ラインの切詰め (Trim Line) (編集)

サマリー

ラインの交点からの長さが指定した長さより短いセグメント (ダングル) を削除します。 片方または両方の端点が別のラインと接していないラインの、交点からの長さが指定した長さより短いセグメント (ダングル) だけが削除されます。

このツールは品質管理タスクを目的としています。たとえば、適切なスナップ環境が設定されていない状態でフィーチャをデジタイズした場合、このツールを使用してトポロジ エラーを修正します。

[ラインの切詰め (Trim Line)] の図

使用法

    注意:

    このツールを実行すると、入力データが変更されます。詳細と不要なデータの変更を回避するための方法については、「入力データを変更または更新するツール」をご参照ください。

  • 片方または両方の端点が別のラインと接していないラインが切詰められます。 この条件を満たすラインには次の 2 種類があります。

    • ライン ダングル。 ダングルとは、別のラインとの交点から、別のラインと接していないラインの端点までの部分を指します。
    • 独立したフィーチャ。 独立したフィーチャは他のラインと接しても交差してもいません。 このようなフィーチャを削除するには、[短いフィーチャの削除] オプションを使用する必要があります。
  • [ダングルの長さ] が指定されていない場合、ダングル (片方または両方の端点が別のラインと接していないラインのセグメント) は長さに関わらず交点の位置ですべて削除されます。

  • [短いフィーチャの削除] オプションを使用した場合、全体の長さが [ダングルの長さ] で指定されている長さ以下の独立したフィーチャもすべて削除されます。 このオプションを使用しない場合、ダングルだけが削除されます。

  • フィーチャが選択されているフィーチャ レイヤーまたはフィーチャクラスを入力として使用した場合、選択されているフィーチャだけが切詰められます。 削除すべきダングルが存在するかどうかはレイヤーまたはフィーチャクラス内のすべてのフィーチャを基に判定されますが、切詰められるのは選択されているフィーチャだけです。

  • このツールでは、ジオデータベース フィーチャクラス内の長さ以外のフィーチャ属性は変更されません。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力フィーチャ

切詰める入力ライン フィーチャ。

Feature Layer
ダングルの長さ
(オプション)

[ダングルの長さ] で指定した長さ以下で、かつ別のラインとの交点で終了していないセグメント (ダングル) が削除されます。

[ダングルの長さ] が指定されていない場合、ダングル (片方または両方の端点が別のラインと接していないラインのセグメント) は長さに関わらず交点の位置ですべて削除されます。

Linear Unit
短いフィーチャの削除
(オプション)

ダングル長より短い独立したセグメントを削除するかどうかを指定します。

  • オン - 独立した短いフィーチャを削除します。 これがデフォルトです。
  • オフ - 独立した短いフィーチャを削除しません。
Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
更新された入力フィーチャ

更新された入力フィーチャ。

Feature Class

arcpy.edit.TrimLine(in_features, {dangle_length}, {delete_shorts})
名前説明データ タイプ
in_features

切詰める入力ライン フィーチャ。

Feature Layer
dangle_length
(オプション)

[ダングルの長さ] で指定した長さ以下で、かつ別のラインとの交点で終了していないセグメント (ダングル) が削除されます。

[ダングルの長さ] が指定されていない場合、ダングル (片方または両方の端点が別のラインと接していないラインのセグメント) は長さに関わらず交点の位置ですべて削除されます。

Linear Unit
delete_shorts
(オプション)

ダングル長より短い独立したセグメントを削除するかどうかを指定します。

  • DELETE_SHORT独立した短いフィーチャを削除します。 これがデフォルトです。
  • KEEP_SHORT独立した短いフィーチャを削除しません。
Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_feature_class

更新された入力フィーチャ。

Feature Class

コードのサンプル

TrimLine (ラインの切詰め) の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、TrimLine 関数の使用方法を示しています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/data"
arcpy.TrimLine_edit("majorrds.shp", "15 Feet", "DELETE_SHORT")
TrimLine (ラインの切詰め) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

適切なスナップ環境が設定されていない状態でデジタイズされた道路の中心線をクリーンナップします。

# Name: ExtendLine.py
# Description:  Clean up street centerlines that were digitized without 
#                      having set proper snapping environments

# import system modules 
import arcpy

# Set environment settings
arcpy.env.workspace = "C:/data"

# Make backup copy of streets feature class, since modification with 
#  the Editing tools below is permanent
streets = "majorrds.shp"
streetsBackup = "C:/output/Output.gdb/streetsBackup"
arcpy.CopyFeatures_management(streets, streetsBackup)

# Trim street lines to clean up dangles
arcpy.TrimLine_edit(streets, "10 Feet", "KEEP_SHORT")

# Extend street lines to clean up dangles
arcpy.ExtendLine_edit(streets, "15 Feet", "EXTENSION")

環境

特殊なケース

ライセンス情報

  • Basic: No
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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