特定のエラー状態が ArcGIS Pro で検出されると、アプリケーションによる警告メッセージが表示されることがあります。以下のセクションおよび関連トピックでは、エラー状態の解決のために受け取る警告メッセージおよび手順について説明しています。
メモリ不足
コンピューターのメモリ使用量が、ArcGIS Pro が正常に機能できないレベルまで増加すると、次の警告が表示されることがあります。
コンピューターのメモリが不足しています。メモリ領域を解放するために、不要なアプリケーションを閉じ、作業内容を保存してから、続行してください。
この警告が表示されたら、作業内容を保存し、必須ではないアプリケーションを閉じます。ArcGIS Pro を終了して、再起動することを試してみるのもいいでしょう。この警告が頻繁に表示される場合は、コンピューターのメモリ (RAM) のアップグレードを検討してください。
レンダリング エラー
ArcGIS Pro のユーザー インターフェイスは、Microsoft .NET フレームワークの一部である WPF (Windows Presentation Framework) を使用して構築されています。デフォルトで、WPF では、コンピューターのグラフィックス アダプターを利用するハードウェア アクセラレータによるレンダリングを用いてユーザー インターフェイスを描画します。このデフォルトのレンダリング方法が、古いバージョンのビデオ グラフィックス ドライバーやビデオ ハードウェアのバグ、メモリ不足などが原因で正常に実行されないと、ArcGIS Pro は一時的に WPF レンダリングをソフトウェア レンダリングに切り替えて、次の警告を表示します。
.NET WPF レンダリング エラーが検出されました。ビデオ デバイス ドライバーの更新を試してみるか、WPF ハードウェア レンダリングを無効化することを検討してください。
この警告が頻繁に表示される場合は、グラフィックス ドライバーまたはグラフィックス ハードウェアの更新を検討してください。これらのオプションが役立たない、または実行できない場合は、レジストリ キー設定によって、コンピューター上のすべての WPF アプリケーションでハードウェア アクセラレーションを無効化できます。
注意:
システムのレジストリを変更できるのは上級ユーザーのみです。
クリップボードがビジー
[切り取り]、[コピー]、[貼り付け] コマンドは、データを保存および取得するのに Windows クリップボードを使用します。クリップボードが大量のデータの処理のためビジー状態になっている場合は、次の警告が表示されることがあります。
Windows クリップボードは現在ビジー状態であるか、要求を処理できません。現在の操作が完了するまで待つか、コピーまたは貼り付けを行うデータ量を減らしてみてください。
クリップボードはコンピューターで実行中のすべてのアプリケーションで共有されているため、クリップボードをロックしているのが ArcGIS Pro ではないかもしれません。しばらく待ってからもう一度試してみるか、クリップボードをロックしている可能性がある他のアプリケーションを終了します。