標高データからの異常値の削除

Image Analyst ライセンスで利用できます。

標高ラスターに突起、穴、外れ値、またはノイズが含まれている場合、ピクセル エディターを使用してこれらのピクセルを編集できます。

このワークフローでは次の 4 つの手順に従います。

1. ピクセル エディターのセッションを開始します。
2. クリーン アップする領域を選択します。
3. 標高からノイズを削除します。
4. 編集内容を保存します。

ピクセル エディター セッションの開始

ピクセル エディターではマップ ビューにつき一度に 1 つのレイヤーだけ編集できます。 ピクセル エディターのセッションを開始するときに使用されているコンテキスト レイヤーが、そのマップ ビューで編集可能な唯一のレイヤーになります。 マップ内の別のレイヤーを編集する場合、最初にピクセル エディターを閉じて、[コンテンツ] ウィンドウで別のレイヤーを選択してから、ピクセル エディターをもう一度開いてそのレイヤーを操作します。

1. [コンテンツ] ウィンドウで、編集する標高ラスター データセット レイヤーをハイライト表示します。

   ピクセル エディターではラスター データセットのソースだけを編集できます。

2. [衛星画像] タブをクリックします。
3. [ピクセル エディター] ボタン をクリックします。

ピクセル エディターを使用して標高ラスター データセットを編集可能になりました。

領域の選択

ピクセル エディターを使用した編集は、指定した領域に対して実行されます。 [領域] ドロップダウン メニューを使用して、領域の指定に使用するツールを選択できます。 [領域モード] では、新しい領域を作成したり、既存の領域を修正したりすることができます。 このワークフローでは、編集するエリアを指定してから、データをクリーン アップする操作を実行します。

1. データからピクセル異常値を削除するエリアを拡大します。
2. [ピクセル エディター] タブで、[領域モード] の下にあるドロップダウン矢印をクリックし、[新規] を選択します。
3. [領域] の下にあるドロップダウン矢印をクリックし、[ポリゴン] を選択します。 データには、ほとんどの周囲のピクセルとは大きく異なって見えるピクセルがいくつかあることに注意してください。
4. 対象エリアを囲むポリゴンを描画します。ポリゴンを閉じるにはダブルクリックします。

   

標高データの編集

標高データを修正または編集するにはいくつかの方法があります。 このワークフローでは、データから異常値 (ノイズ) を削除します。 外れ値は、統計閾値によって周囲のピクセルとは異なるピクセルとして定義されます。

1. [操作] ドロップダウン メニューをクリックし、ギャラリーから [外れ値フィルター] を選択します。

   [ピクセル エディターの操作] ウィンドウが表示されます。

2. 作成した領域が選択されていることを確認します。 選択されていない場合、[領域] グループの [選択] ツール をクリックし、その領域を選択します。
3. [ピクセル エディターの操作] ウィンドウで、[閾値] を 3 標準偏差に設定します。 値が大きいほど、フィルター ウィンドウ内の平均ピクセル値から大きく離れたピクセルがフィルタリング用に選択されます。 [フィルター サイズ] は、外れ値のピクセルをフィルター処理する際のウィンドウ サイズを指定します。
4. [適用] をクリックします。

   外れ値には、指定したフィルター ウィンドウに含まれるピクセル値によって決定される新しい値が割り当てられます。

   

編集の保存

編集内容をデータ ソースに反映するには、編集内容を保存する必要があります。

1. [保存] グループで、[保存] ボタン をクリックします。

   ソース データに影響を与えることなく編集内容を保存するには、新しいファイルに保存します。 [保存] グループで、[名前を付けて保存] ボタンをクリックし、新しいファイルの場所とファイル名を指定します。

2. ラスター データセットの編集を終了したら、[閉じる] グループの [ピクセル エディターを閉じる] をクリックします。