サマリー
[テーブルの反復 (Iterate Tables)] ツールは、ワークスペースのテーブルを反復処理します。
このワークフローでは、Excel ファイル内の各シート (5 シート) を反復処理するモデルを作成し、シートを Excel シートと同じ名前のファイル ジオデータベース テーブルに変換します。 反復子の出力パラメーターの [名前] は、[テーブル → テーブル (Table To Table)] ツールの [出力名] パラメーターのインライン変数として使用されます。 [テーブル → テーブル (Table To Table)] ツールの出力が [値の収集 (Collect Values)] ツールに接続され、これにより各反復処理の出力が収集されて 1 つの複数値出力が出力されます。
プロジェクトを開く
プロジェクトをダウンロードして、このワークフローで使用します。 このプロジェクトには、入力データ、出力ジオデータベース、および完成したモデルが含まれています。
- テーブルの反復の操作の概要ページを開きます。
- ページの右側にある [ダウンロード] をクリックします。
- ダウンロードした IterateTables.zip ファイルを右クリックして、C:\Temp などのわかりやすい場所に展開します。
- 展開したフォルダー [IterateTables] の ArcGIS Pro プロジェクト ファイル (IterateTables.aprx) をダブルクリックします。
- [カタログ] ウィンドウのデータを調査し、必要に応じて [プロジェクト] タブをクリックします。 [フォルダー] > [IterateTables] の順に選択します。
[IterateTables] フォルダーには、モデルの入力として使用される Excel ファイルが含まれています。
モデルの出力は ScratchTable.gdb ジオデータベースに書き込まれます。
ツールの追加
モデルを作成してツールをモデルに追加するには、次の手順に従います。
- [カタログ] ウィンドウで、[フォルダー] > [IterateTables] > [MyProjectTools] の順に選択します。
- [MyProjectTools] を右クリックして [新規] をクリックします。 [モデル] を選択してモデルを作成して開きます。
- [テーブルの反復 (Iterate Tables)] ツールを追加します。
- リボンの [ModelBuilder] タブをクリックします。
- [挿入] グループで、[反復] をクリックします。
- [反復] リストの [テーブルの反復] をクリックします。
テーブルの反復の反復子がモデルに追加されます。 パラメーター値が何も指定されていないため、反復子はグレーになっています。
- [値の収集 (Collect Values)] ツールを追加します。
- リボンの [ModelBuilder] タブをクリックします。
- [挿入] グループで、[ユーティリティ] をクリックします。
- [ユーティリティ] リストで [値の収集 (Collect Values)] ツールをクリックします。
[値の収集 (Collect Values)] ツールがモデルに追加されます。
- [テーブル → テーブル (Table To Table)] ツールを追加します。
- モデル内をクリックして「テーブル → テーブル」と入力し、[モデルにツールを追加] ダイアログ ボックスを開きます。
- [テーブル → テーブル (Table To Table)] ツールを検索します。
- [テーブル → テーブル (Table To Table)] ツールをダブルクリックして、モデルに追加します。
ヒント:
ツールのパラメーターを指定して、ツールを接続します。
モデルにツールを追加した後で、各ツールのパラメーターを指定する必要があります。
- [テーブルの反復 (Iterate Tables)] ツールをダブルクリックして、反復子のダイアログ ボックスを開きます。
- [カタログ] ウィンドウで、[フォルダー] > [IterateTables] の順に選択します。
- DataSheets.xlsx ファイルを [ワークスペース] パラメーターにドラッグします。
- 残りのパラメーターは空白のままにして [OK] をクリックします。
ワークスペースがモデル変数としてモデルに追加 (濃い青の楕円) されて、反復子の色が変わります。これは、必要なパラメーターが提供されて、実行可能になったことを表します。
ヒント:
- [DataSheets.xlsx] 変数 (濃い青の楕円) を右クリックして、[名前の変更] をクリックします。 新しい名前として「Excel シート」と入力します。
入力および出力変数の名前は、デフォルトの変数名の代わりに、より意味のある名前に変更しておくことをお勧めします。
- [テーブル → テーブル (Table To Table)] ツールをダブルクリックして、ツールのダイアログ ボックスを開きます。 [入力行] パラメーターのドロップダウン矢印をクリックして、[テーブル] を選択します。 [出力名] パラメーターに「%名前%」と入力します。 残りのパラメーターはデフォルト設定のままにして、[OK] をクリックし、ダイアログ ボックスを閉じます。
モデルを実行すると、反復子の出力パラメーター (明るい青の楕円) の名前の %名前% が、シート名 Birds2007、Birds2008 などの変数の値で置き換えられます。
ヒント:
- [テーブル → テーブル (Table To Table)] ツールの出力変数 (緑の楕円) にマウス ポインターを合わせます。 コネクタ ラインを描画するには、そのコネクタ ラインをクリックして [値の収集 (Collect Values)] ツールまでドラッグします。 マウス ボタンを放し、ポップアップ メニューの [入力値] をクリックします。
- 完了モデルで示されるように、モデルの変数の名前をすべて変更します。
- モデルのエレメントを並べ替えるには、[ModelBuilder] タブの [自動レイアウト] ボタン をクリックして [ウィンドウに合わせる] ボタン をクリックし、[モデル] ウィンドウのレイアウトのサイズを最大化します。
モデルの実行
- [値の収集 (Collect Values)] ツールの出力を右クリックして、[マップへ追加] をクリックします。
モデルを実行した後で、出力がマップに追加されます。
- [ModelBuilder] タブの [保存] ボタン をクリックして、モデルを保存します。
- [ModelBuilder] タブの [実行] ボタン をクリックして、モデルを実行します。
モデルは、Excel ファイルの 5 つのシートを反復処理し、ScratchTable.gdb ジオデータベースに 5 つのテーブルを作成します。
- モデルおよび ArcGIS Pro を閉じます。