パーセル ファブリック レコードの作成

パーセル ファブリックはレコード主体であり、当初データを記録したフォームに基づいて、パーセル データを体系的に編成します。 パーセル データは平面図、測量図、権利書、測量記録などのレコードとして記録されます。 パーセル ファブリックでは、パーセル フィーチャがレコードに関連付けられ、レコードに対する変更に応じて、パーセルが作成および編集されます。 パーセルをレコードに関連付けることによって、パーセル系統を追跡でき、パーセルを外部の記録システムとリンクできます。

パーセル ファブリック データ モデル
パーセル フィーチャは、それを作成したパーセル レコードに関連付けられます。

レコード フィーチャクラス

パーセル フィーチャは、パーセル レコードと関連付けられ、これはレコード フィーチャクラスに格納されます。 レコード フィーチャクラスは、次の情報を格納するポリゴン フィーチャクラスです。

  • パーセル ファブリックに追加されたすべてのレコードの 1 つのレコード フィーチャ。
  • すべてのレコードの GlobalID。レコードに関連付けられたすべてのパーセル フィーチャにより参照されます。 パーセル フィーチャの Created By Record および Retired By Record フィールドは、関連付けられたレコードの GlobalID を格納します。
  • レコードのフットプリントであるレコード ポリゴンです。 レコード ポリゴンは、それに関連付けられたすべてのパーセルの累積ジオメトリと一致します。
  • 外部の記録システムとの統合および関連付けを可能にする一意のレコード名。
  • ユーザー定義のレコード タイプを格納する Record Type フィールド。
  • レコードによって作成され、履歴として廃止されたパーセルの数。

レコード フィーチャクラスの詳細

次のパーセル フィーチャは、パーセル レコードに関連付けられます。

  • パーセル タイプ ライン
  • パーセル タイプ ポリゴン
  • 接続線
  • パーセル ポイント

パーセル タイプのライン フィーチャクラス、パーセル タイプのポリゴン フィーチャクラス、および接続線フィーチャクラスは、レコード フィーチャに関連付けられるフィーチャを必要とする整合チェック タイプの属性ルールを含みます。

履歴

パーセル ファブリック内の履歴は、パーセルを作成および廃止するパーセル レコードを取得することで追跡できます。

パーセル フィーチャは、それを作成したレコードと、それを廃止したレコードに関連付けられます。 パーセルが新しいレコードで作成される場合、関連付けられたパーセル レコードの GlobalID は、パーセル フィーチャの Created By Record 属性フィールドに格納されます。 新しいレコードがパーセルを廃止する (履歴にする) と、履歴パーセル フィーチャの Retired By Record 属性フィールドは、パーセル レコードの GlobalID を格納します。

パーセル ファブリック レコードの作成

パーセル ファブリック レコードを作成すると、レコード フィーチャクラスのフィールドに、レコード文書の情報が入力されます。

新しいパーセル ファブリック レコードを作成するには、次の手順に従います。

  1. [パーセル レコード ワークフロー] タブの [レコード] グループにある [レコードの作成] 新しいレコード をクリックします。

    または、[レコードの管理] ウィンドウを開き、[新しいレコード] をクリックします。

  2. [レコードの作成] ウィンドウで、レコードの名前を入力するか、デフォルト名をそのまま使用します。

    名前はレコード文書の名前を表すことをお勧めします (例: Heritage Estates Subdivision No. 5)。

  3. Record Type フィールドのレコード タイプを選択します。

    レコード タイプを格納して割り当てる場合、パーセル ファブリックのレコード タイプ ドメインを作成します。 レコード タイプには、マージやスプリットなどがあります。 ドメインを作成したら、レコード属性テーブルを開き、ドメインを Record Type フィールドに割り当てます。

    ヒント:
    [コンテンツ] ウィンドウのパーセル ファブリック レイヤーの下にあるレコード サブレイヤーからレコード属性テーブルを開くことができます。 レコード サブレイヤーを右クリックし、[属性テーブル] をクリックします。 また、新しい属性フィールドをレコード属性テーブルに追加することもできます。これらのフィールドは、[レコードの管理] ウィンドウでレコードを作成および管理するときに利用できます。

  4. [記録日] フィールドで、レコードが記録された日付を指定します。

    これは、通常、記録文書に記載されます。

    ポリゴンからパーセルを構築する場合、ラインはレコード日が最も新しいレコードに関連付けられます。

  5. 残りのフィールドにレコードの適切な情報を入力し、[作成] をクリックして、レコードを作成します。

    新しく作成したレコードは、自動的にマップ内のアクティブなレコードとして設定されます。

    マップ ビューの左上隅のアクティブなレコードのコントロールに、アクティブなレコードの名前が表示されます。 新しいパーセル フィーチャは、マップ内のアクティブなレコードと自動的に関連付けられます。

    アクティブなレコードのコントロール

    ヒント:
    パーセル レコードは、[レコードの管理] ウィンドウで管理します。 [レコードの管理] ウィンドウにレコード プロパティを表示するには、アクティブなレコードのコントロール メニュー メニュー をクリックして、[レコード プロパティ] 進む をクリックします。

レコード ポリゴン

パーセル レコードごとにレコード ポリゴンがあります。 レコード ポリゴンはレコードのフットプリントであり、それに関連付けられたすべてのパーセルの累積ジオメトリと一致します。 レコードのポリゴン形状には、レコードによって廃止されたパーセル (履歴パーセル) の形状が含まれます。

パーセル レコードが作成されたとき、そのパーセル レコードにはジオメトリがありません。 パーセルが構築または作成されたとき、または既存のパーセル フィーチャがパーセル レコードに手動で割り当てられたとき、レコード ポリゴンが生成されます。 パーセルがレコードに追加される、またはレコードから削除されると、レコード ポリゴンが更新されます。

注意:

2,000 を超えるパーセルがレコードと関連付けられている場合、レコード ポリゴンは作成または更新されません。

レコード範囲

レコード範囲は、レコード ポリゴンの範囲に一致します。 アクティブなレコードを使用してマップにパーセルが作成されると、レコード ポリゴンは、新たに作成されたパーセルの形状を含むように更新されます。

レコード範囲外にパーセル フィーチャが作成されると、マップ ビューに警告が表示されます。 これは、パーセルと誤ったアクティブなマップ レコードとの関連付けの防止や、非常に大きなレコード ポリゴンの作成に役立ちます。 警告をオフにしたり、バッファー範囲を変更したりするには、アクティブなレコードのコントロール メニュー メニュー をクリックして、[オプション] をクリックします。

パーセル レコードの一括作成

[パーセル レコードの作成 (Create Parcel Records)] ジオプロセシング ツールで、レコード名または式を使用して、パーセル レコードを一括して作成します。 レコード名を使用する場合、フィールドをパーセル フィーチャの属性テーブルに追加して、関連付けられたパーセル フィーチャと一致するレコード名を含むことを確認します。 ツールは、パーセル レコードを作成し、入力パーセル フィーチャの累積ジオメトリに基づいてレコード ジオメトリを生成します。