ワグナー図法 (第 7 図法)

詳細

ワグナー図法 (第 7 図法)、別名ハンメル ワグナー図法は、ランベルト正積方位図法を変更したものです。すべての緯線は赤道に対してくぼんだ形状になるため、投影図は独特の外観になります。また、一部の正積擬円筒図法と比べると、歪みも比較的少なくなります。

この図法は、1941 年に Karl Heinrich (Karlheinz) Wagner が考案しました。この図法は ArcGIS Pro 1.2 以降と ArcGIS Desktop 10.4 以降で使用できます。

ワグナー図法 (第 7 図法) の例
グリニッジを中心にしたワグナー図法 (第 7 図法) による地図投影を示します。

投影のプロパティ

次のサブセクションでは、ワグナー図法 (第 7 図法) のプロパティについて説明します。

経緯線

ワグナー図法 (第 7 図法) は変更方位図法です。中心子午線以外の子午線は、中心子午線に対してくぼんた形状の曲線です。中央子午線は、投影された赤道の半分の長さの直線になります。すべての緯線は、赤道に対してくぼんだ形状です。緯線も子午線も間隔は不規則です。極線は曲線であり、かつ赤道に対してくぼんだ形状です。赤道アスペクトのランベルト正積方位図法の 65°線と同じ形状です。経緯線は赤道と中心子午線に対して対称的です。

歪み

ワグナー図法 (第 7 図法) は、等積 (正積) 図法です。形状、方向、角度、距離には歪みが生じます。歪みは中心では軽微ですが、エッジに向かうにつれて大きくなります。値は赤道と中心子午線で対称的となります。

使用法

ワグナー図法 (第 7 図法) は小縮尺のマッピングに適しています。特に、地域の特徴を描写する世界全体の主題図や、正確な面積を必要とする分析に向いています。

制限事項

回転楕円体の場合、測地緯度はまず正積緯度に変換され、正積半径が半径として使用されます。

パラメーター

ワグナー図法 (第 7 図法) のパラメーターは次のとおりです。

  • 東距
  • 北距
  • 中央子午線
  • 原点の緯度

ソース

Wagner, K. H. (1941). Neue Ökumenische Netzentwürfe Für die Kartographische Praxis. In: E. Lehmann, ed. Jahrbuch Der Kartographie 1941. Leipzig: Bibliographisches Institut, p. 176-202.

Wagner, K. H. (1949). Kartographische Netzentwürfe. Leipzig: Bibliographisches Institut.

Snyder, J. P. and Voxland, P. M. (1989). An Album of Map Projections. U.S. Geological Survey Professional Paper 1453. Washington, DC: United States Government Printing Office.