ルートの再割り当て

Location Referencing ライセンスで利用可能です。

再割り当てとは、ルートかラインのすべて、またはその一部を、別のルートまたはラインの最も近い上流または下流に移動 (再割り当て) する手段です。 管理区画の変更後に、境界線の反対側になる道路の一部を再割り当てするのも、この一例です。

[ルートの再割り当て] ツールは、ルートを再割り当てするほか、属性フィールドや、再割り当てされたルートに沿って配置されたキャリブレーション ポイントを更新します。

再割り当てアクティビティを使用して実現できるシナリオを以下に示します。

注意:

以下のすべてのシナリオでは、ルート全体またはルートの一部を選択できます。

ルートを既存のルートにマージ

RouteX と RouteY は隣接するルートです。 [ルートの再割り当て] ツールを使用し、RouteX を RouteY に、または RouteY を RouteX にマージできます。 既存の RouteX と RouteY は廃止されます。 再割り当てされた部分を、最も近い上流または下流のルートにマージできます。

RouteY の始点が RouteX の終点です。
既存のルートへのマージの出力

ソース

ルート ID

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

20

ターゲット

ルート ID

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

30

既存のルートのスプリット

ルート XYZ には、0 ~ 30 のメジャーが含まれます。 次の例では、ルートは Route1 (新しいルート) と RouteXYZ の新バージョンの 2 つに分割されます。 この操作を行うと、既存の RouteXYZ は廃止されます。

既存のルートのスプリットの入力
既存のルートのスプリットの出力

ソース

ルート ID

RouteXYZ

始点メジャー

0

終点メジャー

19

ターゲット

ルート ID

Route1 (新規)

始点メジャー

0

終点メジャー

19

ルートの名前変更

[ルートの再割り当て] ツールを使用し、既存のルートの名前を変更したり、始点メジャーと終点メジャーの値を変更したりできます。 RouteXYZ は Route123 に名前変更され、メジャーも新しくなります。 この操作を行うと、既存の RouteXYZ は廃止されます。

ルートの名前変更の入力
ルートの名前変更の出力

ソース

ルート ID

RouteXYZ

始点メジャー

0

終点メジャー

30

ターゲット

ルート

Route123

始点メジャー

15

終点メジャー

45

キャリブレーション ポイントをターゲット ルートに転送

キャリブレーション ポイントを、ユーザー作成されたルート ID を持つネットワーク上のターゲット ルートに転送できます。

注意:

再割り当て時にキャリブレーション ポイントをターゲット ルートに転送するオプションがデフォルトでオンになっており、設定された計測値を維持する方法として推奨されます。

ターゲット ルートにキャリブレーション ポイントを転送する際の入力
ターゲット ルートにキャリブレーション ポイントを転送する際の出力

ソース

ルート ID

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

20

ターゲット

ルート

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

30

下流の再キャリブレーション

以下の例で、下流の再キャリブレーションについて説明します。 ソース ルートが下流でキャリブレーションされたルート、またはキャリブレーションされていないルートを再割り当てすることができます。

下流でキャリブレーションされていないソース ルートの再割り当て

この場合、RouteX は 2 つのルートにスプリットされます。Route1 は、古い RouteX の始点から、古い RouteX の中点までで構成されます。 新規作成された Route1 のメジャー値は、推奨メジャーの 5 でなく、3 に変更されています。 ソース ルートの [ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスがオフになっているため、下流のルート (RouteX) のメジャーは変わりません。

下流でキャリブレーションされていないソース ルートでセクションを再割り当てします。
下流でキャリブレーションされていないソース ルートで新たに再割り当てされたセクション

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点ルート (ラインを含むネットワークでのみ使用可能)

RouteX

終点メジャー

5

ターゲット

ルート

Route1 (新規)

始点メジャー

0

終点メジャー

3

下流でキャリブレーションされたソース ルートの再割り当て

この場合、RouteX は 2 つのルートにスプリットされます。Route1 は、古い RouteX の始点から、古い RouteX の中点までで構成されます。 新規作成された Route1 のメジャー値は、推奨メジャーの 5 でなく、3 に変更されています。 ソース ルートの [ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスがオフになっている場合、下流のルート RouteX のメジャーは、始点メジャー 0 および終点メジャー 5 に変更されます。

下流でキャリブレーションされたソース ルートでセクションを再割り当てします。
下流でキャリブレーションされたソース ルートで新たに再割り当てされたセクション

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点ルート (ラインを含むネットワークでのみ使用可能)

RouteX

終点メジャー

5

ターゲット

ルート

Route1 (新規)

始点メジャー

0

終点メジャー

3

下流でキャリブレーションされたターゲット ルートの再割り当て

この場合、RouteX の一部が隣接するルート RouteY に統合されます。 再割り当ては、RouteX の中点から下流側で行われます。 ターゲット ルートの [ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスがオフになっているため、再割り当てされた部分の下流にある RouteY のメジャーが再キャリブレーションされます。 新しいバージョンの RouteY の終点メジャー値が 9 になりました。

下流でキャリブレーションされたターゲット ルートの再割り当ての入力
下流でキャリブレーションされたターゲット ルートの再割り当ての出力

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

5

終点メジャー

10

ターゲット

ルート

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

9

複雑なルートの再割り当てシナリオ

次に、ループ ルート、ロリポップ ルート、ブランチ ルート、およびバーベル ルートを含む、複雑なルートおよび形状での再割り当てシナリオの例を示します。

ループを生成する再割り当て

次の例では、RouteX と RouteY がマージされ、再割り当て後にループ ルートが作成されます。 RouteX にはメジャー 0 〜 2 が含まれ、RouteY にはメジャー 2 〜 4 が含まれます。

例 1: ループを生成する再割り当ての入力

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

2

ソース ルートの再キャリブレーション

いいえ

ターゲット

終点ルート

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

2

ターゲット ルートの再キャリブレーション

いいえ

再割り当ての後、メジャー 1 にキャリブレーション ポイントが追加され、RouteY がメジャー 0 ~ 4 で再キャリブレーションされます。

例 1: ループを生成する再割り当ての出力

既存ループのスプリット

次の例では、メジャー 0 ~ 12 のループ上のルート (RouteX) がスプリットされ、編集セクションが新しいルート (RouteY) に再割り当てされます。

例 1: 既存ループのスプリットの入力

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

4

ソース ルートの再キャリブレーション

はい

ターゲット

終点ルート

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

4

ターゲット ルートの再キャリブレーション

いいえ

再割り当ての後、メジャー 0 ~ 4 で RouteY が作成されます。 以前は 8 だったキャリブレーション ポイントが 4 に更新され、RouteX がメジャー 0 〜 8 で再キャリブレーションされます。

例 1: 既存ループのスプリットの出力

ロリポップを生成する再割り当て

RouteX にはメジャー 0 〜 4 が含まれ、RouteY にはメジャー 0 〜 1 が含まれます。 次の例では、ループ ルート (RouteX) と単純なルート (RouteY) がマージされ、再割り当ての後にロリポップ ルートが作成されます。

例 1: ロリポップを生成する再割り当ての入力

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

4

ソース ルートの再キャリブレーション

いいえ

ターゲット

終点ルート

RouteY

始点メジャー

1

終点メジャー

5

ターゲット ルートの再キャリブレーション

はい

再割り当ての後、生成されたロリポップ ルート (RouteY) のメジャー 0 ~ 5 が更新されます。

例 1: ロリポップを生成する再割り当ての出力

既存ロリポップのスプリット

RouteX にはメジャー 0 〜 5 が含まれ、RouteY にはメジャー 0 〜 1 が含まれます。 次の例では、ロリポップ ルート (RouteX) のスティック部分がスプリットされ、既存ルート (RouteY) に再割り当てされます。

例 1: 既存ロリポップのスプリットの入力

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

1

ソース ルートの再キャリブレーション

はい

ターゲット

終点ルート

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

1

ターゲット ルートの再キャリブレーション

はい

再割り当ての後、両方のルートが再キャリブレーションされます。 更新された単純なルート (RouteY) にはメジャー 0 ~ 2 が含まれ、ループ ルート (RouteX) にはメジャー 0 ~ 4 が含まれます。

例 1: 既存ロリポップのスプリットの出力

RouteX にはメジャー 0 〜 15 が含まれます。 次の例では、ロリポップ ルート (RouteX) の一部がスプリットされ、新しいルート (RNew) に再割り当てされます。

例 2: 既存ロリポップのスプリットの入力

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

4

終点メジャー

8

ソース ルートの再キャリブレーション

はい

ターゲット

終点ルート

RNew

始点メジャー

0

終点メジャー

4

ターゲット ルートの再キャリブレーション

いいえ

再配置の後、編集セクションから作成された単純なルート (RNew) にはメジャー 0 ~ 4 が含まれ、ブランチ ルート (RouteX) にはメジャー 0 ~ 12 が含まれます。

例 1: 既存ロリポップのスプリットの出力

複数ルートのマージによるバーベルの作成

次の例では、メジャー 0 ~ 4 を含むループ ルート (RouteX) と、メジャー 0 ~ 5 を含むロリポップ ルート (RouteY) がマージされます。

例 1: 複数ルートのマージによるバーベルの作成の入力

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

4

ソース ルートの再キャリブレーション

いいえ

ターゲット

ターゲット ルート

RouteY

始点メジャー

5

終点メジャー

9

ターゲット ルートの再キャリブレーション

はい

再割り当ての後、マージされたルートから新しいバーベル ルート (RouteY) が作成されます。 RouteY には、再キャリブレーションされたメジャー 0 ~ 9 が含まれています。

例 1: 複数ルートのマージによるバーベルの作成の出力

単純なルートのマージによるブランチの作成

この例では、単純なルート (RouteY) を別の単純なルート (RouteX) にマージし、再割り当ての後にブランチ ルートを作成します。 RouteX にはメジャー 0 〜 6 が含まれ、RouteY にはメジャー 5 〜 10 が含まれます。

例 1: 単純なルートのマージによるブランチの作成の入力

ソース

始点ルート

RouteY

始点メジャー

5

終点メジャー

10

ソース ルートの再キャリブレーション

いいえ

ターゲット

終点ルート

RouteX

始点メジャー

6

終点メジャー

11

ターゲット ルートの再キャリブレーション

はい

再割り当ての後、RouteY は RouteX にマージされ、再キャリブレーションされたメジャー 0 ~ 11 を含むブランチ ルートが作成されます。

例 1: 単純なルートのマージによるブランチの作成の出力

無限ルートのスプリット

次の例では、メジャー 0 ~ 24 を含む既存の無限ルート (RouteX) がスプリットされ、アルファ ルートと新しい単純なルート (RNew) が作成されます。

例 1: 無限ルートのスプリットの入力

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

18

終点メジャー

24

ソース ルートの再キャリブレーション

はい

ターゲット

終点ルート

RNew

始点メジャー

0

終点メジャー

6

ターゲット ルートの再キャリブレーション

いいえ

再割り当ての後、RouteX はメジャー 0 ~ 18 を含むアルファ ルートになり、新しいルート (RNew) にはメジャー 0 ~ 6 が含まれます。

例 1: 無限ルートのスプリットの入力

ネットワークのパラメーター

次の表に、[ルートの再割り当て] ツールで使用されるパラメーターを示します。

下流でキャリブレーションされていないソース ルートの再割り当て

パラメーター説明

Network

ルートが存在するネットワーク。

発効日

地上で再割り当てが行われた日付。

ソース ルート: ルート ID

再割り当てが行われたルート。

ソース ルート: 始点メジャー

再割り当てが開始するソース ルート上のメジャー。緑のドットで示されます。

ソース ルート: 終点メジャー

再割り当てが終了するソース ルート上のメジャー。赤のドットで示されます。

ターゲット ルート: ルート ID

再割り当てされた部分が追加されるルート。 新しいルートも指定できます。

ソース ルート: 終点メジャー

再割り当てされた部分の始点メジャー。

ターゲット ルート: 終点メジャー

再割り当てされた部分の終点メジャー。

次の画像は、ユーザー作成された単一フィールドのルート ID を持つネットワーク上の [ルートの再割り当て] ウィンドウを示します。

ユーザー作成された単一フィールドのルート ID を持つルートの再割り当てウィンドウ
ユーザー作成された単一フィールドのルート ID を持つネットワーク上のルートの再割り当てウィンドウを示します。

次の画像は、ユーザー作成された複数フィールドのルート ID を持つネットワーク上の [ルートの再割り当て] ウィンドウを示します。

ユーザー作成された複数フィールドのルート ID を持つルートの再割り当てウィンドウ
ユーザー作成された複数フィールドのルート ID を持つネットワーク上のルートの再割り当てウィンドウを示します。

属性

ネットワークにシステム定義フィールド以外の属性フィールドが含まれている場合は、ソース ルートの既存の値を転送するか、[ルートの再割り当て] ウィンドウに新しい値を入力することができます。 ソース ルートの既存の値がデフォルトで設定されています。

この属性セクションは、ドメイン、サブタイプ、条件値、属性ルールもサポートしています。

注意:

フィールド名ではなく、フィールド エイリアスが [ルートの再割り当て] ウィンドウに表示されます。

注意:

ルートを編集する際は、ギャップ キャリブレーション ルールが適用されます。

任意の再割り当てシナリオを実装するには、次の手順を実行します。

  1. ネットワーク フィーチャクラスをマップに追加します。

    ネットワーク フィーチャクラスがすでに存在するマップを開くこともできます。

    注意:

    トラディショナル バージョン対応ネットワークは、ジオデータベースへの直接接続を介して編集する必要があります。 ブランチ バージョン対応ネットワーク (ユーザー生成ルート ID を使用して構成されたネットワークを含む) は、フィーチャ サービスを通じて編集する必要があります。

  2. ルートを再割り当てする位置を拡大表示します。
  3. [Location Referencing] タブの [再割り当て] ボタン 再割り当て をクリックします。

    [ルートの再割り当て] ウィンドウが表示されます。

  4. [ネットワーク] ドロップダウン矢印をクリックし、ルートの再割り当てを行うネットワークを選択します。
    注意:

    フィーチャ サービスを使用して編集するには、LRS ネットワークがリニア リファレンスおよびバージョン管理機能を備えた状態で公開される必要があります。

  5. [発効日] ドロップダウン矢印をクリックし、編集の日付を選択します。
    ヒント:
    • あるいは、[発効日] テキスト ボックスに日付を入力します。
    • 空の [発効日] テキスト ボックスをダブルクリックすると、今日の日付が入力されます。
  6. [ソース ルート] セクションで [マップからルートを選択] ボタン マップからルートを選択 をクリックし、マップ上のルートをクリックすると、[ルート ID] が入力されます。
  7. 次のオプションのいずれかを使用して、ルートの始点メジャー値を入力します。
    • [始点メジャー] テキスト ボックスに始点メジャー値を入力します。

    • [マップからメジャーを選択] ボタン マップからメジャー値を選択 をクリックし、マップ上でメジャーをクリックします。

    • [ルート開始メジャーを使用] チェックボックスをオンにします。

    その位置に緑のドットが配置されます。 この場所から再割り当てが開始されます。

  8. 次のオプションのいずれかを使用して、終点メジャー値を入力します。
    • [終点メジャー] テキスト ボックスに終点メジャー値を入力します。

    • [マップからメジャーを選択] ボタン マップからメジャー値を選択 をクリックし、マップ上でメジャーをクリックします。

    • [ルート終点メジャーを使用] チェックボックスをオンにします。

    その位置に赤のドットが配置されます。 再割り当ては、緑のドットと赤のドットの間に存在するルートまたはルートの一部で行われます。 再割り当て部分が交差するルートは廃止されます。

  9. 再割り当てされた部分の下流にある、再割り当てされたルートの残りの部分を再キャリブレーションするかどうかを選択します。
    • [ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスをオンにすると、再割り当てされた部分の下流にある、再割り当てされたルートの残りの部分を再キャリブレーションします。
    • 再割り当てされた部分の下流にある、再割り当てされたルートの残りの部分を再キャリブレーションしない場合は、[ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスをオフにします。
  10. 次のオプションのいずれかを使用して、ターゲット ルートの再割り当て位置の始点メジャー値を入力します。
    • [始点メジャー] テキスト ボックスに値を入力します。

    • [開始メジャーの再計算] ボタン 開始メジャー値の再計算 をクリックします。 始点メジャー値は、ソース メジャーの長さから終点メジャーの長さを減算することで計算されます。

    注意:

    • ギャップを補完している場合、この値はギャップの始点のメジャー値に等しくなります。
    • 再割り当てされたルートをターゲット ルートの終点に追加する場合、この値はターゲット ルートの終点メジャー値に等しくなります。
    • ルートを作成するか、再割り当て部分をターゲット ルートの始点に追加する場合、この値は 0 です。

    注意:

    ライン ネットワークの場合、メジャーは 00+00.00 または 00+00.000 形式のステーション値として入力できます。

  11. 次のオプションのいずれかを使用して、ターゲット ルートの再割り当て位置の終点メジャー値を入力します。
    • [終点メジャー] テキスト ボックスに値を入力します。

    • [終了メジャーの再計算] ボタン 終了メジャー値の再計算 をクリックします。 終点メジャー値は、ソース メジャーの長さから始点メジャーの長さを減算することで計算されます。

    注意:

    • ギャップを補完している場合、この値はギャップの終点のメジャー値に等しくなります。
    • ルートを作成するか、再割り当てされた値をターゲット ルートの終点に追加する場合、この値はルートの新しい終点メジャー値に等しくなります。
    • 再割り当てされたルートをターゲット ルートの始点に追加する場合、この値は再割り当てされた部分の LRM (リニア リファレンス方法) メジャー単位での全長に等しくなります。

  12. 再割り当てされた部分の下流にある、再割り当てされたルートの残りの部分を再キャリブレーションするかどうかを選択します。
    • [ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスをオンにすると、再割り当てされた部分の下流にある、再割り当てされたルートの残りの部分を再キャリブレーションします。
    • 再割り当てされた部分の下流にある、再割り当てされたルートの残りの部分を再キャリブレーションしない場合は、[ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスをオフにします。
  13. ソース キャリブレーション ポイントをターゲット ルートに転送するかどうかを選択します。

    [キャリブレーション ポイントをターゲット ルートに転送] オプションがデフォルトでオンになっており、ポイント間で設定された計測値を維持する方法として推奨されます。

    注意:

    始点メジャー値および終点メジャー値の間、および両方の値を含むすべてのキャリブレーション ポイントは、その間のスパニング ルートも含めて、キャリブレーション ポイントのターゲット ルートへの転送に含まれます。

    [ルートの再割り当て] ウィンドウがすべて設定されました。

  14. [実行] をクリックします。
    注意:

    ルートの編集により、ルート上に 1 つ以上の物理的ギャップが生じる場合、ツールが実行される前に警告するプロンプトが表示されます。 ギャップを含むルートを作成しない場合、[いいえ] と回答し、ルートの編集中にギャップが生じないようにデジタイズされた中心線を編集します。

    編集中のルートにすでに 1 つ以上の物理的ギャップが存在し、編集によって追加の物理的ギャップが生じなかった場合、プロンプトは表示されません。

    アクティブなマップでスナップを有効化するか、[編集] タブ、[スナップ] グループ、[スナップ] ボタン スナップ別にリスト を使用してスナップを有効化することで、未計画の中心線を防ぐことができます。

    この警告は、Location Referencing オプション[物理的なギャップを作成する可能性があるルートの編集を許可する前に警告] チェックボックスをオフにして無効化することができます。

    ルートが再割り当てされました。

    注意:

    ロックの取得やリコンサイルに関するメッセージが表示された場合、競合の防止が有効になっています。

ライン ネットワークのルートの再割り当て

ライン ネットワークのルートは、次の例に示すように、新規ルートまたは既存ルートに再割り当てることができます。

新規ルートへの再割り当て

次の例では、RouteX の中間部分が新しいルートに再割り当てされます。

入力

ルート IDライン順序

RouteX

100

RouteY

200

例 1: 中間部分を新規ルートに再割り当て

再割り当ての後、再割り当てされた中間部分から RouteA が作成されます。 ライン順序が更新され、新しい RouteA が 200、RouteY が 300 に移動されます。

出力

ルート IDライン順序

RouteX

100

RouteA

200

RouteY

300

例 1: ルートの中間部分を新規ルートに再割り当てしました。

既存ルートへの再割り当て

次の例では、ルートの中間部分を既存のルートに割り当てます。

入力

ルート IDライン順序

RouteX

100

RouteY

200

RouteX の中間部分が、既存ルート (RouteY) に再割り当てされます。

例 2: ルートの中間部分を既存ルートに再割り当てします。

出力

ルート IDライン順序

RouteX

100

RouteY

200

再割り当ての後、RouteX の中間部分が、既存ルート (RouteY) に再割り当てされました。

例 2: ルートの中間部分を既存ルートに再割り当てしました。

既存ルートの隣接ラインへの再割り当て

次の例では、ルートの中間部分を、隣接ラインの既存ルートに再割り当てします。

入力

ルート IDライン順序ライン ID

RouteX

100

LineA

RouteY

100

LineB

LineA の RouteX の中間部分が、隣接ライン (LineB) の既存ルート (RouteY) に再割り当てされます。

例 3 の入力: LineA のルートの中間部分が、隣接ライン (LineB) の既存ルートに再割り当てされます。

出力

ルート IDライン順序ライン ID

RouteX

100

LineA

RouteY

100

LineB

LineA の RouteX の中間部分が、隣接ライン (LineB) の既存ルート (RouteY) に再割り当てされました。

例 3 の出力: ルートの中間部分が、隣接ラインの既存ルートに再割り当てされました。