ターミナルは、1 つのデバイス フィーチャまたはジャンクション オブジェクト上の論理的な接続点を意味します。 ターミナルの主な使用方法は、サブネットワーク トレースの始点と終点を定義することです。 ターミナルは、資源が移動するパスをフィーチャ内に確立する場合にも使用されます。
ターミナル構成を確立するには、[ターミナル構成の追加 (Add Terminal Configuration)] ツールを使用します。 ターミナル構成を追加した後は、[ターミナル構成の設定 (Set Terminal Configuration)] ツールを使用して、フィーチャまたはオブジェクトにアセット グループおよびアセット タイプ レベルで割り当てられます。 ターミナル構成の詳細については、「ターミナルの管理」をご参照ください。
要件
新しいターミナル構成をユーティリティ ネットワークに追加するには、次の要件が満たされている必要があります。
- ネットワーク トポロジが無効化されている必要があります。
- エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、次の点を確認してください。
- [入力ユーティリティ ネットワーク] パラメーターは、データベース ユーティリティ ネットワークの所有者として、確立されたデータベース接続から取得する必要があります。
- 接続された ArcGIS Enterprise ポータル アカウントは、ポータル ユーティリティ ネットワークの所有者である必要があります。
新しいターミナル構成の追加
新しいターミナル構成をユーティリティ ネットワークに追加するには、次の手順に従います。
- [解析] タブの [ジオプロセシング] グループで、[ツール] をクリックして [ジオプロセシング] ウィンドウを開きます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウで、[ターミナル構成の追加] を検索して選択します。
- [入力ユーティリティ ネットワーク] パラメーターで、ターミナル構成の作成対象となるユーティリティ ネットワークを指定します。
- [名前] パラメーターで、ターミナル構成の名前を指定します。
128 文字を超える名前を指定することはできません。 次の特殊文字に対応しています。
- ハイフン (-)
- コロン (:)
- アンド記号 (&)
- スペース ( )
- ナンバー記号 (#)
- スラッシュ (/)
- 開き括弧 (()
- 閉じ括弧 ())
- [方向性] パラメーターで、次のいずれかを選択します。
- [一方向] - 明示的な上流および下流のターミナルを指定します。ネットワーク資源は、特定のターミナルから他のターミナルまで一方向に流れます。
- [双方向] - 指定すると、明示的な上流および下流のターミナルが存在しなくなります。ネットワーク資源は、デバイスを通ってどちらの方向にも流れ、任意のターミナルに入り、任意のターミナルから出ることができます。
- [ターミナル] パラメーターで、ターミナル構成に含める各ターミナルの名前を指定します。
ターミナルは 2 ~ 8 個指定できます。 各ターミナルの名前が 32 文字を超えてはなりません。 ターミナルの [方向性] が [一方向] に設定されている場合、チェックボックスを使用してターミナルを上流にするか、下流にするかを指定します。
- 手順 6 で 3 つまたは 4 つのターミナルを指定した場合は、[有効なパス] を設定して、ネットワーク フィーチャ内のどのパスが資源の流れに適しているかを示す必要があります。
有効なパスごとに名前を設定し、値を指定します。 [有効なパス] パラメーターの [値] は、[すべて]、[なし]、または有効なターミナル ペアが含まれている必要があります。
- [すべて] - すべてのパスが有効であることを示すオプションを作成するには、[すべて] の値を入力します。
- [なし] - どのパスも有効でないことを示すオプションを作成するには、[なし]の値を入力します。
- [ターミナル ペア] - 単一のターミナル ペアか、ターミナル ペアのコレクションを入力します。 単一のターミナル ペアを入力するには、1 つのターミナルから別のターミナルへのパスをハイフンで区切ります (A-B など)。 ターミナル ペアのコレクションを入力するには、カンマで区切ります (A-B、A-C など)。
- [デフォルト パス] パラメーターには、[有効なパス] パラメーターで指定した名前からデフォルト パスを指定します。 このパスは、該当するターミナル構成が割り当てられている新しいフィーチャに割り当てられます。 手順 7 で有効なパスが設定されていない場合、このパラメーターには [すべて] か [なし] のどちらかの値を選択できます。
- [すべて] - すべてのパスが有効であることを示します。
- [なし] - どのパスも有効でないことを示します。
- [有効なパス] - 手順 7 で定義した有効なパスを指定します。
- [実行] をクリックします。
ターミナル構成が作成されます。 このターミナル構成をユーティリティ ネットワーク内のフィーチャに適用するには、[ターミナル構成の設定 (Set Terminal Configuration)] ツールを使用して、この構成をアセット グループおよびアセット タイプ レベルでフィーチャに割り当てます。