フロア対応マップの構成

Indoors エクステンションのライセンスが付与された ArcGIS 組織で利用できます。

フロア プラン データを読み込んだら、マップの屋内レイヤー プロパティを設定して、マップ、シーン、またはフィーチャ レイヤーベースの Web マップをフロア対応として定義できます。 対話型のフロア フィルターを使用するには、その前に少なくとも [施設] パラメーターのレイヤーと [フロア] パラメーターのレイヤーを構成しておく必要があります。 必要に応じて、[サイト] パラメーターのレイヤーを構成することもできます。

レイヤーの要件

マップの屋内レイヤー プロパティの構成に使用されるフィーチャ レイヤーのタイプはポリゴン ジオメトリである必要があります。 シーンの屋内レイヤー プロパティは、ポリゴンまたはマルチパッチ ジオメトリ タイプのフィーチャ レイヤーを使用して構成できます。

ArcGIS Indoors ライセンスで利用可能なツールを使用して作成された屋内データセットの場合、屋内 GIS でフロア プラン データを読み込んで維持するために適切に定義されたスキーマが提供されますが、このスキーマは不要です。 フロア対応のマップおよびシーンを構成するには、次の属性フィールドが必要です。

Sites

フィールドタイプ説明

SITE_ID

Text

フィーチャの一意な ID を定義します。 この ID は、フロア対応のマップおよびシーン内でサイトに関連付けられる施設を決定するために使用されます。

NAME

Text

サイトのフロア フィルター リストで使用されるフィーチャの名前を定義します。

Facilities

フィールドタイプ説明

FACILITY_ID

Text

フィーチャの一意な ID を定義します。 この ID は、フロア対応のマップおよびシーン内で施設に関連付けられるフロアを決定するために使用されます。

SITE_ID

Text

サイトに関連付けられているフィーチャの一意の ID。 このフィールドは、フロア対応のマップおよびシーン内でサイト別に施設をフィルタリングするために使用されます。 フィーチャは、Site ID を使用して 1 つのサイトにのみ関連付けられます。

NAME

Text

施設のフロア フィルター リストで使用されるフィーチャの名前を定義します。

Levels

フィールドタイプ説明

LEVEL_ID

Text

フィーチャの一意な ID を定義します。 この ID は、フロア対応レイヤー内で各フロアに関連付けられるフィーチャを決定するために使用されます。

LEVEL_ID フィールドの長さは 256 文字未満である必要があります。

FACILITY_ID

Text

フロアに関連付けられた施設の一意の ID。 このフィールドは、フロア フィルターで施設別にフロアをフィルタリングするために使用されます。 フィーチャは、Facility ID を使用して 1 つの施設にのみ関連付けられます。

NAME

Text

フロアのフロア フィルター リストで使用されるフィーチャの名前を定義します。

NAME_SHORT

Text

フィーチャのショート ネームを定義します。 このショート ネームが、フロアのフロア フィルター リストで使用されます。

LEVEL_NUMBER

Long

固有の施設レベル番号。 このフィールドは、フロア フィルターにフロアが表示される順番を決定します。

VERTICAL_ORDER

Long

フロア対応のマップおよびシーン内にデフォルトで表示される各施設の地表レベルを決定するために使用されます。 ゼロ (0) を基準とする順序付け体系を使用して、フロアの順序を定義します。各施設の地上階をゼロ (0) として、連続する正の値で地上の各フロアを、負の値で地下フロアを表します。 [垂直方向の順序] はサイト内で連続する値であり、値をとばすことはできません。

屋内データセットのレイヤーは、ArcGIS Indoors Information Model に準拠し、追加フィールドを含んでいます。

屋内レイヤー プロパティの構成

フロア対応マップまたはシーンを構成するには、次の手順を実行します。

  1. ArcGIS Pro を起動します。
  2. フロア プラン データを使用して、フィーチャ レイヤーを含むマップを開くか、作成します。

    マップ イメージ レイヤーに基づく屋内レイヤー プロパティの構成はサポートされていません。 マップ イメージ レイヤーを持つフロア対応の Web マップを開くと、ArcGIS Pro で開いたとき屋内レイヤー構成は同じですが、変更はできません。

  3. [コンテンツ] ウィンドウでマップを右クリックし、[プロパティ] をクリックして [マップ プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
  4. [屋内レイヤー] タブで、次のプロパティを構成します。
    1. 必要に応じて、[サイト] ドロップダウン矢印をクリックして、フロア プランでサイト フィーチャを含むレイヤーを選択します。

      フロア フィルターでは、このレイヤーを使用してジオデータベース内のサイト フィーチャを識別し、ナビゲーションやフィルタリングに使用します。 [サイト] プロパティが定義されないと、サイト別にフィルタリングするオプションがフロア フィルターに含まれません。

    2. [施設] ドロップダウン矢印をクリックして、フロア プランで施設フィーチャを含むレイヤーを選択します。

      フロア フィルターでは、このレイヤーを使用してジオデータベース内に存在する施設を識別し、ナビゲーションやフィルタリングに使用します。

      注意:

      [施設] プロパティで構成されたレイヤーがマップから削除されると、マップがフロア対応でなくなり、フロア フィルターが無効になります。

    3. [フロア] ドロップダウン矢印をクリックして、フロア プランでフロア フィーチャを含むレイヤーを選択します。

      フロア フィルターでは、このレイヤーを使用してジオデータベース内に存在するフロアを識別し、ナビゲーションやフィルタリングに使用します。

      注意:

      [フロア] プロパティで構成されたレイヤーがマップから削除されると、マップがフロア対応でなくなり、フロア フィルターが無効になります。

  5. [OK] をクリックして [マップ プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
  6. マップを保存します。

    この構成は、マップに保存され、マップが [編集可能] または [検索] の設定で ArcGIS 組織に共有された場合に維持されます。

    公開された Web マップを更新する場合は、[共有] タブにある [Web マップの保存] ボタン Web マップの保存 をクリックします。 この Web マップに基づいて構成されたアプリは、変更されたフロア対応プロパティを使用して更新され、次回アプリを起動したときに使用できます。

フロア フィルター ナビゲーション ツールがアクティブなマップの隅に表示されます。 これで、追加レイヤーをフロア対応として定義し、フロア フィルターを使用してこれらのレイヤーを操作することができます。