調査とナレッジ グラフの探索

調査のナレッジ グラフで定義されたエンティティとリレーションシップなど、調査のコンテンツを ArcGIS Pro で探索できます。 調査には、リレーショナル テーブルからナレッジ グラフへのコンテンツの追加をサポートするためのデータ読み込み構成のほか、保存済みクエリも含めることができます。 エンティティとリレーションシップに加えて、ナレッジ グラフではナレッジ グラフに記録されている情報をサポートするドキュメントを参照できます。

調査を開く

ArcGIS Pro のカタログ ビューおよび [カタログ] ウィンドウで、調査のコンテンツの概要を確認できます。 これには、調査のナレッジ グラフにあるエンティティとリレーションシップのタイプのリストが含まれます。 ただし、ナレッジ グラフのコンテンツを完全に探索、解析、更新するには、調査ビューで調査を開く必要があります。

最初にカタログ ビューおよび [カタログ] ウィンドウで調査を参照すると、探索したいナレッジ グラフの一連のエンティティとリレーションシップに調査ビューを直接開くことができます。

1. 「プロジェクト内の調査」のコレクションを参照します。
   • [カタログ] ウィンドウの [プロジェクト] タブで [調査] をダブルクリックします。
   • カタログ ビューで、[コンテンツ] ウィンドウの [調査] をクリックします。
2. 調査 をダブルクリックして、カタログ ビューまたは [カタログ] ウィンドウでコンテンツを確認します。

   調査にはナレッジ グラフ が含まれ、さらに、保存済みクエリと [データ読み込み構成] の [コレクション] も含めることができます。

3. ナレッジ グラフ と [エンティティ タイプ] ナレッジ グラフ フォルダー をダブルクリックします。

   ナレッジ グラフに定義されているエンティティ タイプ が表示されます。

   

4. [リレーションシップ タイプ] ナレッジ グラフ フォルダー をダブルクリックします。

   ナレッジ グラフに定義されているリレーションシップ タイプ が表示されます。

   

5. エンティティ タイプ またはリレーションシップ タイプ に対して定義されているプロパティを確認するには、タイプを右クリックし、[データ設計] にポインターを合わせて [フィールド] をクリックします。

   [フィールド] ビュー が開き、選択したタイプのプロパティがすべて表示されます。

6. 次のいずれかの方法を使用して、ナレッジ グラフに定義されているエンティティとリレーションシップを調査ビューに表示します。
   • 調査 またはナレッジ グラフ を右クリックして、[開く] をクリックします。 ナレッジ グラフ内のエンティティとリレーションシップがすべて表示されます。
   • [エンティティ タイプ] または [リレーションシップ タイプ] を右クリックして、[開く] をクリックします。 ナレッジ グラフ内のエンティティまたはリレーションシップがすべて表示されます。
   • エンティティ タイプ またはリレーションシップ タイプ を右クリックして、[開く] をクリックします。 特定のタイプのナレッジ グラフ内にあるエンティティまたはリレーションシップがすべて表示されます。

調査ビューが開き、ナレッジ グラフのコンテンツから選択したコンテンツが表示されます。

ナレッジ グラフのコンテンツの参照

調査ビューを使用すると、ナレッジ グラフのデータ モデルに定義されているエンティティとリレーションシップのタイプを表示したり、作成したエンティティとリレーションシップのインスタンスを表示したりできます。 データ モデルに新しいタイプのエンティティとリレーションシップを定義したり、ナレッジ グラフにエンティティとリレーションシップのインスタンスを作成したり、既存のエンティティとリレーションシップのプロパティを更新したりすることもできます。

コンテンツ ウィンドウでのエンティティ タイプとリレーションシップ タイプの表示

[コンテンツ] ウィンドウでは、ナレッジ グラフ 内のエンティティ タイプとリレーションシップ タイプを探索できます。 ナレッジ グラフに存在するエンティティの総数とリレーションシップの総数は、[エンティティ タイプ] 見出しと [リレーションシップ タイプ] 見出しの横に表示されます。 個々のエンティティ タイプ とリレーションシップ タイプ に存在するインスタンスの総数は、そのタイプの横に表示されます。

調査の [コンテンツ] ウィンドウには、2 つのタブがあります。 インスタンスがナレッジ グラフに存在するエンティティとリレーションシップのタイプは、[タイプ別] タブ に表示されます。このタブはデフォルトで選択されています。

[データ モデル] タブ には、ナレッジ グラフのデータ モデルに定義されているエンティティとリレーションシップのタイプがすべて表示されます。これには、まだインスタンスがグラフに存在しないタイプも含まれます。

複雑なナレッジ グラフを操作している場合、[コンテンツ] ウィンドウの上部にある [検索] テキスト ボックスを使用して、特定のエンティティ タイプとリレーションシップ タイプを検索できます。 入力したときに、エンティティとリレーションシップのリストがフィルターされ、テキストに一致する名前のタイプだけが表示されます。

[検索] テキスト ボックスの横にある [並べ替え] ボタンをクリックして、エンティティ タイプとリレーションシップ タイプが表示される順序を変更します。

コンテンツ ウィンドウを再度開く

[コンテンツ] ウィンドウは、デフォルトではすべての新しいプロジェクトで開いています。 閉じている場合は、リボンからウィンドウを再度開くことができます。

1. リボンの [表示] タブをクリックします。
2. [ウィンドウ] グループで、[コンテンツ] をクリックします。

調査のエンティティとリレーションシップの表示

デフォルトでは、調査の [コンテンツ] ウィンドウでナレッジ グラフが選択されています。 ビューの下部にあるステータス バーには、表示されているアイテムの数が表示されます。 各アイテムの基本プロパティは列内に表示されます。

• [表示名] - エンティティまたはリレーションシップの各インスタンスは、この列の値により識別されます。 たとえば、指定されたエンティティ タイプに名前プロパティが定義されている場合、エンティティは名前で識別されます。 名前や類似するプロパティが使用できない場合、エンティティとリレーションシップはその GUID (Globally Unique Identifier) で識別されます。
• [タイプ] - これらの値は、データ モデルによって決定されるアイテムで表されるエンティティ タイプまたはリレーションシップ タイプを示します。
• [データセット] - これらの値は、アイテムがエンティティかリレーションシップかを示します。

デフォルトでは、最初の 1,000 個のアイテムが表示されます。 カテゴリ内のすべてのアイテムを含めるか、一部のアイテムを選択して選択したアイテムだけをリストに表示するかを選択できます。

1. [コンテンツ] ウィンドウで、[エンティティ タイプ] または [リレーションシップ タイプ] をクリックします。

   リスト表示されているすべてのタイプのエンティティまたはリレーションシップの数がステータス バーに表示されます。

2. [コンテンツ] ウィンドウで特定のタイプのエンティティまたはリレーションシップをクリックします。

   リスト表示されている特定のエンティティ タイプまたはリレーションシップ タイプのインスタンス数がステータス バーに表示されます。

3. [行] ドロップダウン リストをクリックし、[すべて] をクリックします。

   ナレッジ グラフに選択されたタイプのエンティティまたはリレーションシップが 1,000 個以上ある場合、すべてのインスタンスが表示されます。 代わりに、ドロップダウン リストをクリックして取得するエンティティまたはリレーションシップの数 (2,000 など) を入力し、Enter キーを押すこともできます。

   注意:

   すべてのインスタンスの表示に時間がかかりすぎる場合は、コンテンツ リストの下部でビジー インジケーターをクリックしてリストの構築を停止できます。 ArcGIS Pro がコンテンツ リストの生成を終了すると、ビジー インジケーターが停止し、[ビューの更新] ボタン が表示されます。

4. Ctrl キーを押しながら、エンティティまたはリレーションシップの複数のインスタンスをクリックして選択します。

   調査ビューのステータス バーが更新され、選択しているアイテムの数が表示されます。

5. [選択レコードを表示] ボタン をクリックして、選択したエンティティのみをリストに含めます。

最新の更新の取得

調査を含むプロジェクトを開くと、[コンテンツ] ウィンドウに表示されているデータ モデルとコンテンツ リストのデータにナレッジ グラフの現在の状態が反映されます。 ナレッジ グラフが他のユーザーによって編集されている場合は、[コンテンツ] ウィンドウのエンティティ タイプとリレーションシップ タイプのリストおよび調査に含まれるエンティティとリレーションシップのリストが最新ではない可能性があります。 最新の更新を取得する方法は、「ナレッジ グラフのデータの管理方法」によって異なります。

以前にナレッジ グラフからマップまたはリンク チャートにデータを追加した場合、それらのナレッジ グラフ レイヤーは、ナレッジ グラフの現在のステータスを反映するように更新されません。 対象の新しいエンティティとリレーションシップをマップまたはリンク チャートに追加するには、それらのエンティティとリレーションシップを選択して、「他のビューに追加」します。

ホスト ナレッジ グラフと ArcGIS 管理データの更新の取得

チームの他のユーザーがナレッジ グラフのデータを更新すると、クエリと検索では常に最新の結果が返されます。 しかし、得られた結果が、調査の [コンテンツ] ウィンドウにリストされたデータ モデル タイプや、[検索とフィルター] ウィンドウでナレッジ グラフを表すヒストグラム、または詳細パネルにリストされたプロパティと一致しない場合があります。

1. 現在のデータ モデルとデータを反映するように個別のビューとウィンドウを更新するには、必要に応じて次のいずれかの方法を使用します。
   • [コンテンツ] ウィンドウで、[検索] テキスト ボックスの横の [更新] ボタン をクリックします。
   • 調査のコンテンツ リスト、詳細パネル、[検索とフィルター] ウィンドウの下部にある [ビューの更新] ボタン をクリックします。
2. [調査] タブで、[ツール] グループの [すべて更新] をクリックして、ナレッジ グラフのデータとデータ モデルを一度に更新します。

   注意:

   ナレッジ グラフで「ユーザー管理データを含む NoSQL データ ストア」が使用される場合、このボタンは利用できません。

   [コンテンツ] ウィンドウのエンティティ タイプとリレーションシップ タイプ、調査のコンテンツ リスト、[検索とフィルター] ウィンドウのヒストグラムがすべて一度に更新されます。

ユーザー管理データの更新の取得

チームの他のユーザーが Neo4j データベースのデータを更新すると、ArcGIS Pro でデータベースとの通信に使用される情報が最新ではなくなります。 ArcGIS Pro では、新しいエンティティ タイプとリレーションシップ タイプを表示でき、クエリでは最新のデータが返されます。 しかし、ヒストグラムと検索では新しいタイプや新しいプロパティが認識されず、新しいデータは含まれません。

調査の [コンテンツ] ウィンドウには、エンティティ タイプまたはリレーションシップを更新する必要があることを示す警告シンボルが表示されます。 同様に、調査の詳細パネルに、プロパティが同期されていないことを示す警告シンボルが表示されます。

[調査] タブで、[ツール] グループの [データ モデルの同期] をクリックして、Neo4j データベースのデータとデータ モデルについて ArcGIS Knowledge で維持される情報を更新します。

注意:

ナレッジ グラフで「ホスト グラフ ストア、または ArcGIS 管理のデータを含む NoSQL データ ストア」が使用される場合、このボタンは利用できません。

調査のさまざまな部分を一度に探索

複数の調査ビューに同じ調査を表示できます。 たとえば、ある調査ビューに Person エンティティ タイプのインスタンスを表示し、別の調査ビューに HasVehicle リレーションシップ タイプのインスタンスを表示できます。 同じ調査に関連付けられた各ビューは、すべての調査のコンテンツにアクセスできます。 あるビューで新しい HasPet リレーションシップ タイプを調査に追加すると、他のビューでもすぐに使用できるようになります。

1. 調査の [コンテンツ] ウィンドウで、エンティティ タイプを右クリックして、[開く] をクリックします。

   調査が開きます。 [コンテンツ] ウィンドウでエンティティ タイプが選択され、このタイプのエンティティがリストされます。

2. 元の調査のタブをクリックしてアクティブにします。
3. [コンテンツ] ウィンドウでリレーションシップ タイプをクリックします。

   このタイプのリレーションシップがリストされます。

各調査は、それぞれ異なるナレッジ グラフのコンテンツのビューを提供します。