ArcGIS Pro のプロジェクト

ArcGIS Pro は作業内容をプロジェクトに整理します。プロジェクトは、共通の目的に使用される関連アイテム (マップ、レイアウト、テーブル、チャート、データ接続など) のコレクションです。その目的は、問題の解析、事態の視覚化、インフラのデータ モデルの維持または更新などを行うことです。プロジェクトは複数の目的に使用されることもあります。プロジェクトの範囲は、ルールで定義されたり制限されたりしません。必要に応じて範囲を広げたり狭めたり、大きくしたり小さくしたりすることができます。

プロジェクトは、次のような理由で作成されます。

  • 道路や土地区画など、インフラのトポロジ関係および情報関係をモデル化するため
  • ビジネスに適したサイトや動物に適した生息地を特定するため
  • 嵐や山火事などの自然事象の進行状況を追跡するため
  • 近傍または計画された開発の写実的な 3D ビューを構築するため
  • 衛星画像の解析により地形の変化を評価するため

実世界のプロジェクト例を確認するには、Learn ArcGIS サイトをご参照ください。

プロジェクトのアーキテクチャ

プロジェクトは次の 4 つの主な設計原則を具体化したものです。

  • プロジェクトは自己完結型

    デフォルトで、プロジェクトとそれに関連するファイルは 1 つのシステム フォルダーにまとめて保存されます。これにより、プロジェクトを見つけやすくなります。これは、プロジェクトのリソースは、プロジェクトから切り離されないまたは失われないことを意味します。

  • プロジェクトは合理的

    プロジェクトには、作業に必要なアイテムとデータ接続だけが含まれます。

  • プロジェクト コンポーネントは再利用可能

    プロジェクトを構成するアイテム (マップ、シーン、レイヤー、レイアウトなど) を他のプロジェクトにコピーまたはエクスポートできます。

  • プロジェクトは ArcGIS プラットフォームに統合

    プロジェクトとそのコンポーネントは、Web ポータルおよび現場、オフィス、コミュニティ向けの ArcGIS アプリケーションで共有できます。

プロジェクト コンテンツ

プロジェクトには 2 つのタイプのアイテムが含まれます。1 つのタイプは、マップ、シーン、レイアウト、チャート、レポートなど、ArcGIS Pro で作成するものすべてです。もう 1 つのタイプは、マップとシーンの構築に使用する、フォルダー、データベース、サーバー、その他のリポジトリへの接続です。

プロジェクト内の 2 種類のアイテムの図
プロジェクトには、マップ、レイアウト、チャート、レポートなどのアイテムが含まれます。また、フォルダー、データベース、サーバー、オンライン ポータルへの接続も含まれます。

ArcGIS Pro プロジェクトには、そのプロジェクトに含まれるアイテムの包括的なビューが表示されます。

[コンテンツ] ウィンドウに表示されたプロジェクト アイテム
一般的なプロジェクトのアイテムのリスト。

プロジェクト ファイルとその関連ファイル

プロジェクトは、プロジェクト ファイルとしてコンピューター上に保存されます。プロジェクト ファイルは、デフォルト ジオデータベース、フォルト ツールボックス、インデックス、およびインポート ログといった追加ファイルに密接に関係しています。

Windows エクスプローラー内のプロジェクト ファイル
マイ プロジェクト.aprx という名前のプロジェクト ファイルとその関連ファイルの Windows エクスプローラーの表示。

プロジェクト ファイル

ArcGIS Pro を起動してプロジェクトを作成すると、プロジェクト ファイル (ファイル拡張子は *.aprx) が作成されます。プロジェクト ファイルには、プロジェクトの操作中に作成するアイテムが含まれます (マップ、シーン、レイアウト、チャート、レポートなど)。また、データや他のリソースへの接続も含まれます。

次の接続はデフォルトですべてのプロジェクトに存在します。

必要に応じて、データベースやサーバーなど、他のリソースへの接続を追加できます。

デフォルト ジオデータベース

プロジェクトごとにデフォルト ジオデータベースが設定されています (拡張子は *.gdb)。プロジェクトでジオプロセシング ツールを実行すると、特に指定しない限り、出力データはこのジオデータベースに保存されます。プロジェクトが作成されたら、デフォルト ジオデータベースもプロジェクトのホーム フォルダーに作成されます。デフォルト ジオデータベースにはプロジェクトと同じ名前が付けられます (たとえば、MyProject.aprxMyProject.gdb に関連付けられます)。

通常、デフォルト ジオデータベースはプロジェクトに固有です。ただし、これは必須ではありません。複数のプロジェクトに同じデフォルト ジオデータベースを設定できます。さらに、プロジェクトのデフォルト ジオデータベースはいつでも変更できます。

デフォルト ジオデータベースは、プロジェクトで作成されるデータに便利なリポジトリです。プロジェクト リソースを整理しておくのに役立ちます。ただし、デフォルト ジオデータベース以外のジオデータベースに出力データを保存することもできます。

固有のデフォルト ジオデータベースと共有のジオデータベースが設定されたプロジェクトの図
左: 通常、プロジェクトはそれぞれ独自のデフォルト ジオデータベースに関連付けられます。右: 複数のプロジェクトで同じデフォルト ジオデータベースを使用できます。

デフォルト ツールボックス

プロジェクトごとにデフォルト ツールボックスも設定されています (拡張子は *.tbx)。プロジェクトにジオプロセシング モデルまたは Python スクリプトを作成すると、特に指定しない限り、このツールボックスに保存されます。プロジェクトが作成されたら、新しいデフォルト ツールボックスもプロジェクトのホーム フォルダーに作成されます。デフォルト ツールボックスにはプロジェクトと同じ名前が付けられます (たとえば、MyProject.aprxMyProject.tbx)。

デフォルト ジオデータベース同様、デフォルト ツールボックスはプロジェクトに固有であるのが通常ですが、必須ではありません。プロジェクトのデフォルト ツールボックスはいつでも変更できます。

インデックス フォルダー

デフォルトでは、プロジェクトにはそれぞれインデックス フォルダーが関連付けられています。このフォルダーは 2 つの追加フォルダーを含んでいます。プロジェクトの名前が付けられたフォルダー (たとえば、MyProject) と Thumbnail という名前のフォルダーです。

プロジェクトの名前が付けられたフォルダーには、プロジェクト ファイルに保存されたマップ、シーン、レイアウトなどのアイテムのインデックスが保存されます。このインデックスにより、これらのアイテムを ArcGIS Pro 内から検索できるようになります。サムネイル フォルダーには、インデックスが付けられたプロジェクト アイテムを表す画像が保存されます。これらのサムネイルにより、検索結果内のアイテムを見た目で認識できます。フォルダーとデータベースへのプロジェクトの接続のコンテンツにもインデックスが付けられます。このインデックスは別の場所に保存されます。

ArcGIS Pro インデックスの詳細。

ImportLog フォルダー

初めてマップがプロジェクトに作成またはインポートされたときに、ImportLog という名前のフォルダーが作成されます。このフォルダーには、プロジェクト内の各マップ、シーン、レイアウト、およびレポートの XML ファイルが格納されます。XML ファイルはマップやシーンなどのアイテムの作成またはインポートで発生した問題を記録します。

プロジェクトの名前と場所

プロジェクトには任意の名前を付けることができます。デフォルトの命名規則は、MyProjectMyProject1MyProject2 などです。

デフォルトで、新しいプロジェクトとその関連ファイルは、プロジェクトと同じ名前が付けられた新しいシステム フォルダーに保存されます。たとえば、MyProject という名前のプロジェクトは、MyProject という名前のシステム フォルダーに保存されます。デフォルトでは、新しいプロジェクトは C:\Users\<username>\Documents\ArcGIS\Projects に保存されます。

新しいシステム フォルダーにプロジェクトを作成する必要はありません。プロジェクトはコンピューター上の任意のフォルダーに作成できます。通常は、独自のシステム フォルダーにプロジェクトを保存すると便利です。これは、プロジェクトとその関連ファイルを整理するのに役立ちます。プロジェクトが保存されるシステム フォルダーは、そのプロジェクトのホーム フォルダーと呼ばれます。

デフォルトの場所にプロジェクトを保存する必要はありません。プロジェクトを作成するときに、任意の場所に保存できます。新しいプロジェクトを保存するデフォルトの場所を変更することもできます。

プロジェクト設定の変更の詳細。

プロジェクトを作成して開く

デフォルトでは、ArcGIS Pro アプリケーションを開くと、開始ページが表示されます (ArcGIS Pro の他の側面と同様に、この動作も構成可能です)。開始ページには、前に作成したプロジェクトを開くためのオプションと新しいプロジェクトを開始するためのオプションが表示されます。

ArcGIS Pro の開始ページ

要素説明
1

アクティブなポータルにサイン インまたはサイン アウトします。

2

既存のプロジェクトを開きます。ArcGIS Pro は最近使用したプロジェクトのリストを保持します。

3

デフォルトの ArcGIS Pro テンプレートからプロジェクトを作成します。

4

チュートリアル、コース、コミュニティ サポート、ブログ、ドキュメントなどの学習リソースにアクセスします。

5

カスタム テンプレートからプロジェクトを作成します。ArcGIS Pro は最近使用したテンプレートのリストを保持します。

6

プロジェクトとアプリケーション設定にアクセスします。

ArcGIS Pro 開始ページの要素

プロジェクトを使用した共同作業

GIS ユーザーは多くの場合、役割が重複しています。場合によっては、カートグラファー、分析者、エディター、データ処理者、マネージャー、計画者、自動化の専門家であることがあります。

ユーザーの役割、および組織の作業方法は、プロジェクトで共同作業する方法に影響します。単独で作業をしたり、マップ、データ、またはプロジェクト全体を同僚と共有したり、同じプロジェクトで同僚と連携して作業したりすることもあります。

通常、プロジェクトの操作には 4 つの方法があります。その方法は相互に排他的ではありません。これらの方法でさまざまな時間に作業したり、方法を併用したりすることもあります。ただし、概念的には区別されます。

  • 主に単独で作業します。プロジェクトはユーザー自身のコンピューターに作成され保存されます。
  • ネットワーク ドライブ上に保存されている同じプロジェクトで他のユーザーと連携して作業します。
  • ユーザーとその同僚は異なるプロジェクトで作業しますが、同じ開始プロジェクト構成を使用します。
  • マップやレイヤーなどのプロジェクト アイテムを同僚と共有します。プロジェクト全体を共有することもできます。

プロジェクトでの 4 つの作業モデルの図
左上: ユーザーは主に単独でプロジェクトで作業します。右上: 多くのユーザーが同じプロジェクトで連携して作業します。左下: ユーザーは標準テンプレートに基づくプロジェクトで作業します。右下: ユーザーは、オンライン ポータルとファイル共有を通じてマップ、レイヤー、およびプロジェクトを交換します。

シナリオ 1: 単独でのプロジェクトの作成と作業

ほとんど単独で作業している場合は通常、新しいプロジェクトごとに独自のデフォルト ジオデータベースおよびツールボックスがあるデフォルトのプロジェクト作成方法が最適です。コンピューターのドライブ文字を参照しているフォルダーを参照することで、プロジェクトにフォルダー接続を追加できます (これが問題となるのは、複数のコンピューターからプロジェクトにアクセスする場合のみです)。

マップ作成者または分析者の場合、[マップ]、[ローカル シーン]、または [グローバル シーン] テンプレートからプロジェクトを作成することもできます。必要に応じて、新しいマップおよびシーンを追加できます。

データを管理する場合、[カタログ] テンプレートからプロジェクトを作成することができます。作業において、ジオプロセシング ツールを実行し、さまざまなファイル操作を実行しますが、通常はマップとレイアウトを作成したり、複数のプロジェクトを保存したりする必要はありません。アプリケーションを起動するたびに同じプロジェクトを開くことができます。または、プロジェクト テンプレートなしで開始することができます。この場合、アプリケーションを起動し、作業を実行して、プロジェクトをまったく保存しないでアプリケーションを閉じます。

多くのプロジェクトで同じリソース (C:\MyData\Redlands フォルダーのコンテンツなど) を使用している場合、これらの接続をプロジェクトのお気に入りとして追加できます。お気に入りは、新しいプロジェクトに容易に追加したり、自動的に追加されるように設定したりすることができます。

シナリオ 2: 共有場所に保存されたプロジェクトでの共同作業

複数のユーザーがアクセスする必要があるプロジェクト (OurProject.aprx など) をネットワーク ドライブまたは共有のローカル ドライブに保存できます。ネットワーク ドライブに保存されたプロジェクトは、ArcGIS Pro を使用しその場所へのアクセス権があるすべてのユーザーが開くことができます。ただし、プロジェクト ファイルに変更を加えることができるのは一度に 1 人だけです。

ネットワーク プロジェクトにアクセスするユーザーの図
複数のユーザーがネットワーク上に保存されたプロジェクトにアクセスできます。書き込み可能な状態でプロジェクトを開くことができるのは一度に 1 人だけです。

1 人がプロジェクトを開いている場合、他のユーザーには読み取り専用状態で開かれます。読み取り専用のプロジェクトに変更を加えることができますが、その変更は新しいプロジェクトとして保存する必要があります。プロジェクト ファイル (*.aprx) 自体を変更しない操作を実行することもできます。たとえば、読み取り専用のプロジェクトで作業している間に空間データを編集したり、ジオプロセシング ツールを実行したりできます。

プロジェクトがネットワークまたは共有ドライブに保存されている場合は、フォルダーおよびデータベース接続を UNC パスとして追加して、ドライブ文字を含むパスにアクセスする問題を回避する必要があります。UNC パスを使って接続を追加するには、参照ダイアログ ボックスにパスを入力する必要があります。(その場所を参照すると、接続は自動的にドライブ文字を参照します)。

次の例では、共有プロジェクトに適した UNC 接続は緑色のチェック マークが付いています。ドライブ文字を使って確立された接続は赤色の X でマークが付けられます。

\\<computer name>\Data\SanBernardinoCounty

チェック マーク

X:\Data\SanBernardinoCounty

削除

\\<computer name>\c$\MyData\Redlands

チェック マーク

C:\MyData\Redlands

削除
メモ:

ネットワーク上に保存されたプロジェクトの操作は、ローカル プロジェクトの操作よりも遅くなります。

シナリオ 3: 標準テンプレートに準拠するプロジェクトの作成

ArcGIS Pro 開始ページにあるマップ、グローバル シーン、ローカル シーンなどの空のテンプレートはプロジェクトの一般的な開始構成です。チームまたはワークグループが新しいプロジェクトの特定のパターンに従っている場合、プロジェクト テンプレートを作成してこのテンプレートから新しいプロジェクトを開始することができます。

プロジェクト テンプレート (*.aptx 拡張子付きのファイル) を使用すると、プロジェクトの強固な初期構成を定義できます。作成したどのプロジェクトも、テンプレートとして保存できます。プロジェクト テンプレートには次のようなアイテムが含まれます。

  • シンボル表示されたデータ レイヤーを含むマップおよびシーン
  • マップ フレームおよび地図整飾を含むレイアウト
  • ジオプロセシング モデルおよびスクリプトを含むツールボックス
  • フォルダー、データベース、サーバーへの接続

マップ レイヤーが参照するデータ ソースは、テンプレート ファイルにコピーされた後、テンプレートから作成されたプロジェクトにコピーされます。つまり、テンプレート内のマップ レイヤーが C:\MyData\Roads などのデータ ソースを参照している場合、そのテンプレートからプロジェクトを作成したユーザーは、道路データ自体を持つ必要はないということです。(ユーザーのコンピューター上の Roads データセットへのパスは、保存されたプロジェクトのデフォルトの場所に変更されます)。

フォルダーとデータベースへの接続はテンプレートに保存できますが、アクセス可能なパスを参照している場合はそのテンプレートから作成されたプロジェクトでのみ機能します。ネットワーク上で共有されているプロジェクト同様、UNC パスを使った接続を確立する場合にはこれをお勧めします。

テンプレートのデフォルト ジオデータベースとツールボックスは、そのコンテンツとともに、そのテンプレートから作成されたすべてのプロジェクトにコピーされます。

プロジェクト テンプレートは、ローカル ドライブまたはネットワーク ドライブに保存できます。または、アクティブなポータルを通じて共有できます。

シナリオ 4: プロジェクトとプロジェクト アイテムの共有

プロジェクトとプロジェクト アイテム (マップやマップ レイヤーなど) は、アクティブなポータルを通じて、または従来のファイル共有方式で同僚と共有できます。共有方法には、パッケージ、Web アイテム、ファイルの 3 種類があります。

パッケージ

パッケージは、プロジェクト全体、マップ、レイヤー、または他の種類のプロジェクト アイテムを含む圧縮ファイルです。パッケージには、パッケージ化されたアイテムに関連付けられたすべてのリソースが含まれます。たとえば、プロジェクト パッケージを開くと、元のプロジェクトを開くことと同じになります。つまり、デフォルト ジオデータベースとツールボックスとともに、元のプロジェクトのマップ、レイヤー、および接続がすべて展開されます。

パッケージは元のプロジェクトのコピーであり、元のプロジェクトそのものではありません。

ポータルを通じて共有されるパッケージの図
パッケージはポータルで共有したり、従来のファイル共有方式で共有したりできます。たとえば、パッケージをネットワーク ドライブに保存することも、同僚に電子メールで送信することもできます。

パッケージをコラボレーションにも使用できますが、パッケージはコピーであるため、コラボレーションよりもリソースの配布に適しています。たとえば、ポータルから共有されるプロジェクト パッケージまたはマップ パッケージを展開してローカルで使用する場合、プロジェクトまたはマップを開くたびに、パッケージの更新が通知されます。

パッケージはプロジェクトの履歴管理にも効果的です。パッケージを使用して、時間経過に伴って変更されたときにプロジェクトのスナップショットを保存できます。

Web アイテム

マップ、シーン、レイヤー、およびテーブルは、アクティブなポータルまたは ArcGIS サーバーで Web アイテムとして共有できます。

パッケージは本質的にプロジェクト、マップ、またはレイヤーのコピーですが、Web アイテムは異なる種類のリソースです。Web マップまたは Web レイヤーでは、データ ソースは ArcGIS ポータルまたはサーバーによってホストされる Web サービスに変換されます (ストーリーはさらに微妙な違いがありますが、これが基本的な考えです)。

たとえば、ArcGIS Pro プロジェクト内の道路のマップ レイヤーが C:\MyData\Roads などのローカル データセットを参照しているとします。レイヤーを Web レイヤー フィーチャ レイヤー として共有し、他のユーザーが独自のプロジェクト内のマップにそのレイヤーを追加すると、そのレイヤーは REST エンドポイントで Web サービスを参照します。URL は https://services3.arcgis.com/zKATtxCTqU2pTs69/arcgis/rest/services/Roads_WFL1/FeatureServer のようになります。

これに対して、同じレイヤーをレイヤー パッケージ レイヤー パッケージ として共有すると、独自のマップにそのレイヤーを追加したユーザーにはデータセットのローカル コピーが作成されます。

Web で共有されユーザーがアクセスするレイヤーの図
Web マップまたは Web レイヤーは、アイテムを共有するすべてのユーザーがプロジェクトに追加できます。

Web アイテムはコラボレーションの効率的なツールです。更新する必要がある場合に、アイテムの所有者が上書きまたは置換できます。アイテムの所有者が編集を有効にしている場合、Web レイヤーとテーブルのユーザーはそのアイテムを編集できます。編集が有効にされていない場合でも、ユーザーは、Web アイテム自体を変更しないで、独自のマップまたはプロジェクト内のレイヤーのプロパティを変更できます。

ファイル

マップ、レイヤー、およびレイアウトをスタンドアロンのファイルとして保存して、ポータルを通じて、または標準のファイル共有方式で共有できます。マップ ファイル (*.mapx) には、マップのレイヤーとそのプロパティ (シンボル、縮尺範囲、ラベル設定など) とともに、マップのすべてのプロパティ (その名前、ブックマーク、座標系など) が保存されます。

マップ ファイルにはマップのレイヤーが参照するデータは含まれません。マップ ファイルを同僚と共有する場合、同僚には独自のデータのコピーまたはデータへのアクセス権が必要です。同様に、レイヤー ファイル (*.lyrx) と レイアウト ファイル (*.pagx) には、それらのアイテムのプロパティが保存されますが、参照しているデータセットは保存されません。

ポータルから ArcGIS Pro プロジェクトにマップ ファイルを追加すると、そのマップ ファイルを開くたびに、そのマップの更新が通知されます (レイアウトまたはレイヤー ファイルの場合は更新通知は行われません)。

データ リソースへの共通アクセス権を持つチームまたはワークグループには、マップ ファイル、レイヤー ファイル、およびレイアウト ファイルは、不要なデータセットを複製しないでアイテムの構成を共有するのに便利な方法です。

プロジェクトとプロジェクト アイテムの管理

プロジェクトを ArcGIS Pro 内からコピー、移動、名前変更、または削除することはできません。プロジェクトをコピー、移動、または名前変更するには、プロジェクト パッケージとして共有するか、[名前を付けて保存] コマンドを使用します。これらの操作にファイル システムのコマンドを使用することはサポートされていません。使用すると、プロジェクトが破損する恐れがあります。

プロジェクトはファイル システムのコマンドを使用して削除する必要があります。ほとんどの場合、プロジェクト ファイルやそのプロジェクト ファイルに一意に関連付けられたその他のファイルを削除する必要があります。ただし、複数のプロジェクトで使用されるデフォルト ジオデータベースまたはツールボックスを削除しないでください。プロジェクトのホーム フォルダーにそのプロジェクトに関連するファイルだけが含まれている場合は、そのホーム フォルダーを削除できます。

プロジェクト ファイルに格納されているアイテムのコピー、移動名前変更、および削除は、ArcGIS Pro から実行できます。データを格納しているアイテムを削除する際は注意が必要です。ジオデータベースなど、一部のプロジェクト アイテムは削除できます。アイテムを削除すると、プロジェクト リソースではなくなりますが、影響はありません。アイテムを削除すると、そのアイテムは永続的に廃棄されます。

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