ArcGIS Pro ジオプロセシングツールリファレンス—ArcGIS Pro

ArcGIS Pro ジオプロセシングツールリファレンスでは、ArcGIS Pro に付属しているすべてのジオプロセシングツールの詳細だけでなく、各ツールに適用できる環境設定と、各ツールの使用時に発生する可能性があるエラーや警告についても記載しています。

メモ:

ArcMap に付属しているジオプロセシングツールのドキュメントは、別途提供されています。ArcGIS Desktop の「ジオプロセシングツールリファレンスのクイックツアー」をご参照ください。

ジオプロセシングツールは、Python を使用して ArcGIS Server から実行することもできます。「ArcGIS Server と ArcPy」をご参照ください。

ジオプロセシングツールリファレンスの内容

ArcGIS Pro ジオプロセシングツールリファレンスは、「ジオプロセシングツール」セクションと「環境」セクションで構成されています。これらのセクションは、どちらも参照および検索可能です。また、ArcMap で使用できて ArcGIS Pro では使用できないツールのリストや、検索によって利用できるエラーと警告トピックが含まれている付録もあります。

ジオプロセシングツールセクション

ArcGIS Pro では、ツールはツールセットにグループ化されています。さらに、ツールセットはツールボックスにまとめられています。ArcGIS Pro ツールリファレンスの「ジオプロセシングツール」セクションを参照すると、この構造を確認できます。

「ジオプロセシングツール」の見出しをクリックして展開すると、ツールリファレンスページの構造に関する情報と、ArcGIS Pro で使用できるツールボックスのリストが表示されます。

特定のツールボックスを展開すると、次の情報が表示されます。

ツールボックスの目的と、ツールボックスに含まれる各ツールセットのサマリーを記述した概要。サマリーには関連トピックへのリンクも含まれます (該当する場合)。
ツールボックス内にあるすべてのツールのライセンス要件をまとめたライセンストピック。
ツールボックス内にある各ツールの注意。

特定のツールセットを展開すると、次の情報が表示されます。

ツールセットの構成の基本原理と、ツールセットに含まれる各ツールのサマリーを記述した概要ページ。
ツールセット内にある各ツールのリファレンスページ。これらの各ページに表示される内容の詳細については、「ツールリファレンスページの構造」をご参照ください。
コンセプトノードがある場合もあります。これには、ツールセット内の特定のツールに関する詳細情報が含まれています。

環境セクション

ツールに環境設定を適用して、ツールの実行結果に影響を与えることができます。たとえば、[現在のワークスペース] と [テンポラリワークスペース] 環境を使用して、ツールの入出力のデフォルトの場所を設定できます。クリックすると「環境」の見出しが展開され、「ジオプロセシング環境設定とは」のトピックが表示されます。その後には、各設定のリファレンスページが主題ごとに整理されています。各環境のリファレンスページには、サマリー、使用に関する注意、および設定の構文が記載されています。

エラーと警告のリファレンスページ

ジオプロセシングエラーと警告は、6 桁のコードとテキストによるメッセージとして提供されます。エラーコードのリンクをクリックすると、ArcGIS Pro ツールリファレンスのそのエラーに関するリファレンスページにアクセスできます。また、そのエラーに対して検索を実行して、同じページにアクセスすることもできます。

[付録] ノードをクリックして展開すると、エラーと警告に関するトピックが表示されます。エラーリファレンスページは数が非常に多いため、参照可能な形式で提供されていません。表示するには、検索クエリを入力して、特定のエラーリファレンスページを検索します。

ツールの使用

ArcGIS Pro のツールを初めて操作する場合や、ジオプロセシングフレームワークにおけるツールの位置付けを理解したい場合は、まず「ジオプロセシングとは」トピックをご参照ください。ツールをすでに使用している場合は、[ジオプロセシング] ウィンドウ、ModelBuilder、および Python でのツールの実行方法について以下を確認してください。ツールは次の方法で実行できます。

ジオプロセシングウィンドウでのツールの実行

ツールを [ジオプロセシング] ウィンドウで実行するには、次の手順に従います。

[解析] タブで、[ツール] をクリックします。[ジオプロセシング] ウィンドウが表示されます。
ツールを選択すると、ウィンドウ内にツールが開きます。
入力および出力パラメーターを設定します。必須パラメーターは、ツールを実行するために入力が必要なパラメーターで、赤色のアスタリスクで示されます。オプションパラメーターを空にするか変更しない場合は、デフォルトの動作を使用できます。
[環境] 設定はオプションです。ここで設定した内容は、今回のツールの実行にのみ適用されます。
[実行] をクリックします。

詳細については、「ジオプロセシングツールの検索」および「ジオプロセシングツールの実行」をご参照ください。

ModelBuilder でのツールの実行

ツールを ModelBuilder で実行するには、次の手順に従います。

[解析] タブで、[ModelBuilder] をクリックします。新しいモデルを作成するために、空白のキャンバスが開きます。
ツールを [ジオプロセシング] ウィンドウまたは [カタログ] ウィンドウからモデルにドラッグします。また、データ、マップレイヤー、その他のツールなどの追加エレメントをモデルにドラッグすることもできます。
ツールの入力および出力パラメーターを設定して、データとツールを接続します。必須パラメーターは、ツールを実行するために入力が必要なパラメーターで、赤色のアスタリスクで示されます。オプションパラメーターを空にするか変更しない場合は、デフォルトの動作を使用できます。
[環境] 設定はオプションです。ここで設定した内容は、今回のツールの実行にのみ適用されます。
モデルを整合チェックするには、[実行] グループの [整合チェック] をクリックします。
[実行] グループで [実行] をクリックします。

詳細については、「ModelBuilder を開く」、「データとツールの追加と接続、およびエレメントの変更」、および「モデルの実行」をご参照ください。

Python ウィンドウでのツールの実行

ツールを Python で実行するには、次の手順に従います。

[解析] タブの [ジオプロセシング] グループで、[Python] ボタンの下にあるドロップダウンメニューをクリックしてから、[Python ウィンドウ] ボタンをクリックします。
このウィンドウの Python プロンプトで「arcpy」と入力します。
該当するツールの名前を入力します。一致する一連のツールが表示されます。
該当するツールをクリックします。そのツールが Python プロンプト内のコードに追加されます。
有効なパラメーター値を入力します。Python プロンプト内でクリックすると、パラメーターの構文が表示されます。
Python プロンプトには、arcpy.Buffer_analysis("c:/data/Portland.gdb/streets", "c:/data/Portland.gdb/steets_buffer", "500 METERS") のように表示されます。
Enter キーを押して、ツールを実行します。