エンティティとリレーションシップの詳細を表示

調査ビューの詳細パネルを使用して、ナレッジ グラフにエンティティとリレーションシップの詳細を表示できます。

エンティティの詳細を表示

調査のコンテンツ リストでエンティティのインスタンスを選択すると、詳細パネルに、そのエンティティのすべてのプロパティと、そのエンティティが属しているリレーションシップが一覧表示されます。 多数のエンティティが選択されている場合、選択したすべてのエンティティが同じ値であれば、値はそれぞれの位置に表示されます。 選択したエンティティがそれぞれ異なる値を持つ場合は、[(異なる値)] のようなテキストが表示されます。

エンティティの詳細を表示する際には、そのエンティティが属しているリレーションシップや関連エンティティをさらに探索できます。 これにより、選択したエンティティのコンテキストを把握することができます。

  1. 詳細パネルが閉じている場合は、調査ビューの右上隅にある [詳細パネルの表示/非表示] ボタン 詳細パネルの表示/非表示 をクリックして、これを開き、選択したアイテムに関する説明情報を表示します。
  2. [コンテンツ] ウィンドウでエンティティ タイプをクリックし、コンテンツ リスト内でエンティティをクリックして、それに関する情報を詳細パネルに表示します。

    詳細パネルの上部に、表示式とエンティティ タイプが表示されます。 たとえば、エンティティのタイプが人を表す場合、表示式はその人の名前を示す可能性があります。

    デフォルトでは、詳細パネルでは [プロパティ] タブが選択され、選択したエンティティのすべてのプロパティが一覧表示されます。 たとえば、Person タイプのエンティティには、姓、名、生年月日、身長、電話番号などのプロパティがあると考えられます。 プロパティ名は Names 列に表示され、プロパティのデータ タイプは Type 列に表示され、プロパティの値は Values 列に表示されます。 その人の身長がわからない場合は、このプロパティの値は設定されず、Values 列には [<Null>] が表示されます。

    調査の詳細パネルにエンティティのプロパティを表示します。

  3. 詳細パネルにある [リレーションシップ] タブをクリックします。

    選択したアイテムとナレッジ グラフ内のその他のエンティティとの間で定義されたすべてのリレーションシップが表示されます。 各リレーションシップのタイプは Relationship 列に表示されます。 リレーションシップの方向は Direction 列に表示されます。 選択したアイテムが関連付けられているエンティティは Entity 列に表示されます。

    たとえば、選択したアイテムのタイプが Person の場合、HasVehicle などのリレーションシップを持つと思われます。 この場合、方向は人から車 (「=>」) になり、車のエンティティを識別する式が Entity 列に表示されます。

    調査の詳細パネルにエンティティのリレーションシップを表示します。

    同様に、選択したエンティティのタイプが Vehicle の場合、さまざまな行に複数の HasVehicle リレーションシップが存在する可能性があり、各行で車の共同所有者が識別されます。 この場合、方向は人から車 (「<=」) になり、各 Person エンティティを識別する式が該当する行の Entity 列に表示されます。

  4. リレーションシップまたは関連エンティティの詳細情報を得るには、Relationship 列のリレーションシップまたは Entity 列のエンティティにポインターを合わせます。

    [開く] ボタン 開く が表示されます。

    リレーションシップまたは関連エンティティにポインターを合わせ、開くボタンを表示します。

  5. リレーションシップまたは関連エンティティの [開く] ボタン 開く をクリックします。

    リレーションシップまたは関連エンティティの詳細が詳細パネルに表示されます。 パネルの上部にある場所バーが更新され、ここに至った経緯が示されます。 たとえば、Person エンティティから開始し、関連する Vehicle エンティティを開いて車に関する詳細情報を得た場合、場所バーには元のエンティティの表示名、通過したリレーションシップ、関連エンティティの表示名が示されます。

    場所バーには、現在のエンティティまたはリレーションシップに至った経緯が示されます。

  6. 詳細パネルの上部にある場所バー内のエンティティをクリックして、通過したリレーションシップまたは関連エンティティの詳細を表示します。 上の例では、HasVehicle リレーションシップの表示名 ([Jane's car] など) をクリックして、リレーションシップの詳細を表示します。

    エンティティまたはリレーションシップのプロパティが詳細パネルに表示されます。 場所バーが更新され、調査のコンテンツ リスト内の選択されたアイテムに対する現在の場所が示されます。

    場所バーには、現在のエンティティまたはリレーションシップと、以前に探索したその他が表示されます。

  7. [戻る] ボタン 戻る をクリックして、コンテンツ リスト内で選択されたエンティティの説明に戻ります。

    [進む] ボタン 正方向 が有効になり、手順を再びたどれるようになります。

ヒント:

すべてのエンティティのプロパティまたはリレーションシップの表示に時間がかかりすぎる場合は、詳細パネルの下部でビジー インジケーターをクリックしてリストの構築を停止できます。 ArcGIS Pro がテーブルの生成を終了すると、ビジー インジケーターが停止し、[ビューの更新] ボタン ビューの更新 が表示されます。

リレーションシップの詳細を表示

調査のコンテンツ リストでリレーションシップのインスタンスを選択すると、詳細パネルにそのリレーションシップのすべてのプロパティと、そのリレーションシップが関連付けられているエンティティが一覧表示されます。 多数のリレーションシップが選択されている場合、選択したすべてのリレーションシップが同じ値であれば、値はそれぞれの位置に表示されます。 選択したリレーションシップがそれぞれ異なる値を持つ場合は、[(異なる値)] のようなテキストが表示されます。

リレーションシップの詳細を表示する際には、そのリレーションシップが関連付けられているエンティティをさらに探索し、コンテキストをより深く把握することができます。

  1. コンテンツ リスト内でリレーションシップをクリックして、それに関する情報を詳細パネルに表示します。

    パネルの上部に、表示式とリレーションシップ タイプが表示されます。

    このリレーションシップの定義が上部のテーブルに表示されます。 リレーションシップの起点のエンティティは Origin 列で確認でき、リレーションシップのターゲットのエンティティは Destination 列で確認できます。 たとえば、タイプが HasVehicle のリレーションシップは、起点を Person エンティティ、終点を Vehicle エンティティとして定義できます。

    このリレーションシップのプロパティは下部のテーブルに一覧表示されます。 たとえば、HasVehicle リレーションシップには、取得日、終了日、備考などのプロパティがあると考えられます。 プロパティ名は Names 列に表示されます。 値のデータ タイプは Type 列に表示されます。 プロパティの値は Values 列に表示されます。 プロパティの値が不明の場合、値は設定されず、Values 列には [<Null>] と表示されます。

    調査の詳細パネルにリレーションシップのプロパティを表示します。

  2. リレーションシップによって接続されるエンティティの詳細情報を得るには、Origin または Destination 列のエンティティにポインターを合わせます。

    [開く] ボタン 開く が表示されます。

    エンティティにポインターを合わせ、開くボタンを表示します。

  3. 関連エンティティの [開く] ボタン 開く をクリックします。

    関連エンティティの詳細が詳細パネルに表示されます。 パネル上部にまたがる場所バーには、調査のコンテンツ リストで選択したアイテムから現在のアイテムに至った経緯が示されます。 たとえば、HasVehicle リレーションシップから開始し、関連する Person エンティティを開いて車の所有者に関する詳細情報を得た場合、場所バーには元のリレーションシップの表示名と関連エンティティの表示名が示されます。

    場所バーには、現在のエンティティに至った経緯が示されます。

  4. [戻る] ボタン 戻る をクリックして、コンテンツ リスト内で選択された元のリレーションシップの説明に戻ります。

    [進む] ボタン 正方向 が有効になり、手順を再びたどれるようになります。

ヒント:

詳細パネルで関連エンティティを開いた後は、他のリレーションシップや関連アイテムの探索を続行できます。 場所バーは引き続き更新されます。 場所バーを使用して、元の選択アイテムに戻る、方向を変更する、または歩いて戻ることができ、以前に探索した関連アイテムに戻ることもできます。

調査へのカスタム表示列の追加

調査で同じタイプの多数のエンティティまたはリレーションシップが選択されている場合、詳細パネルにはそれらが共有するすべてのプロパティ値が表示されます。 ただし、詳細パネルに表示されるのは、調査内の選択したすべてのエンティティおよびリレーションシップに共通のプロパティのみです。 選択したエンティティまたはリレーションシップに異なるタイプが存在する場合、タイプ別で共有されるプロパティは ObjectID と GlobalID のみになることもあります。

詳細パネルには、選択したすべてのアイテムに共通するプロパティが表示されます。

多数のエンティティとリレーションシップについて、調査のコンテンツ リストでプロパティ値を同時に直接比較する方が生産性が高い可能性があります。 表示列を使用すると、コンテンツ リスト内のすべてのアイテムのプロパティ値を表示して対比することができます。 タイプが異なると同じプロパティに異なる名前が付いている場合がありますが、これらの値を同じ列に表示することができます。

表示列を追加するには、次の手順に従います。

  1. リボンの [調査] タブの [表示列] グループで、[表示列] 表示列 をクリックします。

    [表示列] ウィンドウが表示されます。

  2. [表示列の追加] ボタン 新規 をクリックします。

    [表示列] リストに行が追加されます。新しい列のデフォルト名はすぐに編集できます。

  3. 表示列の名前を入力して、Enter キーを押します。 たとえば、「Name」と入力します。

    新しい表示列に名前を付けます。

  4. [データ モデル プロパティ] 見出しの下で、エンティティ タイプとリレーションシップ タイプの展開矢印をクリックして、それぞれのプロパティを表示します。
  5. 多数のタイプが存在し、各タイプに多くのプロパティがある場合は、エンティティおよびリレーションシップをフィルタリングして、目的のプロパティを見つけることができます。 [データ モデル プロパティ] 見出しの下で、[検索] テキスト ボックス内をクリックして、検索するプロパティの名前の入力を開始します。

    プロパティを名前で検索できます。

  6. エンティティ タイプおよびリレーションシップ タイプごとに、表示列の適用先とするすべてのタイプについて、表示列に値を表示するプロパティにチェックを入れます。 たとえば、ナレッジ グラフに Boats、Automobiles、Motorcycles のエンティティ タイプがあり、すべてに Model プロパティがある場合は、すべてのエンティティ タイプでこのプロパティにチェックを入れ、同じ表示列に Model の値を表示します。 選択したプロパティは名前が異なっていてもかまいません。

    表示列に加わるプロパティは名前が異なっていてもかまいません。

  7. [適用] をクリックします。

新しい表示列がコンテンツ リストに表示されます。 適応するタイプのエンティティに、選択したプロパティの値が表示列に表示されます。 たとえば、ボートと自動車のエンティティがコンテンツ リストに表示されている場合、Model 表示列にはこのプロパティによる各ボートと自動車の値が表示されます。

表示列には、タイプごとにさまざまなプロパティの値が表示されます。

関連トピック