ArcGIS を使用してファイル ジオデータベースを作成すると、ディスク上に特別なファイル フォルダーが作成されます。次のいずれかの方法で、ファイル ジオデータベースを作成します。
- ArcGIS Pro の [カタログ] ウィンドウでの操作
- [ファイル ジオデータベースの作成 (Create File GDB)] ツールの使用
- CreateFileGDB_management 関数を呼び出す Python スクリプトの実行
ArcGIS Pro の [カタログ] ウィンドウでの操作
ArcGIS Pro の [カタログ] ウィンドウからファイル ジオデータベースを作成するには、次の手順に従います。
- 必要に応じて、ArcGIS Pro を起動して [カタログ] ウィンドウを開きます。
[カタログ] ウィンドウを開く方法を知る必要がある場合は、「カタログ ウィンドウ、カタログ ビュー、参照ダイアログ ボックスの使用」をご参照ください。
- [カタログ] ウィンドウで [データベース] を右クリックするか、[フォルダー] の下にあるフォルダーを右クリックし、[新しいファイル ジオデータベース] をクリックします。
- [新しいファイル ジオデータベース] ダイアログ ボックスで、ファイル ジオデータベースを作成する場所を参照して名前を入力し、[保存] をクリックします。
選択した場所にファイル ジオデータベースが作成され、[カタログ] ウィンドウの [データベース] に格納されているプロジェクトにそのファイル ジオデータベースが自動的に追加されます。
[ファイル ジオデータベースの作成 (Create File GDB)] ツールの実行
[ファイル ジオデータベースの作成 (Create File Geodatabase)] ジオプロセシング ツールを使用すると、これまでにリリースされた ArcGIS に対応したファイル ジオデータベースを作成できます。 このようにして、新しいリリースのジオデータベースを開けないユーザーとデータを共有する際に使用することができます。
なお、ファイル ジオデータベース スキーマは、ArcGIS 10 以降変更されていません。
- ArcGIS Pro で [ファイル ジオデータベースの作成 (Create File Geodatabase)] ツールを開きます。
検索機能を使用してツールを検索したり、[データ管理] ツールボックスの [ワークスペース] ツールセットからツールを直接開いたりできます。
- ファイル ジオデータベースを作成するフォルダーの場所を指定します。
- ジオデータベースの名前を入力します。
- ファイル ジオデータベースの ArcGIS バージョンを選択します。
ジオデータベースで利用できる機能は、選択したリリースによって制限があります。
- [実行] をクリックします。
指定した場所に、ファイル ジオデータベースが作成されます。
Python スクリプトの実行
ArcGIS Server または ArcGIS Pro がインストールされているコンピューターからファイル ジオデータベースを作成する場合、CreateFileGDB_management 関数を呼び出す Python スクリプトを実行できます。 これは、Linux コンピューター上の ArcGIS クライアントからファイル ジオデータベースを作成する場合や、変更を加えるだけで再使用可能な Python のスタンドアロン スクリプトを使用してすべてのファイル ジオデータベースを作成する場合に役立ちます。
ヒント:
Python スクリプトは、Linux コンピューター上の Wine で実行されるため、ディレクトリ パスに Microsoft Windows のパス区切り文字 (\) を使用する必要があります。例で、Z: はルート ディレクトリです。
次の手順では、Python を使用してファイル ジオデータベースを作成する方法の例を示しています。
- Python コマンド プロンプトを開きます。
- スタンドアロン スクリプトを実行するか、対話型のインタープリター内にコマンドを直接入力します。
最初の例で、createfgdb.py スクリプトには次の情報が含まれています。
# Import system modules import os import sys import arcpy # Set workspace env.workspace = "Z:\home\user\mydata" # Set local variables out_folder_path = "Z:\home\user\mydata" out_name = "myfgdb.gdb" # Execute CreateFileGDB arcpy.CreateFileGDB_management(out_folder_path, out_name)
サイトで実行できるようにスクリプトを変更したら、コマンド プロンプトまたは Python ウィンドウからスクリプトを呼び出すことができます。
この例で、Python コマンドはコマンド プロンプトで入力され、ファイル ジオデータベース (myfgdb.gdb) が Linux コンピューター上のユーザーのホーム ディレクトリである gdbs ディレクトリに作成されます。
import arcpy arcpy.CreateFileGDB_management("Z:\home\user\gdbs", "myfgdb.gdb")
この例では、バージョン 10.5 ファイル ジオデータベース (myoldfgdb.gdb) が、ユーザーの Microsoft Windows コンピューターの oldgdbs ディレクトリに作成されます。
import arcpy arcpy.CreateFileGDB_management("Z:\home\user\oldgdbs", "myoldfgdb.gdb", "10.5")