ステレオ マッピングの航空写真からモザイク データセットを作成

Standard または Advancedのライセンスで利用可能。

ステレオ マッピングに航空写真を使用する場合、モザイク データセットを作成して航空写真を管理する必要があります。航空写真は別のソフトウェア パッケージによりすでに調整されている、もしくはまだブロック調整されていない場合があります。航空写真がブロック調整されていない場合は、オルソ マッピングのワークフローを使用できます。これは、ブロック調整されたモザイク データセットを作成し準備します。

ここに示すのは、ブロック調整済みの航空写真のワークフローです。画像データ ベンダーは、外部標定 (EO) データとカメラ情報を *.csv か *.txt ファイルとして提供する必要があります。これを使用し、独自のフレーム テーブルとカメラ テーブルを作成します。[フレームおよびカメラ テーブルの構築 (Build Frames and Cameras Tables)] ツールを使用し、EO データとカメラ情報から書式設定したテーブルを生成することができます。

モザイク データセットの準備と作成

最初の手順は、フレーム テーブルとカメラ テーブルを作成することです。[フレームおよびカメラ テーブルの構築 (Build Frames and Cameras Tables)] ツールを使用する場合は、手順 1 と 2 を飛ばしてください。

1. フレーム テーブルを準備します。詳細については、「フレーム テーブルのスキーマ」をご参照ください。
   1. 提供された EO メタデータ ファイルの情報を使用して *.csv ファイルを作成します。フレーム テーブルの必須フィールドは、OBJECTID、CAMERAID、RASTER、PERSPECTIVEX、PERSPECTIVEY、PERSPECTIVEZ、および Matrix フィールドまたは OMEGA、PHI、および KAPPA フィールドです。
   2. テーブルの各行に適切な情報を入力します。テーブル内の各レコードまたは行は、モザイク データセットに追加する各画像を表します。
2. カメラ テーブルを準備します。詳細については、「カメラ テーブルのスキーマ」をご参照ください。
   1. カメラ ファイルのデータを使用して、*.csv ファイルを作成します。カメラ テーブルには、OBJECTID、CAMERAID、FOCALLENGTH、PRINCIPALX、PRINCIPALY、A0、A1、A2、B0、B1、B2 という 11 の必須フィールドがあります。
   2. テーブルの各行に適切な情報を入力します。テーブル内の各レコードは、画像に使用される各カメラを表します。
3. [モザイク データセットの作成 (Create Mosaic Dataset)] ツールを使用して、新しいモザイク データセットを作成します。
   1. モザイク データセットのジオデータベースの場所を指定します。
   2. モザイク データセットに名前を付けます。
   3. データの x,y 座標系を定義します。
   4. データの PerspectiveX、PerspectiveY、および PerspectiveZ フィールドの空間参照に一致するように Z 座標系を設定します。
   5. [OK] をクリックしてツールを実行します。
4. [モザイク データセットにラスターを追加 (Add Rasters To Mosaic Dataset)] ツールを使用して、データをモザイクに追加します。
   1. 手順 3 で作成したモザイク データセットを選択します。
   2. [フレーム カメラ] ラスター タイプを選択し、[処理テンプレート] を選択します。
   3. [参照] ボタン をクリックし、[入力データ] のフレーム テーブルの場所に移動します。
   4. [ラスター タイプ] の横の [プロパティ] ボタン をクリックし、[ラスター タイプ プロパティ] ウィンドウを開きます。左側のメニューから [フレーム カメラ] オプションを選択します。
   5. [参照] ボタン をクリックし、[入力カメラ テーブル] のカメラ テーブルの場所に移動します。
   6. [処理] メニューを選択し、[オルソ幾何補正] カテゴリを展開します。
   7. [標高ソース] に [DEM からの平均標高] を選択します。
   8. 対象地域の DEM を参照し、選択します。[OK] をクリックして、[ラスター タイプ プロパティ] ウィンドウを閉じます。
5. 必要に応じて、共一次内挿のリサンプリングオプションを使用して、ピラミッドを構築します。
   1. [ラスター処理] カテゴリを展開します。
   2. [ラスター ピラミッドの構築] チェックボックスをオンにします。
   3. [環境] タブをクリックし、[リサンプリング手法] パラメーターで [共一次内挿法] か [三次たたみ込み内挿法] のいずれかを選択します。
   4. [パラメーター] タブをクリックしてツールに戻ります。
6. [実行] をクリックして、このツールを実行します。
7. [ステレオ モデルの構築 (Build Stereo Model)] ツールを使用すると、モザイク データセットがステレオ機能をサポートするようになります。

概要

これで、ステレオ マッピング プロジェクトに使用する準備が整った航空写真を含むモザイク データセットが作成されました。