マップ内の複数のアニメーションの管理

ほとんどのマップで必要となるアニメーションは、1 つだけです。 特定の地理について動画を使って共有する場合は、1 本の連続したアニメーションを使用します。 ただし、同じマップ上で複数のアニメーションを使う方が適していることもあります。

複数のアニメーションを作成する主な理由は、複数のストーリーを伝えるためです。 たとえば、複数の作図案がある 3D の都市シーンがあり、そのそれぞれが別々のレイヤーに格納されているとします。 メイン ストリートをフライト パスに見立てたアニメーションを作成し、それを最初の作図オプションのレイヤーとして表示します。 このアニメーションをコピーし、表示レイヤーを 2 つ目の作図オプションに切り替えて、最初の作図オプションと同一のフライト パスを持つが別のオプションを示すアニメーションを作成します。

複数のアニメーションを作成する理由として、動画をセクションに分けて構築することも挙げられます。 手間や時間がかかるアニメーション作成プロセスを、作業しやすいように分割することができます。 たとえば、動物の GPS 追跡データがあり、それをもとに 5 分間の動画を作成するとします。最初の 1 分間には、種の生息範囲の概要を紹介し、残りの 4 分間では季節ごとの様子を 1 分ずつ紹介します。 このような場合は、動画を 1 分ずつ分けてアニメーションを作り、それを後からまとめます。 これは、探索的解析オブジェクトまたは断面図ビューをアニメーションに追加する場合に推奨されるワークフローでもあります。

マップにアニメーションが追加されたら、他のアニメーションも随時追加できます。 複数のアニメーションで作業するためのコマンドは、[アニメーション] タブの [管理] グループにあります。以下の表をご参照ください。 マップに 1 つ以上のアニメーションが含まれる場合は、表示名は常にアクティブなアニメーション名になります。

ヒント:

[アニメーション] タブがない場合は、アクティブなマップにはアニメーションはありません。 [表示] タブの [アニメーション] グループで [追加] ボタンをクリックし、最初のアニメーションをマップに追加します。

アニメーション アイテムの管理説明

アニメーション リスト

マップのアクティブなアニメーション名を表示し、マップで作成されたその他のアニメーションをリストします。

アニメーションの作成 新しいアニメーションの作成

新しい空のアニメーションをマップに追加します。

アニメーションの複製 アニメーションの複製

アクティブなアニメーションのコピーを作成し、新しいアニメーションを作成します。

アニメーションの削除 現在のアニメーションの削除

現在のアニメーションを削除し、リスト内の次のアニメーションをアクティブなアニメーションとして設定します。

作成日で並べ替え 作成日で並べ替え

アニメーション リストを、アニメーションを作成した日付順に並べ替えます。

昇順で並べ替え 昇順で並べ替え

アニメーション リストを名前の昇順 (A - Z) で並べ替えます。

降順で並べ替え 降順で並べ替え

アニメーション リストを名前の降順 (Z - A) で並べ替えます。

マップへのアニメーションの追加

マップやシーンに、さらにアニメーションを挿入するには 2 通りの方法があります。1 つは新しい空のアニメーションとして追加する方法、もう 1 つは既存のアニメーションの複製として追加する方法です。 新規アニメーションが既存のアニメーションと根本的に違う場合は、空のアニメーションを作成します。 既存のアニメーションを修正する方が簡単に作業できる場合は、アニメーションの複製オプションを使用します。

空のアニメーションの追加

空のアニメーションを追加するには、次の手順に従います。

  1. [アニメーション] タブの [管理] グループで、[アニメーションの作成] 新しいアニメーションの作成 をクリックします。
  2. [現在のアニメーション] ドロップダウン メニューに表示されている名前を新しいアニメーションでも維持するか、新しい名前を入力するかを選択します。 デフォルトでは、追加のアニメーションには、名前を変更しない限り前のアニメーションをもとにした一意の名前が与えられます。

    新しいアニメーションが連続して作成された場合は、名前を変更しない限り、前のアニメーションと区別するために末尾に連番が付けられます。 たとえば、Animation、Animation(1)、Animation(2) などです。

  3. [現在のアニメーション] ドロップダウン メニューに表示されるアニメーション名が、自分が使いたい名前であることを確認してください。
  4. 新規アニメーションを手動で作成するには、キーフレームを作成したり、ブックマークや時間、範囲の情報をインポートしたりします。

既存のアニメーションの複製

既存のアニメーションを複製するには、次の手順に従います。

  1. [アニメーション] タブの [管理] グループで、[現在のアニメーション] ドロップダウン メニューを展開して、複製する既存のアニメーションを選択します。
  2. [アニメーションの複製] アニメーションの複製 をクリックします。
  3. [現在のアニメーション] ドロップダウン メニューに表示されている名前を新しいアニメーションでも維持するか、新しい名前を入力するかを選択します。 デフォルトでは、追加のアニメーションには、名前を変更しない限り前のアニメーションと区別するために一意の名前が与えられます。

    複製したアニメーションが連続して作成された場合は、名前を変更しない限り、前のアニメーションと区別するために末尾にアンダースコアと番号が付けられます。 たとえば、Animation、Animation_(1)、Animation_(2) などです。

  4. 必要に応じてアニメーションを編集します。 たとえば、キーフレームを更新または挿入してカメラ パスを変更する、アニメーションのタイミングを更新する、キーフレームを削除する、[アニメーション タイムライン] ウィンドウ[アニメーション プロパティ] ウィンドウでアニメーションのプロパティを修正するなどします。
注意:

各アニメーションのパスの概要は、[アニメーション] タブの [表示] グループの [パス] オプションを有効にすると表示できます。 [現在のアニメーション] リストでアクティブなアニメーションを切り替え、表示するパス タイプを選択します。

探索的解析オブジェクトまたは断面図ビューを追加する

対話型の見通し可視ドーム可視領域スライス切り盛りなどの探索的解析オブジェクトは、アニメーション内で作成または削除できないため、アニメーションの再生時間全体にわたって表示されます。 キーフレームを使用すると、パラメーターを移動および調整できますが、非表示にすることはできません。

断面図ビューにも同じルールが適用されます。 探索的オブジェクトまたは断面図ビューをアニメーションの一部に含んだ最終プロダクトを完成させるには、複数のアニメーションを作成してマージする必要があります。 まず、対話型の解析オブジェクトまたは断面図ビュー モードに使用するアニメーションを 1 つ作成します。 次に、追加のアニメーションを作成して、対話型の解析または断面図ビューの前後に表示される情報を格納します。 単一のアニメーションを作成するためのエクスポート手順を使用して、複数のアニメーション ファイルをエクスポートしてマージします。

アクティブなアニメーションの変更

マップのアニメーションは、[アニメーション] タブの [管理] グループの [現在のアニメーション] ドロップダウン リストに格納されています。 アニメーションを選択すると、その名前が [現在のアニメーション] リストに反映され、アクティブなアニメーションになります。 一度にアクティブにできるアニメーションは 1 つだけです。 [現在のアニメーション] リストを展開してアクティブなアニメーションを設定すると、アクティブなアニメーションのプロパティによって [アニメーション] タブの設定と、[アニメーション タイムライン] ウィンドウのキーフレーム表示が更新されます。

マップからのアニメーションの削除

アクティブなアニメーションをマップから削除するには、[アニメーション] タブの [管理] グループで [アニメーションの削除] ボタン 現在のアニメーションの削除 をクリックします。 アニメーションが削除されると、リスト内の次のアニメーションが自動的にアクティブになります。 マップ内の最後のアニメーションを削除しても、マップには空のアニメーションが残ります。 マップからすべてのアニメーションを一括で削除するには、[表示] タブの [アニメーション] グループの [削除] ボタン アニメーションの削除 をクリックします。

アクティブなアニメーションのエクスポート

いずれかのアニメーションを動画としてエクスポートするには、最初に前述のようにアクティブなアニメーションにする必要があります。 アクティブなアニメーションを設定したら、[アニメーション] タブの [エクスポート] グループで [ムービーのエクスポート] ムービーのエクスポート をクリックします。

アニメーションのエクスポートの詳細

複数のアニメーションから 1 本の動画を作成するには、2 通りの方法があります。

  • 制作後の工程で、Adobe Premier、Camtasia、YouTube 動画エディターなどを使用し、エクスポートしたアニメーション動画ファイルをつなぎあわせます。
  • 個々のアニメーションのキーフレームをコピーし、1 本のアニメーションに貼り付けて、アニメーションをマージします。 たとえば、空の Animation 4 を作成し、Animation 1、Animation 2、Animation 3 の中で使用したいキーフレームをそこにコピーします。

どちらの方法でも、結合するアニメーションのトランジションを考慮する必要があります。 すべてのキーフレームをコピーし、1 本のアニメーションに貼り付けたら、[アニメーション プロパティ] ウィンドウを使用して、アニメーション間のトランジション キーフレームを構成することをお勧めします。 たとえば、0.1 秒の段階的トランジション タイプを使用すると、アニメーションの次のセクションに高速で遷移するカメラカットを作成できます。 それ以外の場合は、キーフレーム間を 3 秒で遷移するデフォルト設定が使用されます。