時系列データの可視化

多くの場合、地理データには重要な時系列コンポーネントが含まれています。 時系列データ、つまり、さまざまな時点におけるフィーチャと属性に関する情報は、犯罪の発生傾向、外来生物の拡散、交通事故のパターンといった多様な現象を調査するのに役立ちます。

概要

  • ビデオの長さ: 9:35
  • このビデオは ArcGIS Pro 2.8 を使用して作成されています。

このチュートリアルでは、過去 20 年間にわたるニュージーランドの国際観光事業の変化、すなわち、この国のビジネスに大きな影響を与える変化を視覚化します。 オプションとして、視覚化したデータをビデオ ファイルとしてエクスポートし、ソーシャル メディア プラットフォームで共有できるようにします。

  • 所要時間: 45 分 (オプションのセクションを含めると 60 分)
  • ソフトウェア要件: ArcGIS Pro Basic

プロジェクトを開く

観光は、ニュージーランドの経済にとって重要な分野です。 現在、観光はこの国の国内総生産 (GDP) の 6 パーセント以上を占めており、主要産業となっています。 観光客はどこからやってくるのか、観光客が訪れるのはニュージーランドのどの部分か、また、観光客はどのくらいの間滞在するかを理解すれば、企画者はホテル、旅行会社、その他のサービスについて適切な場所を選択できるようになります。

このチュートリアルでは、ニュージーランドにおける中国の観光市場の変化を視覚化します。 中国は、ニュージーランドにとって 2 番目に大きな観光市場であり、今後数年以内には最大の観光収益源としてオーストラリアを超えることが予測されています。 ここでは、20 年間にわたるニュージーランドの「International Visitor Survey (外国人観光客調査)」のデータを使用し、この観光客の増加をマッピングします。

  1. 必要に応じて、ArcGIS Pro を起動してサイン インします。
  2. 開始ページで、最近使用したプロジェクトのリストの横にある [別のプロジェクトを開く] をクリックします。
    注意:

    プロジェクトをすでに開いている場合は、リボン上の [プロジェクト] タブをクリックします。 サイド タブのリストで [開く] をクリックします。 [開く] ページの [最近使ったプロジェクト] タブ 最近使ったプロジェクト で、ページの上部にある [別のプロジェクトを開く] をクリックします。

  3. [プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスで、[ポータル] ポータル の下の [ArcGIS Online] ArcGIS Online をクリックします。
    注意:

    [ArcGIS Enterprise] ArcGIS Enterprise にサイン インしている場合は、チュートリアル データにアクセスするために、ArcGIS Onlineアクティブなポータルを設定する必要があります。 これを行うことができない場合は、ブラウザーからデータをダウンロードできます。

  4. At the top of the dialog box, in the Search box, type Visualize temporal data and press the Enter key.
  5. 検索結果のリストで、[Visualize temporal data] をクリックし、プロジェクト パッケージを選択します。
    注意:

    この名前のプロジェクト パッケージが複数ある場合、[信頼済み] バッジ 信頼できる が付いたパッケージを選択します。 [所有者] 列に、所有者の名前が [ArcGISProTutorials] と表示されます。 結果が表示されない場合は、「検索結果が返されない」をご参照ください。

  6. [OK] をクリックします。

    プロジェクトが開き、ニュージーランドの地域自治体の境界といくつかの都市を示すマップが表示されます。 地域自治体は、ニュージーランドで広域自治体に次ぐ第二レベルの地方政府です。

    ニュージーランドの地域自治体のマップ
  7. [コンテンツ] ウィンドウで [Cities] レイヤーを右クリックし、[属性テーブル] Open Table をクリックします。

    テーブルには 10 の都市のレコードが含まれます。 レイヤー上の「表示フィルター」のため、マップ上には 5 つの都市だけが表示され、ラベルが付けられています。

  8. [コンテンツ] ウィンドウで、[Territorial Authorities] レイヤーを右クリックして [属性テーブル] Open Table をクリックします。

    テーブルには 68 の地域自治体のレコードが含まれます。 観光に関する情報を持つ属性はありません。そのデータは、プロジェクトに追加されるスプレッドシートに含まれます。

  9. 開かれた属性テーブルを閉じます。

プロジェクトへの Excel ワークシートの追加

中国の観光データはプロジェクト パッケージに含まれている Excel ファイルにあります。 ワークシートをファイルからプロジェクトに追加します。

注意:

ArcGIS ProExcel ファイルを操作するには、Microsoft Access データベース エンジン 2016 のドライバーがコンピューターにインストールされている必要があります。 ArcGIS Pro 3.0 以降は、ドライバーのビット バージョン (32 または 64 ビット) と互換性のあるバージョンの Microsoft Windows Desktop Runtime も必要です。 手順については、「Microsoft Excel ファイルを操作するためのドライバーをインストール」をご参照ください。

  1. リボンの [表示] タブをクリックします。 [ウィンドウ] グループで [ウィンドウのリセット] ウィンドウのリセット をクリックし、[ジオプロセシング用にウィンドウをリセット] をクリックします。

    これにより、[コンテンツ][カタログ]、および [ジオプロセシング] ウィンドウが開き、他のウィンドウが閉じられます。

  2. リボンの [マップ] タブをクリックします。 [レイヤー] グループで、[データの追加] データの追加 をクリックします。
  3. 参照ダイアログ ボックスで、[プロジェクト] の下の [フォルダー] をクリックし、プロジェクトに関連付けられたフォルダーを表示します。
  4. 右側のウィンドウで [Visualize Temporal Data] > [commondata] > [userdata] を参照します。 [ChineseVisitorsByTA.xlsx] をダブルクリックし、[Percent Chinese Tourism by TA$] ワークシートをクリックして選択します。

    参照ダイアログ ボックス

  5. [OK] をクリックします。

    Excel シートがテーブルとして ArcGIS Pro に追加され、[コンテンツ] ウィンドウに表示されます。

    エラー メッセージが表示された場合は、Access データベース エンジン 2016 のドライバーをインストールする必要があります。 このセクションの先頭にある注意をご参照ください。

  6. [コンテンツ] ウィンドウの [スタンドアロン テーブル] の下で、[Percent Chinese Tourism by TA$] を右クリックして [開く] Open Table をクリックします。

    テーブルとして表示された Excel シート。

    テーブル内の列ごとに異なる地域自治体のデータが示され、 行ごとに 1997 ~ 2017 の年別のデータが示されています。 セル値は中国からの観光客を全外国人観光客に対するパーセントで表しています。 NULL 値は、データが欠落しているか、不十分であることを示し、値が 0 であることを示してはいません。

    注意:

    Excel ファイルは <user documents>\ArcGIS\Packages\Visualize_temporal_data\commondata\userdata フォルダーに格納されます。 ファイルの Metadata ワークシートには、修正されているソース データへのリンクおよび詳細情報が含まれています。 この作業は、Stats NZ のデータに基づいているか、Stats NZ のデータが盛り込まれています。このデータは、「Stats NZ」からライセンスが付与されており、「クリエイティブ コモンズ表示 4.0 国際ライセンス」を受けて再利用することができます。

  7. [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] 保存 をクリックして、プロジェクトを保存します。

テーブル フィールドの転置

Percent Chinese Tourism by TA$ テーブルでは、時系列単位 (年) が行、地理単位 (地域自治体) が列になります。 別のテーブルでは、行が地理単位、列が時系列単位を示すことがあるかもしれません。 いずれの場合も、一意の時空間値が「単一列の個別の行」に格納されていれば、ArcGIS の時系列データは最適に機能します。

このテーブルは、年を表す 21 行と地域を表す 64 列で構成されています。 年と地域の 1,344 (21 x 64) 通りの一意の組み合わせにそれぞれ対応する行を格納するテーブルを作成する必要があります。 この形式にデータを配置するには、「フィールドの転置」ツールを使用します。

  1. [ジオプロセシング] ウィンドウの検索ボックスに「フィールドの転置」と入力します。

    入力すると、検索結果が返されます。 最初の結果として [フィールドの転置 (Transpose Fields)] ツールが表示されます。

  2. 検索結果のリストで、[フィールドの転置] をクリックし、ツールを開きます。
  3. [入力テーブル] で、ドロップダウン矢印をクリックし、[Percent Chinese Tourism by TA$] をクリックします。
  4. [転置するフィールド] の下で、[フィールド] の横にある [複数追加] 複数追加 をクリックします。
  5. ドロップダウン リストの下部にある [すべてのチェックボックスの切り替え] すべてのチェックボックスの切り替え をクリックし、すべてのフィールドを選択します。 リストの最後までスクロールし、[Year] をオフにします。
    複数追加ポップアップ
  6. ドロップダウン リストの下部で、[追加] をクリックします。

    これらのフィールドが出力テーブルの行になります。

  7. [ジオプロセシング] ウィンドウの下部までスクロールします。 [出力テーブル] で、パス全体を削除し、「ChineseTourismTransposed」と入力します。

    デフォルト ジオデータベースへのパスは自動的に元に戻ります。

  8. [転置されたフィールド] に、「TerritorialAuthority」と入力します。
  9. [値フィールド] に、「ChinesePercentageOfTotal」と入力します。
    注意:

    転置されたフィールドは、地域自治体の名前を保存する出力テーブルの新しいフィールドです。 値フィールドは、中国の観光客の割合値を保存する新しいフィールドです。 これらのフィールドには任意の名前を使用できます。

  10. [属性フィールド] ドロップダウン矢印 ([複数追加] 複数追加 ではない) をクリックし、[Year] をクリックします。

    フィールドの転置ツール

  11. [実行] 実行 をクリックします。

    新しいテーブルが [コンテンツ] ウィンドウに追加されます。 テーブルがデフォルト ジオデータベースに保存されていることを確認します。

  12. [カタログ] ウィンドウで、[データベース] を展開し、[visualize_temporal_data.gdb] を展開します。

    デフォルト ジオデータベースのコンテンツ

    デフォルト ジオデータベースには、作成したテーブルと、マップ内のレイヤーのデータ ソースである 2 つのフィーチャクラスの合計 3 つのアイテムが含まれます。

    ヒント:

    このテーブルが表示されない場合は、デフォルト ジオデータベースを右クリックし、[更新] 更新 をクリックします。

  13. Percent Chinese Tourism by TA$ テーブルを閉じます。
  14. [コンテンツ] ウィンドウの [スタンドアロン テーブル] の下で、[ChineseTourismTransposed] を右クリックして [開く] Open Table をクリックします。
  15. テーブルをスクロールします。

    転置されたテーブル

    テーブルには必要な情報が格納されています (年と地域の組み合わせごとに別々の行)。 ただし、一部のフィールドのデータ タイプが正しくありません。

  16. ChinesePercentageOfTotal フィールド見出しの上にポインターを置きます。

    フィールドのプロパティを表示するポップアップ

    このフィールドの値はパーセンテージで表されますが、このフィールドのデータ タイプがテキストになっています。 ここでは、小数点を表示する数値フィールドが必要です。 フィールドのデータ タイプは変更できないため、新しいフィールドを追加し、そのフィールドに同じ値を入力します。

    注意:

    Excel テーブルが ArcGIS Pro で処理されると、数値と NULL 値の組み合わせを含め、混合データ タイプの値を含むフィールドはテキスト フィールドとして出力されます。 「Microsoft Excel ファイルを ArcGIS Pro で操作する際の制限事項」の詳細。

  17. Year フィールド見出しの上にポインターを置きます。

    このフィールドのデータ タイプは Double です。高精度の小数値を持つ数字をサポートする数値タイプです。 時間値を数字 (または、このケースではテキスト) として格納すると時系列データを表示できますが、最適な方法は、それらの値を日付フィールドに格納することです。 年の値を日付に変換します。

    ArcGIS フィールド データ タイプ」の詳細。

フィールドの追加とそのフィールド値の計算

数値フィールドをテーブルに追加し、現在テキストとして格納されている観光客のパーセントの数値を算出して、新しいフィールドに入力します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、必要に応じて [ChineseTourismTransposed] テーブルをクリックして選択します。
  2. リボンの [テーブル] タブをクリックします。
  3. [フィールド] グループで、[追加] フィールドの追加 をクリックします。

    テーブルの「フィールド ビュー」が開きます。 フィールド ビューを使用してフィールド プロパティを操作します。 フィールド ビューには、ChineseTourismTransposed テーブル内の各フィールドが行として表示されています。各フィールド プロパティは列として表示されます。 フィールド ビューの最後の行に、追加した新しいフィールドが表示されます。

  4. フィールド ビューの最後の行のフィールド名列で、[フィールド] 名をダブルクリックして編集可能にします。 フィールド名を「ChinesePercentage」に変更して Enter キーを押します。
  5. 同じ行のデータ タイプ列で、デフォルト値 [Long] をダブルクリックします。 データ タイプのドロップダウン リストで、[Float] をクリックします。

    Double と同様に、Float データ タイプでも小数値がサポートされますが、Double ほど格納領域を使用しません。

  6. リボンの [フィールド] タブの [変更] グループで、[保存] 保存 をクリックします。
  7. フィールド: ChineseTourismTransposed ビューを閉じます。

    新しいフィールドが、<NULL> 値を含む ChineseTourismTransposed テーブルに表示されます。 次に、このフィールドの値を計算します。

    ヒント:

    テーブルに新しいフィールドが表示されない場合は、テーブルの下部にある [テーブルの更新] テーブルの更新 をクリックします。

  8. テーブルで、ChinesePercentage フィールドの列見出しを右クリックして、[フィールド演算] フィールド演算 をクリックします。

    [フィールド演算] ウィンドウが開きます。 [入力テーブル][フィールド名]、および [式の種類] パラメーターは正しく設定されています。

    注意:

    便宜上、一部のジオプロセシング ツールは「フローティング ウィンドウ」で開きます。 これらのツールも [ジオプロセシング] ウィンドウで開くことができます。

  9. [フィールド] リストで [ChinesePercentageOfTotal] をダブルクリックします。

    フィールド演算の設定

    フィールド名がフィールドのリストの下の式ボックスに追加されます (感嘆符は Python 構文を示します)。ツールを実行すると、新しい ChinesePercentage フィールドに、式ボックスの式によって算出された値、つまり ChinesePercentageOfTotal フィールドの値が表示されます。 違いは、値がテキストではなく数値であるということです。

  10. [OK] をクリックします。

    ChinesePercentage フィールドに、小数点第 6 位まで表示される数値が入力されます。

  11. ChinesePercentageOfTotal フィールド (テキスト フィールド) の列見出しをクリックして選択します。 選択した見出しを右クリックして、[削除] フィールドの削除 をクリックします。

    フィールドの削除プロンプト

  12. [フィールドの削除] プロンプトで、正しいフィールド (ChinesePercentageOfTotal) を削除しようとしていることを確認します。 [はい] をクリックします。
  13. [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] 保存 をクリックして、プロジェクトを保存します。

Date 形式への時間値の変換

時間値を日付フィールドに配置することをお勧めします。 これは、このチュートリアルでは必須ではありませんが、一部の高度な解析操作で必要となります。

  1. [ジオプロセシング] ウィンドウで、[戻る] 戻る をクリックします。
  2. 検索ボックスに「時間フィールドの変換」と入力します。

    [時間フィールドの変換 (Convert Time Field)] ツールが最初の検索結果になります。

  3. [時間フィールドの変換] ツールを開きます。
  4. [入力テーブル][ChineseTourismTransposed] に設定します。
  5. [入力時間フィールド][Year] に設定します。
  6. [入力時間形式] で、[形式の設定] 形式の設定 をクリックします。 [日付形式] のドロップダウン矢印をクリックし、[yyyy] をクリックします。 [ロケール] 設定を無視します。
  7. [出力時間フィールド名] は、そのまま Year_Converted にします。 [出力時間フィールド タイプ] パラメーターが [Date] に設定されていることを確認します。

    時間フィールドの変換ツール

  8. [実行] 実行 をクリックします。

    新しいフィールドがテーブルに追加され、フィールドに日付が入力されます。

    新しいフィールドを表示するテーブル

  9. Year フィールドを削除します。
  10. [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] 保存 をクリックして、プロジェクトを保存します。

レイヤーへのテーブルの結合

マップ上でデータを時間ごとに表示するには、マップ内で ChineseTourismTransposed スタンドアロン テーブルを Territorial Authorities レイヤーに結合する必要があります。 「結合」によって、両方のテーブルを一時的に接続することで、一方のテーブル (通常、スタンドアロン テーブル) の属性を、それらがもう一方のテーブル (通常、レイヤー属性テーブル) に属しているかのように検索またはシンボル表示できるようにします。

結合を実行するには、2 つのテーブルに共通の属性がなければなりません。 この例では、Territorial Authorities レイヤー属性テーブルと ChineseTourismTransposed テーブルには、地域の名前を含むフィールドがあります。

Territorial Authorities テーブル (入力テーブル) には 68 のレコードがあり、ChineseTourismTransposed テーブル (結合テーブル) には 1,344 のレコードがあります。 入力テーブルの 1 つのレコードが結合テーブルの多数のレコードに一致するため、同じ地域名を持つすべてのレコードが一致することになります。このような結合は 1 対多の結合です。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Territorial Authorities] レイヤーを右クリックして [属性テーブル] Open Table をクリックします。

    地域ごとにレコードが 1 つあります。 Name フィールドの値は単語間にスペースではなくアンダースコアが使用されていることに注意してください。

  2. ChineseTourismTransposed テーブルをアクティブにします (必要であれば、テーブルを開きます)。

    TerritorialAuthority フィールドの名前もアンダースコアで区切られています。 共通フィールドの名前は両方のテーブルで同じである必要はありません。 ただし、フィールド値は同じ形式で書式設定されている必要があります。

  3. ChineseTourismTransposed テーブルを閉じます。
  4. [コンテンツ] ウィンドウで [Territorial Authorities] レイヤーを右クリックし、[テーブルの結合とリレート] をポイントして [結合] 結合 を選択します。

    テーブルの結合」ウィンドウが開きます。

  5. [テーブルの結合 (Add Join)] ウィンドウで、パラメーターを次のように設定します。

    • [入力テーブル] で、[Territorial Authorities] をそのまま使用します。
    • [レイヤー、テーブル ビューのキーとなるフィールド] で、[Name] を選択します。
    • [結合テーブル] で、[ChineseTourismTransposed] を選択します。
    • [結合テーブル フィールド][TerritorialAuthority] をそのまま使用します (必要に応じて選択します)。

  6. [レイヤー、テーブル ビューのキーとなるフィールド] パラメーターの横の警告アイコン 警告 にポインターを合わせます。

    結合フィールドにインデックスを付ける」ことを勧めるヒントが表示されます。

  7. [結合フィールドのインデックスを作成] チェックボックスをオンにします。

    テーブルの結合のパラメーター

  8. [結合の整合チェック] をクリックします。

    結合の検証」をすると、潜在的な問題が解析され、結合に関する情報がメッセージ ボックスに表示されます。 この場合、問題はありません。

  9. [結合の検証] メッセージで [閉じる] をクリックします。
  10. [テーブルの結合] ツールで [OK] をクリックします。

    プロセスが完了したら、ChineseTourismTransposed テーブル内の属性がこのテーブルに追加されます。

    注意:

    結合テーブルには合計 1,348 のレコードがあり、そのうち 1,344 が一致します。 Territorial Authorities 属性テーブル内の元の 68 のレコードのうち 4 つのレコードが、ChineseTourismTransposed テーブルのレコードに一致しませんでした (元の Excel ワークシートでは 64 の地域自治体が表現されていたことを思い出してください)。これら 4 つの一致しないレコードについては、結合フィールドに NULL 値が割り当てられます。

  11. テーブルを横にスクロールします。

    不要な属性は非表示にすることができます。

  12. 属性テーブルで、いずれかの列見出しを右クリックし、[フィールド] フィールド をクリックしてテーブルのフィールド ビューを開きます。
  13. [表示] 列で、列見出しにあるチェックボックスをオフにして、このテーブル内のすべてのフィールドの表示設定を無効にします。
  14. 次のフィールドを表示させる場合は、各フィールドの横にある [表示] チェックボックスをオンにします。

    • TA_name (エイリアス Name を含む)
    • ChineseTourismTransposed.ChinesePercentage (エイリアス ChinesePercentage を含む)
    • ChineseTourismTransposed.Year_Converted (エイリアス Year_Converted を含む)

    注意:

    接頭辞 ChineseTourismTransposed は、これらのフィールドが結合テーブルから取得されたことを示しています。 結合はマップ レイヤーのみに適用され、ソース データには適用されません。 結合を永続的なものにするには、新しいフィーチャクラスに「レイヤーをエクスポート」します。

  15. リボンの [フィールド] タブの [変更] グループで、[保存] 保存 をクリックします。
  16. [フィールド: Territorial Authorities] ビューを閉じます。

    Territorial Authorities テーブルには、NameChinesePercentageYear_Converted の 3 つのフィールドが表示されます。

    ヒント:

    必要に応じて、テーブル ビューの下部にある [テーブルの更新] テーブルの更新 をクリックします。

  17. テーブルを閉じます。
  18. [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] 保存 をクリックして、プロジェクトを保存します。

ライン チャートを使用した傾向の視覚化

ライン チャートを作成して、時間の経過に伴う中国の観光客の傾向を調べます。 地域自治体の数が多すぎて 1 つのチャートでは表示できないため、Cities レイヤーにフィーチャを含む地域自治体に絞ります。 これらの地域を選択するために、「空間条件で選択」を使用します。

  1. 必要に応じて、リボンの [マップ] タブをクリックします。 [選択] グループで、[空間条件で選択] 空間条件で選択 をクリックします。

    [空間条件で選択] ウィンドウが表示されます。

  2. [入力フィーチャ] が Territorial Authorities に設定されていることを確認します。
  3. [リレーションシップ] ドロップダウン矢印をクリックし、[含む] をクリックします。
  4. [選択フィーチャ] ドロップダウン矢印をクリックし、[Cities] を選択します。

    空間条件で選択ウィンドウ

    ツールを実行すると、都市を含む地域自治体が選択されます。 Cities レイヤーには 10 のフィーチャがあることを思い出してください。5 つは表示フィルターによって除外されています。 表示フィルターにより除外されたフィーチャは、「定義クエリ」により非表示にされたフィーチャとは異なり、選択と解析に使用できます。

  5. [OK] をクリックします。

    マップ上で、10 の地域自治体が選択されます。 選択されたフィーチャの数はマップ ビューの下部に表示されるステータス バーで確認できます。

  6. [コンテンツ] ウィンドウで、[Territorial Authorities] レイヤーを右クリックして [チャートの作成] チャートの作成 をポイントし、[ライン チャート] ライン チャートの作成 をクリックします。

    [チャート プロパティ] ウィンドウと空のチャート ビューが表示されます。 チャートを構成する前に、選択フィルターを適用して、マップ上の選択されたフィーチャのみがチャートに表示されるようにします。

  7. 空のチャート ビューの上部にあるツールの行で [選択によるフィルタリング] 選択によるフィルタリング をクリックします。

    [選択によるフィルタリング] ボタンは青色でハイライト表示され、選択されていることを示します。

  8. [チャート プロパティ] ウィンドウの [データ] タブで、[日付または数値] ドロップダウン矢印をクリックして [Year_Converted] をクリックします。

    チャートの X 軸に年が表示されます。

  9. [チャート プロパティ] ウィンドウで、[数値フィールド] の下の [選択] 選択 をクリックします。 選択ウィンドウで ChinesePercentage チェックボックスをオンにし、[適用] をクリックします。

    中国の観光客のパーセンテージ値が Y 軸に表示されますが、値は選択したすべての地域自治体について合計されているので、このコンテキストでは意味がありません。

  10. [チャート プロパティ] ウィンドウで [分割 (オプション)] の横にある情報アイコン 情報 にポインターを合わせます。

    ツールチップに [分割] パラメーターの説明が表示されます。 この値を Name フィールドに設定すると、選択された地域ごとに分割ラインが作成されます。

  11. [分割] のドロップダウン矢印をクリックし、[名前] をクリックします。 [チャート プロパティの警告] メッセージで [はい] をクリックします。

    チャートに選択フィルターを設定したので、10 個の地域のみが表示されます。

  12. [時間ビニング オプション][間隔サイズ][時間集約の間隔サイズの決定] 時間集約の間隔サイズの決定 をクリックし、値を [1] に変更します。
  13. [不完全な間隔の切詰め] チェックボックスをオフにします。

    これにより、最後の年のデータがチャートに含まれるようになります。 ライン チャートの時間集約のオプションの詳細をご参照ください。

    チャート プロパティ ウィンドウのデフォルトのチャート表示と時間ビニングの設定

    チャート上で、10 の選択された地域自治体ごとにラインが描画されます。 各ラインの色は、Territorial Authorities レイヤーのフィーチャのシンボル色に一致します。

    ヒント:

    チャートの見栄えをよくするには、アプリケーション ウィンドウを最大化するか、チャート ビューをフローティングしてサイズを変更します。

チャートのプロパティの変更

チャートの外観を整えるには、タイトルと軸のラベルを変更し、さまざまなライン色を選択して、凡例のラベルを編集します。

  1. [チャート プロパティ] ウィンドウで、[一般] タブをクリックします。
    ヒント:

    ウィンドウが狭いと、一部のタブが表示されない場合があります。 ウィンドウを拡大するか、[その他] オプション をクリックして、ドロップダウン リストからタブを選択します。

  2. [チャートのタイトル] の下で、タイトルを「Chinese Percentage of International Tourism in New Zealand」に変更します。 Enter キーを押します。

    チャートのタイトルが更新されます。

  3. [X 軸のタイトル] の下で、テキストを「Year」に変更して Enter キーを押します。
  4. [Y 軸のタイトル] の下で、テキストを「Percentage」に変更して Enter キーを押します。
  5. [チャート プロパティ] ウィンドウで、[シリーズ] タブをクリックします。

    テーブルに地域自治体が値 (属性テーブルに格納された名前)、チャート シンボル、およびチャート凡例ラベルで表示されます。

    チャート プロパティ ウィンドウのシリーズ タブに表示されたテーブルの値、シンボル、およびラベル
    オークランドの値、シンボル、およびラベルがハイライト表示されます。

  6. 10 の選択された地域自治体のライン色とラベルを変更します。 ガイドとして次の表を使用するか、任意の色を選択します。
    1. シンボルの色を変更するには、[シンボル] 列でシンボルをクリックし、カラー パレットで色をクリックします。
    2. ラベルを変更するには、[ラベル] 列内をクリックしてラベルを編集可能にし、テキストを置き換えます。 Enter キーを押し、編集内容を確定します。

    ラベル

    Auckland

    Mars Red

    Auckland

    Christchurch_City

    Electron Gold

    Christchurch

    Dunedin_City

    Cretan Blue

    Dunedin

    Hamilton_City

    Quetzel Green

    Hamilton

    Invercargill_City

    Fir Green

    Invercargill

    Napier_City

    Big Sky Blue

    Napier

    Nelson_City

    Citron Yellow

    Nelson

    Queenstown_Lakes_District

    Heliotrope

    Queenstown

    Rotorua_District

    Cattleya Orchid

    Rotorua

    Wellington_City

    Cherry Cola

    Wellington

    タイトル、色、凡例ラベルを更新したチャート
    色は異なる場合がありますが、チャートはこの画像のようになります。

    一見したところ、ほとんどの地域の傾向は上昇傾向にあるようです。 この傾向は、他の地域よりもロトルア (間欠泉や地熱活動で有名) の方が早く始まります。

  7. チャートの凡例で、地域の名前をクリックします。

    その名前が凡例内で暗くなり、そのラインがチャートから表示されなくなります。 これにより、一度にいくつかの値を比較することができます。

  8. 暗くした地域をクリックして、再び表示します。
  9. 次の地域を暗くします。

    • Christchurch
    • Dunedin
    • Invercargill
    • Nelson
    • Queenstown

    まだ表示されている地域は、北島にあります。 暗くした 5 つのテリトリーは、南島にあります。

  10. ライン上のデータ ポイントにポインターを合わせます。

    2012 年のロトルア地域自治体のパーセンテージ値を表示するヒント

    地域自治体の名前、表示される年、その都市の中国人観光客のパーセンテージが表示されます。 たとえば、ロトルアの中国人観光客は 2012 年にピークに達しました。その年の海外旅行者のおよそ 4 分の 1 が中国からの観光客でした。

  11. 必要に応じて、引き続きこのチャートを独自に操作してみてください。

    たとえば、北島の地域のラインをオフにして、南島の地域のラインをオンにします。 値は後でピークに達する傾向があります。これは、南島が以前に北島に訪れた観光客の目的地になることを示していると考えられます。

    ヒント:

    マップ上で対話的に選択を行うことでチャートを更新できます。 リボンの [マップ] タブをクリックします。 [選択] グループの [選択] ツール 選択 をクリックします。 Shift キーを押しながら、マップ上で地域をクリックして、選択セットに追加します。 Ctrl キーを押しながら、選択した地域をクリックして、選択を解除します。

    チャート ビュー上の [範囲によるフィルタリング] 範囲によるフィルター を単独で、または [選択によるフィルタリング] 選択によるフィルタリング と組み合わせて使用することもできます。 [範囲によるフィルタリング] が選択されていると、マップ範囲に表示されているフィーチャだけがチャートに表示されます。

  12. 終了したら、チャート ビューおよび [チャート プロパティ] ウィンドウを閉じます。
    ヒント:

    チャートを再び開くには、[コンテンツ] ウィンドウで Territorial Authorities レイヤーを展開します。 チャート (レイヤーの凡例の下部) を右クリックして [開く] 開く をクリックします。

    他の 2 つのチャート タイプ (「データ クロック」および「カレンダー ヒート チャート」) は、特に時系列データを表現するために設計されています。 これらのチャート タイプは、月、週、日などの細かい増分で計測される時間データに有効です。

  13. 必要に応じて、リボンの [マップ] タブをクリックします。 [選択] グループで [選択解除] 消去 をクリックして、フィーチャの選択を解除します。
  14. [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] 保存 をクリックして、プロジェクトを保存します。

地域自治体のシンボル表示

マップ上で、地域は個別値によってシンボル表示されます。 段階的な配色に切り替え、明るい色相と暗い色相を使用して、中国人観光客の高いパーセント値と低いパーセント値を表現します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Territorial Authorities] レイヤーを右クリックして [シンボル] シンボル をクリックします。

    [シンボル] ウィンドウが表示されます。

  2. [プライマリ シンボル] の下のドロップダウン矢印をクリックし、[等級色] を選択します。

    シンボル表示するフィールドが自動的に ChinesePercentage (唯一使用可能な数値フィールド) に設定されます。

  3. [配色] ドロップダウン矢印をクリックします。 配色のリストの下で、[名前の表示] チェックボックスをオンにします。
  4. 配色のリストをスクロールします。 最後近くにある [黄オレンジ赤 (5 クラス)] をクリックして選択します。

    デフォルトでは、データは 5 クラスに分類されています。 クラス閾値にはデータ内の値のクラスターが反映されます (自然分類) が、これらの値を使用した場合、マップ ユーザーは直感的にデータを理解できません。 そのため、これらのクラス閾値を変更します。

  5. [シンボル] ウィンドウの下部の [クラス] タブで、次の表に示すとおりに、[上限値] および [ラベル] 列を編集します。 セルを 2 回クリックして編集可能にします。 編集を確定するには、Tab キーまたは Enter キーを押すか、別のセルをクリックします。

    上限値ラベル

    2

    2% 以下

    5

    2% ~ 5%

    10

    5% ~ 10%

    20

    10% ~ 20%

    変更なし

    20% 以上

  6. [詳細] ドロップダウン矢印をクリックし、[範囲外の値を表示] をクリックします。

    グレーのシンボルが他のシンボルの下に追加されます。 このシンボルは、データ内の NULL 値、つまり特定の年の情報がない地域を表します。

  7. グレーのシンボルを右クリックして、カラー パレットを開きます。 [グレー 20%] をクリックします。
  8. 範囲外データのラベルを「No Data」に変更します。

    シンボル ウィンドウの設定

    マップ上の Territorial Authorities レイヤーに新しい配色が反映されます。 元のシンボルに透過表示が適用されているため、色がぼやけて見えます。

  9. [コンテンツ] ウィンドウで、[Territorial Authorities] レイヤーが選択されていることを確認します。 リボンの [フィーチャ レイヤー] タブをクリックします。 [効果] グループの [透過表示] ボックス 透過表示 で、現在の値を「0」に置き換えて Enter キーを押します。
  10. [コンテンツ] ウィンドウで、Cities レイヤーをオフにします。 Territorial Authorities レイヤーを展開して凡例を確認します。

    コンテンツ ウィンドウおよび等級色シンボルを使用したマップ

    現時点で、マップ上でシンボル表示されているのは、フィーチャごとに 1 つの値のみです。 年ごとのデータの変化を表示するために、レイヤーで時間を有効化します。

  11. [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] 保存 をクリックして、プロジェクトを保存します。

時間の有効化とデータの視覚化

時系列データの表示は、ビデオ プレイヤーに似たタイム スライダーによって制御されます。 リボンの [時間] コンテキスト タブでは、時系列データを表示するための追加の設定を利用できます。 タイム スライダーとリボン タブは、レイヤーの時間プロパティを有効にすると使用可能になります。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Territorial Authorities] レイヤーを右クリックして [プロパティ] プロパティ をクリックします。
  2. [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスのサイド タブのリストで [時間] をクリックします。
  3. [レイヤーの時間] ドロップダウン矢印をクリックし、[各フィーチャに 1 つの時間フィールドがあります] をクリックします。

    [時間フィールド] の値が自動的に [Year_Converted] に設定され、[時間範囲] の値がデータの範囲に設定されます。

    時間設定を示すレイヤー プロパティ ダイアログ ボックス
  4. [OK] をクリックします。

    タイム スライダーがマップ ビューの上部に表示されます。

  5. タイム スライダーの上にポインターを置くと、そのコントロールが表示されます。
    無効化されたタイム スライダー
  6. タイム スライダーの左側の [時間の無効化] 時間の無効化 をクリックして、[時間の有効化] 時間の有効化 に変更します。

    マップ上の時間対応レイヤー

    時間間隔は範囲内の最初の値に折りたたまれ、マップには 1997 年のデータが表示されます。 その年には、どの地域でも、中国人観光客が国外からの観光客全体に占める割合は 2 パーセント程度に過ぎませんでした。 多くの地域は、その年のデータがありません。

    1 年間隔でデータを再生するようにタイム スライダーを構成します。

  7. リボンの [時間] タブをクリックします。 [スナップ] グループで [時間スナップ] チェックボックスをオンにします。
  8. チェックボックスの下の [時間スナップの間隔] ドロップダウン矢印をクリックし、[年] をクリックします。

    この設定は、データの年間隔に対応しています。

  9. [現在の時間] グループで [間隔] 設定を「0」に変更して Enter キーを押します。

    リボンでの時間設定

    これにより、1 年間分のデータのみが一度に表示されることが保証されます。 「タイム スライダーの構成」をご参照ください。

  10. [再生] グループで、[すべてのステップを再生] すべてのステップを再生 をクリックします。

    マップ上でデータが再生され、毎年の中国人観光客のパーセントが表示されます。 過去数年間において、特に南島でパーセント値の増加が顕著です。

    ヒント:

    また、タイム スライダー上の [すべてのステップを再生] すべてのステップを再生 をクリックしてデータを再生することもできます。

  11. [再生] グループの [再生速度の調整] スライダーを使用して、再生速度を遅くします。 もう一度データを再生します。
  12. [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] 保存 をクリックして、プロジェクトを保存します。

アニメーションの作成とビデオのエクスポート (オプション)

このセクションでは、再生データの「アニメーション」を作成し、ビデオ ファイルとしてエクスポートします。 これを行うと、観光業界の事業主や関係者など、ArcGIS Pro にアクセスできない他の人々と作業を共有することができます。

アニメーションは、「キーフレーム」と、キーフレーム間のトランジションで構成されます。 Territorial Authorities レイヤーの時間プロパティの構成が完了したので、今度は、タイム スライダーのステップ (1 年につき 1 ステップ) をアニメーションにインポートできます。 各時間ステップが 1 つのキーフレームになります。

  1. リボンの [表示] タブをクリックします。 [アニメーション] グループで、[追加] アニメーションの追加 をクリックします。

    空の [アニメーション タイムライン] ウィンドウがマップ ビューの下に表示されます。 リボンに [アニメーション] コンテキスト タブが表示されます。

    アニメーションのキーフレームを作成する前に、正しいマップ範囲にズームします。

  2. [コンテンツ] ウィンドウで、[Territorial Authorities] レイヤーを右クリックして [レイヤーにズーム] レイヤーにズーム をクリックします。
  3. リボンの [アニメーション] タブをクリックします。 [作成] グループの [インポート] アニメーションのインポート をクリックし、[タイム スライダーのステップ] タイム スライダーのステップ をクリックします。

    [アニメーション タイムライン] ウィンドウに 22 のキーフレームが入力されます (キーフレームのサムネイル画像が表示されるまでに少し時間がかかります)。最初のキーフレームは 0 秒 (00:00.000) のアニメーションを表します。 後続の各キーフレームは 1 年間のデータに対応します。

    アニメーション タイムライン ウィンドウ内のキーフレーム

    [アニメーション] タブの [再生] グループの [期間] の設定は 1 分 3 秒 (01:03.000) です。 スライド移行は 21 回なので、各スライドは 3 秒ずつ表示されることになります。 カメラの移動がない (マップに対するビューポイントが変わらない) ため、キーフレーム間の時間はそれほど必要ありません。

  4. [アニメーション] タブの [再生] グループで、期間の値を「00:21」に置き換えて Enter キーを押します。

    [アニメーション タイムライン] ウィンドウのタイム スタンプが調整されます。 これで、各トランジションに要する時間が 1 秒間になりました。

    アニメーションの再生中に、データが表す年を表示できます。 「ダイナミック テキスト」 (再生中に更新される情報) を追加します。

  5. [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、[キーフレーム ギャラリー] の最初のキーフレームをクリックして選択します。 ギャラリーの最後までスクロールし、Shift キーを押しながら最後のキーフレームをクリックします。
    選択したキーフレーム

    次のステップで追加するダイナミック テキストは、選択したすべてのキーフレーム、つまり、アニメーション全体を通して適用されます。

  6. リボンの [アニメーション] タブの [オーバーレイ] グループで、[オーバーレイ] ギャラリーを展開します。
    展開矢印がハイライト表示されたオーバーレイ ギャラリー
    注意:

    ArcGIS Pro ウィンドウのサイズによっては、ギャラリー アイテムではなく、[オーバーレイの追加] ボタン オーバーレイの追加 が表示されることがあります。 このボタンをクリックすると、ギャラリーが表示されます。

  7. [オーバーレイ] ギャラリーの [ダイナミック テキスト][マップ時間] マップ時間 をクリックします。

    ダイナミック テキスト式を含むボックスがマップ ビュー上にオーバーレイとして表示されます。

  8. ダイナミック テキスト ボックスで、デフォルトの 2 行の式を「<dyn type="animation" property="startTime" format="yyyy"/>」に置き換えます。

    ダイナミック テキスト式

    この式では、開始時間と終了時間ではなく、1 つの時間ラベルが作成され、そのラベルが、完全な日付ではなく、指定されている年が表示されるように書式設定されます。

    ヒント:

    邪魔になるようなら、タイム スライダーを最小化します。 タイム スライダーを非表示にするには、最小化ボタン 最小化 をクリックします。 タイム スライダーを元に戻すには、[時間] ボタン 時間 をクリックします。

  9. マップ ビューのオーバーレイで、[閉じる] 閉じる をクリックし、編集内容を確定します。

    ダイナミック テキストを大きくしてアニメーションをプレビューします。

  10. [アニメーション] タブの [オーバーレイ] グループで、フォント サイズを「48」に変更します。
    ヒント:

    オーバーレイの書式設定」のためのオプションは、[アニメーション プロパティ] ウィンドウの [オーバーレイ] タブにあります。 [アニメーション プロパティ] ウィンドウを開くには、[アニメーション] タブにある [編集] グループで、[プロパティ] プロパティ をクリックします。

  11. [再生] グループにある [再生] 再生 をクリックします (タイム スライダーの [再生] をクリックしないでください。アニメーションに対して行われた変更はタイム スライダーの再生には反映されません)。

    再生中のアニメーション キーフレーム

    これで、アニメーションをビデオ ファイルとしてエクスポートする準備ができました。

  12. [アニメーション] タブの [エクスポート] グループで、[ムービー] ムービーのエクスポート をクリックします。

    [ムービーのエクスポート] ウィンドウが表示されます。 デフォルト設定では、YouTube 向けに .mp4 メディア形式で構成されたビデオが出力されます。

  13. [ムービーのエクスポート] ウィンドウの [ファイル名] ボックスで、デフォルトのファイル名を New Zealand から「Chinese Tourism NZ 1997 to 2017」に変更します。

    ムービーのエクスポート ウィンドウ

  14. 必要に応じて、[参照] 参照 をクリックし、別のフォルダーを参照して、ビデオを保存します。
  15. [エクスポート] をクリックします。

    エクスポートにはしばらく時間がかかります。 ウィンドウの下部で進行状況を確認することができます。 このプロセスが完了すると、ウィンドウの左下隅に [ビデオの再生] リンクが表示されます。

  16. [ビデオの再生] をクリックします。
  17. [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] 保存 をクリックして、プロジェクトを保存します。

このチュートリアルでは、ライン チャート、ダイナミック マップ表示、アニメーション (オプションのセクション) などのさまざまな方法で、時系列データを可視化しました。 時系列データを表示すると、重要なパターンに着目できます。 この例では、中国人観光客の市場を時間と空間によって視覚化しましたが、これは、ビジネス アナリストたちが、著しい変化が起こっている場所や、新しい観光事業の取り組みでどこに重点を置くかを理解するのに役立ちます。

時空間パターン マイニング ツールボックス」のツールを使用すると、さらに高度な時系列データ解析を実行できます。

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