ArcGIS Pro のシーンは、ローカル (小さな領域の場合) またはグローバル (大きな領域の場合) のいずれかである 3D マップです。 Web シーンとして ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータルに共有し、オンラインで表示できます。
概要
このチュートリアルでは、オレゴン州ポートランドの領域をカバーするシーンを作成して共有します。 データには、この都市のオープンデータ ポータル提供の建物のフットプリントと航空画像、および NOAA の DigitalCoast Data Access Viewer (DAV) から LIDAR で取得された標高データが含まれています。 対象地域が小さいため、シーンはローカルになり、ローカル座標系が使用されます。
- 所要時間: 30 分
- ソフトウェア要件:
- ArcGIS Pro Basic
- 共有権限を持つ ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise アカウント
- ArcGIS 3D Analyst extension (推奨)
データのダウンロード
このチュートリアル用のデータは、圧縮されたファイル ジオデータベースとして保存され、ArcGIS Online からダウンロードできます。 ジオデータベースは、ポートランド市と NOAA から一般に提供されているデータを使用してコンパイルされています。
- Web ブラウザーを開いて、「ローカル シーンの作成と共有」のアイテム ページに移動します。
- ページの右側にある [ダウンロード] をクリックします。
- コンピューターの Downloads フォルダーで [Author_and_share_a_local_scene.zip] を右クリックし、C:\Temp などのわかりやすい場所に展開します。
プロジェクトの作成
ArcGIS Pro の開始ページにある [ローカル シーン] テンプレートを使用してプロジェクトを作成します。 次に、ダウンロードしたデータに接続します。
- ArcGIS Pro を起動して、必要に応じてサイン インします。
- 開始ページの [新しいプロジェクト] で [ローカル シーン] をクリックします。
注意:
プロジェクトをすでに開いている場合は、リボン上の [プロジェクト] タブをクリックします。 サイド タブのリストで [新規作成] をクリックします。 [新しいプロジェクト] で [ローカル シーン] をクリックします。
- [新しいプロジェクトの作成] ダイアログ ボックスで、プロジェクトの名前を「Portland」に設定します。
デフォルトでは、プロジェクトは <User Documents>\ArcGIS\Projects フォルダーに作成されます。 この場所は、全般オプションで変更できます。 または、[参照]
をクリックして、別のフォルダーを参照することもできます。
- [OK] をクリックします。
プロジェクトが、シーン ビューとともに開きます。 表示されるベースマップと地理範囲は、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータルの管理設定によって決定されます。 シーンには、デフォルトの標高サーフェスも含まれています。
- リボンの [表示] タブをクリックします。 [ウィンドウ] グループで [ウィンドウのリセット]
をクリックし、[マッピング用にウィンドウをリセット (デフォルト)] をクリックします。
これにより、[コンテンツ] ウィンドウと [カタログ] ウィンドウが開き、他のウィンドウが閉じられます。
- [カタログ] ウィンドウの [プロジェクト] タブで、[データベース]
を右クリックし、[データベースの追加]
をクリックします。
- 参照ダイアログ ボックスで、チュートリアル データを抽出した場所 (C:\Temp など) を参照します。 [Author_and_share_a_local_scene] フォルダーをダブルクリックします。 [3D_Portland] ジオデータベースをクリックして選択し、[OK] をクリックします。
データベースへの接続がプロジェクトに追加されます。 このジオデータベースをデフォルトのジオデータベースにして、ジオプロセシング出力がデフォルトで保存されるようにします。
- [カタログ] ウィンドウで、[データベース]
を展開します。 [3D_Portland.gdb] を右クリックして、[デフォルトに設定]
をクリックします。
- [3D_Portland] ジオデータベースを展開します。
ジオデータベースには、ポリゴン フィーチャクラス、2 つのラスター データセット、およびポイント フィーチャクラスが含まれています。
- [Buildings] フィーチャクラスを右クリックして、[プロパティ]
をクリックします。 [フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスの [ソース] タブで、[空間参照] を展開します。
Buildings フィーチャクラスの投影座標系は、NAD 1983 HARN StatePlane Oregon North FIPS 3601 (Intl Feet) です。 Web シーンは、このローカル座標系で共有されます。 ジオデータベースの他のデータセットもこの座標系を使用しています。
- [フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスの [キャンセル] をクリックします。
シーンへのデータの追加
ローカルに投影したデータをシーンに追加します。 この場合、シーンには同じ投影法が採用されます。 ただし、シーンには ArcGIS Pro が自動的に追加したベースマップと標高レイヤーも含まれています。 これらのレイヤーは Web メルカトル投影法で示されます。 これらのレイヤーを削除しないと、ローカル投影法でシーンを共有することはできません。
Web マップとは異なり、Web シーンはベースマップが存在しなくても共有できます。 ただし、Web シーンには標高レイヤーが必要です。 シーンからベースマップ レイヤーを削除し、デフォルトの標高レイヤーを 3D_Portland ジオデータベースにあるものに置き換えます。
- [カタログ] ウィンドウで、3D_Portland ジオデータベースの [Buildings] フィーチャクラスをクリックして選択します。 Ctrl キーを押しながら、[Portland_Aerial] ラスター データセットをクリックします。
- 選択したデータセットのどちらかを右クリックして [現在のマップに追加]
を選択します。
シーンでは、オレゴン健康科学大学が位置する、ポートランド西部のマルクアム ヒルとして知られているエリアにズームされます。
建物のシンボルの色はこれと異なる場合があります。 - [コンテンツ] ウィンドウで、デフォルトのシーン名 (Scene) を右クリックし、[プロパティ]
をクリックします。
- [マップ プロパティ] ダイアログ ボックスで、[座標系] タブをクリックします。
これは、シーンの座標系です。 Buildings フィーチャクラスおよび Portland_Aerial ラスター データセットで使用されている座標系と同じです。
- [キャンセル] をクリックします。
シーンのベースマップ レイヤーを削除し、シーンを共有する際にエラーが発生しないようにします。 ArcGIS 組織の管理設定によって、シーンには 1 つのベースマップ レイヤー (地形図など) が含まれるか、2 つのベースマップ レイヤー (地形図 (World Topographic Map) と陰影起伏図 (World Hillshade) など) が含まれることになります。 [コンテンツ] ウィンドウの上部に、ベースマップのラベルまたは境界線を提供する参照レイヤーが表示されることもあります。
- [コンテンツ] ウィンドウで、ベースマップ レイヤーをクリックして選択します。 追加するベースマップまたは参照レイヤーがさらにある場合は、Ctrl キーを押しながらそれらをクリックします。 選択したレイヤーを右クリックし、[削除]
をクリックします。
デフォルトの標高レイヤーを、ジオデータベースの Portland_DTM3ft 標高データセットに置き換えます。 このデータセットは正しい座標系にあり、デフォルトの標高レイヤーよりも高い解像度を備えています。 解像度が高ければ、垂直空間にシーン内のフィーチャがより正確に配置されます。
- [コンテンツ] ウィンドウの [標高サーフェス] で、[WorldElevation3D/Terrain3D] を右クリックして [削除]
をクリックします。
- [標高サーフェス] で、[地表] を右クリックし、[標高ソースの追加]
をクリックします。
- 参照ダイアログ ボックス内の [プロジェクト] で、[データベース] をクリックします。 [3D_Portland] ジオデータベースをダブルクリックして開き、[Portland_DTM3ft] をクリックします。 [OK] をクリックします。
以前、シーン プロパティを開いて座標系を確認しました。 このプロパティを再度開いてシーン名を変更し、他の設定を行います。
ヒント:
Portland_DTM3ft データセットを [カタログ] ウィンドウから [コンテンツ] ウィンドウの [地表] 見出しにドラッグすることもできます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、シーン名をダブルクリックしてプロパティを開きます。
- [マップ プロパティ] ダイアログ ボックスで、[一般] タブをクリックします。
- [名前] ボックスで、デフォルト名を「Marquam Hill」に置き換えます。
ヒント:
[名前] ボックスに、Marquam がスペル ミスの可能性があることを示す波形の赤い下線付きで表示される場合があります。 単語を右クリックし、ショートカット メニューの [すべて無視] をクリックして下線を消去します。
- 必要に応じて、[高度単位] を [フィート] に設定します。 [表示単位] を [フィート] か、使い慣れている計測単位に設定します。
高度単位は、データの実際の計測単位 (フィート) に設定する必要があります。 この設定が誤っている場合、データは正しい高度で描画されません。 表示単位はレポート単位であり、任意の単位に設定できます。
- [メタデータ] タブをクリックし、次のフィールドに入力します。
- [タイトル]: 「オレゴン州ポートランド市マルクアム ヒル」
- [タグ]: 「建物, ポートランド, オレゴン」
- [概要]: 「オレゴン州ポートランド南西部の建物の 3D ビュー。」
- [説明]: 「オレゴン州ポートランド南西部の建物の 3D ビュー。 シーンでは、NOAA の DigitalCoast Data Access Viewer (DAV) の高解像度の標高データを使用しています。」
- [著作権]: 「City of Portland, CivicsApps.org, National Oceanic and Atmospheric Administration」
シーンを共有すると、メタデータが、ポータル内の Web シーンのアイテム ページに表示されます。
- [OK] をクリックします。
建物の色 (青、ピンク、その他の色) を、建物によく使用される色に変更します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Buildings] レイヤーのシンボルをクリックします。
[シンボル] ウィンドウが開き、ポリゴン シンボルの書式設定オプションが表示されます。
- 必要に応じて、[シンボル] ウィンドウの上部にある [ギャラリー] タブをクリックします。
- 検索ボックスの横にある [すべてのスタイル] ドロップダウン矢印をクリックし、[プロジェクト スタイル] をクリックします。
[プロジェクト スタイル] 設定には、ArcGIS Pro プロジェクトにデフォルトで追加されるスタイルと、ユーザー自身が追加したスタイルが含まれます。 [すべてのスタイル] 設定には、ArcGIS Pro でインストールされたすべてのシステム スタイルが含まれます。 [プロジェクト スタイル] を選択すると、シンボル検索の範囲を絞り込むことができます。
- 検索ボックスに「building」と入力して Enter を押します。
ギャラリー内のシンボル リストが絞り込まれ、建物フットプリント シンボルが表示されます。
- ベージュ色の [建物フットプリント] シンボル (または必要に応じて別のシンボル) をクリックします。
このシンボルが [コンテンツ] ウィンドウとシーンに反映されます。
- [クイック アクセス ツールバー] で、[保存]
をクリックして、プロジェクトを保存します。
建物の立ち上げ
これからは、画面移動および回転してシーンを操作します。 また、建物を立ち上げて、建物に高さを設定します。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、必要に応じて、[マップ操作]
ツールをクリックします。
- スクリーン ナビゲーター
を使用してシーンを操作するか、以下のマウスの操作を行います。
ズーム
マウス ホイールをスクロールします (またはマウスの右ボタンを押します)。
仰角
スクロール ホイールを押して、マウスを上下に動かします。
回転
スクロール ホイールを押して、マウスを左右に動かします。
ヒント:
位置がわからなくなりデータを表示できない場合は、[コンテンツ] ウィンドウで [Buildings] レイヤーを右クリックし、[レイヤーにズーム]
をクリックします。
地形は、Portland_DTM3ft 標高レイヤーの値を使用して 3D で表示されます。 建物は適切な位置にありますが、サーフェス上では平らに表示されます。 建物の高さがわかっている場合は、建物を立ち上げることができます。 レイヤー属性テーブルの高さ属性を確認します。
- [コンテンツ] ウィンドウで [Buildings] レイヤーを右クリックし、[属性テーブル]
をクリックします。
- Average Height 属性が表示されるまで、テーブルをスクロールします。
このフィールドには、各建物の高さがフィート単位で格納されます。
- 属性テーブルを閉じます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、Buildings レイヤーが選択されていることを確認します。 リボンの [フィーチャ レイヤー] タブをクリックします。
- [立ち上げ] グループで、[タイプ] ボタンをクリックして立ち上げタイプを選択します。
- 3D Analyst エクステンション ライセンスを所有している場合は、[最大高度]
を選択します。
- 3D Analyst エクステンション ライセンスを所有していない場合は、[基準高度]
を選択します。
注意:
この選択の理由については、次のセクションで説明します。 3D Analyst エクステンション ライセンスを所有しているかどうかを確認するには、リボンの [プロジェクト] タブをクリックします。 サイド タブのリストにある [ライセンス] をクリックします。 [Esri エクステンション] で 3D Analyst を探します (最初のエクステンションとして表示されている必要があります)。
- 3D Analyst エクステンション ライセンスを所有している場合は、[最大高度]
- 立ち上げタイプの横にある [フィールド] ドロップダウン矢印をクリックし、[Average Height] をクリックします。 [単位] 設定が [フィート] であることを確認します。
シーンでは、建物は属性テーブルに格納されている高さで表示されます。 [コンテンツ] ウィンドウで、Buildings レイヤーが [2D レイヤー] カテゴリから [3D レイヤー] カテゴリに移動しています。これは、立ち上げが 3D プロパティであるためです。
建物のマルチパッチ フィーチャへの変換
立ち上げた建物は ArcGIS Pro では適切に表示されますが、フィーチャの立ち上げは通常 Web シーンではサポートされていません。 このため、シーンが共有されると、建物は再び平坦に表示されます。 この問題を解決するには、[3D レイヤー → マルチパッチ フィーチャクラス (Layer 3D to Feature Class)] ジオプロセシング ツールを使用して、建物をポリゴンから 3D マルチパッチ フィーチャに変換します。 Web シーンでは、マルチパッチ フィーチャ ジオメトリを 3D で視覚化できます。
[3D レイヤー → マルチパッチ フィーチャクラス (Layer 3D to Feature Class)] ツールには、3D Analyst エクステンション ライセンスが必要です。 このライセンスを所有していない場合、このセクションをスキップして残りのチュートリアルを実施できます。 [基準高度] 立ち上げタイプ で Buildings レイヤーを立ち上げていることを確認します。 Web シーンでのポリゴン フィーチャの立ち上げは、この方法でのみサポートされています。 基準高度による立ち上げの欠点は、建物の屋根が地形の変化に追従するため、場合によっては屋根が傾斜して表示されることです。
- リボンの [解析] タブをクリックします。 [ジオプロセシング] グループで、[ツール]
をクリックします。
- [ジオプロセシング] ウィンドウの検索ボックスで「Layer 3D to Feature Class」と入力します。 検索結果のリストで、[3D レイヤー → マルチパッチ フィーチャクラス (Layer 3D To Feature Class)] をクリックしてツールを開きます。
- [パラメーター] タブで、[入力フィーチャ レイヤー] ドロップダウン矢印をクリックし、[Buildings] をクリックします。
- [出力フィーチャクラス] の名前を「Buildings_3D」に設定します。
- [グループ フィールド] ドロップダウン矢印をクリックし、[Building ID] をクリックします。
Buildings 属性テーブルには、同じ Building ID 値を持つ複数のレコードが含まれています。 このため、1 つの建物が複数のレコード (同様に複数のフィーチャ) で表される場合があります。 これは、一部の建物の階層や上部構造などの形状が複雑で、単一の 2D ポリゴンでは描画できないためです。 マルチパッチ フィーチャ ジオメトリでは、この複雑なデータを単一のフィーチャに組み込むことができます。 建物を Building ID 値でグループ化すると、共通の建物 ID を持つすべてのフィーチャを使用して同一のマルチパッチ フィーチャが構成されます。 Buildings_3D レイヤーの外観は Buildings レイヤーと同じ (実際の建物と同じ数) になりますが、フィーチャ数は少なくて済みます。
- [実行]
をクリックします。
ツールの実行が終了すると、Buildings_3D レイヤーがシーンに追加されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Buildings] レイヤーをクリックして選択します。 選択したレイヤーを右クリックし、[削除]
をクリックします。
Buildings_3D レイヤーは Buildings レイヤーと同じ外観となり、表示されるシンボルも同一です。
- [カタログ] ウィンドウの [プロジェクト] タブで [データベース] を展開します。 [3D_Portland] ジオデータベースを展開します。
Buildings_3D マルチパッチ フィーチャクラスは、3D_Portland ジオデータベースの一部です。
- [クイック アクセス ツールバー] で、[保存]
をクリックして、プロジェクトを保存します。
Web シーンの共有
シーンを Web に共有できる状態になりました。 ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータルに接続している必要があり、アカウントには公開権限が必要です。
- アプリケーションの上部で、ArcGIS Pro にサイン インしていることを確認します。
- リボンの [共有] タブをクリックします。 [共有] グループで、[Web シーン]
をクリックします。
[Web シーンの共有] ウィンドウが表示されます。 [シーン] タブの [アイテムの詳細] にある [名前] ボックスにシーン名が表示されます。 [概要] と [タグ] ボックスには、以前追加したメタデータが含まれています。
- 必要に応じて、[場所] の下にあるドロップダウン矢印をクリックし、Web シーンを共有するポータル コンテンツ内のフォルダーを選択します。
フォルダーを指定しない場合、Web シーンはポータル コンテンツのルート レベルに格納されます。 入力ボックスに名前を入力して、フォルダーを作成できます。
- シーンをすべてのユーザー、ArcGIS 組織のメンバー、または自分が所属するグループと共有する場合は、必要に応じて [次のグループと共有] の適切なチェックボックスをオンにします。
- [Web シーンの共有] ウィンドウの上部で、[コンテンツ] タブをクリックします。
[新しいコンテンツ] タブ
には、シーンを共有したときにポータルで作成されるコンテンツが表示されます。
アイコン 説明 Marquam Hill Web シーンは、Scene Viewer に追加できるポータル内のアイテムです。 Web シーンには、リストされた他のすべてのレイヤーが含まれます。
Marquam Hill_WEL: Portland_DTM3ft 標高レイヤーから作成された Web 標高レイヤー。
Marquam Hill_WEL: アクティブなポータルが ArcGIS Online の場合にアップロードされたタイル パッケージ。
Marquam Hill_WSL1: Buildings_3D レイヤーから作成された Web シーン レイヤー。
Marquam Hill_WSL1: Buildings_3D レイヤーから作成された Web フィーチャ レイヤー。
Marquam Hill_WTL1: Portland_Aerial 画像から作成された Web タイル レイヤー。
注意:
アクティブなポータルが ArcGIS Online の場合のみ、標高タイル パッケージ
が表示されます。 この場合、標高タイルはローカルにキャッシュされ、ステージング フォルダーにパッケージ化されて、ArcGIS Online にアップロードされます。このパッケージは、ArcGIS Online で Web 標高レイヤーとして公開されます。 アクティブなポータルが ArcGIS Enterprise の場合、標高タイルはデフォルトでサーバー上にキャッシュされるため、タイル パッケージは作成されません。
(3D Analyst エクステンションを所有していないために) 建物をマルチパッチ フィーチャに変換しなかった場合は、Web コンテンツに Buildings_3D レイヤーは含まれません。 Web フィーチャ レイヤーとして共有する Buildings レイヤーはありますが、シーン レイヤーとして共有するものはありません。
- [共有の完了] で [分析]
をクリックして警告またはエラーがないか確認します。
エラーまたは警告はないはずです。
ヒント:
00230 や 00079 などのエラー メッセージ
が表示される場合、[コンテンツ] ウィンドウにベースマップ レイヤーが存在していることが原因です。 ベースマップ レイヤーを削除して、再度 [分析] をクリックします。 警告またはエラーの詳細を確認するには、メッセージにポインターを合わせ、表示される [オプション] ボタン
をクリックして、[ヘルプ] をクリックします。
- [共有]
をクリックします。
- 必要に応じて、[ジョブ]
をクリックし、[ジョブ ステータス] ウィンドウでキャッシュおよび公開ステータスを監視します。
大量のアイテムが作成されるため、処理には時間がかかります。 Web シーンが正常に公開され、個別のレイヤーのキャッシュが完了する前から Scene Viewer で開くことができます。 ただし、シーンを開いたときにすべてのデータが表示されるよう、コンポーネント レイヤーが完了するまで待機することをお勧めします。
- [Web シーンの共有] ウィンドウの下部にある [Web シーンの管理] リンクをクリックします。 必要に応じてポータルにサイン インして、Web シーンのアイテム ページを開きます。
特定のポータル構成では、デフォルトの表示設定範囲がタイル レイヤーに適用されます (シーン内の航空写真データなど)。 これによって Web シーンのパフォーマンスが向上しますが、この場合は不要です。 タイル レイヤーの設定を確認し、すべての縮尺で表示されるようにします。
- Web シーンのアイテム ページにある [レイヤー] で、[Marquam_Hill_WTL1] をクリックします。
タイル レイヤーのアイテム ページが新しいブラウザー タブで開きます。
- タイル レイヤーのアイテム ページの上部にある [編集] タブをクリックします。 [タイル レイヤー (ホスト)] セクションまで下にスクロールします。
[表示縮尺範囲] の下にある青色のバーを備えたスライダーは、レイヤーの表示縮尺範囲を示しています。
- 必要に応じて、2 つの円形ハンドルを使用し、表示縮尺範囲を最大限に広げることができます。
- [保存] をクリックします。
- タイル レイヤーのアイテム ページを閉じます。
- Marquam Hill Web シーン レイヤーのアイテム ページで、[シーン ビューアーで開く] をクリックします。
- Scene Viewer ナビゲーション ツールを使用して、さまざまな視点からシーンを拡大/縮小表示できます。
シーンはローカル投影法のため、ベースマップを使用できません。 Learn ArcGIS サイトで、カスタム投影にベースマップを作成する方法を学習します。
- 複数の建物をクリックして、フィーチャ属性を含むポップアップを確認します。
注意:
Buildings_3D レイヤーには Building ID 値のみが表示されます。 [3D レイヤー → マルチパッチ フィーチャクラス (Layer 3D to Feature Class)] ツールを使用して Buildings レイヤーを変換した際に、他の建物属性は削除されました。 Buildings レイヤーをマルチパッチ フィーチャクラスに変換しなかった場合は、すべての建物属性が表示されます。
- ページ上部で [ホーム] ドロップダウン矢印をクリックし、[コンテンツ] をクリックします。
ポータルで作成された Web レイヤーとパッケージが表示されます。 レイヤーは、他のシーンやマップおよび ArcGIS Pro に個別に追加できます。 Web シーンを ArcGIS Enterprise ポータルに共有した場合、コンテンツ内にタイル パッケージは含まれません。
このチュートリアルでは、データに適した投影法でローカル シーンを作成しました。 3D Web 表示用に建物のレイヤーをマルチパッチ フィーチャクラスに変換しました (3D Analyst エクステンションを所有している場合)。 シーンを作成した後、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータルに共有し、Scene Viewer で表示しました。