エケルト・グレイフェンドルフ図法

説明

エケルト・グレイフェンドルフ図法は、ランベルト正積方位図法を変更したものです。この図法の緯線は直線のように見えますが、実際にはわずかに湾曲しています。境界子午線が過度に外側に膨らみ、地図のアウトライン付近で大きな形状の歪みが生じます。

エケルト・グレイフェンドルフ図法は、1935 年に Max Eckert によって考案されました (公開時は Max Eckert-Greifendorff として知られていました)。回転楕円体の方程式は Esri で開発されました。ArcGIS Pro 1.2 以降と ArcGIS Desktop 10.4 以降で使用できます。

エケルト・グレイフェンドルフ図法の例
グリニッジを中心にしたエケルト・グレイフェンドルフ図法を示します。

投影のプロパティ

次のサブセクションでは、エケルト・グレイフェンドルフ図法のプロパティについて説明します。

経緯線

エケルト・グレイフェンドルフは、修正された方位図法です。赤道と中心子午線は直線として投影され、中心子午線は投影された赤道のサイズの 0.46 倍となります。他の子午線と緯線は不等間隔の曲線です。子午線は中心子午線に向かってくぼみ、緯線は最も近い極に向かってくぼんでいます。極は点として表され、突出したエッジとして表示されます。この図法のアウトラインは、正弦図法または四次正積図法に似ています。経緯線は赤道と中心子午線に対して対称的です。

歪み

エケルト・グレイフェンドルフ図法は、正積 (等面積) 図法です。形状、方向、角度、および距離は歪みます。投影中心付近では、中程度の歪みがあります。膨らんだ子午線により、マップの端に向かって大きな歪みを生じます。歪みの値は、赤道と中心子午線で対称的となります。

使用法

この図法は主題世界地図に適していますが、実際の使用はお勧めできません。

パラメーター

エケルト・グレイフェンドルフ図法のパラメーターは次のとおりです。

  • 東距
  • 北距
  • 中央子午線
  • 原点の緯度

ソース

Eckert-Greifendorff, M. (1935). "Eine neue flächentreue (azimutaloide) Erdkarte". Petermanns Mitteilungen, 81 (6), p. 190-192.

Bugayevskiy, L. M. and Snyder, J. P. (1995). Map Projections: A Reference Manual. London: Taylor & Francis.

Snyder, J. P. and Voxland, P. M. (1989). An Album of Map Projections. U.S. Geological Survey Professional Paper 1453.Washington, DC: United States Government Printing Office.