ModelBuilder ツールの概要

ModelBuilder は、柔軟で高機能のモデルの構築をサポートするユーティリティ ツールのコレクションを備えています。

反復子

反復子はバッチ処理を有効化し、複数の入力に対して 1 つまたは複数の処理を反復します。

反復子	説明
For	開始値から終了値までの間を、指定した間隔で反復処理します。
データセットの反復	ワークスペース内にあるさまざまなタイプのデータセットを反復処理します。
フィーチャクラスの反復	ワークスペースまたはフィーチャ データセット内のフィーチャクラスを反復処理します。
フィーチャ選択の反復	フィーチャクラス内のフィーチャを反復処理します。
フィールド値の反復	フィールド内の各値を反復処理します。
フィールドの反復	テーブルのフィールドを反復処理します。
ファイルの反復	フォルダー内のファイルを反復処理します。
レイヤーの反復	マップ内のレイヤーを反復処理します。
複数値の反復	値のリストを反復処理します。
ラスターの反復	ワークスペース内のラスターを反復処理します。
行選択の反復	テーブルの行を反復処理します。
テーブルの反復	ワークスペース内のテーブルを反復処理します。
時間の反復	フィールド内の時間にわたって反復処理します。
ワークスペースの反復	フォルダー内のワークスペースを反復処理します。
While	条件が True または False になるまで反復処理を行います。

ユーティリティ

ModelBuilder のユーティリティには、モデルの機能を拡張するための操作が含まれます。

ユーティリティ	説明
値の計算	指定した Python 式に基づいて値を返します。
値の収集	反復子から出力値を収集するか、値のリストから複数の値を含む単一の入力に変換します。
フィールド値の取得	テーブルの 1 行目にある指定したフィールドの値を返します。
パスの解析	The Parse Path tool parses the input into its file, path, name, or extension. The output can be used as inline variable in the output name of other tools.
データの選択	[データの選択 (Select Data)] ツールを使って、フォルダー、ジオデータベース、フィーチャ データセット、カバレッジなどの親データ エレメントのデータを選択します。

論理

論理ツールは、モデル内のプロセス フローを制御し、if-then-else 分岐論理を有効化します。

ユーティリティ	説明
座標系	指定された座標系の入力データを評価します。
データの存在	指定されたデータが存在するかどうかを評価します。
データ タイプ	入力データが指定したデータ タイプと一致するかどうかを評価します。
式	指定した Python 式が True または False であるかどうかを評価します。
フィーチャ タイプ	フィーチャクラスが指定したフィーチャ タイプであるかどうかを評価します。
フィールドの存在	入力データに指定したフィールドがあるかどうかを評価します。
フィールド値	属性フィールドの値が指定した値、条件式、または 2 つ目のフィールドと一致するかどうかを評価します。
行数	入力データの行数を評価して、指定した値と一致するかどうかをチェックします。
選択セットの存在	入力データに選択が含まれており、いくつかのレコードが選択されているかどうかを確認します。
空間リレーションシップ	入力に指定した空間リレーションシップがあるかどうかを評価します。
値の評価	定義された比較演算子を使用して、入力値を単一の値、値のリスト、または値の範囲と比較して評価します。
ブランチのマージ	複数の論理分岐を 1 つの出力にマージします。
停止	入力値が True または False に設定されたときに、反復処理中のモデルを終了します。一連の入力値に対して、すべての入力が True の場合は反復処理を続行し、入力のいずれかが False の場合は反復処理を停止します。機能的には [While] ツールと同じですが、モデルですでに [While] 反復子が使用されていて反復子をこれ以上追加できない場合に、モデルを停止するのに役立ちます。