システム テーブル インデックスの再構築

Standard または Advancedのライセンスで利用可能。

データベースでは、インデックスを使用してクライアントがデータベースを検索する行をすばやく識別します。 ほとんどのジオデータベース システム テーブルにはインデックスが作成されていますが、トラディショナル バージョニングを使用するエンタープライズ ジオデータベースの states、state_lineages、および mv_tables_modified システム テーブルでは大量の変更が発生する傾向があり、これらのテーブルのインデックスは高い頻度で再構築する必要があります。 ジオデータベース管理者は、[インデックスの再構築 (Rebuild Indexes)] ジオプロセシング ツールを使用して、エンタープライズ ジオデータベースの各テーブルにインデックスを再構築できます。

大量の編集が行われる、トラディショナル バージョニングを使用するジオデータベースでは、states、state_lineages、および mv_tables_modified の各テーブルのインデックスを夜間に更新できます。 これを行うには、[インデックスの再構築 (Rebuild Indexes)] ツールを呼び出すスタンドアロン Python スクリプトを作成し、Windows タスク スケジューラまたは cron ジョブを使用して実行するように、このスクリプトのスケジュールを設定します。

インデックスの再構築 (Rebuild Indexes)ツールの使用

[インデックスの再構築 (Rebuild Indexes)] ツールを使用して states、state_lineages、および mv_tables_modified の各ジオデータベース システム テーブルのインデックスを再構築するには、以下の手順を実行します。

  1. ArcGIS Pro を起動し、ジオデータベース管理者でジオデータベースに接続します。
  2. [インデックスの再構築 (Rebuild Indexes)] ジオプロセシング ツールを開きます。

    このツールは [データ管理] ツールボックスの [ジオデータベース管理] ツールセットにあります。

  3. ステップ 1 で作成したデータベース コネクションを [入力データベース コネクション] として使用します。
  4. [システム テーブルを含む] チェックボックスをオンにします。
  5. [差分テーブルのみを再構築] をオフにします。
  6. [実行] をクリックします。

Python スクリプトのスケジュール設定

スクリプトを実行するには、ジオデータベース管理者としてジオデータベースに接続できる必要があります。 コネクション ファイル (*.sde) を作成して、このファイルをスクリプトから指定するか、接続情報を直接スクリプトに入力することができます。 次に、Microsoft Windows タスク スケジューラまたは Linux の cron デーモンを使用して、スクリプトの実行をスケジュールします。

  1. Python および以下のいずれかの ArcGIS 製品がインストールされているコンピューターに、次のスクリプトのいずれかをコピーします。
    • ArcGIS Pro (Desktop Standard または Desktop Advanced)
    • ArcGIS Desktop (Desktop Standard または Desktop Advanced)
    • ArcGIS Engine と Geodatabase Update エクステンション
    • ArcGIS Server

    環境に固有の情報に基づいて、スクリプトを変更します。

    このサンプル スクリプトには、Oracle データベースに接続して、states、state_lineages、および mv_tables_modified システム テーブルのインデックスを更新するために必要な情報が含まれています。

    # Name: RSysIdxOracle.py
    # Description: Rebuilds indexes on the states, state_lineages,
    # and mv_tables_modified tables in an enterprise geodatabase
    # in Oracle.
    
    # Import system modules
    import sys
    import arcpy
    import os
    
    # Provide connection information
    platform = ORACLE
    instance = "myserver/orcl"
    account_authentication = OPERATING_SYSTEM_AUTH | DATABASE_AUTH
    #Leave username and password blank if using OPERATING_SYSTEM_AUTH
    username = gdb_admin
    password = gdb_admin_password
    
    
    # Set local variables
    if os.name.lower() == "nt":
       slashsyntax = "\\"
       if os.environ.get("TEMP") == None:
          temp = "c:\\temp"
       else:
          temp = os.environ.get("TEMP")
    else:
       slashsyntax = "/"
       if os.environ.get("TMP") == None:
          temp = "/usr/tmp"
       else:
          temp = os.environ.get("TMP")
    
    Connection_File_Name = temp + slashsyntax + "connection.sde"
    
    # Check for the .sde file and delete it if present
    if os.path.exists(Connection_File_Name):
       os.remove(Connection_File_Name)
    
    #Variable defined within the script; other variable options commented out at the end of the line
    saveUserInfo = "SAVE_USERNAME" #DO_NOT_SAVE_USERNAME
    
    print ("Creating Database Connection File...")
    # Create Database Connection File
    # Usage: out_folder_path, out_name, database_platform, instance, account_authentication, username, password, save_user_pass
    arcpy.CreateDatabaseConnectionFile_management(temp, "connection.sde", platform, instance, account_authentication, username, password, saveUserInfo)
    
    # Rebuild indexes on system tables
    arcpy.RebuildIndexes_management(Connection_File_Name, "SYSTEM", "", "ALL")
    print ("Rebuild Complete")
  2. ユーザーの接続情報を含むようにスクリプトを変更した後、スクリプトを毎晩指定した時刻に実行するようにスケジュールします。 コントロール パネルからタスク スケジューラを開き、ウィザードを使用してタスクのスケジュールを設定します。 実行するプログラムを指定するときに、作成した Python スクリプトを参照します。