Indoors データベースの作成 (Create Indoors Database) (Indoors)

ArcGIS Indoors Pro または ArcGIS Indoors Maps エクステンションで利用できます。

サマリー

ArcGIS Indoors Information Model に準拠し、フロア プランのマッピング、ルート検索、スペース プランニング、ワークスペースの予約に使用する屋内データの維持に必要なフィーチャクラス、フィールド、テーブルを含む Indoors ジオデータベースを作成します。

使用法

  • ターゲット ジオデータベースはすでに存在している必要があります。

  • エンタープライズ ジオデータベースを使用している場合、接続ファイルはデータベースに直接接続する必要があり、接続はデータベース所有者として確立する必要があります。

  • [フロアプランを Indoors ジオデータベースにインポート (Import Floorplans To Indoors Geodatabase)] ツールでこのツールの出力を使用して、CAD フロアプランを Indoors ワークスペースにインポートできます。 [BIM を Indoor データセットにインポート (Import BIM To Indoor Dataset)] ツールで出力を使用して、BIM フロアプランを Indoors ワークスペースに読み込むこともできます。

  • オプションの [Indoors ネットワークの作成] パラメーターでは、屋内スペースのルート検索をサポートするために、Network と PrelimNetwork データセットおよびフィーチャクラスを作成します。

  • [座標系] パラメーターを使用して、出力 Indoors データベースの空間参照を設定します。 水平座標系と鉛直座標系の両方が必要です。 空間参照が設定されていない場合、出力 Indoors データベースでは水平座標系として WGS84 Web メルカトル (球体補正)、鉛直座標系として WGS84 を使用します。

    注意:

    座標系を選択する際には、次の操作を行います。

  • オプションの [属性ルールの作成] パラメーターは、品質保証ワークフローで使用する属性ルールのコレクションを作成します。 ターゲット ジオデータベースは、ファイル ジオデータベースまたはブランチ バージョニングが有効になっているエンタープライズ ジオデータベースのいずれかである必要があります。 従来のバージョニングはサポートされていません。

    注意:

    属性ルールは、初めて Indoors データセットを作成する場合にのみ作成されます。 既存の Indoors データセットがある場合は、[属性ルールのインポート (Import Attribute Rule)] ツールを使用して属性ルールをインポートできます。 属性ルールは、ArcGIS Pro のインストール (<Installation location>\Resources\AttributeRules\Indoors\<Feature class name>.csv) に .csv ファイルとして格納されます。

    [属性ルールの作成] パラメーターをオンにしてツールを実行すると、次のような結果になります。

    • Global ID フィールドが Indoors データセット内のフィーチャクラスに作成されます。
    • 編集情報の記録フィールドが Indoors データセット内のフィーチャクラスに作成され、編集情報の記録が有効になります。
    • 検証ステータス フィールドが Indoors データセット内のフィーチャクラスに作成されます。 このフィールドは [エラー インスペクター] ウィンドウで管理され、属性ルールが最後に更新されてからフィーチャに対して実行されたかどうかを決定するために使用されます。
    • 4 つのエラー データセットがスタンドアロン レイヤーとしてジオデータベースに追加され、それぞれポイント エラー、ポリライン エラー、ポリゴン エラー、テーブル エラーに対応します。 これらのデータセットは、[エラー インスペクター] ウィンドウで管理されます。
    • LEVEL_ID フィールドが、フロア対応マップでのエラーの可視化をサポートするために、エラー データセットに作成されます。
    • 一連の検証ルールと計算ルールは、Sites、Facilities、Levels、Units、Details フィーチャクラスに適用されます。 検証ルールを指定したタイミングで実行して、データに問題がないかを確認できます。 含められた計算ルールは、[検証ステータス] フィールドを管理するために使用されます。このフィールドは、フィーチャに対して検証を実行するかどうかを決定します。
  • Indoors データセットを作成すると、Indoors Web アプリおよびモバイル アプリ外で予約を編集する際にワークスペースの予約ワークフローでセキュリティを強化する Reservations フィーチャクラスに制約属性ルールが作成されます。 この属性ルールは、[属性ルールの作成] パラメーターの設定方法に関係なく Reservations フィーチャクラスに追加されます。

    制約属性ルールによって提供されるセキュリティの強化を得るには、登録データを参照する Web レイヤーとして、Reservations レイヤーを ArcGIS Enterprise に公開する必要があります。 そのように公開しないと、Reservations レイヤーは属性ルールなしで公開されます。

    注意:

    このツールは、Indoors データセットの作成時にのみ、制約属性ルールを Reservations フィーチャクラスに追加します。 この属性ルールを既存の Reservations フィーチャクラスに追加するには、まず Reservations フィーチャクラスに Global ID を追加してから、Indoors ワークスペースに AreaRoles テーブルが含まれていることを確認します。 次に、[属性ルールのインポート (Import Attribute Rule)] を使用して、ルールを Reservations フィーチャクラスに追加します。 ルールは、ArcGIS Pro のインストール (<Installation location>\Resources\AttributeRules\Indoors\Reservations.csv) に .csv ファイルとして格納されます。

    既存の Indoors ワークスペースの更新による予約管理のサポートの詳細

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
ターゲット ジオデータベース

Indoors アプリで使用する屋内 GIS 情報を管理するための ArcGIS Indoors Information Model を含むジオデータベース。

Workspace
Indoors ネットワークの作成
(オプション)

Indoors データベースに屋内交通ネットワーク フィーチャクラス (Landmarks、Pathways、Floor Transitions) を含むネットワーク データセットが作成されるかどうかを指定します。

  • オン - ネットワーク データセットとネットワーク フィーチャクラスが作成されます。 これがデフォルトです。
  • オフ - ネットワーク データセットとネットワーク フィーチャクラスが作成されません。
Boolean
座標系
(オプション)

出力 Indoors データベースの空間参照。 空間参照が設定されていない場合、出力 Indoors データベースでは水平座標系として WGS84 Web メルカトル (球体補正)、鉛直座標系として WGS84 を使用します。

Spatial Reference
属性ルールの作成
(オプション)

属性ルール、関連付けられたフィールドとエラー データセットを Indoors データベースに作成するかどうかを指定します。 これらの属性ルールには、フロア プラン データの品質管理ワークフローで使用する検証が含まれます。 ターゲット ジオデータベースは、ファイル ジオデータベースまたはブランチ バージョニング用に構成されているエンタープライズ ジオデータベースのいずれかである必要があります。

  • オン - 属性ルールが作成されます。 これがデフォルトです。
  • オフ - 属性ルールは作成されません。
Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
更新されたジオデータベース

Indoors のスキーマとデータの結果が生成されるジオデータベース。

Workspace

arcpy.indoors.CreateIndoorsDatabase(target_gdb, {create_network}, {spatial_reference}, {create_attribute_rules})
名前説明データ タイプ
target_gdb

Indoors アプリで使用する屋内 GIS 情報を管理するための ArcGIS Indoors Information Model を含むジオデータベース。

Workspace
create_network
(オプション)

Indoors データベースに屋内交通ネットワーク フィーチャクラス (Landmarks、Pathways、Floor Transitions) を含むネットワーク データセットが作成されるかどうかを指定します。

  • CREATE_NETWORKネットワーク データセットとネットワーク フィーチャクラスが作成されます。 これがデフォルトです。
  • NO_CREATE_NETWORKネットワーク データセットとネットワーク フィーチャクラスが作成されません。
Boolean
spatial_reference
(オプション)

出力 Indoors データベースの空間参照。 空間参照が設定されていない場合、出力 Indoors データベースでは水平座標系として WGS84 Web メルカトル (球体補正)、鉛直座標系として WGS84 を使用します。 空間参照の指定方法には、次の方法があります。

  • 適用する空間参照を使用するフィーチャクラスまたはフィーチャ データセットを参照します (例: C:/workspace/myproject.gdb/indoors/details)。
  • SpatialReference オブジェクトを定義します。 空間参照を定義するには、次のいずれかを使用します。
    • ファクトリ コード (例: )

      sr = arcpy.SpatialReference(3857, 115700)
    • 名前 (例: )

      sr = arcpy.SpatialReference("WGS 1984 Web Mercator (auxiliary sphere)", "WGS 1984")
  • 空間参照の WKT (Well-Known Text) 文字列を使用します。 空間参照の WKT を特定する方法の 1 つは、空間参照を文字列 (arcpy.SpatialReference(3857, 115700).exportToString() など) としてエクスポートすることです。

Spatial Reference
create_attribute_rules
(オプション)

属性ルール、関連付けられたフィールドとエラー データセットを Indoors データベースに作成するかどうかを指定します。 これらの属性ルールには、フロア プラン データの品質管理ワークフローで使用する検証が含まれます。 ターゲット ジオデータベースは、ファイル ジオデータベースまたはブランチ バージョニング用に構成されているエンタープライズ ジオデータベースのいずれかである必要があります。

  • CREATE_RULES属性ルールとエラー レイヤーが作成されます。 これがデフォルトです。
  • NO_CREATE_RULES属性ルールとエラー レイヤーは作成されません。
Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
updated_gdb

Indoors のスキーマとデータの結果が生成されるジオデータベース。

Workspace

コードのサンプル

CreateIndoorsDatabase の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで CreateIndoorsDatabase 関数を使用して、ネットワークを含む Indoors ジオデータベースを作成する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.indoors.CreateIndoorsDatabase("C:/Indoors/ExampleCampus.gdb", "CREATE_NETWORK", "C:/workspace/myproject.gdb/featureclass", "NO_CREATE_RULES")
CreateIndoorsDatabase の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のスタンドアロン スクリプトは、CreateIndoorsDatabase 関数を使用して、ネットワークなしで Indoors ジオデータベースを作成する方法を示しています。

# Name: Indoors_CreateIndoorsDatabase_example2.py
# Description: Creates Indoors model items in an empty file geodatabase.

import arcpy

# Set local variables
out_folder_path = r"C:\Indoors"
out_name = "ExampleCampus.gdb"
indoors_network = "NO_CREATE_NETWORK"
spatial_reference = arcpy.SpatialReference("WGS 1984 Web Mercator (auxiliary sphere)", "WGS 1984")
create_attribute_rules = "NO_CREATE_RULES"

# Execute CreateFileGDB
arcpy.CreateFileGDB_management(out_folder_path, out_name)

# Execute CreateIndoorsDatabase on empty file geodatabase
arcpy.indoors.CreateIndoorsDatabase(r"{0}\{1}".format(out_folder_path, out_name), indoors_network, spatial_reference, create_attribute_rules)

ライセンス情報

  • Basic: No
  • Standard: 次のものが必要 ArcGIS Indoors Pro or ArcGIS Indoors Maps
  • Advanced: 次のものが必要 ArcGIS Indoors Pro or ArcGIS Indoors Maps

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