マップ内のレイヤーを視覚的にクリップして、データを変更せずに対象地域を強調表示できます。 四角形の範囲またはフィーチャから取得した形状を指定すると、マップはその範囲または形状内でのみ描画されます。 マップ内のすべてのレイヤーをクリップすることも、サブセットのみをクリップすることもできます。
クリップ処理は描画のみに影響します。 すべてのデータは引き続きクエリまたは解析に使用できます。 レイヤーの属性テーブルを開いて、ビューからクリップされたフィーチャを含むすべてのフィーチャを表示します。
クリップには 5 つのオプションがあります。
クリップ オプション | 検討事項 |
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クリップ処理なし | レイヤーはクリップされません。 これがデフォルト値になります。 |
マップの範囲にクリップ | このオプションは、マップに静的なカスタム範囲が設定されている場合のみ使用できます。 クリップでは、これらの範囲値が動的に使用されます。 マップのカスタム範囲を変更すると、このオプションで使用される範囲も更新されます。 |
フィーチャのアウトラインにクリップ | このオプションは 3D シーンではなく 2D マップのみで使用でき、マップには少なくとも 1 つのポリゴン フィーチャ レイヤーが含まれている必要があります。 ポリゴン レイヤー内のすべてのフィーチャ、選択したフィーチャのみ、または現在表示されているフィーチャのみをクリップすることができます。 クリップでは、これらの範囲値が静的に使用されます。 ポリゴン フィーチャ レイヤーが編集またはマップから削除された場合、このオプションで使用される範囲は更新されません。 |
カスタム範囲にクリップ | このオプションを使用すると、マップの範囲を指定するのと同じ方法でカスタム範囲を設定できます。 クリップ範囲は、以下のどのソースを使用しても定義できます。
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現在のマップ シリーズのインデックス フィーチャにクリップ | このオプションは、空間マップ シリーズが設定されている場合にのみ使用できます。 このオプションは、[マップ プロパティ] ダイアログ ボックスから選択できません。 その代わり、マップ シリーズで [インデックス フィーチャにクリップ] がオンになっている場合、自動的に適用されます。 クリップでは、マップ シリーズのインデックス フィーチャを動的に使用します。 マップ シリーズのページを変更すると、マップでクリップも更新されます。 |
注意:
3D シーンのレイヤーをクリップする際の検討事項は、その他にもあります。- シーン内のレイヤーをクリップするには、シーンをローカル シーンとして表示する必要があります。 グローバル シーン ビューに切り替えると、クリップ オプションは保持されますが、グローバル シーンにクリップ処理は表示されません。
- 3D レイヤー カテゴリおよびサーフェス内のレイヤーのみをクリップすることができます。 2D カテゴリ内のレイヤーは、サーフェスにドレープを描画します。 これらのレイヤーをクリップするには、描画するサーフェスをクリップする必要があります。 レイヤーをサーフェスと独立してクリップすることはできません。
- シーン内では、四角形のクリップ範囲のみを適用できます。 フィーチャのアウトラインにクリップすることはできません。
マップのレイヤーで使用するクリップ範囲を指定するには、次の手順を実行します。
- マップまたはシーン ビューの [コンテンツ] ウィンドウでマップかシーンの名前を右クリックし、[プロパティ] をクリックして [マップ プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
- [レイヤーのクリップ] タブで、メニューから次のオプションのいずれかを選択します。
- クリップ処理なし
- マップの範囲にクリップ
- フィーチャのアウトラインにクリップ [クリップの編集] ボタン をクリックして、クリップする別のポリゴン フィーチャ レイヤーを選択します (マップ内で使用できる場合)。
- カスタム範囲にクリップ カスタム範囲を設定する方法については、「マップ範囲の設定」をご参照ください。
- [適用] をクリックし、クリップの選択範囲を適用します。
- 必要に応じて、[レイヤーをクリップから除外] メニューでマップ レイヤーをオンにすることで、クリップから除外できます。 クリップから除外されたレイヤーは、クリップの端からはみ出します。
- 必要に応じて、[枠線シンボル]、[色]、および [ライン幅] を指定して、クリップの端にライン シンボルを適用します。
- [OK] をクリックしてクリップを適用し、[マップ プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。