複数の方法で ArcGIS Pro プロジェクトを開くことができます。複数のプロジェクトを同時に開いて使用することができます。各プロジェクトは、ArcGIS Pro の別のインスタンスに開かれます。
同じプロジェクトを、たとえば別のユーザーが、何度でも開くことができます。ただし、開くことができるプロジェクトの書き込み可能なコピーは 1 つだけです。それ以外のコピーはすべて読み取り専用になります。同様に、読み取り専用のネットワーク共有からプロジェクトにアクセスした場合は、そのプロジェクトも読み取り専用と見なされます。プロジェクトが読み取り専用の状態にあることは、ArcGIS Pro アプリケーションのタイトル バーに表示されます。
読み取り専用のプロジェクトは、書き込み可能なプロジェクトと同じ方法で操作できます (マップとレイアウトの更新やデータセットとモデルの編集など)。プロジェクトからアクセスしたデータベースとツールボックスが書き込み可能である限り、作業を保存すると、データセットとモデルに加えた編集が正常に保存されます。ただし、マップやレイアウトなど、プロジェクト内に格納されているアイテムは、そのプロジェクトのコピーが書き込み可能な場所に作成されていないと、保存することができません。読み取り専用のプロジェクト (*.aprx) の書き込み可能なコピーを作成するには、新しいファイル名または場所を指定します。
注意:
任意の ArcGIS Pro 1.x バージョンで保存されたプロジェクト、プロジェクト パッケージおよびプロジェクト テンプレート (*.aprx、*.ppkx、および *.aptx ファイル) は任意の ArcGIS Pro バージョンで開いて使用することができます。ただし、ArcGIS Pro 2.x を使用して保存されたプロジェクトは、ArcGIS Pro 1.x では開けません。任意の ArcGIS Pro 1.x バージョンで開ける ArcGIS Pro 2.x プロジェクトのコピーは保存できません。プロジェクトを最新の ArcGIS Pro バージョン (2.3 など) で保存した場合、そのプロジェクトは以前の ArcGIS Pro 2.x バージョン (2.0 など) で開けますが、以前のバージョンに適した方法でダウングレードされます。
最近使ったプロジェクトを開く
ArcGIS Pro を起動すると、最近作業を行ったプロジェクトのリストが表示されます。使用頻度の高いプロジェクトを [最近使ったプロジェクト] リストにピンで固定することができます。プロジェクトの名前や位置の一部が表示されていない場合は、プロジェクトにポインターを合わせると、そのプロジェクトの完全名、日付、および位置を示すポップアップが表示され、どのプロジェクトを開けばよいかを判断するのに役立ちます。
[最近使ったプロジェクト] リストは、[設定] ページでも利用できます。
- [最近使ったプロジェクト] リストに移動します。
- ArcGIS Pro アプリケーションを起動します。開始ページが表示されます。
- プロジェクトを開いている場合は、リボン上の [プロジェクト] タブをクリックしてから [開く] をクリックします。
ピンで固定したプロジェクトと最近使用した 50 件までのプロジェクトが表示されます。
- 開くプロジェクトをクリックします。
少なくとも一定の期間にわたって同じプロジェクトを使用してほとんどの作業を行っている場合は、ArcGIS Pro の起動時にそのプロジェクトが自動的に開くように設定できます。
ヒント:
[最近使ったプロジェクト] リスト内のプロジェクトがすでに存在しない場合は、そのプロジェクトを右クリックして [リストからプロジェクトを削除] をクリックします。
別のプロジェクトを開く
ArcGIS Pro を起動しても、使用するプロジェクトがリストに入っていない場合は、アクティブなポータル、ローカル コンピューター、ネットワーク コンピューターから入手可能な別のプロジェクトを使用できます。
プロジェクト パッケージをポータルにアップロードすると、任意のコンピューターから開くことができます。他のユーザーと共有しているプロジェクト パッケージをアクティブなポータルから開くこともできます。オンラインのプロジェクト パッケージは、開く前にダウンロードして解凍しておきます。デフォルトでは、プロジェクト パッケージは <User Documents>\ArcGIS\Packages フォルダーに展開されます。この場所は、共有およびダウンロード オプションで変更できます。
あるプロジェクトの作業を中断して、別のプロジェクトのタスクを実行することが必要になる場合があります。別のプロジェクトを ArcGIS Pro の 2 つ目のインスタンスに開くことができます。または、現在のプロジェクトを閉じて、ArcGIS Pro の同じインスタンスに新しいプロジェクトを開くことができます。
開始ページからプロジェクトを選択
- ArcGIS Pro の開始ページにある [別のプロジェクトを開く] をクリックします。
[プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスが表示されます。
- 開くプロジェクトを参照または検索します。
プロジェクトを検索する場合、[プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスの端をドラッグして、検索ボックス を拡大できます。ダイアログ ボックスの上部にある [更新] ボタン と [並べ替え] ボタン の間の隙間をドラッグすることもできます。
注意:
ArcGIS Pro から、ローカル コンピューターまたはネットワーク コンピューターに保存されているプロジェクトを参照することはできますが、検索はできません。 - 該当するプロジェクトをクリックします。
- [OK] をクリックします。
プロジェクトを開くと、そのプロジェクトが ArcGIS Pro の [最近使ったプロジェクト] リストと Windows タスクバーにある ArcGIS Pro ジャンプ リスト (このオプションがコンピューター上で有効になっている場合) に追加されます。プロジェクト パッケージを開いた場合でも、リストに追加されるのはプロジェクト ファイル (*.aprx) です。
[設定] ページからプロジェクトを選択
- [設定] ページに移動します。
- 開始ページで [設定] をクリックします。
- ArcGIS Pro アプリケーションで、リボン上の [プロジェクト] タブをクリックします。
- [開く] をクリックします。
- 必要に応じて、[コンピューター] または [ポータル] オプションをクリックします。
- 適切なオプションをクリックします。
- [コンピューター] オプションを選択すると、個人用のプロジェクトが格納されている既知の場所を表す見出しが一覧表示されます。[ドキュメント] を選択すると、Documents フォルダーに格納されているプロジェクトが一覧表示されます。[デスクトップ] を選択すると、コンピューターのデスクトップに格納されているプロジェクトが一覧表示されます。デスクトップからアクセスできるフォルダーに格納されているテンプレートは表示されません。
- [ポータル] オプションを選択すると、[マイ コンテンツ] と所属しているグループを表す見出しが一覧表示されます。
- 適切なプロジェクトをクリックします。
- 見出しをダブルクリックすると、そのフォルダー、コレクション、またはグループから使用できるプロジェクトが一覧表示されます。いずれかの見出しの下のリストにあるプロジェクトをクリックします。
- [別のプロジェクトを開く] をクリックします。[プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスが表示されます。該当するプロジェクトを参照または検索し、そのプロジェクトをクリックしてから [OK] をクリックします。
- 別のプロジェクトを作業中の場合は、[はい] をクリックして変更内容を保存します。
作業中のプロジェクトが閉じます。
選択したプロジェクトは、ローカルまたはネットワーク フォルダーからアクセスされるか、アクティブなポータルからダウンロードされます。プロジェクトを開くと、そのプロジェクトが [最近使ったプロジェクト] リストに追加されます。
常に同じプロジェクトを開く
必要なマップ、フォルダー、データベースをすべて含むプロジェクトを作成すると、データの編集や管理にいつも同じプロジェクトを使用していることがあります。毎回同じプロジェクトを自動的に開くように ArcGIS Pro を設定できます。
- [オプション] ダイアログ ボックスを開きます。
- プロジェクトが現在開いている場合、リボン上の [プロジェクト] タブをクリックし、[オプション] をクリックします。
- ArcGIS Pro を起動した後、開始ページの下部にある [設定] をクリックします。
[オプション] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [アプリケーション] 見出しの下にある [一般] タブをクリックします。
- [ArcGIS Pro の起動] 見出しをクリックします。
- [デフォルトのプロジェクト] オプションをクリックします。
- ArcGIS Pro を起動するごとに開く既存のプロジェクトの場所を参照して選択するか、入力します。
- [OK] をクリックします。
ArcGIS Pro の次回の起動時に、指定したプロジェクトがすぐに開きます。開始ページが表示されなくなります。
ファイル システムからプロジェクトを開く
ファイル システムからプロジェクトを開く方法は、ローカル コンピューターのオペレーティング システムと各自の設定によって一部異なりますが、 使用できるいくつかのオプションを以下に示します。
- 開くプロジェクトの場所を参照し、プロジェクト (*.aprx) ファイルまたはプロジェクト パッケージ (*.ppkx) ファイルをダブルクリックして開きます。
- 適切なプロジェクト (*.aprx) ファイルまたはプロジェクト パッケージ (*.ppkx) ファイルをローカル コンピューター上で検索します。検索結果内のファイルをダブルクリックすると、そのファイルが開きます。
- よく使用するプロジェクトがある場合は、プロジェクトまたはプロジェクト パッケージ ファイルのショートカットを作成し、そのショートカットをコンピューターのデスクトップに配置します。ショートカットをダブルクリックすると、ArcGIS Pro アプリケーションが起動してプロジェクトが開きます。
- オペレーティング システムが、ArcGIS Pro アプリケーションで最近開いたプロジェクトまたはプロジェクト パッケージ ファイルのリストを表示する場合があります。たとえば、アプリケーションが Windows タスクバーに固定されている場合、ArcGIS Pro のアイコンの上にカーソルを置くとリストが表示されます。そのリストで、適切なプロジェクトまたはプロジェクト パッケージ ファイルをクリックします。
ArcGIS Pro アプリケーションがすでに実行されている場合は、現在のプロジェクトは開いたままで、選択したプロジェクトが ArcGIS Pro の新しいインスタンスに開きます。
ArcGIS Pro で作成した追加ファイルを次のファイル システムから開くことができます。
- マップ ファイル (*.mapx)
- レイアウト ファイル (*.pagx)
- レイヤー ファイル (*.lyrx)
- マップ パッケージ (*.mpkx)
- レイヤー パッケージ (*.lpkx)
ArcGIS Pro アプリケーションがプロジェクト テンプレートなしで開始されます。マップ ファイル、レイアウト ファイル、マップ パッケージの場合は、ファイル内に定義されたマップとレイアウトがプロジェクトに追加されます。レイヤー ファイルとレイヤー パッケージの場合は、マップがプロジェクトに追加され、ファイル内に定義されたレイヤーがマップに追加されます。
注意:
他の ArcGIS Pro または ArcMap ファイル タイプを ArcGIS Pro アプリケーションに関連付けて、これらのファイルをファイル システムから直接開くことは避けてください。これらのファイルは正常に開きません。ArcGIS Pro を起動して、アイテムをプロジェクトに追加またはインポートします。
アクティブなポータルから開いたプロジェクトを更新
ポータルからプロジェクトを開くと、そのプロジェクトのローカル コピーが元のプロジェクト パッケージにリンクされます。ArcGIS Pro 内のアクティブなポータルからプロジェクトを開いている状態で、元のプロジェクト パッケージが更新された場合は、次にそのプロジェクトを開くと、アップデートを入手できる旨が通知されます。
- 通知ボタン をクリックして、[通知] ウィンドウを開きます。
- 新しいバージョンのプロジェクトが使用可能であることを示す通知にポインターを合わせます。
- 行われた変更を確認するには、隅にある詳細ボタン をクリックして、[ポータル アイテムを開く] をクリックします。
アクティブなポータル内のプロジェクトを説明するページがブラウザーに表示されます。
- [プロジェクトの更新] をクリックします。
現在のプロジェクトが閉じます。更新されたプロジェクト パッケージがダウンロードされて展開された後に開きます。
更新されたプロジェクト ファイルを参照するために [最近使ったプロジェクト] リストが更新されます。以前のバージョンのプロジェクトは、<User Documents>\ArcGIS\Packages フォルダーで使用可能なままになり、Windows タスクバーの最近使用したプロジェクトのリストに残ります。
プロジェクトの復元
プロジェクトをバックアップすると、ArcGIS Pro が予期せずシャットダウンした場合に、保存されていない変更を復元できます。保存されていない変更は、最新のバックアップ時まで復元されます。
予期しないアプリケーションのシャットダウン後にプロジェクトを復元する手順は、次のとおりです。
- ArcGIS Pro を起動します。
- スタート ページで、最近のプロジェクトのリストからプロジェクトを開きます。
[プロジェクトの復元] プロンプトが表示され、バックアップ プロジェクトが元のプロジェクトより後に保存されたことが通知されます。
プロンプトが表示されない場合は、元のプロジェクトがバックアップ プロジェクトより後に保存されたことを意味します。この場合、保存されていない変更を復元することはできません。
- 作業の手順を選択します。
- バックアップ プロジェクトを開くには、[はい] をクリックします。保存されていない変更は、バックアップ プロジェクトのタイム スタンプまで復元されます。
- 元のプロジェクトを開くには、[いいえ] をクリックします。最後に手動で保存したデータがプロジェクトに反映されます。保存されていない変更は失われます。
- プロジェクトを開かずにプロンプトを閉じるには、[キャンセル] をクリックします。
注意:
[はい] をクリックすると、バックアップ プロジェクトが元のプロジェクトに置き換わります。元のプロジェクトは削除されます。復元したプロジェクトで作業を続けると、新しいバックアップが作成されます。
[いいえ] をクリックすると、元のプロジェクトが維持されます。元のプロジェクトで作業を続けると、指定した間隔で新しいバックアップが引き続き作成されます。