数値フィールドと日付フィールドの書式設定

数値フィールドまたは日付フィールドを書式設定して、属性に追加のコンテキストを提供し、数字以上のものになるようにします。 数値フィールドと日付フィールドの書式設定は、現在のマップ内でのみ設定できるレイヤー プロパティです。

レイヤーまたはスタンドアロン テーブル内のフィールドに数値または日付の書式を適用するには、次の手順に従います。

  1. [コンテンツ] ウィンドウのレイヤーまたはテーブルを右クリックします。
  2. ショートカット メニューから [データ設計] を選択し、[フィールド] をクリックします。

    フィールド ビューが開き、表形式でレイヤーのフィールドが示されます。

  3. 書式設定するフィールドの行の [数値形式] 列で、セルをクリックします。
  4. ハイライト表示されたセルで、[オプション] ボタン オプション をクリックし、[数値形式] ダイアログ ボックスを開きます。
  5. 形式のカテゴリを選択します。
    形式のカテゴリを選択する際に考慮すべき事項を以下に示します。

    • 数値カテゴリには、使用可能な書式設定オプションの独自のセットが含まれています。
    • 日付フィールドには、複数の形式を含む 1 つのカテゴリがあります。
    • 共有時には、すべての形式がサポートされているわけではありません。

  6. [OK] をクリックします。
  7. 編集内容をテーブルに保存して、これらの変更を適用します。

数値形式

次の 10 個のカテゴリのいずれかを使用して、数値を書式設定できます。

  • [なし] - 特定の数値形式はありません。 このオプションが適用されると、すべての書式が削除され、設定が、ファイル タイプによって決定されたデフォルトに戻ります。
  • [数値] - 数値表示用の一般オプションです。
  • [パーセンテージ] - 数値をパーセンテージとして表示します。
  • [通貨] - 数値をローカライズされた通貨形式で表示します。
  • [レート] - 数値を指定のレートとして表示します。
  • [分数] - 小数を分数として表示します。
  • [指数] - 数値を科学表記法で表示します。
  • [方向] - 方向を表す小数を表示します。
  • [角度] - 角度を表す数値を度 (10 進) またはラジアンで表示します。
  • [カスタム] - 数値をカスタム形式の文字列で表示します。

各数値形式カテゴリには、使用可能な書式設定オプションの独自のセットがあります。 たとえば、数値カテゴリでは、表示する小数点以下の桁数や有効桁数を指定したり、セルの配置を定義したり、桁区切り記号を表示するためのオプション、ゼロで埋めるためのオプション、正の数値にプラス記号を表示するためのオプションのオン/オフを切り替えたりできます。

日時形式

数値形式とは異なり、日付形式には「日付」という 1 つのカテゴリしかありません。 このカテゴリの中で、サポートされている複数の日付形式から選択できます。 デフォルトは [なし] です。これには、日付だけが表示される午前 0 時を除き、完全な日時が含まれます。 必要に応じて、[システムのデフォルト] を選択して、表示される日付がオペレーティング システムによって設定されたデフォルトと一致するようにしたり、[カスタム] を使用して独自の形式の文字列を生成したりできます。

カスタムの日時形式

カスタム形式の文字列には、1 つ以上の日時形式の指定子が含まれます。 次の表に、データの解釈のための独自の日時形式の作成に使用できる形式指定子を示します。

日時形式の指定子

形式指定子フォーマットの種類説明

d

日が示され、それが 1 桁の場合はその先頭に 0 が付きません。

dd

日が示され、それが 1 桁の場合はその先頭に 0 が付きます。

ddd

曜日

曜日が略称で示されます。 それぞれのロケールに適した略語が使用されます。たとえば、米国では英語の「Mon」が使用されます。

ヒント:

データ値を解釈する際、曜日の有効性は検証されません。つまり、データで使用されている曜日とデータ値の日付が正しく対応しているかどうかは問題になりません。

dddd

曜日

曜日が省略されずに示されます。 それぞれのロケールに適した正式曜日名が使用されます。たとえば、米国では英語の「Monday」が使用されます。

ヒント:

データ値を解釈する際、曜日の有効性は検証されません。つまり、データで使用されている曜日とデータ値の日付が正しく対応しているかどうかは問題になりません。

M

月が示され、それが 1 桁の場合はその先頭に 0 が付きません。

MM

月が示され、それが 1 桁の場合はその先頭に 0 が付きます。

MMM

月が略称で示されます。 それぞれのロケールに適した略語が使用されます。たとえば、米国では英語の「Nov」が使用されます。

MMMM

月が省略されずに示されます。 この機能では、指定したロケールに適した正式月名が使用されます。たとえば、米国では英語の「November」が使用され、スペインではスペイン語の「Noviembre」が使用されます。

y

年が後ろ 2 桁で示され、その年の後ろの 2 桁が 10 未満である場合はその先頭に 0 が付きません。

ヒント:

この方法で表される年は 1950 ~ 2049 です。 49 以下の値は、21 世紀に発生したイベントとして解釈されます。たとえば 7 は 2007 として解釈されます。 50 以上の値は、20 世紀に発生したイベントとして解釈されます。たとえば 67 は 1967 として解釈されます。

yy

年が後ろ 2 桁で示され、その年の後ろの 2 桁が 10 未満である場合はその先頭に 0 が付きません。

ヒント:

この方法で表される年は 1950 ~ 2049 です。 49 以下の値は、21 世紀に発生したイベントとして解釈されます。 たとえば、07 は 2007 と解釈されます。 50 以上の値は、20 世紀に発生したイベントとして解釈されます。たとえば 67 は 1967 として解釈されます。

yyy

3 桁の数字で「年」を表します。 この方法で表される年は 1 ~ 999 です。

yyyy

4 桁の数字で「年」を表します。

gg

時代

時代または元号を表す文字列です。 それぞれのロケールに適した時代/元号値が使用されます。

T

時間区切り文字

前の日付値と後ろの時刻値を連結する区切り文字。 通常は ISO 形式で使用されます。

h

時間

12 時間制で「時」を表します。時間が 1 桁の場合、先頭にゼロが付きません。

H

時間

24 時間制で「時」を表します。時間が 1 桁の場合、先頭にゼロが付きません。

hh

時間

12 時間制で「時」を表します。時間が 1 桁の場合、先頭にゼロが付きます。

HH

時間

24 時間制で「時」を表します。時間が 1 桁の場合、先頭にゼロが付きます。

m

「分」を表します。分が 1 桁の場合、数字の先頭にゼロが付きません。

mm

「分」を表します。分が 1 桁の場合、数字の先頭にゼロが付きます。

s

「秒」を表します。秒が 1 桁の場合、数字の先頭にゼロが付きません。

ss

「秒」を表します。秒が 1 桁の場合、数字の先頭にゼロが付きます。

s.s

秒 (1 秒未満を含む) を表します。秒が 1 桁の場合、数字の先頭にゼロが付きません。 この形式は小数第 1 位のみを表しますが、任意の小数点以下桁数を使用できます。

注意:

1 秒未満の精度は、時刻フィールドのデータ タイプのサポート内容によって制限されます。 たとえば、フィールドのデータ タイプが float または double の時刻フィールドを使用している場合、丸め誤差が発生する可能性があります。

ss.s

秒 (1 秒未満を含む) を表します。秒が 1 桁の場合、数字の先頭にゼロが付きます。 この形式は小数第 1 位のみを表しますが、任意の小数点以下桁数を使用できます。

注意:

1 秒未満の精度は、時刻フィールドのデータ型によって制限されます。たとえば、時刻フィールドのデータ型が float または double の場合、丸め誤差が発生する可能性があります。

t

時間マーカー

1 文字の時間マーカー文字列 (A、P など)。

tt

時間マーカー

複数文字の時間マーカー文字列 (AM、PM など)。

z

タイム ゾーン指定子

この接尾辞は、時刻値が UTC (世界協定時) であることを示します。 通常は ISO 形式で使用されます。

区切り文字

区切り文字は、テキスト データ値の情報を区切るための文字です。 通常は、カンマ (,)、コロン (:)、スペース ( ) などを区切り文字として使用します。ただし、各形式の文字列で使用できる区切り文字に制限はありません。 一般的に使用されるほとんどの区切り文字は数値フィールドに格納できないため、特に数値フィールドに格納されている日時を解釈する場合、各形式の文字列を区切り文字なしで作成できます。

まれに、上記の表の形式と競合する区切り文字がデータに含まれている場合もあります。 この場合、その形式の文字列の区切り文字を一重引用符で囲んで分離する必要があります。 通常、その形式の文字列内で一重引用符を使用して区切り文字を分離できますが、競合の可能性がない限り、一重引用符を使用しないでください。 次に例を示します。

データ値の例形式表示される日時 (MM/dd/yyyy または HH:mm:ss)

month12day30year2010

'month'MM'day'dd'year'yyyy

12/30/2010

30/12/2010

ddMMyyyy

12/30/2010

Time:18hr6min3sec

'Time:'h'hr'm'min's'sec'

18:06:03

18:6:3

HH:m:s

18:06:03

ロケール

Locales are important because they determine the valid data values for the long representations of some of the date formats in the table above. For example, the value November is only interpreted correctly for MMMM if the locale is an English-language locale. In some cases, if the format string doesn't use any long representations, the locale is irrelevant for interpreting the date, but the locale may affect the interpretation of AM and PM designators. If no AM or PM designators are specified, the default AM and PM designators for the locale are used.

ロケールは、各形式の文字列のフォーマットには影響しません。 たとえば、文字 M (または MM、MMM、MMMM) は、ロケールにかかわらず「月」を表します。 次の例は、日付の解釈にロケールがどのように影響するかを示しています。

データ値文字列の形式ロケール表示される日付 (MM/dd/yyyy)

November 30, 2010

MMMM dd, yyyy

英語 (米国)

11/30/2010

Noviembre 30, 2010

MMMM dd, yyyy

スペイン語 (スペイン)

11/30/2010

Mon, Feb 22, 2010

ddd, MMM dd, yyyy

英語 (米国)

2/22/2010

30/12/2010

dd/M/yyyy

すべてのロケール

12/30/2010

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  1. 数値形式
  2. 日時形式