するための編集を行い、ルールを再評価します。[属性ルール] ビューを使用して、そのエラー フィーチャに関連付けられたルールの詳細を表示することもできます。

エラーを生成したフィーチャの選択

[エラー インスペクター]エラーに関する詳細を表示できたら、エラー フィーチャを作成した、マップ内のレコードを選択できます。これにより、エラーを生成したフィーチャまたはレコードを確認し、編集を行って、エラーによって特定された問題を解決する機会が与えられます。

    エラー フィーチャに対応する、マップ内のフィーチャを選択するには、次の手順に従います。
  1. [エラー インスペクター] テーブルで、データ グリッドの左端の列をクリックし、1 つ以上のエラーを選択してハイライト表示します。
  2. [エラー インスペクター] ツールバーで、[フィーチャ] ボタン フィーチャ をクリックします。
  3. エラーを生成した元のフィーチャが、マップ内で選択されます。
    メモ:

    非空間テーブルでは、属性テーブルを開き、選択したレコードを表示します。

エラーの例外のマーク付けまたは解除

エラーに関する詳細を表示できたら、エラーを例外としてマークできます。属性ルールは理想的な状況を表現しますが、ジオデータベースは実世界のデータに生じるルールの例外を処理する柔軟性を備えています。属性ルール違反はエラー フィーチャとして格納されますが、必要に応じて、[エラー インスペクター] で例外としてマークできます。エラーがルールの例外でなくなった場合は、例外を解除できます。

例外としてマークされたエラーは、[エラー インスペクター] でエラーを確認するためのもので、エラーを生成したフィーチャの [整合チェック ステータス] に影響を及ぼす可能性があります。評価中にフィーチャによってエラーが生成されると、フィーチャの [整合チェック ステータス] 属性が「エラーがあります」とマークされます。そのエラーが例外としてマークされると、フィーチャの [整合チェック ステータス] が「エラーはありません」に切り替わります。ただし、フィーチャは、さまざまなルールの複数のエラーと関連付けられていることがあります。複数のエラーのうちの 1 つだけが例外としてマークされた場合、フィーチャの [整合チェック ステータス] は引き続き「エラーがあります」とマークされます。

例外としてマークされたエラーを持つフィーチャは、それでも [整合チェック ステータス] に基づいて評価されます。

    [エラー インスペクター] を使用してエラーの例外をマークまたは解除するには、次の手順に従います。
  1. [エラー インスペクター] のエラー テーブルで、データ グリッドの左端の列をクリックし、1 つ以上のエラーを選択してハイライト表示します。
  2. 右クリックして、次のいずれかを選択します。
    • [例外としてマーク]例外としてマーク - エラー フィーチャの [isException] フィールドを True に更新します。True のドメイン値は 1 です。
    • [例外の消去]例外の消去 - エラー フィーチャの [isException] フィールドを False に更新します。False のドメイン値は 0 です。
  3. エラー フィーチャの [isException] プロパティが更新されます。これは、[エラー インスペクター] のグリッド ビューの [例外] 列ヘッダーで表示されます。