コンフィグレーション パラメーターは、構成対象のデータベース オブジェクトを識別します。それらに対応する値は、データベースでのオブジェクトの格納方法を識別します。各パラメーターとそれらのコンフィグレーション文字列は、コンフィグレーション キーワードによってグループ化されます。
Microsoft SQL Server に格納されたジオデータベースでは、コンフィグレーション パラメーターとそれに対応するコンフィグレーション文字列が、ArcGIS でデータの格納方法を定義するのに使用されます。さまざまなパラメーターで使用可能な格納設定を次に示します。
- 空間列のデータ タイプの定義
- 文字データの格納方法を定義します。
- ユーザーが ArcGIS インターフェイスでキーワードを使用できるようにする。
- コンフィグレーション キーワードを説明するコメントを追加する。
レガシー:
コンフィグレーション キーワードおよびパラメーターはほとんどが従来型の機能です。これらの機能は、データベースを適切に機能させるためにデータベース管理者がはるかに多くの操作と調整を行う必要があったときに導入されたものです。ほとんどの場合、ジオデータベースのコンフィグレーション パラメーターを変更する必要はありません。
エンタープライズ ジオデータベースを作成するときには、デフォルトのコンフィグレーション キーワードとパラメーターが入力されます。ほとんどの場合、デフォルトのパラメーター値で十分です。可能性のある例外は次のとおりです。
- フィーチャで使用される空間タイプを変更したい場合。大部分のフィーチャクラスでデフォルト値と異なる空間タイプを使用する場合は、DEFAULTS キーワードの GEOMETRY_STORAGE パラメーターを変更します。一部のフィーチャクラスのみで異なる空間タイプを使用する場合は、カスタム キーワードを作成し、必要な空間タイプに設定された GEOMETRY_STORAGE パラメーターと UI_TEXT パラメーターを含めて、カスタム キーワードをユーザーが使用できるようにします。
- 属性フィールドにマルチバイト文字を格納する必要がまったくない場合には、DEFAULTS キーワードの UNICODE_STRING パラメーターを FALSE に設定できます。新しいテキスト フィールドでは、nvarchar ではなく varchar データ タイプを使用します。これによって、データベースの格納スペースをわずかながら節約できます。組織のデータ作成者が、各テーブルの単一フィールド内にシングルバイト テキストを大量に格納するテーブルやフィーチャクラスをいくつか作成する必要がある場合は、カスタム キーワードを作成し、FALSE に設定した UNICODE_STRING パラメーターと UI_TEXT パラメーターを含め、ユーザーがカスタム キーワードを使用できるようにします。
- データを異なるファイル グループにグループ化して、個々のファイル グループのバックアップを作成するには、さまざまな種類のデータに対してカスタム キーワードを作成し、各キーワードのパラメーターを設定します。特定のファイル グループに、そのデータ タイプのすべてのテーブルとインデックスが格納されます。たとえば、アクティブに編集されたすべてのデータを 1 つのファイル グループにまとめておくと、バックアップをより頻繁に作成できるようになります。そのため、ビジネス、ADD、DELETE テーブル パラメーターを含む EDITED_LAYERS キーワードを作成し、同じファイル グループにこれらのレイヤーのすべてのテーブルとインデックスを格納しておきます。
以下を制御するためのパラメーターもありますが、これらのパラメーターを使用することはほぼありません。これらのパラメーターは下位互換性を維持するために存在するだけで、これらが追加されたときにその使用目的を理解するためにページ上に残されています。
- クラスター インデックスかどうか
- 各インデックス ページの使用率 (FILLFACTOR)
- データ ページにインライン格納するバイナリ データのサイズ (OUT_OF_ROW)
- XML ドキュメントの格納方法を定義する。ArcGIS では XML ドキュメントを直接使用しないため、これらのパラメーターを設定する必要はほとんどありません。
次の表は、SQL Server のジオデータベースで使用可能なすべてのコンフィグレーション パラメーターのリストです。該当する場合、リストの最初の値がデフォルト値です。この表の後には、各パラメーターを関連する機能別におおまかにグループ分けし、詳細に説明します。
パラメーター名 | 説明 | 値 |
---|---|---|
A_CLUSTER_RASTER | ADD テーブルのラスター列のインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
A_CLUSTER_ROWID | ADD テーブルの RowID 列のインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
A_CLUSTER_SHAPE | ADD テーブルの Shape 列のインデックス タイプ | 1 または 0: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
A_CLUSTER_STATEID | ADD テーブルの stated 列のインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
A_CLUSTER_USER | ADD テーブルのカスタム インデックスのインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
A_CLUSTER_XML | ADD テーブルの xml doc type 列のインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
A_INDEX_RASTER | ADD テーブルのラスター列のインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
A_INDEX_ROWID | ADD テーブルの ObjectID 列のインデックス格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
A_INDEX_SHAPE | ADD テーブルの空間列のインデックス格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
A_INDEX_STATEID | ADD テーブルの sde_state_id 列のインデックス格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
A_INDEX_USER | ADD テーブルのインデックス格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
A_INDEX_XML | ADD テーブルの XML 列のインデックス テーブル格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
A_OUT_OF_ROW | varbinary(max) 列のデータを ADD テーブルにインライン格納するかアウトライン格納するかを決定 0 に設定した場合、テーブルのデータ ページに最大 8,000 バイトを直接格納できます。1 に設定した場合、データは常にアウトライン格納されます。 | 0 または 1 |
A_STORAGE | ADD テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
AUX_CLUSTER_COMPOSITE | 主キーのインデックス タイプ | 1 または 0: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
AUX_INDEX_COMPOSITE | ラスター AUX テーブルの複合列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
AUX_STORAGE | ラスター AUX テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
B_CLUSTER_RASTER | ビジネス テーブルのラスター列のインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
B_CLUSTER_ROWID | ビジネス テーブルの RowID 列のインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
B_CLUSTER_SHAPE | ビジネス テーブルの Shape 列のインデックス タイプ | 1 または 0: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
B_CLUSTER_TO_DATE | アーカイブ機能が有効になっているテーブルの履歴テーブルの to_date,archive_rowid 列にインデックス タイプを指定します。 | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
B_CLUSTER_USER | ビジネス テーブルのカスタム インデックスのインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
B_CLUSTER_XML | ビジネス テーブルの xml doc type 列のインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
B_INDEX_RASTER | ビジネス テーブルのラスター列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_ROWID | ビジネス テーブルの ObjectID 列のインデックスと、ラスター RowID のインデックス R<N>_SDE_ROWID_UK の格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_SHAPE | ビジネス テーブルの空間列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_TO_DATE | R<登録 ID>_sde_todate インデックスを作成するための格納パラメーター情報 (履歴管理の際に履歴テーブルを更新するために使用) | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_USER | ビジネス テーブルのユーザー インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_XML | ビジネス テーブルの XML 列のインデックス テーブルの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
B_OUT_OF_ROW | varbinary(max) 列のデータをビジネス テーブルにインライン格納するかアウトライン格納するかを決定 0 に設定した場合、テーブルのデータ ページに最大 8,000 バイトを直接格納できます。1 に設定した場合、データは常にアウトライン格納されます。 | 0 または 1 |
B_STORAGE | ビジネス テーブルとラスター属性テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
BLK_CLUSTER_COMPOSITE | 主キーのインデックス タイプ | 1 または 0: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
BLK_INDEX_COMPOSITE | ラスター BLK テーブルの複合列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
BLK_OUT_OF_ROW | varbinary(max) 列のデータをラスター ブロック テーブルにインライン格納するかライン外格納するかを決定 0 に設定した場合、テーブルのデータ ページに最大 8,000 バイトを直接格納できます。1 に設定した場合、データは常にアウトライン格納されます。 | 0 または 1 |
BLK_STORAGE | ラスター BLK テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
BND_CLUSTER_COMPOSITE | 主キーのインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
BND_CLUSTER_ID | RASTER_ID 列と SEQUENCE_NBR 列のインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
BND_INDEX_COMPOSITE | ラスター BND テーブルの複合列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
BND_INDEX_ID | ラスター BND テーブルの RID 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
BND_STORAGE | ラスター BND テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
COLLATION_NAME | ユーザー定義テキスト列の照合順序 | 他の照合順序を指定しない場合は、デフォルトのデータベース照合順序を使用 |
COMMENT | コメントに使用する行 | 最大 2,048 文字の説明 |
D_CLUSTER_ALL | SDE_STATES_ID、SDE_DELETES_ROW_ID、DELETED_AT 列のインデックス タイプ | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
D_CLUSTER_DELETED_AT | DELETED_AT 列のインデックス タイプ | 1 または 0: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
D_INDEX_ALL | SDE_STATES_ID、SDE_DELETES_ROW_ID、DELETED_AT 列のコンポジット インデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループ | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
D_INDEX_DELETED_AT | DELETE テーブルの DELETED_AT 列のインデックス格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
D_STORAGE | DELETE テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
F_CLUSTER_FID | FID 列のインデックス タイプ | 1 または 0: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
F_INDEX_AREA | フィーチャ テーブルの AREA 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 ArcGIS Pro では使用されません |
F_INDEX_FID | フィーチャ テーブルの FID 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 ArcGIS Pro では使用されません |
F_INDEX_LEN | フィーチャ テーブルの LENGTH 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 ArcGIS Pro では使用されません |
F_OUT_OF_ROW | varbinary(max) 列のデータをフィーチャ (F) テーブルにインライン格納するかアウトライン格納するかを決定 0 に設定した場合、テーブルのデータ ページに最大 8,000 バイトを直接格納できます。1 に設定した場合、データは常にアウトライン格納されます。 | 0 または 1 |
F_STORAGE | フィーチャ テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 ArcGIS Pro では使用されません |
GEOMETRY_STORAGE | 空間列の格納タイプを指定 | GEOMETRY または GEOGRAPHY |
GEOM_SRID_CHECK | ジオメトリ列で SRID 値の有無を確認する検査制約を追加 | TRUE または FALSE |
I_STORAGE | ID の生成に使用する i テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
MVTABLES_MODIFIED_INDEX | mvtables_modified インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
MVTABLES_MODIFIED_TABLE | mvtables_modified テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
NUM_DEFAULT_CURSORS | SQL Server カーソル閾値を制御 | -1 = すべてのキーセットを同期的に生成 0 = すべてのキーセットを非同期で生成 その他の値 = SQL Server クエリ オプティマイザーがカーソル セットに期待される行の数とカーソル閾値に設定された値を比較し、閾値を超えていた場合はキーセットを非同期で構築 |
PERMISSION_CACHE_THRESHOLD | データベースによる sysprotects テーブルのクエリの制限時間 (ミリ秒) を制御 PERMISSION_CACHE_THRESHOLD 値を超えた場合、ユーザーの権限を格納するための一時テーブル (キャッシュ) が作成され、それ以降で使用される。PERMISSION_CACHE_THRESHOLD > 0 である限り、権限はキャッシュされる。PERMISSION_CACHE_THRESHOLD = 0 の場合はキャッシュされない。 | 0-1,000 250がデフォルト値です。 |
RAS_CLUSTER_ID | RAS テーブルの主キーのインデックス タイプ | 1 または 0: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
RAS_INDEX_ID | ラスター RAS テーブルの RID インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
RAS_STORAGE | ラスター RAS テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
RASTER_STORAGE | ラスター データ格納タイプの定義 | RASTERBLOB またはバイナリ |
S_CLUSTER_ALL | 主キーのインデックス タイプ (テーブルのすべての列) | 1 または 0: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
S_CLUSTER_SP_FID | sp_fid 列インデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループ | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
S_INDEX_ALL | バイナリ ジオメトリ格納を使用する際の空間インデックス テーブルの第 1 インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
S_INDEX_SP_FID | 空間インデックス テーブルの第 2 インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
S_STORAGE | 空間インデックス テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
STATES_INDEX | States テーブルの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
STATES_LINEAGES_INDEX | SDE_state_lineages テーブルの主キーのインデックスの格納を制御 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
STATES_LINEAGES_TABLE | State_lineages テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
STATES_TABLE | States テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
UI_NETWORK_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードを説明するためのユーザー インターフェイス パラメーター (ネットワーク設定の説明を含む) | 最大 2,048 文字の説明 ArcGIS Pro では使用されません |
UI_TERRAIN_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードを説明するためのユーザー インターフェイス パラメーター (テレイン設定の説明を含む) | 最大 2,048 文字の説明 |
UI_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードを説明するためのユーザー インターフェイス パラメーター (関連する非コンポジット コンフィグレーション キーワードの説明を含む) | 最大 2,048 文字の説明 |
UI_TOPOLOGY_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードを説明するためのユーザー インターフェイス パラメーター (トポロジ設定の説明を含む) | 最大 2,048 文字の説明 |
UNICODE_STRING | Unicode テキスト タイプを使用するかどうかを決定 TRUE に設定した場合、文字フィールドは UNICODE に準拠したデータ タイプで格納される。たとえば、UNICODE_STRING パラメーターを FALSE に設定した場合、文字列のデータ タイプは VARCHAR。UNICODE_STRING を TRUE に設定した場合、フィールドのデータ タイプは NVARCHAR | TRUE または FALSE |
VERSIONS_INDEX | バージョン インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
VERSIONS_TABLE | バージョン テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
XML_COLUMN_PATH_IDX | XML パス インデックスを作成するかどうかを決定 | 1 または 0 0 = パス インデックスを作成しない、1 = パス インデックスを作成する |
XML_COLUMN_PRIMARY_IDX | XML 主インデックスを作成するかどうかを決定 | 1 または 0 0 = 主インデックスを作成しない、1 = 主インデックスを作成する |
XML_COLUMN_PROPERTY_IDX | XML プロパティ インデックスを作成するかどうかを決定 | 0 または 1 0 = プロパティ インデックスを作成しない、1 = プロパティ インデックスを作成する |
XML_COLUMN_SCHEMA | 検証に使用する XML スキーマを指定 | XML スキーマ コレクション名 (最大 128 文字) |
XML_COLUMN_TYPE | 列に格納できる XML ドキュメント タイプを指定 | CONTENT または DOCUMENT |
XML_COLUMN_VALUE_IDX | XML 値インデックスを作成するかどうかを決定 | 1 または 0 0 = 値インデックスを作成しない、1 = 値インデックスを作成する |
XML_DOC_INDEX | sde_xml_doc<n> テーブルの xmldoc<n>_pk インデックスと xml_doc<n>_ix インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
XML_DOC_MODE | XML ドキュメントの格納タイプ | COMPRESSED または UNCOMPRESSED |
XML_DOC_OUT_OF_ROW | XML ドキュメントの BLOB データをインライン格納するかアウトライン格納するかを決定 (varbinary(max) 列だけで使用) 0 に設定した場合、テーブルのデータ ページに最大 8,000 バイトを直接格納できます。1 に設定した場合、データは常にアウトライン格納されます。 | 0 または 1 |
XML_DOC_STORAGE | sde_xml_doc<n> テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE | XML_DOC_MODE パラメーターを UNCOMPRESSED に設定すると、XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE パラメーターによって XML ドキュメントの格納形式が決定される | XML_DOC_MODE はデフォルトで COMPRESSED に設定されるため、XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE パラメーターはデフォルトでは存在しません。設定可能な値は BINARY、TEXT、または UNICODE です。 |
XML_IDX_CLUSTER_DOUBLE | sde_xml_idx<n> テーブルの double_tag 列の xmlix<n>_db インデックスがクラスター インデックスである場合の格納定義 | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
XML_IDX_CLUSTER_ID | sde_xml_idx<n> テーブルの id 列の xmlix<n>_id インデックスがクラスター インデックスである場合の格納定義 | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
XML_IDX_CLUSTER_PK | sde_xml_idx<n> テーブルの xml_key_column id 列の xmlix<n>_pk インデックスがクラスター インデックスである場合の格納定義 | 1 または 0: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
XML_IDX_CLUSTER_STRING | sde_xml_idx<n> テーブルの string_tag 列の xmlix<n>_st インデックスがクラスター インデックスである場合の格納定義 | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
XML_IDX_CLUSTER_TAG | sde_xml_idx<n> テーブルの tag_id 列の xmlix<n>_tg インデックスがクラスター インデックスである場合の格納定義 | 0 または 1: 1 = クラスター、0 = 非クラスター |
XML_IDX_FULLTEXT_CAT | sde_xml_doc<n> テーブルの xml_doc_val 列と sde_xml_idx<n> テーブルの text_tag 列のコンテンツをインデックス付けするフルテキスト カタログの名前 | フルテキスト カタログの作成時に指定した名前 (デフォルトは SDE_DEFAULT_CAT)。カタログに他の名前を付けた場合は、それに合わせてこのパラメーターの値を変更しなければならない |
XML_IDX_FULLTEXT_LANGUAGE | sde_xml_doc<n> テーブルの xml_doc_val 列と sde_xml_idx<n> テーブルの text_tag 列のコンテンツからテキスト インデックスを構築する際の言語解析に使用する言語 | このパラメーターにデフォルト値は設定されない。有効な言語設定については、DBMS のドキュメントを参照 |
XML_IDX_FULLTEXT_TIMESTAMP | sde_xml_idx<n> テーブルにタイムスタンプ列を追加するかどうかを決定 | 1 または 0 1 = タイムスタンプ列を追加する、0 = タイムスタンプ列を追加しない |
XML_IDX_FULLTEXT_UPDATE_METHOD | sde_xml_doc<n> テーブル (XML ドキュメント テーブル) の xml_doc_val 列と sde_xml_idx<n> テーブル (XML 列のインデックス テーブル) の text_tag 列に対する変更をフルテキスト インデックスに伝達する方法 | CHANGE_TRACKING BACKGROUND または CHANGE_TRACKING MANUAL |
XML_IDX_INDEX_DOUBLE | sde_xml_idx<n> テーブルの double_tag 列の xmlix<n>_db インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_INDEX_ID | xml_idx<n> テーブルの ID 列の xmlix<n>_id インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_INDEX_PK | sde_xml_idx<n> テーブルの xml_key_column id 列の xmlix<n>_pk インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_INDEX_STRING | sde_xml_idx<n> テーブルの string_tag 列の xmlix<n>_st インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_INDEX_TAG | sde_xml_idx<n> テーブルの tag_id 列の xmlix<n>_tg インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_OUT_OF_ROW | sde_xml_idx<n> テーブル (XML 列のインデックス テーブル) の text_tag 列のコンテンツをインライン格納するかどうかを決定 (varbinary(max) 列だけで使用) 0 に設定した場合、テーブルのデータ ページに最大 8,000 バイトを直接格納できます。1 に設定した場合、データは常にアウトライン格納されます。 | 0 または 1 |
XML_IDX_STORAGE | sde_xml_idx<n> テーブル (XML 列のインデックス テーブル) の格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。 |
XML パラメーターの <n> は、特定の XML 列に関連付けられた xml_column_id を表します。
コンフィグレーション パラメーターには多くの分類方法があり、 多くの場合、パラメーターは複数のカテゴリに属します。たとえば、B_CLUSTER_RASTER パラメーターはビジネス テーブル パラメーター、ラスター パラメーター、またはクラスター インデックス パラメーターとして分類できます。以下のセクションでは、これらのカテゴリについて説明します。
フィーチャクラスおよびラスター格納に固有のパラメーター
ビジネス テーブルのパラメーター
ビジネス テーブルは、フィーチャクラスまたは非空間テーブルの属性テーブルです。ビジネス テーブルのパラメーターは「B」で始まり、ビジネス テーブルとそのインデックスを定義します。次に、これらのパラメーターを示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
B_CLUSTER_ROWID | ビジネス テーブルの RowID (OBJECTID) 列のインデックス タイプ (0 = 非クラスター インデックス、1 = クラスター インデックス) |
B_CLUSTER_SHAPE | ビジネス テーブルの Shape 列のインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
B_CLUSTER_USER | ビジネス テーブルのカスタム インデックスのインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
B_CLUSTER_XML | ビジネス テーブルの XML タイプ列のインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
B_CLUSTER_RASTER | ビジネス テーブルのラスター列のインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
B_INDEX_ROWID | ビジネス テーブルの RowID 列のインデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを定義 ファイル グループを指定するには、次に示すように、SQL の ON 句を使用します。 B_INDEX_ROWID "with fillfactor=99 ON IDXfg" |
B_INDEX_SHAPE | ビジネス テーブルの Shape 列のインデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを定義。ファイル グループを指定するには、次に示すように、SQL の ON 句を使用します。 B_INDEX_SHAPE "with fillfactor=99 ON SHAPEfg" |
B_INDEX_USER | ビジネス テーブルのカスタム インデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを定義 ファイル グループを指定するには、次に示すように、SQL の ON 句を使用します。 B_INDEX_USER "with fillfactor=99 ON IDXfg" |
B_INDEX_XML | ビジネス テーブルの XML インデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを定義 ファイル グループを指定するには、次に示すように、SQL の ON 句を使用します。 B_INDEX_XML "with fillfactor=99 ON XMLfg" |
B_INDEX_RASTER | ビジネス テーブルのラスター列のインデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを定義 ファイル グループを指定するには、次に示すように、SQL の ON 句を使用します。 B_INDEX_RASTER "with fillfactor=99 ON RASfg" |
B_INDEX_TO_DATE | R<登録 ID>_sde_todate インデックスを作成するための格納情報 (履歴管理の際に履歴テーブルを更新するために使用) 注意:このパラメーターに、対応する ADD テーブルのパラメーターはありません。 |
B_OUT_OF_ROW | 0 または 1 の値です 0 に設定した場合、テーブルのデータ ページに最大 8,000 バイトが直接格納されます。 1 に設定した場合、データは常にアウトライン格納されます。 |
B_STORAGE | ビジネス テーブルを格納するファイル グループ ファイル グループを制御するには、次に示すように、ON 句を使用します。 B_STORAGE "ON ADDS_FG" |
非空間ビジネス テーブルの場合は、次のいずれかの設定を行います。
- B_CLUSTER_ROWID パラメーターの config_string を 1 に変更し、B_CLUSTER_SHAPE パラメーターの config_string を 0 に変更します。これにより、ObjectID フィールドにクラスター インデックスが作成されます。それ以降に作成されるカスタム (ユーザー定義) インデックスは、非クラスター インデックスになります。
- B_CLUSTER_USER パラメーターの config_string を 1 に変更します。ArcGIS によって最初に作成されるカスタム インデックスはクラスタリングされます。B_CLUSTER_SHAPE を 0 に変更します。
- データを作成した後、すべてのインデックス (またはコンポジット インデックス) をクラスタリングします。
ADD テーブルのパラメーター
ADD テーブルは、従来のバージョン対応のジオデータベースのフィーチャクラスに対する挿入および更新の編集内容を格納するテーブルです。ADD テーブルの構造はビジネス テーブルとほぼ同じですが、ステート ID を追跡する列が追加されています。ADD テーブルのパラメーターは「A」で始まります。次に、ADD テーブルのパラメーターを示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
A_CLUSTER_ROWID | ADD テーブルの RowID 列のインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
A_CLUSTER_SHAPE | ADD テーブルの Shape 列のインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
A_CLUSTER_STATEID | ADD テーブルの stated 列のインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 注意:このパラメーターに、対応するビジネス テーブルのパラメーターはありません。 |
A_CLUSTER_USER | ADD テーブルのカスタム インデックスのインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
A_CLUSTER_XML | ADD テーブルの XML タイプ列のインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
A_CLUSTER_RASTER | ADD テーブルのラスター列のインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
A_INDEX_ROWID | ADD テーブルの RowID 列のインデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを指定 ファイル グループを指定するには、次に示すように、SQL の ON 句を使用します。 A_INDEX_ROWID "with fillfactor=99 ON IDXfg" |
A_INDEX_SHAPE | ADD テーブルの Shape 列のインデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを指定 ファイル グループを指定するには、次に示すように、SQL の ON 句を使用します。 A_INDEX_SHAPE "with fillfactor=99 ON SHAPEfg" |
A_INDEX_STATEID | ADD テーブルの state ID 列のインデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを指定 ファイル グループを指定するには、次に示すように、SQL の ON 句を使用します。 A_INDEX_STATEID "with fillfactor=99 ON STATEIDXfg" 注意:このパラメーターに、対応するビジネス テーブルのパラメーターはありません。 |
A_INDEX_USER | ADD テーブルのカスタム インデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを指定 ファイル グループを指定するには、次に示すように、SQL の ON 句を使用します。 A_INDEX_USER "with fillfactor=99 ON IDXfg" |
A_INDEX_XML | ADD テーブルの XML インデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを指定 ファイル グループを指定するには、次に示すように、SQL の ON 句を使用します。 A_INDEX_XML "with fillfactor=99 ON XMLfg" |
A_INDEX_RASTER | ADD テーブルのラスター列のインデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを指定 ファイル グループを指定するには、次に示すように、SQL の ON 句を使用します。 A_INDEX_RASTER "with fillfactor=99 ON RASfg" |
A_OUT_OF_ROW | 0 または 1 の値です 0 に設定した場合、テーブルのデータ ページに最大 8,000 バイトが直接格納されます。 1 に設定した場合、データは常にアウトライン格納されます。 |
A_STORAGE | データセットをバージョン対応登録したときに、どのファイル グループに ADD テーブルが作成されるかを指定 ファイル グループを制御するには、次に示すように、ON 句を使用します。 A_STORAGE "ON ADDS_FG" |
非空間テーブルには Shape 列がないので、別のインデックスをクラスタリングする必要があります。
DELETE テーブルのパラメーター
DELETE テーブルは、従来のバージョン対応を使用するテーブルへの更新および削除を追跡するために使用されます。DELETE テーブルのパラメーターは、ADD テーブルのパラメーターと同じように機能します。DELETE テーブルのパラメーターはすべて「D」で始まります。次に、それらを示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
D_CLUSTER_ALL | SDE_STATES_ID、SDE_DELETES_ROW_ID、DELETED_AT 列に作成されるインデックスのインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
D_CLUSTER_DELETED_AT | DELETED_AT 列のインデックスのインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
D_INDEX_ALL | SDE_STATE_ID、SDE_DELETES_ROW_ID、DELETED_AT 列のコンポジット インデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを指定 D_INDEX_ALL "with fillfactor=99 ON Deletes_fg" |
D_INDEX_DELETED_AT | deleted_at 列のインデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを指定 D_INDEX_DELETED_AT "with fillfactor=80 ON Deletes_fg" |
D_STORAGE | データセットをバージョン対応登録したときに、どのファイル グループに DELETE テーブルが作成されるかを指定 ファイル グループを制御するには、次に示すように、ON 句を使用します。 D_STORAGE "ON Deletes_fg" |
ラスター テーブルのパラメーター
ArcGIS のバイナリ ラスターまたは rasterblob ラスター (両方とも BLOB 格納タイプ) は、5 つの異なる物理テーブルに格納されます。それらは、バンド テーブル (SDE_bnd_#)、ブロック テーブル (SDE_blk_#)、ラスター テーブル (SDE_ras_#)、補助テーブル (SDE_aux_#)、およびビジネス テーブルです。
ラスターは、Embedded ラスター カタログまたは列としてフィーチャクラスに格納するか、スタンドアロン データセットとして使用することができます。
ラスター テーブルのパラメーターは、各ラスター テーブルに対応する「AUX」、「BLK」、「BND」、「RAS」で始まります。ラスターのビジネス テーブルの格納を定義するパラメーターは、ビジネス テーブルのパラメーターで定義されます。
これらのテーブルすべてのうち、大きくなるのはブロック テーブルだけです。
バイナリ ラスターを使用する場合は、BND_CLUSTER_COMPOSITE パラメーターの config_string を 1 に設定して、バンド テーブルにクラスター インデックスが作成されるようにします。
次に、ラスター テーブルのパラメーターを示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
AUX_CLUSTER_COMPOSITE | 補助テーブルの主キーのインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
AUX_INDEX_COMPOSITE | 補助テーブルの主キーのインデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを指定 AUX_INDEX_COMPOSITE "WITH FILLFACTOR= 90 ON AUX_FG" |
AUX_STORAGE | 補助テーブルを格納するファイル グループを指定 ファイル グループを指定するには、次に示すように、ON 句を使用します。 AUX_STORAGE "ON AUX_FG" |
BLK_CLUSTER_COMPOSITE | ブロック テーブルの主キーのインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
BLK_INDEX_COMPOSITE | ブロック テーブルを格納するファイル グループを指定 ファイル グループを指定するには、次に示すように、ON 句を使用します。 BLK_INDEX_COMPOSITE "WITH FILLFACTOR = 95 ON BLK_FG" |
BLK_STORAGE | ブロック テーブルを格納するファイル グループを指定 ファイル グループを指定するには、次に示すように、ON 句を使用します。 BLK_STORAGE "ON BLK_FG" |
BND_CLUSTER_COMPOSITE | バンド テーブルの主キーのインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
BND_CLUSTER_ID | バンド テーブルの raster_id および sequence_nbr 列のインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
BND_INDEX_COMPOSITE | バンド テーブルの主キーのインデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを指定 BND_INDEX_COMPOSITE "WITH FILLFACTOR =90 ON BND_FG" |
BND_INDEX_ID | バンド テーブルの raster_id および sequence_nbr 列インデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループを指定 BND_INDEX_ID "WITH FILLFACTOR = 90 ON BND_FG" |
BND_STORAGE | バンド テーブルを格納するファイル グループ ファイル グループを制御するには、次に示すように、ON 句を使用します。 BND_STORAGE " ON BND_FG" |
RAS_CLUSTER_ID | ラスター テーブルの主キーのインデックス タイプ 0 に設定した場合、非クラスター インデックスが作成されます。1 に設定した場合、クラスター インデックスが作成されます。 |
RAS_INDEX_ID | ラスター テーブルの主キーのインデックスの FILLFACTOR と格納するファイル グループ ファイル グループを制御するには、次に示すように、ON 句を使用します。 RAS_INDEX_ID "WITH FILLFACTOR = 85 ON RAS_FG" |
RAS_STORAGE | ラスター テーブルを格納するファイル グループ ファイル グループを制御するには、次に示すように、ON 句を使用します。 RAS_STORAGE " ON RAS_FG" |
RASTER_STORAGE | 使用するラスター データ格納タイプを定義します。
*ArcGIS 10.4.1 以前および ArcGIS Pro 1.3 以前のクライアントは、この格納タイプを使用するラスター データセットおよびモザイク データセットを作成することも、それらにアクセスすることもできないことに注意してください。 |
B_STORAGE パラメーターがラスター属性テーブルの格納場所を定義します。このテーブル (複数の場合もあります) には、ラスター内のセル値に基づく属性値が格納されます。これらのテーブルをフィーチャクラスのビジネス テーブルとは異なる場所に格納する場合、ラスター属性テーブルの異なるストレージ情報を指定するラスター キーワードを作成します。ラスター データセットを作成する際、このキーワードを使用するようデータ作成者に指示します。
インデックスに固有のパラメーター
FILLFACTOR のパラメーター
これらのパラメーターは「*_INDEX_*」という構成になっており、 そのインデックスの FILLFACTOR 引数を指定できます。FILLFACTOR 引数は、インデックスのリーフ レベルで各ページをどれくらい満たすかを指定します。SQL Server のデフォルト値は 0 であり、インデックスのリーフ ページはほぼ満たされますが、非リーフ ページには最低でも 2 行以上のデータを格納するための空き領域があります。カスタム パラメーターの範囲は 1 ~ 100 です。FILLFACTOR が 100 の場合、すべてのページが完全に満たされます。FILLFACTOR を 75 に設定すると、各クラスター インデックス ページは 75% 満たされた状態になります。そのデータに対するそれ以降の挿入や更新は、インデックス ページに追加されます。ページが 100% の容量に達したとき、そのページは完全に満たされます。そのページに対してさらにデータを挿入または更新すると、ページは分割されます。FILLFACTOR パラメーターは、インデックス ページの使用率とページ分割のバランスをとるために使用します。ページを分割するとき、SQL Server はデータの約 50% を新しいページへ移動し、ほとんどの場合は、異なる範囲に割り当てます。ページの分割によってテーブルが断片化し、パフォーマンスが低下します。FILLFACTOR の設定が低すぎると、非常に多くのデータ ページやエクステントが作成されクエリで走査されるため、パフォーマンスに悪影響をおよぼします。以下は、FILLFACTOR を選択する際の決定基準です。
- データは読み取り専用か。編集されることがないか。その場合は、データの FILLFACTOR をすべて 100 に設定します。
- データは頻繁に更新されるか。その場合は、デフォルト設定を使用します。
- データはときどき更新されるか。その場合は、テーブルでデフラグを実行する頻度に基づいて、75 ~ 95% の範囲で値を選択します。
テーブルの断片化とページの分割を監視するには、sys.dm_db_index_physical_stats を使用します。
クラスター インデックスのパラメーター
注意:
クラスター インデックスとテーブルを異なるファイル グループに格納することはできません。したがって、前述したテーブル パラメーターについては、必ずテーブルに対応するクラスター インデックスと同じ格納場所を指定するようにしてください。
これらのパラメーターは「*_CLUSTER_*」という構成になっており、特定のインデックスをクラスタリングするかどうか (0 = 非クラスター、1 = クラスター) を指定します。クラスター インデックスは、リーフ ノードに実際のテーブル データを格納します。クラスター インデックスのリーフ レベルのデータ ページは、クラスター インデックスのキー値の順番に並んでいます。これは、コンフィグレーション パラメーターに関して、ある重要な結果をもたらします。つまり、クラスター インデックスとテーブルを異なるファイル グループに格納できないことです。たとえば、フィーチャ テーブルのフィーチャ ID (FID) インデックスを FeatIdx ファイル グループに作成し、フィーチャ テーブルを Feat ファイル グループに格納することを指定したとします。FID インデックスはクラスター インデックスとして作成されます。構成設定の例を次に示します。
キーワード | parameter_name | config_string |
---|---|---|
DEFAULTS | F_INDEX_FID | WITH FILLFACTOR=90 ON FEATIDX |
DEFAULTS | F_STORAGE | ON FEAT |
この例では、フィーチャ テーブルとフィーチャ テーブルのインデックスは、どちらも FeatIdx ファイル グループに格納されます。まず、フィーチャ テーブルが作成され、次に、主キー制約が FID 列に適用されます。この制約により、FID 列のクラスター インデックスが作成され、FEATIDX ファイル グループが参照されます。
ALTER TABLE features.dbo.f4
ADD CONSTRAINT f4_pk PRIMARY KEY CLUSTERED (fid)
WITH FILLFACTOR=75
ON FEATIDX
インデックスがテーブルの後に作成されるために ON FEAT コンフィグレーション文字列は冗長となり、F_INDEX_FID のコンフィグレーション文字列が F_STORAGE のコンフィグレーション文字列を上書きします。次の例では、フィーチャ テーブルのファイル グループを指定し、フィーチャ テーブルのインデックスのファイル グループを指定しません。
キーワード | parameter_name | config_string |
---|---|---|
DEFAULTS | F_INDEX_FID | WITH FILLFACTOR=90 |
DEFAULTS | F_STORAGE | ON FEAT |
この場合、フィーチャ テーブルと FID 列のクラスター インデックスは Feat ファイル グループに格納されます。まずフィーチャ テーブルが作成され、次に ALTER TABLE ステートメントが実行されますが、F_INDEX_FID の config_string 列に ON 句が指定されていないため、ALTER TABLE ステートメントに ON 句は追加されません。
ALTER TABLE features.dbo.f5
ADD CONSTRAINT f5_pk PRIMARY KEY CLUSTERED (fid)
WITH FILLFACTOR=75
テキストを格納するパラメーター
テキスト列の格納パラメーター
データベースでのテキスト データの格納方法を決定するパラメーターは、UNICODE_STRING と COLLATION_NAME の 2 つです。UNICODE_STRING パラメーターは、テキスト列で Unicode エンコーディングを使用するかどうかを指定します。このパラメーターはデフォルトで TRUE に設定され、DEFAULTS コンフィグレーション キーワードを使用して作成されるテキスト データはすべて、Unicode 形式 (UTF-8) で格納されます。このパラメーターを FALSE に設定すると、テキストはデータベースに設定されているエンコーディングで格納されます。UNICODE_STRING を TRUE に設定した場合は、COLLATION_NAME パラメーターを使用して、データベースの照合順序とは異なる照合順序をユーザー定義テキスト列に指定することができます。デフォルトでは、すべての文字データ列がデフォルトのデータベース照合順序を使用します。新しいデータセット (テーブル、フィーチャクラスなど) を作成するときは、COLLATION_NAME に指定された照合順序が文字データ列のそれぞれに適用されます。COLLATION_NAME が空白の場合には、データベースの照合順序を使用します。UNICODE_STRING パラメーターを FALSE に設定した場合は、COLLATION_NAME パラメーターが無視されます。
COLLATION_NAME パラメーターの値に対しては、使用するデータベースの照合順序を大文字と小文字が区別される形で選択します。通常は、照合順序名の「CI」を「CS」に変更することになります。不確実な場合は、SQL Server ドキュメントを確認するか、次のクエリを実行して照合順序名のリストを表示します。SELECT * FROM ::fn_helpcollations()
空間格納に影響するパラメーター
空間インデックスのパラメーターについては、「インデックスに固有のパラメーター」のセクションで説明しました。空間データの格納に影響するその他のパラメーターとして、GEOMETRY_STORAGE と GEOM_SRID_CHECK があります。
GEOMETRY_STORAGE
SQL Server に格納されたジオデータベースでは、以下に説明する空間データ格納形式を使用できます。GEOMETRY_STORAGE パラメーターは、新しいフィーチャクラスのジオメトリの格納に使用する形式を指定します。
- Microsoft SQL Server の Geometry 型 - 任意の平面上の座標によって定義され、地球の曲率は考慮する必要がない空間データを管理する Microsoft の空間タイプです。SQL Server のジオデータベースのデフォルト空間格納方法です。空間データをこの形式で格納する場合は、GEOMETRY_STORAGE パラメーターを GEOMETRY のままに設定します。GEOMETRY_STORAGE パラメーターを設定しなければ、GEOMETRY タイプが使用されます。
- Microsoft SQL Server の Geography 型 - 緯度/経度座標で定義される空間データを管理する Microsoft の空間タイプです。フィーチャが広い地域にわたるため地球の曲率を考慮しなければならない場合には、このタイプを使用します。この形式をジオデータベースのデフォルト格納タイプにする場合は、DEFAULTS コンフィグレーション キーワードのパラメーター リストで GEOMETRY_STORAGE パラメーターを GEOGRAPHY に設定します。これを一部のデータセットでのみ使用する場合は、カスタム キーワードを作成し、GEOGRAPHY に設定された GEOMETRY_STORAGE と UI_TEXT パラメーターを含め、ArcGIS クライアント アプリのデータ作成者がキーワードを使用できるようにします。
データベースのすべてのフィーチャクラスで同じ格納形式を使用する場合は、DEFAULTS コンフィグレーション キーワードで GEOMETRY_STORAGE パラメーターを一度だけ設定します。
GEOM_SRID_CHECK
ArcGIS で SQL Server のジオメトリ タイプを使用するフィーチャクラスを作成する、または SQL を使用して SQL Server のジオメトリ列を持つ空間テーブルを作成してからそのテーブルをジオデータベースに登録する場合、テーブルのレコードはすべて同じ空間参照 ID (SRID) を使用する必要があります。
データベース管理システムは、テーブルのすべてのレコードについて単一の SRID があることを確認しません。したがって、SQL Server のジオメトリ列を持つがジオデータベースに登録されているテーブルを SQL で編集する場合は、GEOM_SRID_CHECK パラメーターを TRUE に設定するとよい場合があります。このパラメーターを TRUE に設定すると、ジオメトリ列で SRID 値の有無を確認するチェック制約が追加されます。こうすることで、ArcGIS 外で編集する場合でも同じテーブルに複数の SRID が追加されることがなくなります。
注意:
このパラメーターを TRUE に設定するとパフォーマンスに影響することがあります。そのため、ジオデータベースに登録されている空間テーブルを SQL (またはサードパーティ ソフトウェア) で編集するユーザーがいない場合は、このパラメーターを TRUE に設定しないでください。
XML ドキュメントを格納するパラメーター
注意:
ジオデータベースで XML 列と XML ドキュメントを使用しない場合、これらのパラメーターを設定する必要はありません。XML ドキュメントを直接操作する ArcGIS クライアントは存在しなくなったため、これらのパラメーターを変更する必要はありません。
テーブルでネイティブな SQL Server XML 列 (DB_XML) を使用する場合は、次のパラメーターを設定できます。
XML_COLUMN_SCHEMA XML_COLUMN_TYPE XML_COLUMN_PRIMARY_IDX XML_COLUMN_PATH_IDX XML_COLUMN_PROPERTY_IDX XML_COLUMN_VALUE_IDX
XML_COLUMN_SCHEMA は、XML データの追加時または変更時に使用するスキーマ コレクションを指定します。XML スキーマ コレクションは、XML データに対してスキーマ制約を強制的に適用します。
XML スキーマ コレクションに関連付けられている XML データは、型付けされた XML として参照されます。XML_COLUMN_TYPE パラメーターは、列に格納する XML ドキュメントのタイプを指定し、値は CONTENT または DOCUMENT です。CONTENT がデフォルト値です。DOCUMENT は、XML データがトップレベル エレメントを 1 つしか持たない場合にだけ使用します。
XML_COLUMN_PRIMARY_IDX、XML_COLUMN_PATH_IDX、XML_COLUMN_PROPERTY_IDX、および XML_COLUMN_VALUE_IDX は、XML 列の主インデックス、パス インデックス、プロパティ インデックス、および値インデックスを作成するかどうかを決定します。
XML ドキュメントに特定の単語が含まれているかどうかを確認するために、XML ドキュメントの内容全体を主に検索する場合、または XML ドキュメントをまったく検索しない場合、XML ドキュメント テーブルの使用頻度は高くなります。XML ドキュメント テーブルには、次の 3 つのパラメーターがあります。
XML_DOC_INDEX XML_DOC_STORAGE XML_DOC_OUT_OF_ROW
XML_DOC_STORAGE パラメーターは、CREATE TABLE ステートメントの格納パラメーターを指定します。XML_DOC_INDEX にはインデックスの FILLFACTOR と格納パラメーターがあり、XML_DOC_OUT_OF_ROW は BLOB データのアウトライン格納に関連しています。詳細については、このトピックの「Text in row パラメーター」をご参照ください。
個々のエレメントが頻繁に検索される場合、XML ドキュメントのインデックス テーブルは最も使用頻度の高い XML テーブルとなります。このテーブルには、追加のコンフィグレーション パラメーターがあり、すべて「XML_IDX_」で始まります。
XML_IDX_CLUSTER_DOUBLE XML_IDX_CLUSTER_ID XML_IDX_CLUSTER_PK XML_IDX_CLUSTER_TAG XML_IDX_INDEX_DOUBLE XML_IDX_INDEX_ID XML_IDX_INDEX_PK XML_IDX_INDEX_TAG XML_IDX_STORAGE XML_IDX_OUT_OF_ROW
「XML_IDX_CLUSTER_*」パラメーターは、XML ドキュメント インデックス テーブルのどのインデックスがクラスタリングされるかを示します。デフォルトでは、主キーのインデックス (xml_key_column) がクラスタリングされます。
次のパラメーターは、XML ドキュメント テーブルと XML 列の XML ドキュメント インデックス テーブルの両方に反映されます。これらは、ドキュメントのコンテンツをいつどのようにインデックス付けするかを制御します。
XML_IDX_FULLTEXT_CAT XML_IDX_FULLTEXT_LANGUAGE XML_IDX_FULLTEXT_TIMESTAMP XML_IDX_FULLTEXT_UPDATE_METHOD
XML_IDX_FULLTEXT_CAT は、作成したフルテキスト カタログの名前を保持します。デフォルトは SDE_DEFAULT_CAT です。フルテキスト カタログの名前を SDE_DEFAULT_CAT 以外にした場合は、このパラメーターの config_string を更新する必要があります。
XML_IDX_FULLTEXT_LANGUAGE は、XML ドキュメントのコンテンツに対してテキスト インデックスを構築する際の言語解析に使用される言語を表します。デフォルト値は指定されないため、SQL Server のデフォルトのフルテキスト言語設定に定義されている言語が使用されます。値を指定した場合は、その言語が言語解析に使用されます。
XML_IDX_FULLTEXT_TIMESTAMP と XML_IDX_FULLTEXT_UPDATE_METHOD は、フルテキスト インデックスの保守を制御します。UPDATE_METHOD パラメーターは、ドキュメント テーブルに対する変更内容をフルテキスト インデックスに伝達する方法を示します。TIME_STAMP パラメーターをデフォルトの 1 に設定すると、timestamp 列が SDE_xml_idx<xml_column_id> テーブルに追加されます。0 に設定すると、timestamp 列は追加されません。
UPDATE_METHOD と TIME_STAMP を 0 に設定した場合、インデックスの保守は実行されなくなります。そして、ArcGIS に (SE_xmlindex_update_text_index を通じて) フルテキスト インデックスの更新を指示するたびに、インデックスは完全に再作成されます。
UPDATE_METHOD を 0 に設定し、TIME_STAMP を 1 に設定した場合も、インデックスの保守は実行されません。そして、ArcGIS は最後の増分更新以降の変更内容でインデックスを増分的に作成します。
UPDATE_METHOD を CHANGE_TRACKING MANUAL に設定した場合、データベースは変更された行のリストを保持しますが、インデックスを更新しません。
UPDATE_METHOD を CHANGE_TRACKING BACKGROUND に設定した場合、データベースは変更内容を追跡し、インデックスを自動的に更新します。
ジオデータベースで提供されているデフォルト設定を使用することが推奨されます。サーバーが負荷に対応できず、インデックス付けの方法を変更することが唯一の解決策である場合は、変更追跡を手動 (CHANGE_TRACKING MANUAL) に設定します。
次の「XML_IDX_INDEX_*」パラメーターは、インデックスの FILLFACTOR と格納を SDE_xml_idx<xml_column_id> テーブルで制御します。XML_IDX_TEXT_IN_ROW は、XML ドキュメントの BLOB データのうち、インライン格納できるサイズを制御します。ほとんどのインライン設定と同様に、デフォルト設定を変更しないことが推奨されます。
ログ ファイル テーブルおよびインデックスに影響するパラメーター
ArcGIS は、選択されたレコード セットを一時的または永続的に保持するために、ログ ファイル テーブルを使用します。
セッション ログ ファイル テーブルは、常に SQL Server のジオデータベースの tempdb に作成されます。ログ ファイル テーブル パラメーターはこれらのジオデータベースに存在しますが、無視されます。
その他のコンフィグレーション パラメーター
特定のカテゴリへの分類が難しいパラメーターがあります。ここでは、そのようなパラメーターについて説明します。
NUM_DEFAULT_CURSORS パラメーター
NUM_DEFAULT_CURSOR パラメーターは、カーソル閾値を制御します。このパラメーターは、カーソルのキーセットを非同期で生成するカーソル セットの行の数を指定します。デフォルト値の -1 は、すべてのキーセットが同期的に生成されることを意味します (これは小さなカーソル セットに適しています)。このパラメーターを 0 に設定すると、すべてのカーソル キーセットが非同期で生成されます。このパラメーターに 0 または -1 以外の値を使用すると、クエリ オプティマイザーにログ ファイル パラメーターが設定されている場合であっても、クエリ オプティマイザーはカーソル セットに期待される行の数とカーソル閾値に設定された値を比較し、閾値を超えていた場合はキーセットを非同期で構築します。非同期での生成は、カーソルでキーセットが生成されている間も、カーソルにすでに存在する行にアクセスできることを意味します。同期での生成は、すべての行がカーソルに配置されてからでなければ、それらにアクセスできないことを意味します。
注意:
このパラメーターを変更するとサーバー全体に影響が及ぶため、デフォルト値を変更しないことが得策です。平均的なカーソル キーセットがどれくらいかを判断するのは非常に困難です。この値を変更するとパフォーマンスが向上することが明らかである場合を除き、値を変更しないでください。
PERMISSION_CACHE_THRESHOLD
このパラメーターはまだジオデータベースに残っていますが、接続パフォーマンスにはあまり影響はありません。
このパラメーターが追加されたとき、データベースのオブジェクト権限を決定するには、データベース システム テーブルの照合と、接続ユーザーがアクセス権を持つデータセットのリスト構築が必要でした。データベースに多数のオブジェクトが含まれている場合、接続パフォーマンスが低速なこともありました。SQL Server では、それ以降、この情報のアクセス方法を改善したため、結果的にこのパラメーターは廃止されました。
PERMISSION_CACHE_THRESHOLD を指定すると、オブジェクト権限情報に対する最初のクエリが、パラメーターに設定された閾値を超えた場合に (ミリ秒単位)、一時テーブルを構築します。デフォルトの閾値は 250 ミリ秒、最大設定は 1,000 ミリ秒です。
PERMISSION_CACHE_THRESHOLD を使用できるのは、DEFAULTS パラメーター グループだけです。一時テーブルは接続中は持続されるので、セッション中に接続ユーザーの権限が変更された場合、ユーザーが接続を切断しデータベースに再接続するまで変更は確認できません。
ユーザー インターフェイス パラメーター
ユーザー インターフェイス パラメーターは「UI」で始まり、関連するコンフィグレーション キーワードを ArcGIS ユーザー インターフェイスおよび ArcObjects で利用可能にするかどうかを指定します。 UI_TEXT は、非コンポジット コンフィグレーション キーワードで使用されます。 UI_TOPOLOGY_TEXT は、トポロジ キーワードで使用されます。 UI_NETWORK_TEXT は、ネットワーク キーワードで使用されます。 これらは、UI パラメーターを必要とするデフォルトのコンフィグレーション キーワードにすでに含まれています。 独自のカスタム キーワードを作成する場合、必ずこれらのパラメーターのうちのいずれかを追加します。