さまざまな方法を使用して、プロジェクトに関連する各種データベースにアクセスできます。 ファイル システムには、ファイル ジオデータベース、モバイル ジオデータベース、SQLite データベース、OGC GeoPackage ファイル、エンタープライズ データベースへの接続が格納されています。 データベースが格納されているフォルダーにプロジェクトを接続すると、フォルダー内にあるデータベースを確認できます。
フォルダー内にデータベースがある場合は、そのデータベースを参照して選択し、そのデータベースのコンテンツを該当する場所で使用するか、接続をプロジェクトに直接追加することができます。 プロジェクトに追加されたデータベースは [カタログ] ウィンドウと [カタログ] ビューの [データベース] カテゴリで使用できます。 そのデータベースに含まれているアイテムを使用するごとに、そのデータベースが格納されている場所を参照しなくても、プロジェクト内でそのデータベースのコンテンツにすばやくアクセスできます。
データベースが格納されているフォルダーにプロジェクトを接続することも重要です。 ジオプロセシング処理の中には、データベースに格納できない出力を生成する処理もあります。 デフォルトでは、テキスト ファイルや XML ファイルなどの出力アイテムは、これらのアイテムを特定の場所に格納するようにジオプロセシング環境が構成されている場合を除いて、データベースが含まれているフォルダーに格納されます。 出力の場所をプロジェクトから取得できない場合は、出力アイテムへのアクセスや出力アイテムの記録ができません。
データベースのコンテンツが現在の ArcGIS Pro セッションの外部で変更された場合は、データベース接続の更新が必要となる場合があります。 接続が無効になった場合は、修復する必要があります。
フォルダー内のデータベースにアクセス
フォルダー接続からファイル ジオデータベース、エンタープライズ ジオデータベース、モバイル ジオデータベース、サポートされているデータベース、OLE DB 接続からアクセスする非空間データ、または GeoPackage ファイルにアクセスし、同じ場所に格納されているその他のファイルを表示して操作することができます。 この処理は、データベース内のデータからファイルを作成し、そのファイルをプロジェクトで使用する場合に重要です。
- 使用するデータベースが格納されているフォルダーに接続します。
- [カタログ] ウィンドウと [カタログ] ビューで、データベースが格納されているフォルダーを参照して選択します。
- データベースを参照して選択し、そのデータベースに格納されているアイテムの使用を開始します。
ヒント:
カタログ ビューでフォルダーを参照する場合は、該当するデータベースをクリックし、リボン上の [カタログ] タブにある [整理] グループで [プロジェクトに追加] をクリックして、そのデータベースをプロジェクトに直接追加することができます。 [カタログ] ウィンドウで、データベースを右クリックして [プロジェクトに追加] をクリックします。
データベースをプロジェクトに直接追加
ファイル ジオデータベース、モバイル ジオデータベース、SQLite データベース、GeoPackage ファイル、データベース接続ファイルからアクセスするエンタープライズ ジオデータベースやデータベース、または OLE DB 接続ファイルからアクセスする非空間データの内容を直接操作するが、同じ場所に格納された他のアイテムは操作しない場合には、プロジェクトのデータベースを追加できます。
エンタープライズ データベースへのアクセスに使用できるデータベース接続ファイル (*.sde) または OLE DB 接続ファイル (*.odc) があり、使用しているコンピューターからそのデータベースに今回初めて接続する場合は、接続する前にそのデータベース用のクライアント ソフトウェアをインストールしておく必要があります。
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既存のデータベースをプロジェクトに追加するには、以下のいずれかの手順に従います。
- カタログ ビューを開き、[コンテンツ] ウィンドウの [プロジェクト] または [データベース] をクリックします。 リボン上の [カタログ] タブにある [作成] グループで、[追加] ドロップダウン矢印をクリックしてから [データベースの追加] をクリックします。
- リボンの [挿入] タブの [プロジェクト] グループで、[接続] ドロップダウン矢印 をクリックしてから [データベースの追加] をクリックします。
- ローカル コンピューターまたはネットワーク コンピューターを参照し、1 つ以上のジオデータベース、SQLite データベース、GeoPackage、または接続ファイルをクリックします。
- [OK] をクリックします。
選択したデータベースが [カタログ] ウィンドウとカタログ ビューの [データベース] カテゴリ に表示されます。
- データベースを参照して選択し、そのデータベースに格納されているアイテムの使用を開始します。
ヒント:
データベースまたはデータベース接続を Microsoft Windows エクスプローラーから [カタログ] ウィンドウまたはカタログ ビューまでドラッグして、プロジェクトに追加することができます。 また、これらのアイテムをプロジェクト内のフォルダー接続から [データベース] カテゴリまでドラッグして、プロジェクトに直接追加することもできます。 [カタログ] ウィンドウ内、[カタログ] ウィンドウとカタログ ビュー間、または 2 つのカタログ ビュー間でアイテムをドラッグできます
プロジェクト内にファイル ジオデータベースを作成
プロジェクトで使用するファイル ジオデータベースは、複数の方法で作成できます。 そのいくつかについて、次の 2 つのセクションで説明します。
現在の場所にファイル ジオデータベースを作成
カタログ ビュー内のフォルダーを参照すると、現在の場所にファイル ジオデータベースを作成できます。
- カタログ ビューを開き、フォルダーを参照します。
- リボン上の [カタログ] タブにある [作成] グループで、[新規作成] メニューをクリックしてから [新しいファイル ジオデータベース] をクリックします。
新しいファイル ジオデータベース は「New File Geodatabase」という名前で現在の場所に作成され、[データベース] カテゴリ にあるプロジェクトに追加されます。 このジオデータベース名はすぐに変更できます。
- 新しいファイル ジオデータベースの名前を入力します。
- Enter を押します。
そのファイル ジオデータベースに新しい名前が反映されます。
注意:
ファイル ジオデータベースは、同じ方法で参照ダイアログ ボックスを使用してフォルダーのコンテンツを参照すると作成できます。 たとえば、ジオプロセシング ツールを使用していて、参照ダイアログ ボックスを開いて出力フィーチャクラスを定義する場合、フォルダーを参照して、出力フィーチャクラスを格納するファイル ジオデータベースを作成できます。 参照ダイアログ ボックスで、[新しいアイテム] メニューをクリックしてから [新しいファイル ジオデータベース] をクリックします。 ファイル ジオデータベースの新しい名前を入力して、Enter キーを押します。
別の場所にファイル ジオデータベースを作成
別の場所にファイル ジオデータベースを作成するには、次の手順を実行します。
- 次のいずれかのオプションを使用して、[新しいファイル ジオデータベース] ダイアログ ボックスを開きます。
- カタログ ビューの [コンテンツ] ウィンドウで [プロジェクト] または [データベース] をクリックします。 リボン上の [カタログ] タブにある [作成] グループで、[新規作成] メニューをクリックしてから [新しいファイル ジオデータベース] をクリックします。
- [挿入] タブの [プロジェクト] グループで、[接続] ドロップダウン矢印 をクリックしてから [新しいファイル ジオデータベース] をクリックします。
- [カタログ] ウィンドウまたはカタログ ビューで [データベース] カテゴリ を右クリックした後、[新しいファイル ジオデータベース] をクリックします。
- 新しいファイル ジオデータベースが格納されるローカル コンピューターまたはネットワーク コンピューター上のフォルダーを参照して選択します。
- 新しいファイル ジオデータベースの名前を [名前] テキスト ボックスに入力します。
- [保存] をクリックします。
ファイル ジオデータベース が指定の場所に指定の名前で作成され、プロジェクトに追加されます。 そのファイル ジオデータベースが [データベース] カテゴリ に表示されます。
プロジェクト内にモバイル ジオデータベースを作成
ArcGIS Pro プロジェクトで使用するモバイル ジオデータベースは、複数の方法で作成できます。 そのいくつかについて、次の 2 つのセクションで説明します。
現在の場所にモバイル ジオデータベースを作成
カタログ ビュー内のフォルダーを参照すると、現在の場所にモバイル ジオデータベースを作成できます。
- カタログ ビューを開き、フォルダーを参照します。
- リボン上の [カタログ] タブにある [作成] グループで、[新規作成] メニューをクリックしてから [新しいモバイル ジオデータベース] をクリックします。
新しいモバイル ジオデータベース は「New Mobile Geodatabase」という名前で現在の場所に作成され、[データベース] カテゴリ にあるプロジェクトに追加されます。 このジオデータベース名はすぐに変更できます。
- モバイル ジオデータベースの名前を入力します。
- Enter を押します。
そのモバイル ジオデータベースに新しい名前が反映されます。
注意:
同様に、参照ダイアログ ボックスを使用してフォルダーを参照すると、モバイル ジオデータベースを作成できます。 たとえば、[既存のデータベースを選択] ダイアログ ボックスでフォルダーを参照し、プロジェクトに追加するモバイル ジオデータベースを作成できます。 参照ダイアログ ボックスで、[新しいアイテム] メニューをクリックしてから [新しいモバイル ジオデータベース] をクリックします。
別の場所にモバイル ジオデータベースを作成
モバイル ジオデータベースは、次の方法でも作成できます。
- 次のいずれかのオプションを使用して、[新しいモバイル ジオデータベース] ダイアログ ボックスを開きます。
- カタログ ビューの [コンテンツ] ウィンドウで [プロジェクト] または [データベース] をクリックします。 リボン上の [カタログ] タブにある [作成] グループで、[新規作成] メニューをクリックしてから [新しいモバイル ジオデータベース] をクリックします。
- [挿入] タブの [プロジェクト] グループで、[接続] ドロップダウン矢印 をクリックしてから [新しいモバイル ジオデータベース] をクリックします。
- [カタログ] ウィンドウまたはカタログ ビューで [データベース] カテゴリ を右クリックした後、[新しいモバイル ジオデータベース] をクリックします。
- 新しいモバイル ジオデータベースが格納されるローカル コンピューターまたはネットワーク コンピューター上のフォルダーを参照して選択します。
- 新しいモバイル ジオデータベースの名前を [名前] テキスト ボックスに入力します。
- [保存] をクリックします。
モバイル ジオデータベース が指定の場所に指定の名前で作成され、プロジェクトに追加されます。 そのファイル ジオデータベースが [データベース] カテゴリ に表示されます。
エンタープライズ データベース接続
エンタープライズ データベースのコンテンツを ArcGIS Pro で使用する前に、そのための接続を作成しておく必要があります。 サポートされるデータベースで空間データと非空間データにアクセスするための、データベース接続を作成します。 ArcGIS での使用が認定されていないデータベースも含め、非空間データにアクセスするための OLE DB 接続を作成します。
ほとんどの場合、データベース管理者または GIS 管理者から、ローカル コンピューターを構成して、データベースへの接続を確立するための情報が提供されます。 データベースに接続する前に、そのデータベース用のクライアント ソフトウェアをローカル コンピューターにインストールしておく必要があります。
データベースをお気に入りに追加
同一のデータベースを複数のプロジェクトに追加する場合、そのデータベースをお気に入りに追加して、プロセスを簡素化します。 プロジェクトのお気に入りコレクションはいつでも使用できます。 お気に入りのデータベースをプロジェクトに追加すると、そのデータベースの場所や接続の詳細を覚えておく必要がなくなります。 たとえば、お気に入りのエンタープライズ ジオデータベースをすべての新規プロジェクトに追加できます。 新しいファイル ジオデータベースとデータベース接続は、プロジェクトのお気に入りフォルダーに直接作成できます。ユーザー プロファイルがローミングをサポートしている場合、新しいファイル ジオデータベースとデータベース接続は使用しているすべてのコンピューターで利用可能になります。
ヒント:
データベースまたはデータベース接続を、Microsoft Windows Explorer エクスプローラーから [カタログ] ウィンドウまたはカタログ ビューのお気に入りコレクションにドラッグすることができます。 また、これらのアイテムを、[カタログ] ウィンドウの [プロジェクト] タブからカタログ ビューのお気に入りコレクションにドラッグすることも、2 つのカタログ ビュー間でドラッグすることもできます。 データベース接続の場合、接続ファイルのコピーはプロジェクトのお気に入りローミング フォルダーに保存されます。
接続の削除
アイテムを操作する必要がなくなった場合、またはコンテンツが利用できなくなった場合は、[カタログ] ウィンドウかカタログ ビューでアイテム接続を削除できます。 アイテム接続を削除すると、そのアイテムとコンテンツにプロジェクトから直接アクセスできなくなります。 ただし、コンピューターやネットワーク、またはクラウドの場所からは削除されません。
デフォルトのツールボックスやジオデータベースなど、プロジェクトで必要なアイテムへのアイテム接続は削除できません。
- [カタログ] ウィンドウでアイテム接続を参照します。
または、カタログ ビューがアクティブになっている状態で、[コンテンツ] ウィンドウかカタログ ビューのアイテム接続を参照します。
- アイテム接続をクリックして選択します。
- アイテムを右クリックして [削除] をクリックします。
カタログ ビューがアクティブな場合は、リボンを使ってアイテム接続を削除することもできます。 リボンの [カタログ] タブをクリックします。 [整理] グループで [削除] をクリックします。