ArcGIS Pro を使用すると、作業に関連するリソースを整理してまとめることができます。 これを行うために、ArcGIS Pro はプロジェクト ファイル (.aprx) をデフォルト ファイル タイプとして使用します。 ArcGIS Pro プロジェクトには、マップ、シーン、レイアウト、その他のアイテムを含めることができます。 また、フォルダー、データベース、およびサーバーに格納されたデータへの接続も含めることができます。 マップ、レイヤー、その他の GIS コンテンツは、ArcGIS 組織や ArcGIS Living Atlas of the World などのポータルから追加することができます。 ArcGIS Pro で作成したコンテンツは、ポータルで共有することができます。
概要
- ビデオの長さ: 7:40。
- このビデオは ArcGIS Pro 2.9 を使用して作成されています。
このチュートリアルでは、ArcGIS Pro プロジェクトを作成して、カリフォルニアのサン・ゴーグニオ・ウィルダネスにある絶滅危惧種の重要な生息地を特定します。 このチュートリアルでは、分析やシンボル表示などの操作を紹介します。これらの操作については、他のチュートリアルで詳細に説明しています。
- 所要時間: 45 分
- ソフトウェア要件: ArcGIS Pro Basic
- ArcGIS Online ポータル接続
注意:
ソフトウェア リリースごとにクイックスタート チュートリアルが更新されます。 最適なユーザー エクスペリエンスを得るには、お使いのソフトウェアと同じバージョンのオンライン ヘルプを使用します。
注意:
ArcGIS Enterprise アカウントを使用して ArcGIS Pro にサイン インしている場合は、このチュートリアルで使用される Web レイヤーを追加できません。 このチュートリアルを実行するには、ArcGIS Online ポータル (使用可能な場合) にサイン インする必要があります。 (ArcGIS 個人向けアカウントを使用できます)。また、Web レイヤーに相当するデータを ArcGIS Online の [プロジェクトの作成] アイテム ページからダウンロードすることもできます。 .zip ファイルをダウンロードしたら、C:\Temp などのわかりやすい場所に展開します。 これらのデータセットをプロジェクトに追加する手順は、このチュートリアルで必要に応じて提示します。
デフォルトのテンプレートからプロジェクトを作成
ArcGIS Pro を起動すると、開始ページが表示されます。 開始ページでは、最新のプロジェクトを開いたり、テンプレートからプロジェクトを作成したりできます。 テンプレートには、プロジェクトの開始状態が定義されています。 たとえば、マップのテンプレートでは、マップ ビューで開くプロジェクトが作成されます。
- ArcGIS Pro を起動して、必要に応じてサイン インします。
- 開始ページの [新しいプロジェクト] で [マップ] をクリックします。
注意:
プロジェクトをすでに開いている場合は、リボン上の [プロジェクト] タブをクリックします。 サイド タブのリストで [新規] をクリックします。 [新しいプロジェクト] の下の [マップ] をクリックします。
- [新しいプロジェクトの作成] ダイアログ ボックスの [名前] ボックスで、デフォルトのプロジェクト名を「San Gorgonio」に置き換えます。
デフォルトでは、プロジェクトは \Users\<username>\Documents\ArcGIS\Projects フォルダーに作成されます。 プロジェクトを別の場所に保存する場合は、[参照] をクリックして、保存先のフォルダーを参照します。
[このプロジェクトのための新しいフォルダーを作成] チェックボックスはデフォルトでオンになります。 これは、プロジェクト ファイルを 1 つのフォルダーで整理すると便利であるためです。
ヒント:
上記の設定およびその他のデフォルトのプロジェクト設定を変更する方法については、「一般オプションの設定」をご参照ください。
- [OK] をクリックします。
新しいプロジェクトがマップ ビューで開き、地形図ベースマップが表示されます。
注意:
デフォルトのベースマップとマップ範囲は ArcGIS 組織の管理設定によって異なるため、お使いのマップとは違っている可能性があります。 マップ表示に変更を加える必要はありません。
ほとんどのプロジェクトで、[コンテンツ] ウィンドウと [カタログ] ウィンドウが開いています。 以前の ArcGIS Pro セッションでの作業内容に応じて、他のウィンドウが開いていることもあります。 ウィンドウの状態をマッピングのデフォルトに設定します。
- リボンの [表示] タブをクリックします。 [ウィンドウ] グループで [ウィンドウのリセット] をクリックし、[マッピング用にウィンドウをリセット (デフォルト)] をクリックします。
[コンテンツ] および [カタログ] ウィンドウが開きます (まだ開いていなかった場合)。 他のウィンドウが開いていた場合は、閉じられます。
分析範囲の特定
このプロジェクトの対象地域は、カリフォルニア州南部のサン・ゴーグニオ・ウィルダネスです。 現在地を確認するために、ウィルダネス地域の目印となっているサン・ゴーグニオ山を検索します。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [照会] グループの [場所検索] をクリックします。
[場所検索] ウィンドウが表示されます。 デフォルトで、ウィンドウの上部の [場所検索] タブが選択されています。
- [場所検索] ウィンドウの検索ボックスに「San Gorgonio Mountain」と入力して、Enter キーを押します。
マップがサン・バーナディーノ山脈にズームし、ハイライト表示された一時的なマーカーがマップ上に配置されます。 ArcGIS Pro のデフォルト ロケーター プロバイダー (場所検索サービス) の 1 つである ArcGIS World Geocoding Service によって、場所が検索されます。
[場所検索] ウィンドウを閉じた後も維持される永続的なマーカーのグラフィックスを追加します。
- [場所検索] ウィンドウの ArcGIS World Geocoding Service で、[San Gorgonio Mountain: California] の最初の結果を右クリックして、[グラフィックスの追加] をクリックします。
選択ハンドルの付いたマーカーが一時的なマーカーの場所に表示されます。 [コンテンツ] ウィンドウで、場所検索グラフィックス レイヤーという名前のレイヤーが追加されます。
- リボン上の [グラフィックス] コンテキスト タブをクリックします。
- [場所検索] ウィンドウを閉じます。
一時的なマーカーがマップから削除されます。 選択したグラフィックスはそのまま維持されます。 デフォルトの押しピン シンボルを変更します。
- [グラフィックス] タブの [シンボル] グループで、上線付きのドロップダウン矢印をクリックして、シンボル ギャラリーを展開します。
- シンボル ギャラリーで、必要に応じて下にスクロールし、[三角形 3] をクリックします。
- リボンの [編集] グループで、[選択の解除] をクリックします。
グラフィックス シンボルがマップ上で更新されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[場所検索グラフィックス レイヤー] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。 ここで、レイヤー設定を表示および変更できます。 デフォルトで選択されている [一般] タブで、レイヤー名を変更します。
- [名前] ボックスで、場所検索グラフィックス レイヤーという名前を削除します。 「San Gorgonio Mountain」と入力します。
- [OK] をクリックします。
[コンテンツ] ウィンドウでレイヤー名が更新されます。 この位置をブックマークすると、この位置に簡単に戻ることができます。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。
注意:
一部のリボン タブはコア タブです。 コア タブは、特定タイプのビューがアクティブになっている場合に常に表示されます。 たとえば、マップがアクティブなときは [マップ] タブが常に表示されます。 それ以外のタブはコンテキストによって異なります。つまり、特定条件が満たされている場合に表示されます。 たとえば、マップにグラフィックスを追加する場合は、[グラフィックス] タブと [グラフィック レイヤー] タブが表示されます。
- [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックして [新しいブックマーク] をクリックします。
- [ブックマークの作成] ダイアログ ボックスの [名前] ボックスに「San Gorgonio Mountain」と入力します。 [OK] をクリックします。
次に、マップにわかりやすい名前を付けます。
- [コンテンツ] ウィンドウの [描画順序] で、[マップ] (デフォルトのマップ名) を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[マップ プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。 デフォルトでは [一般] タブが選択されています。
- [名前] ボックスで、マップという名前を「San Gorgonio」に置き換えます。 [OK] をクリックします。
[コンテンツ] ウィンドウとマップ ビュー上部のタブにあるマップ名が更新されます。
- ArcGIS Pro ウィンドウの上部にある [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] をクリックして、プロジェクトを保存します。
マップへのウィルダネス データの追加
ArcGIS Living Atlas は、信頼できる地理データのコレクションであり、さまざまな解析に役立ちます。 ArcGIS Living Atlas か ArcGIS Online から ArcGIS Pro にデータを追加するには、組織にサインインしている必要があります。通常、ArcGIS Pro を開始すると、自動的にサイン インします。 ArcGIS Enterprise 組織にサイン インしている場合は、これより先に進む前に、上記の概要セクションにあるメモを確認してください。
ウィルダネス データのレイヤーを ArcGIS Living Atlas からマップに追加する前に、衛星画像ベースマップに切り替えます。
- 必要に応じて、リボンの [マップ] タブをクリックします。 [レイヤー] グループで、[ベースマップ] をクリックして [衛星画像] をクリックします。
デフォルトのベースマップが衛星画像ベースマップに置き換えられます。
- [レイヤー] グループで、[データの追加] をクリックします。
ヒント:
ドロップダウン矢印ではなく、アイコンをクリックします。 ドロップダウン矢印をクリックした場合は、リスト内の最初のオプションである [データ] をクリックします。
- 参照ダイアログ ボックスで、[ポータル] の下の [Living Atlas] をクリックします。 検索ボックスに「wilderness」と入力して Enter キーを押します。
役に立つ可能性がある複数の結果が返されます。
注意:
ダウンロード済みのデータを使用している場合は、ArcGIS Living Atlas で検索を行わないでください。 代わりに、参照ダイアログ ボックスの [コンピューター] で、データを抽出した場所 (C:\Temp など) を参照します。 [プロジェクトの作成] フォルダーをダブルクリックします。 [Wilderness Areas in the United States.lyrx] をクリックして選択します。 [OK] をクリックして、レイヤーをマップに追加します。 ステップ 6 に進みます。
- 検索結果のリストで、[Wilderness Areas in the United States] フィーチャ レイヤー をクリックして選択します。
レイヤーの横のバッジは、そのレイヤーが Esri によって管理された ArcGIS Living Atlas コンテンツであり、共有レベルがパブリックであることを示します。 バッジにポインターを合わせると、その意味を確認できます。
ヒント:
参照ダイアログ ボックスの右上隅にある [詳細パネルの表示/非表示] をクリックすると、検索結果のサムネイル画像とメタデータを表示することができます。 この情報は、マップに追加する前にアイテムがニーズを満たしているかどうかを判断するのに役立ちます。
- 結果リストをスクロールし、レイヤーの所有者が wildernesswebmaster99 であることを確認します。 [OK] をクリックします。
Wilderness Areas in the United States レイヤーがマップに追加されます。 ビューの中央で隣接している緑色と黄色のフィーチャはサン・ゴーグニオ・ウィルダネスを構成しています。
- [コンテンツ] ウィンドウで、Wilderness Areas in the United States レイヤーを展開します。
このレイヤーは、Non-Federal Lands within Wilderness および National Wilderness Preservation System という 2 つのレイヤーで構成されているグループ レイヤーです。 これらのレイヤーを別々に操作することができます。 連邦政府以外の所有地は白色のブロックでシンボル表示されています。 連邦政府の所有地は、その土地を管理している行政機関に応じて異なる色でシンボル表示されています。
- [コンテンツ] ウィンドウで、Non-Federal Lands within Wilderness レイヤーの横にあるチェックボックスをオフにして、このレイヤーが表示されないようにします。
- 必要に応じて、リボン上の [マップ] タブで [マップ操作] をクリックします。 マップ上で、ビューの中央にある緑色のフィーチャ (林野部の所有地を表す) をクリックします。
該当するフィーチャが点滅します。 [ポップアップ] ウィンドウが表示され、フィーチャがサン・ゴーグニオ・ウィルダネスであることがわかります。
- 隣接している黄色のフィーチャ (土地管理局の所有地を表す) をクリックします。
[ポップアップ] ウィンドウで、このフィーチャはサン・ゴーグニオ・ウィルダネスとしても特定されます。
- 必要に応じて、隣接している他のいくつかのウィルダネス地域を特定します。 [ポップアップ] ウィンドウを閉じます。
選択したフィーチャからレイヤーを作成
National Wilderness Preservation System レイヤーは、ウィルダネス地域を表す数百のフィーチャで構成されています。 このプロジェクトでは、サン・ゴーグニオ・ウィルダネスのうち、林野部が管理している部分だけを操作します。 さまざまな方法で 1 つまたは複数のフィーチャを他のフィーチャと区分することができます。 この場合には、操作するフィーチャを選択し、そのフィーチャから新しいレイヤーを作成します。
- リボンの [マップ] タブの [選択] グループで、[選択] をクリックします。 林野部が管理している San Gorgonio Wilderness フィーチャをクリックして選択します。
マップ上でフィーチャがハイライト表示されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[National Wilderness Preservation System] レイヤーをクリックして選択します。
リボン上に [フィーチャ レイヤー] タブ セットが表示されます。
- [フィーチャ レイヤー] タブ セットで、[データ] タブをクリックします。 [選択] グループで、[選択セット レイヤー] をクリックします。
National Wilderness Preservation System 選択という名前の新しいレイヤーがマップと [コンテンツ] ウィンドウに追加されます。 新しい選択レイヤーには、マップ上で選択した 1 つのフィーチャだけが含まれています。 (元のレイヤーも表示されているため、これは現時点でまだ判別できません)。Wilderness Areas in the United States レイヤーはもう必要ありません。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Wilderness Areas in the United States] レイヤーをクリックして選択します。 選択したレイヤーを右クリックし、[削除] をクリックします。
- 必要に応じて、リボンの [マップ] タブの [選択] グループで、[選択解除] をクリックして選択を解除します。
マップ上で、選択レイヤー内の 1 つのフィーチャを確認できます。 レイヤー名とそのシンボルを更新する必要があります。
- [National Wilderness Preservation System 選択] レイヤーを右クリックしてから [シンボル] をクリックします。
[シンボル] ウィンドウが表示されます。
- このウィンドウの上部にある [プライマリ シンボル] ドロップダウン矢印をクリックしてから [単一シンボル] をクリックします。
- [シンボル] ウィンドウで、該当するシンボルを右クリックして、カラー パレットを開きます。 カラー パレットで、[アップル ダスト] または緑色のうち、どちらかお好みの色をクリックします。
マップと [コンテンツ] ウィンドウでシンボルの色が更新されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[National Wilderness Preservation System 選択] レイヤーを右クリックしてから [プロパティ] をクリックします。
- [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、レイヤー名を「San Gorgonio Wilderness - Forest Service」に変更します。
- このダイアログ ボックスで、[ソース] タブをクリックします。
[URL] フィールドに、Web ベースのデータ ソースへのパスが表示されます。 この URL は、ArcGIS Living Atlas から追加した National Wilderness Preservation System レイヤーと同じです。 元のレイヤー上の選択セットから新しいレイヤーを作成した場合、新しいレイヤーは作成されておらず、同じデータが別の表現で作成されただけです。
注意:
コンピューターからレイヤーを追加した場合、そのデータ ソースは、C:\Temp\Create a project\Create_a_project.gdb などのパスを持つファイル ジオデータベースです。
- [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。
- リボンの [フィーチャ レイヤー] タブをクリックします。 [効果] グループで、値が 0.0% の [透過表示] をハイライト表示して「30」と入力します。 Enter キーを押します。
部分的に透過表示にすると、ウィルダネス フィーチャの真下に画像と山のシンボルが見えるようになります。 透過表示やレイヤーのブレンドなどの「視覚的効果」についての詳細情報をご確認ください。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[San Gorgonio Mountain] をクリックし、グラフィックス レイヤーを選択します。 San Gorgonio Wilderness - Forest Service レイヤーの上にドラッグします。 (ドラッグすると、[コンテンツ] ウィンドウ内のレイヤーの位置が横棒で表されます)。
レイヤーの順序が変更され、山のシンボルがウィルダネス地域の上に描画されます。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [選択] グループで、[選択] ツール が選択されていることを確認します。
- マップで、サン・ゴーグニオ・ウィルダネスを示すフィーチャをクリックして選択します。
- [マップ] タブの [ナビゲーション] グループで、[選択セットにズーム] をクリックします。
マップがフィーチャ全体にズームします。
- [マップ] タブの [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックして [新しいブックマーク] をクリックします。
- [ブックマークの作成] ダイアログ ボックスで、名前に「San Gorgonio Wilderness」と入力し、[OK] をクリックします。
- [マップ] タブの [選択] グループで [選択解除] をクリックし、選択を解除します。
- [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] をクリックして、プロジェクトを保存します。
マップへの重要な生息地データの追加
Web マップとレイヤーをパブリックに共有している ArcGIS 組織サイトから、豊富なデータを利用することができます。 これらのコンテンツは、正しい場合もあれば、正しくない場合もあります。 データが Web ベースかファイルベースかにかかわらず、データを使用する前にそのメタデータを確認してください。 メタデータが含まれていないデータセットや不完全なメタデータを使用する際は、注意が必要です。
Esri ベースの ArcGIS 組織サイトでパブリックに共有されている重要な生息地のレイヤーを追加します。
- 必要に応じて、リボンの [マップ] タブをクリックします。 [レイヤー] グループで、[データの追加] をクリックします。
- 参照ダイアログ ボックスで、[ポータル] の下の [ArcGIS Online] をクリックします。 検索ボックスに、「"southern california critical habitat"」(引用符を含む) と入力して Enter キーを押します。
注意:
ダウンロード済みのデータを使用している場合は、参照ダイアログ ボックスの [コンピューター] で、データを抽出した場所 (C:\Temp など) を参照します。 [プロジェクトの作成] フォルダーをダブルクリックします。 [SoCalCriticalHabitat.lyrx] をクリックして選択します。 [OK] をクリックします。 ステップ 5 に進みます。
- 検索結果から、Southern California Critical Habitat フィーチャ レイヤーをクリックして選択します。
ヒント:
検索するアイテムの正確な名前がわかっている場合は、引用符を使用します。 引用符を付けずに「southern california critical habitat」を検索すると、多くの検索結果が返され、必要なレイヤーを見つけにくくなる可能性があります。 [並べ替え] と [フィルター] を使用して、検索結果の長いリストの順序を設定したり、絞り込んだりすることができます。
- スクロールして、レイヤーの所有者が ArcGISProTutorials であることを確認します。 [OK] をクリックします。
SoCalCriticalHabitat レイヤーがマップに追加されます。
- リボンの [マップ] タブの [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックした後、先に作成した [San Gorgonio Mountain] ブックマークをクリックします。
マップが縮小表示され、地域の重要な生息地がより明確になります。
- [マップ] タブの [ナビゲーション] グループにある [マップ操作] をクリックします。
- マップ上で、オレンジ色の重要な生息地フィーチャをクリックします。
[ポップアップ] ウィンドウが表示され、クリックしたフィーチャの情報が表示されます。 ポップアップには、米国魚類野生生物局 (USFWS) Web サイトにある絶滅危惧種プロファイルへのリンクが含まれています。
- 他のいくつかのフィーチャを特定します。 [ポップアップ] ウィンドウを閉じます。
レイヤーには、両生類、鳥類、魚類、顕花植物、昆虫類、および哺乳類の絶滅危惧種が含まれています。
- [コンテンツ] ウィンドウで [SoCalCriticalHabitat] レイヤーを右クリックし、[メタデータの表示] をクリックします。
カタログ ビューが開きます。 カタログ ビューは、プロジェクト内のアイテムの一覧を表示し、マップとデータの管理に使用されます。 また、メタデータの表示および編集にも使用されます。 SoCalCriticalHabitat レイヤーのメタデータは、カタログ ビューの詳細パネルに表示されます。
注意:
カタログ ビューがアクティブの場合、[コンテンツ] ウィンドウには、マップのコンテンツではなく、プロジェクトのコンテンツが表示されます。
- SoCalCriticalHabitat メタデータをスクロールします。
[説明] で、信頼できるデータ ソースからレイヤーがクリップされたことを確認できます。 データの現在の状態を表していない可能性がありますが、このチュートリアルには適しています。
- カタログ ビューを閉じます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[SoCalCriticalHabitat] レイヤーをクリックして選択します。 F2 キーを押します。
レイヤー名が編集可能になります。
- レイヤーの名前を「Southern California Critical Habitat」に変更して、Enter キーを押します。
- [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] をクリックします。
重要な生息地レイヤーのクリップ
重要な生息地レイヤーはカリフォルニア州南部をカバーしています。 ジオプロセシング ツールを使用して、重要な生息地フィーチャを San Gorgonio Wilderness - Forest Service レイヤーの境界にクリップします。 これで、マップ内に新しいレイヤーが作成されます。 先に作成した選択レイヤーとは異なり、プロジェクト ジオデータベース内に新しいフィーチャクラス (固定データセット) も作成されます。
このレイヤーをクリップすると、完全にウィルダネスの内部にあるフィーチャが保持されます。 ウィルダネスの境界にまたがるフィーチャは分割され、境界の内側の部分のみが保持されます。 境界の外部にあるフィーチャと部分的なフィーチャは破棄されます。
- リボンの [解析] タブをクリックします。
[ツール] グループで、複数の一般的なジオプロセシング ツール ([ペアワイズ クリップ (Pairwise Clip)] など) が解析ツール ギャラリーに表示されます。
ヒント:
[解析ツール] ギャラリーが小さいために [ペアワイズ クリップ (Pairwise Clip)] ツールが表示されない場合は、上線付きのドロップダウン矢印をクリックして、ギャラリーを展開します。 [ペアワイズ クリップ (Pairwise Clip)] ツールは、[デフォルト] ツールの最初の行にあります。
- [解析ツール] ギャラリーで、[ペアワイズ クリップ (Pairwise Clip)] ツールをクリックします。
ツールが [ジオプロセシング] ウィンドウで開きます。
- ツール上のヘルプ アイコン にポインターを合わせて、このツールの説明をイラスト付きで表示します。
- ツール上の [入力フィーチャ] ドロップダウン矢印をクリックし、[Southern California Critical Habitat] をクリックします。
- [クリップ フィーチャ] ドロップダウン矢印をクリックし、[San Gorgonio Wilderness - Forest Service] をクリックします。
- [出力フィーチャクラス] で、デフォルトのファイル名をハイライト表示して削除します。 ファイル名を「CriticalHabitat」(スペースなし) に置き換えます。
ヒント:
出力フィーチャクラス パス全体をフィーチャクラス名に置き換えることができます。 デフォルト ジオデータベースへのパスは自動的に元に戻ります。
- ウィンドウの下部にある [実行] をクリックします。
処理が完了すると、[ジオプロセシング] ウィンドウの下部にメッセージが表示され、新しいレイヤーがマップに追加されます。 これで、Southern California Critical Habitat レイヤーは不要になりました。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Southern California Critical Habitat] レイヤーを右クリックしてから [削除] をクリックします。
- [CriticalHabitat] レイヤーを右クリックし、[レイヤーにズーム] をクリックします。
マップが拡大表示されます。 重要な生息地のほとんどがウィルダネスの端付近に存在します。 生息地に含まれる絶滅危惧種を確認するには、レイヤーの属性テーブルを開きます。
- [コンテンツ] ウィンドウで [CriticalHabitat] レイヤーを右クリックし、[属性テーブル] をクリックします。
このレイヤーの属性テーブルには 3 つの行があります。 各行は 1 つのフィーチャに対応しています。 各列またはフィールドは、一般名や種のタイプなどのフィーチャ属性です。
ヒント:
フィールド幅を広げるには、列見出しのエッジにポインターを合わせてドラッグします。
- 属性テーブルを閉じます。
- 該当するタブをクリックして、[カタログ] ウィンドウをアクティブにします。 [データベース] コンテナー を展開してから [San Gorgonio.gdb] を展開します。
新しいフィーチャクラスは、プロジェクトのデフォルト ジオデータベースに格納されます。
- [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] をクリックして、プロジェクトを保存します。
レイヤーのシンボル表示
マップ上で、重要な生息地フィーチャが濃いオレンジ色の塗りつぶし色でシンボル表示されます。 一般名に従って、各フィーチャに個別値シンボルを割り当てます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[CriticalHabitat] レイヤーを右クリックし、[シンボル] をクリックします。
- [シンボル] ウィンドウで、[プライマリ シンボル] のドロップダウン矢印をクリックして、[個別値] をクリックします。 [フィールド 1] が [Common Name] に設定されていることを確認します。
- ウィンドウの下半分にある [クラス] タブで [すべての値を追加] をクリックします。
3 つの固有の一般名があります。 それぞれに異なるシンボルが割り当てられます。
- [シンボル] ウィンドウにある [配色] ドロップダウン矢印をクリックします。 ドロップダウン リストの下部で、[名前の表示] チェックボックスをオンにします。
- 配色リストを下にスクロールして、[暗 2 (3 クラス)] またはお好みの別の配色をクリックします。
新しいシンボルがマップと [コンテンツ] ウィンドウに適用されます。
- [シンボル] ウィンドウの下半分にある [クラス] タブで、[詳細] ボタンをクリックして、[その他の値すべてを表示] をオフにします。
[コンテンツ] ウィンドウで、グレーの <その他の値すべて> シンボルがレイヤーから削除されます。
ヒント:
多くの個別値を含むレイヤーでは、数個の重要なフィーチャに個別値シンボルを割り当て、残りのフィーチャには汎用のシンボル (グレーの塗りつぶしなど) を割り当てることができます。 これが [その他の値すべてを表示] シンボルの目的です。 ただし、いくつかの個別値だけで、必要はありません。
- [コンテンツ] ウィンドウで、Southwestern willow flycatcher のシンボルを右クリックします。 カラー パレットで、より目立つ紫色の陰影をクリックします (またはお好みの色を選択します)。
変更内容がマップ、[コンテンツ] ウィンドウ、[シンボル] ウィンドウに適用されます。
ヒント:
変更を元に戻すには、[クイック アクセス ツールバー] にある [元に戻す] をクリックするか、Ctrl + Z キーを押します。
- マップ上で、重要な生息地フィーチャをクリックして、そのポップアップを表示します。
1 つのフィーチャは空間的に不連続な場合があります。 このレイヤーでは、California taraxacum と Mountain yellow-legged frog は、2 つのポリゴンで 1 つのフィーチャを構成しています。 これらは、レイヤー属性テーブル内の 1 行で表されるため 1 つのフィーチャです。
- [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] をクリックして、プロジェクトを保存します。
このチュートリアルでは、プロジェクトを作成し、複数の一般的なワークフロー (マップへのデータの追加、ジオプロセシング ツールの使用、およびマップ レイヤーのシンボル表示) を実行しました。 類似のワークフローを組み込んだ高度な例については、「地図の作成」チュートリアルをご参照ください。