拡張プロパティ テーブルの管理

Workflow Manager のライセンスで利用可能。

拡張プロパティでは、ビジネス固有の情報をジョブの一環として追跡できます。 このジョブ エレメントは、追跡およびレポーティングを行いたいもので基本的なジョブ プロパティ (割り当て、期日など) を拡張します。

Workflow Manager (Classic) には、1 対 1 (1-1) および 1 対多 (1-M、またはリンク プロパティ) の 2 種類の拡張プロパティがあります。 ジョブ タイプで拡張プロパティを構成し、使用するには、Workflow Manager (Classic) リポジトリに新しいジオデータベース テーブルを作成する必要があります。 次に、このテーブルがシステム テーブルの残りの部分に対する拡張として認識されるよう、Workflow Manager (Classic) を構成します。

テーブル リレーションシップのタイプ

以下のセクションでは、Workflow Manager (Classic) でサポートされるテーブル リレーションシップについて説明します。

1 対 1 プロパティ

1 対 1 プロパティは、Workflow Manager (Classic) ジョブ テーブルと 1-1 のリレーションシップを持ちます。 たとえば、ジョブの割り当てがその一例です。 ジョブのライフの間、ジョブの割り当てでは一度に 1 人のユーザーか 1 つのグループがジョブを担います。 ジョブのプロパティが 1 つの値しか持てない場合は、拡張プロパティ テーブルに 1-1 のリレーションシップを構成します。

一般に、1 対多のプロパティは拡張プロパティと呼ばれます。

1 対多のプロパティ

1 対多のプロパティは、Workflow Manager (Classic) テーブルと 1 対多のリレーションシップを持ちます。 このようなリレーションシップのタイプには、たとえば、ジョブ添付ファイルがあります。 ジョブのライフ サイクルのどの時点でも、ジョブに 1 つの添付ファイルしか含まれないこともあれば、複数の添付ファイルが含まれることもあります。 ジョブのプロパティに対し、一度に複数の値が含まれることがある場合は、1-M のリレーションシップを拡張プロパティ テーブルに構成します。

1 対多のプロパティは、通常、リンク プロパティまたは関連情報と呼ばれます。

拡張プロパティ テーブルの構成

以下のセクションでは、拡張プロパティ テーブルの作成と管理の方法を説明します。

拡張プロパティ テーブルの作成

拡張プロパティ テーブルは、ArcGIS Pro で作成する必要があります。

  1. ArcGIS Pro を起動します。
  2. [カタログ] ウィンドウで [データベース] を右クリックし、[新しいデータベース接続] をクリックします。

    [データベース接続] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. Workflow Manager (Classic) リポジトリ向けにデータベース接続情報を指定し、[OK] をクリックします。

    データベース接続が [カタログ] ウィンドウの [データベース] ノードに表示されます。

  4. データベース接続を右クリックし、[新規作成] > [テーブル] をクリックします。

    [テーブルの作成] ウィンドウが開きます。

  5. [名前] テキスト ボックスに、拡張プロパティ テーブルの名前を入力します。
    ヒント:

    テーブル名の先頭に「WMX_」を付けると便利です。そうすると、Workflow Manager (Classic) のコア システム テーブルの拡張として区別できます。

  6. テーブルのエイリアスは [エイリアス] テキスト ボックスに入力します。
  7. [次へ] をクリックします。
  8. このテーブルとジョブ テーブルをリンクするために使用するフィールドを追加します。

    フィールドは Long Integer タイプで、Workflow Manager (Classic) によって管理されます。 一般に、このフィールドは JOB_ID と呼ばれます。

  9. 必須のプロパティに対してフィールドを追加します。

    複数のジョブ タイプに対してフィールドを追加し、一部のジョブ タイプにのみ表示可能なフィールドを構成することもできます。

  10. [次へ] をクリックします。
  11. ワークフロー データベースの作成時に使用された構成キーワードを選択します。
  12. [完了] をクリックして、テーブルを作成します。

拡張プロパティ テーブルの追加

ArcCatalog のリポジトリの拡張プロパティ テーブルを作成後、Workflow Manager (Classic) システムに追加する必要があります。

  1. ArcGIS ProWorkflow Manager (Classic) Administrator を起動し、Workflow Manager (Classic) データベースに接続します。
  2. [ジオデータベース] を展開します。
  3. [拡張プロパティ テーブル] を右クリックし、[拡張プロパティ テーブルの追加] をクリックします。

    [テーブルのリレーションシップ] ダイアログ ボックスが開きます。

  4. [名前] テキスト ボックスにテーブルの名前を入力します。
  5. [テーブル名] ドロップダウン矢印をクリックし、拡張プロパティ テーブルを選択します。
  6. [リンク フィールド] ドロップダウン矢印をクリックし、JOB_ID を含むよう作成したフィールドを選択します。

    データ タイプが Long Integer のフィールドのみが表示されます。

  7. テーブルに対し、以下のいずれかの [基数] オプションを選択します。
    • [1 対 1] - ジョブ テーブルと 1 対 1 のリレーションシップを作成します
    • [1 対多] - ジョブ テーブルと 1 対多のリレーションシップを作成します
  8. [OK] をクリックして新しいリレーションシップを作成します。

ジョブ タイプを編集すると、[拡張プロパティ] タブにテーブルが表示されます。

拡張プロパティ テーブルの削除

システムで不要になった拡張プロパティ テーブルは削除できます。 これにより、システムのジョブ タイプから、このテーブルとの関連付けがすべて削除されます。

  1. ArcGIS ProWorkflow Manager (Classic) Administrator を起動し、Workflow Manager (Classic) データベースに接続します。
  2. [ジオデータベース] > [拡張プロパティ テーブル] を展開します。
  3. 削除するテーブルを右クリックして [アイテムの削除] をクリックします。

Workflow Manager (Classic) システムからテーブルが削除されると、ArcGIS Pro のリポジトリからテーブルを削除できるようになります。