ラベル | 説明 | データ タイプ |
入力セル サイト テーブル | ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供するセル サイト情報を含む入力テーブル。 | Table View |
出力セル サイト ポイント | 出力セル サイト ポイントを格納するフィーチャクラス。 | Feature Class |
出力セル サイト セクター | 出力セル サイト セクターを格納するフィーチャクラス。 | Feature Class |
セル セクター ID フィールド | 一意の ID フィールド タイプおよび出力フィーチャに追加されるフィールドを指定します。 [入力セル サイト テーブル] パラメーターにすべてのセル セクター アンテナの一意識別子がある場合は、[一意の ID] 値を使用します。[入力セル サイト テーブル] パラメーターにすべてのセル セクター アンテナのユニバーサル ユニーク識別子がない場合は、他の [ID タイプ] 値の組み合わせを使用します。
[ID タイプ] には次のようなオプションがあります。
| Value Table |
X フィールド | セル サイトの X 座標を含む入力テーブル内のフィールド。 | Field |
Y フィールド | セル サイトの Y 座標を含む入力テーブル内のフィールド。 | Field |
入力データの座標系 | [X フィールド] パラメーターと [Y フィールド] パラメーターで指定された座標の座標系。 | Coordinate System |
出力投影座標系 | 出力サイトおよびセクターの投影座標系。 | Coordinate System |
方位角フィールド (オプション) | アンテナ信号 (セル セクター) の方位を含む入力テーブル内のフィールド。 方位フィールドの値は正の角度 (0 ~ 360) で表され、北から時計回りに計測される必要があります。 | Field |
デフォルトの開始方位 (オプション) | 方位フィールドが指定されていない場合に使用される、アンテナ信号 (セル セクター) の開始方位の値。 たとえば、同じ場所に 3 つのセル セクターがあり、このパラメーターが 0 度に設定されていたとします。 1 つ目のセクターは 0 度の方位で生成されます。2 つ目のセクターは 120 度、3 つ目のセクターは 240 度の方位で生成されます。 このパラメーターは、方位フィールドが指定されていない場合に使用されます。 方位の値は正の角度 (0 ~ 360) で表される必要があります。 デフォルトは 0 です。 | Double |
ビーム幅フィールド | アンテナ信号 (セル セクター) のフルまたはハーフ ビーム幅の値 (角度) を含む入力テーブル内のフィールド。 ビーム幅は正の角度 (0 ~ 360) で表される必要があります。 全方向性アンテナの場合は 360 を使用します。 | Field |
ビーム幅タイプ (オプション) | 入力セル タイプテーブルに表示されるビーム幅タイプの値を指定します。
| String |
デフォルト ビーム幅 (オプション) | ビーム幅フィールドが指定されていない場合に使用される、アンテナ信号 (セル セクター) のビーム幅 (角度)。 デフォルト値は 90 度です。 | Double |
半径フィールド | アンテナ信号 (セル セクター) の半径 (信号距離) を含む入力テーブル内のフィールド。 | Field |
半径単位 (オプション) | 半径フィールドで使用される距離単位を指定します。
| String |
デフォルト半径 (オプション) | 半径フィールドが指定されていない場合に使用される、アンテナ信号 (セル セクター) の半径 (信号距離)。 デフォルトは 2 です。 | Double |
サマリー
セル サイト テーブルの入力緯度、経度、方位、ビーム幅、および半径の情報に基づいて、セル サイト ポイントおよびセクター ポリゴンを作成します。
使用法
このツールを使用して作成されたセル セクター ポリゴンは、入力された値を視覚的に表現したものです。ビーム幅の範囲および半径距離が変動するため、正確なセクター境界として解釈しないでください。
ワイヤレス ネットワーク プロバイダーは、さまざまな形式およびスタイルでセル サイトの情報を提供します。 データが表形式やスキーマで提供されることは珍しくありません。 [入力セル サイト テーブル] パラメーターは、先頭に列名がある表でなければなりません。
ワイヤレス ネットワーク プロバイダーごとに提供されるテーブルには、1 行で CDR (通報の詳細レコード) およびセル サイト情報が含まれることがあります。 このような構成のテーブルの場合は、テーブルを 2 つに分割する必要があります。 識別子フィールド、方位、ビーム幅、半径を含むテーブルを、このツールへの入力として使用します。
ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供するテーブルには、1 行で複数のセル セクターのセル サイト情報が含まれることがあります。 このような構成のテーブルの場合は、追加のセクター情報を別の行に分割する必要があります。
たとえば、[入力セル サイト テーブル] パラメーター値に Beginning Switch Identifier、Beginning Site Identifier、Beginning Sector Identifier、Beginning Sector Latitude、Beginning Sector Longitude、Beginning Sector Beamwidth、Ending Switch Identifier、Ending Site Identifier、Ending Sector Identifier、Ending Sector Latitude、Ending Sector Longitude、Ending Sector Beamwidth の各フィールドを含むレコードが 10 件ある場合は、このテーブルを、Switch Identifier、Site Identifier、Sector Identifier、Sector Latitude、Sector Longitude、Sector Azimuth、Sector Beamwidth の各フィールドを使用して新しいテーブルに再フォーマットします。 新しいテーブルには、開始セクター情報の値である最初の 10 件のレコードと終了セクター情報の値である最後の 10 件のレコードの計 20 件のレコードが含まれます。 元のテーブルのレコードについて、開始セクターと終了セクターの情報が同じ場合、終了セクターは重複したものと見なされ、無視されます。
[入力セル サイト テーブル] パラメーター値は、各レコードに対し、それぞれ各セル サイト セクターのアンテナを表す一意の ID を持っている必要があります。 テーブルで一意の ID が重複している場合、出力には 1 レコードのみ追加されます。
このツールの出力は [携帯電話レコード → フィーチャクラス (Cell Phone Records To Feature Class)] ツールへの入力として使用できます。
セクターの半径、ビーム幅、方位プロパティをより正確に計算するには、出力投影座標系が必要です。 出力座標系としてマップの座標系を使用して精度を確保します。
SITEX または SITEY フィールドの値が NULL または空の入力レコードは無視されます。
次のフィールドが出力に追加されます。
- UNIQUEID- セル セクターのアンテナの一意の識別子。
- SITEX - [入力セル サイト テーブル] パラメーター値の X 座標。
- SITEY - [入力セル サイト テーブル] パラメーター値の Y 座標。
- AZIMUTH - [入力セル サイト テーブル] パラメーター値の方位、または [デフォルト開始方位] パラメーター値に基づいて派生した方位。
- BEAMWIDTH - [入力セル サイト テーブル] パラメーター値または [デフォルト ビーム幅] パラメーター値のビーム幅 (角度)。
- RADIUS - [入力セル サイト テーブル] パラメーター値または [デフォルト半径] パラメーター値の半径 (信号距離)。
- RADIUSUNIT - 距離の値の距離単位。
- AZIMSRC - 方位の値の派生元。
- INPUT - [方位フィールド] パラメーターの使用時に割り当てられる値。
- DEFAULT - [デフォルトの開始方位角] パラメーターの使用時に割り当てられる値。
- BEAMSRC - ビーム幅の値の派生元。
- INPUT - [ビーム幅フィールド] パラメーターの使用時に割り当てられる値。
- DEFAULT - [デフォルト ビーム幅] パラメーターの使用時に割り当てられる値。
- RADIUSSRC - 半径の値の派生元。
- INPUT - [半径フィールド] パラメーターの使用時に割り当てられる値。
- DEFAULT - [デフォルト半径] パラメーターの使用時に割り当てられる値。
RADIUSSRC、BEAMSRC、および AZIMSRC フィールドの値は、セル セクター ポリゴンの表示を生成する方法を表します。
ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供するテーブルには、一意のレコードをすべて定義する 1 つのユニーク ID フィールドまたはテーブル内の一意のレコードを定義する識別子フィールドの組み合わせを持つセル サイト情報テーブルが含まれている場合があります。たとえば、テーブルには、一部のレコードを一意に定義するサイト識別子フィールドとセクター識別子フィールドが含まれている場合があります。テーブル内のその他のレコードは、ロケーション エリア コード識別子フィールドとセル識別子フィールドで一意に定義されます。
- 1 つの一意の ID フィールドが入力テーブルに指定されている場合、[セル セレクター ID フィールド] パラメーターで [ID タイプ] オプションを [ユニーク ID] に設定します。同じパラメーターの [フィールド] オプションにその一意の ID を表すフィールドを設定します。
- 一意性を識別するテーブルに複数の ID フィールドを指定した場合、すべての ID フィールドを出力に追加する必要があります。ID フィールドごとに、[セル セクター ID フィールド] パラメーターで ID タイプを定義する [ID タイプ] 値を選択します。同じパラメーターの [フィールド] オプションに ID 情報を含む関連フィールドを設定します。ツールはこれらの ID フィールドを組み合わせて、UNIQUEID という名前の出力フィーチャクラスに 1 つのユニーク ID フィールドを設定します。
[セル セクター ID フィールド] パラメーターで指定すると、次の識別子フィールドが出力に追加されます。
- SITEID - セル サイトの一意識別子
- SECTORID - セル セクターの一意識別子
- SWITCHID - ワイヤレス ネットワーク スイッチの一意識別子
- LACID - ロケーション エリア コードの一意識別子
- CASCADEID - ワイヤレス ネットワーク カスケード内のセクターの一意識別子
- CELLID - ロケーション エリア コード内のセクターの一意識別子
パラメーター
arcpy.ca.CellSiteRecordsToFeatureClass(in_table, out_site_feature_class, out_sector_feature_class, id_fields, x_field, y_field, in_coordinate_system, out_coordinate_system, {azimuth_field}, {default_azimuth}, beamwidth_field, {beamwidth_type}, {default_beamwidth}, radius_field, {radius_unit}, {default_radius_length})
名前 | 説明 | データ タイプ |
in_table | ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供するセル サイト情報を含む入力テーブル。 | Table View |
out_site_feature_class | 出力セル サイト ポイントを格納するフィーチャクラス。 | Feature Class |
out_sector_feature_class | 出力セル サイト セクターを格納するフィーチャクラス。 | Feature Class |
id_fields [id_fields,...] | 一意の ID フィールド タイプおよび出力フィーチャに追加されるフィールドを指定します。 [入力セル サイト テーブル] パラメーターにすべてのセル セクター アンテナの一意識別子がある場合は、[一意の ID] 値を使用します。[入力セル サイト テーブル] パラメーターにすべてのセル セクター アンテナのユニバーサル ユニーク識別子がない場合は、他の [ID タイプ] 値の組み合わせを使用します。
[ID タイプ] には次のようなオプションがあります。
| Value Table |
x_field | セル サイトの X 座標を含む入力テーブル内のフィールド。 | Field |
y_field | セル サイトの Y 座標を含む入力テーブル内のフィールド。 | Field |
in_coordinate_system | [X フィールド] パラメーターと [Y フィールド] パラメーターで指定された座標の座標系。 | Coordinate System |
out_coordinate_system | 出力サイトおよびセクターの投影座標系。 | Coordinate System |
azimuth_field (オプション) | アンテナ信号 (セル セクター) の方位を含む入力テーブル内のフィールド。 方位フィールドの値は正の角度 (0 ~ 360) で表され、北から時計回りに計測される必要があります。 | Field |
default_azimuth (オプション) | 方位フィールドが指定されていない場合に使用される、アンテナ信号 (セル セクター) の開始方位の値。 たとえば、同じ場所に 3 つのセル セクターがあり、このパラメーターが 0 度に設定されていたとします。 1 つ目のセクターは 0 度の方位で生成されます。2 つ目のセクターは 120 度、3 つ目のセクターは 240 度の方位で生成されます。 このパラメーターは、方位フィールドが指定されていない場合に使用されます。 方位の値は正の角度 (0 ~ 360) で表される必要があります。 デフォルトは 0 です。 | Double |
beamwidth_field | アンテナ信号 (セル セクター) のフルまたはハーフ ビーム幅の値 (角度) を含む入力テーブル内のフィールド。 ビーム幅は正の角度 (0 ~ 360) で表される必要があります。 全方向性アンテナの場合は 360 を使用します。 | Field |
beamwidth_type (オプション) | 入力セル タイプテーブルに表示されるビーム幅タイプの値を指定します。
| String |
default_beamwidth (オプション) | ビーム幅フィールドが指定されていない場合に使用される、アンテナ信号 (セル セクター) のビーム幅 (角度)。 デフォルト値は 90 度です。 | Double |
radius_field | アンテナ信号 (セル セクター) の半径 (信号距離) を含む入力テーブル内のフィールド。 | Field |
radius_unit (オプション) | 半径フィールドで使用される距離単位を指定します。
| String |
default_radius_length (オプション) | 半径フィールドが指定されていない場合に使用される、アンテナ信号 (セル セクター) の半径 (信号距離)。 デフォルトは 2 です。 | Double |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで CellSiteRecordsToFeatureClass 関数を使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:/data/city_pd.gdb"
arcpy.ca.CellSiteRecordsToFeatureClass("Sites_Phone_1",
"Phone_1_Sites_out",
"Phone_1_Sectors_out",
"SWITCH_ID SWITCH;SITE_ID SITEID;SECTOR_ID SECTORID",
"LATITUDE",
"LONGITUDE",
4326,
102100)
次のスタンドアロン スクリプトは、CellSiteRecordsToFeatureClass 関数をスクリプトで使用する方法の例を示しています。
# Name: CellSiteRecordsToFeatureClass.py
# Description: Create cell site points and sector polygons based on input cell
# site table.
# Import script modules
import arcpy
# Set the workspace
arcpy.env.workspace = r"C:\data\city_pd.gdb"
# Set local parameters
in_table = "Sites_Phone_1"
out_sites = "Phone_1_Sites_out"
out_sectors = "Phone_1_Sectors_out"
# Set up IDs
# [ID Type, Field]
switch_id = ["SWITCH_ID","SWITCH"]
site_id = ["SITE_ID","SITEID"]
sector_id = ["SECTOR_ID","SECTORID"]
id_fields = [switch_id, site_id, sector_id]
x_field = "LATITUDE"
y_field = "LONGITUDE"
in_coor_system = 4326
out_coor_system = 102100
# Input Table Contains information that defines how sectors and sites are
# generated
azimuth_field = "AZIMUTH"
default_start_azimuth = 0
beamwidth_field = "BEAMWIDTH"
beamwidth_type = "FULL_BEAMWIDTH"
default_beamwidth = 90
radius_field = "RADIUS"
default_radius = "MILES"
default_radius_length = 2
arcpy.ca.CellSiteRecordsToFeatureClass(in_table,
out_sites,
out_sectors,
id_fields,
x_field,
y_field,
in_coor_system,
out_coor_system,
azimuth_field,
default_start_azimuth,
beamwidth_field,
beamwidth_type,
default_beamwidth,
radius_field,
default_radius,
default_radius_length)
環境
ライセンス情報
- Basic: Yes
- Standard: Yes
- Advanced: Yes