2D マップの基準縮尺を設定すると、シンボルとテキストのサイズがその縮尺に適した高さと幅に固定されます。 表示を拡大/縮小すると、それに伴ってシンボルとテキストも拡大/縮小します。 基準縮尺を設定していない場合 (デフォルト) は、表示を拡大/縮小したとき、マップ上のシンボルとテキストは常に同じサイズで表示されます。
基準縮尺を設定するには、[コンテンツ] ウィンドウでマップの名前を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。 [マップ プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] ページで [基準縮尺] ドロップダウン リストを展開して、値を選択するか、独自の値を入力します。 現在のマップ縮尺を使用するには、マップの名前を右クリックし、[基準縮尺の設定] 
をクリックして、マップのショートカット メニューを開きます。
他のマップ縮尺からビューに戻るには、このショートカット メニューから、[基準縮尺の解除] 
または [基準縮尺にズーム] 
を選択します。
基準縮尺は、マップの細部が印刷時にも画面上と同じように見えるようにしたい場合に便利です。 基準縮尺を使用すると、画面上に表示されるマップのシンボルが印刷時にも同じサイズで表示されます。 たとえば、縮尺 1:25,000 で印刷して配布するマップを作成する場合、基準縮尺を 1:25,000 に設定します。 このようにすると、細部とラベルが多数存在するエリアを拡大して、シンボルのサイズやテキストを調整する必要があるかどうかを判断できます。
基準縮尺を設定すると、デフォルトでは、現在のマップにあるフィーチャ シンボルやラベルはすべて、基準縮尺を基準として拡大または縮小されます。 ただし、個々のレイヤーの拡大/縮小を無効にすることは可能です。この場合、[コンテンツ] ウィンドウのレイヤー名をダブルクリックして [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを開き、[表示] タブをクリックし、[基準縮尺が設定されているときにシンボルのサイズを変更] をオフにします。
基準縮尺はマップの印刷時には便利ですが、対話型マップや Web マップの操作時には、この基準縮尺の振舞いを無効にした方がよい場合もあります。 通常、マルチスケールの Web マップでは、各マップ縮尺に合わせて拡大/縮小されたシンボルやテキストが使用されます。