フィールドの作成と管理

フィールド ビューを使用して、レイヤーまたはテーブルに関連するフィールドを管理できます。 以下の例で示すように、フィールド ビューを使用すると、レイヤーまたはテーブルのフィールドの編集、フィールドのプロパティの変更、フィールドの削除、フィールドの作成を行うことができます。

説明

1

フィールドの名前およびエイリアスの変更

2

不要なフィールドの削除

3

キャンパスの建物の種類を格納する BLDGTYPE という名前の新しいフィールドの追加

4

フィールドへのドメインの適用

5

フィールドへのデフォルト値の適用

フィールド ビューで実行できる編集例の説明
フィールド ビューでの編集例
フィールド ビュー内で Building という名前のレイヤーに対して実行される編集の例です。

以下のセクションでは、フィールド ビューで実行できる一般的な追加の編集作業の例を示します。

フィールド ビューを開く

フィールド ビューは次の場所から開くことができます。

  • [カタログ] ウィンドウ - フィールド ビューを開くフィーチャクラスまたはテーブルを右クリックして、[データ設計] > [フィールド] の順に選択します。
  • [コンテンツ] ウィンドウ - レイヤーまたはテーブルを右クリックして、[データ設計] > [フィールド] の順に選択します。
  • リボン - [コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを選択します。 [フィーチャ レイヤー] タブ セットで、[データ] タブをクリックし、[データ設計] グループの [フィールド] をクリックします。
  • 属性テーブル - 属性テーブル ビューで [フィールドの追加] をクリックすると、新しい行が入力できる状態で [フィールド] ビューが開きます。 任意の列を右クリックして [フィールド] を選択するか、メニュー ボタンをクリックして [フィールド] をクリックすることもできます。

現在のレイヤー ドロップダウン メニュー

フィールド ビューでフィールドを操作する場合、レイヤーに固有なフィールドもあれば、レイヤーが構築されたデータ ソースに固有なフィールドもあることに注意してください。 ビューの上部にある [現在のレイヤー] ドロップダウン メニューを使用して、2 種類のフィールドを切り替えることができます。 レイヤー フィールドはプロジェクトのレイヤー定義とともに保存されますが、データ ソース フィールドはレイヤー ソース (レイヤーが基づいているフィーチャクラスなど) と一緒に保存されます。 1 つのデータ ソースに複数のレイヤーを関連付けることができるため、この違いは重要です。 基になるデータ ソースへの変更は、そのソースに基づいているレイヤーに反映されます。 レイヤー レベル フィールドへの変更は、その特定のレイヤーへの変更のみになります。

[カタログ] ウィンドウから [フィールド] ビューを開くと、データ ソースのフィールドのみが表示されます。 [現在のレイヤー] ドロップダウン メニューには [データ ソース] オプションが表示され、読み取り専用です。

[コンテンツ] ウィンドウ、[フィーチャ レイヤー] タブ セット、または属性テーブル ビューから [フィールド] ビューを開くと、[現在のレイヤー] ドロップダウン メニューでレイヤーとデータ ソースを切り替えることができます。 マップに同じソースのレイヤーが複数ある場合、これらのレイヤーはすべてドロップダウン メニューに表示されます。

ドロップダウン メニューで [データ ソース] を選択すると、次のフィールドが表示されます。

  • フィールド名
  • エイリアス
  • データ タイプ
  • NULL 値を許可
  • ドメイン
  • デフォルト

ドロップダウン メニューでレイヤーを選択すると、データ ソース フィールドとレイヤー フィールドが表示されます。 レイヤー フィールドは次のとおりです。

  • 表示設定
  • 読み取り専用
  • ハイライト
  • 数値形式

フィールドの順序の並べ替え

[フィーチャ レイヤー] または [スタンドアロン テーブル][フィールド] タブで、[フィールドの順序] グループに、フィールド名を昇順または降順に並べ替えるオプションがあります。 また、対象列をダブル クリックして、昇順または降順で並べ替えることもできます。

フィールドの名前およびエイリアスの編集

フィールド名を編集するには、変更したいフィールド名のセル内をダブルクリックし、新しい名前を入力します。 フィールドのエイリアスの編集も同様です。

フィールドの削除

フィールドを削除するには、データ グリッドの一番左の列をクリックして削除する行を選択します。 これで行全体がハイライト表示されます。 Delete キーを押すか、[フィールド] タブ上のクリップボードの [削除] オプションを使用するか、行を右クリックして [削除] をクリックすることで、フィールドを削除できます。

ヒント:

列を右クリックして [削除] を選択するか、列の値を選択してビューの上のツールバーにある [削除] ボタンをクリックして、属性テーブル ビューのフィールドを削除することもできます。 一般的なテーブルと属性のタスクの詳細

複数のフィールドの削除

複数のフィールドを削除するには、次の手順に従います。

  1. データ グリッドの一番左の列をクリックして削除する行を選択すると、行がハイライト表示されます。
  2. Ctrl キーを押しながら、削除したいフィールドの他の行を選択します。
    注意:

    または、Shift キーを押しながら別の行をクリックすると、最初に選択した行とクリックした行の間のすべての行がハイライト表示されます。

  3. Delete キーを押すか、[フィールド] タブ上のクリップボードの [削除] オプションを使用するか、行を右クリックして [削除] をクリックすることで、フィールドを削除できます。

フィールドの作成とドメインおよびデフォルト値の適用

フィールドを作成するには、次の手順を実行します。

  1. [フィールド] タブの [新しいフィールド] ボタンをクリックするか、[ここをクリックして、新しいフィールドを追加します。] と表示されているビューの最後の行をクリックします。

    ポインターは [フィールド名] 列に配置されます。

  2. 新しいフィールドの名前を入力します。
  3. [エイリアス] 列をダブルクリックして、フィールドのエイリアスを入力します。
  4. [データ タイプ] 列を選択し、ドロップダウン メニューからデータ タイプを選択します。
  5. 新規作成したレイヤーや、スキーマのみのレイヤー パッケージの場合、[NULL を許可] ドロップ ダウン メニューをクリックして、[はい] または [いいえ] を選択します。

    すでにデータが含まれているレイヤーでは、[NULL を許可] 列が使用できません。

  6. フィールドにドメインを適用するには、[ドメイン] 列のドロップダウン矢印をクリックし、リストからドメインを選択します。
    [ドメイン] ドロップダウン リストには、有効なドメイン タイプのみ表示されます。 たとえば、範囲ドメインを作成するオプションは、テキスト フィールドでは表示されません。
    ヒント:

    [新しい範囲ドメインの作成] または [新しいコード値ドメインの作成] のいずれかをクリックして、[ドメイン] ドロップダウン リストからドメインを作成することもできます。 [ドメイン] ビューが開き、フィールドのプロパティが事前に設定された新規ドメインが表示されます。 ドメインのプロパティを入力し、[ドメイン] タブの [保存] をクリックすると、[フィールド] ビューおよび [サブタイプ] ビューの [ドメイン] ドロップダウン リストで新規ドメインが使用できるようになります。

    ドメインを作成および管理する方法の詳細
  7. フィールドにデフォルト値を追加するには、[デフォルト値] のセル内をクリックし、値を入力します。
  8. テキスト フィールドを作成する場合、必要に応じて、[長さ] セルをクリックし、必要な長さを入力するか、必要な長さになるまでセル内の上下の矢印をクリックして、フィールドの長さのパラメーターを変更できます。

ヒント:

ビューの上にあるツールバーの [フィールドの追加] ボタンをクリックして、属性テーブル ビューからフィールドを作成することもできます。 上記の手順のとおり、新しい行が入力できる状態で [フィールド] ビューが開きます。 一般的なテーブルと属性のタスクの詳細

フィールド ビューで行った編集の保存

編集内容を保存するには、次のいずれかの場所から [保存] ボタン 保存 にアクセスします。

  • [フィールド] タブ - [フィールド] タブの [変更] グループで、[保存] をクリックします。
    フィールド タブの保存ボタン
  • フィールド ビュー - フィールド ビュー内で、編集した行を右クリックし、ショートカット メニューから [保存] をクリックします。
    [フィールド] ビュー内の編集した行のショートカット メニューにある [保存] ボタン
    ヒント:

    フィールド ビューで、行ヘッダー (行の先頭にある小さな空白セル) を右クリックすると、次のショートカット メニュー コマンドにアクセスできます。

    • [切り取り][コピー][貼り付け] - 一般的なクリップボードによる編集操作。
    • [削除] - フィールドを削除します。
    • [新しいフィールド] - 新しいフィールドを追加します。
    • [元に戻す] - 保存操作を行う前に、削除したフィールドを元に戻します。
    • [変更を元に戻す] - 保存操作を行う前に、フィールドに対するすべての変更を元に戻します。
    • [保存] - 変更内容を保存します。

編集が完了したら、[フィールド] タブの [保存] ボタンをクリックして、行った編集内容を、これ以前の編集内容と共に元のデータベースに適用できます。

[フィールド] ビュー内で編集を行うと、編集した行の横に緑のインジケーターが表示されます。 ArcGIS Pro では、タブの [保存] ボタンをクリックして [フィールド] ビューでの変更の記録をデータベースに適用するまで、その変更の記録がメモリで保持されます。

行の横に赤のインジケーターが表示されている場合、[保存] をクリックしてもコミットすることができないエラーを示しています。 編集を行った行に赤のインジケーターが表示されている場合、インジケーターの上にマウスを置くと、エラーの内容を示すメッセージが表示されます。 エラーを修正すると、インジケーターが再び緑色に変わります。 [保存] ボタンをクリックして、編集内容をコミットします。

注意:

エラーの詳細を確認するには、ArcGIS Pro の Web ページの上部にある検索ボックスで 6 桁のエラー コードを使用すると、その特定のエラー リファレンス ページを検索できます。

フィールド ビューを閉じる際に適用されていない編集内容が存在する場合、ビューを閉じると編集内容が失われることを警告するポップアップ メッセージが表示されます。 [OK] をクリックすると、ビューが閉じられ、編集内容はメモリから削除されます。 [キャンセル] をクリックした場合、タブの [保存] ボタンを使用して編集内容を適用するか、赤のインジケーターが表示されている行のエラーを修正してから編集内容を適用して、フィールド ビューを閉じることができます。

注意:

レイヤーに保存されているフィールド プロパティ (表示、読み取り専用、ハイライト、および数値形式) を編集した場合、これらの編集はプロジェクトを保存した場合のみ維持されます。