Network Analyst のライセンスで利用可能。
ネットワーク データセット内で定期運行されている公共交通機関サービスをモデル化するには、特定のスキーマを使用して、交通機関ストップや交通機関ラインが利用できる日時を定義する特定のテーブルおよびフィーチャクラスのセットをネットワークに含める必要があります。 Network Analyst 公共交通機関データ モデルを構成しているテーブルおよびフィーチャクラスについて、以下に説明します。
これらのテーブルおよびフィーチャクラスは、「公共交通機関」エバリュエーターを使用するように構成された時間ベースのコスト属性を介して、ネットワーク データセットで使用できます。公共交通機関エバリュエーターでは、データ モデルで定義されている公共交通機関の時刻表に基づいて、特定の時刻における交通機関ラインでの移動時間が計算されます。
注意:
「GTFS → 公共交通機関データ モデル」および「公共交通機関データ モデルを道路へ接続」ジオプロセシング ツールを実行して、「GTFS (General Transit Feed Specification) 公共交通機関データ」から、有効な公共交通機関データ モデル テーブルおよびフィーチャクラスを自動的に生成することができます。 ネットワーク データセットの作成に関する完全なワークフローについては、「公共交通機関データを使用したネットワーク データセットの作成と使用」をご参照ください。
Network Analyst 公共交通機関データ モデルは、ネットワーク データセットが作成されるフィーチャ データセットに配置する必要がある 4 つのフィーチャクラスと、そのフィーチャ データセットの親ジオデータベースに配置する必要がある 7 つのテーブルで構成されています。 データはファイル ジオデータベースまたはエンタープライズ ジオデータベースに含まれている必要があります。公共交通機関データ モデルはシェープファイルをサポートしていません。 また、データ モデルには特定の名前のフィーチャクラスとテーブルが必要であるため、同じジオデータベースに複数の公共交通機関データ モデルのフィーチャクラスおよびテーブルを含めることはできません。 同じフィーチャクラスおよびテーブルのセットに複数の公共交通機関のデータを含めることはできますが、ジオデータベースに個別のフィーチャクラスおよびテーブルのセットを複数含めることはできません。
次の表は、データ モデル フィーチャクラス、テーブル、およびそれらの間のリレーションシップをまとめたものです。
公共交通機関データ モデルのフィーチャクラスおよびテーブル
名 | 説明 | 種類 | 必須 |
---|---|---|---|
公共交通機関のストップの場所と特性を定義します。 Stops フィーチャクラスはデータ モデルに必須で、公共交通機関システムを適切にモデル化します。ただし、公共交通機関エバリュエーターが直接使用することはありません。 | フィーチャクラス | Y | |
道路または歩道から乗客が交通機関ストップにアクセスする場所を定義します。 このフィーチャクラスの主な目的は、道路と交通機関ラインの間に適切なネットワーク接続を確立することです。 StopsOnStreets フィーチャクラスはデータ モデルに必須ではなく、公共交通機関エバリュエーターに使用されることもありませんが、ネットワーク データセットの接続を確立するのに役立ちます。 | フィーチャクラス | N | |
関連する StopsOnStreets フィーチャでの定義に従って、ストップとその道路の場所の間に接続を作成します。 このフィーチャクラスの主な目的は、道路と交通機関ラインの間に適切なネットワーク接続を確立することです。 StopConnectors フィーチャクラスはデータ モデルに必須ではなく、公共交通機関エバリュエーターに使用されることもありませんが、ネットワーク データセットの接続を確立するのに役立ちます。 | フィーチャクラス | N | |
公共交通機関ラインを定義するポリライン フィーチャ。 各 LineVariantElements フィーチャは、隣接する 1 組のストップ同士を直接接続します。 ネットワーク データセットで、LineVariantElements エッジ ソースはコスト属性で公共交通機関エバリュエーターを使用し、定期運行されているサービスに従って実際の公共交通機関の移動時間をモデル化する必要があります。 公共交通機関エバリュエーターは、さまざまな公共交通機関データ モデル テーブルを検索し、公共交通機関の時刻表に基づいて、特定の時刻におけるライン バリアント エレメントに沿った移動時間を計算します。 公共交通機関エバリュエーターはライン バリアント エレメントの長さと形状を使用しないため、フィーチャのジオメトリが影響を与えることはありません。 | フィーチャクラス | Y | |
公共交通機関ラインまたはルートの一般的な特性を定義します。 | テーブル | Y | |
ラインのバリエーションを定義します。 たとえば、交通機関ラインには 2 つの異なる終着ステーションがあり、一方の終着ステーションに向かう移動もあれば、もう一方の終着ステーションに向かう移動もあります。 これらはそれぞれ異なるライン バリアントです。 各ライン バリアントはライン バリアント エレメントで構成されています。 | テーブル | Y | |
ライン バリアントに関連付けられている一意の移動時間パターンを定義します。 たとえば、ラッシュ アワーの間にバスが交通機関ラインに沿って各ストップ間を走行するのに 5 分かかるが、オフピーク時は各ストップ間を走行するのに 3 分しかかからないとします。 Schedules テーブルには、5 分のエントリと 3 分のエントリが含まれます。 | テーブル | Y | |
スケジュールが関連付けられているライン バリアントを構成する、各ライン バリアント エレメントのスケジュールに対する移動時間を定義します。 一連のスケジュール エレメントでは、特定のスケジュールにおけるライン バリアント エレメントの一連の移動時間を定義します。 | テーブル | Y | |
特定のスケジュールで定義されている移動時間パターンを使用して、移動手段がサービスを開始する際の特定の開始時刻を定義します。 | テーブル | Y | |
公共交通機関サービスが運行される曜日と日付範囲を定義します。 Calendars テーブルは必須ですが、通常の交通機関サービスを定義したくない場合は、行を含める必要はありません。 テーブルが空の場合は、CalendarExceptions テーブルにデータを入力する必要があります。 複数のテーブルを使用することもできます。 | テーブル | Y | |
公共交通機関サービスが追加または削除される日付など、通常サービスの例外スケジュールを定義します。 CalendarExceptions テーブルは必須ですが、通常の交通機関サービスに対する例外スケジュールを定義したくない場合は、行を含める必要はありません。 テーブルが空の場合は、Calendars テーブルにデータを入力する必要があります。 複数のテーブルを使用することもできます。 | テーブル | Y |
フィーチャクラス
データ モデルのフィーチャクラスは、ネットワーク データセットのソース フィーチャクラスとして使用できます。 Stops および StopsOnStreets フィーチャクラスはジャンクション ソースになり、LineVariantElements および StopConnectors フィーチャクラスはエッジ ソースになります。 ネットワーク データセットで、LineVariantElements エッジ ソースは交通機関ライン セグメントを表し、時間ベースのコスト属性で公共交通機関エバリュエーターを使用し、定期運行されているサービスに従って公共交通機関の移動時間をモデル化する必要があります。 「接続性グループ」を使用することで、ストップおよびコネクタ フィーチャを経由して、道路と交通機関ラインの間の移動を制御できます。
Stops
Stops フィーチャクラスは、公共交通機関のストップの場所と特性を定義します。 このフィーチャクラスはデータ モデルに必須で、公共交通機関システムを適切にモデル化します。ただし、公共交通機関エバリュエーターが直接使用することはありません。
Stops フィーチャクラスは GTFS の stops.txt ファイルと同等です。
次の表に、Stops フィーチャクラスのスキーマを示します。
Stops
フィールド名 | 説明 | 種類 | 必須 | Null 値を許可 |
---|---|---|---|---|
ObjectID | テーブル行の ObjectID。 | ObjectID | Y | N |
Shape | ストップの場所を定義するポイント シェープ。 | Shape | Y | N |
ID | 交通機関ストップの一意の ID。 | Long | Y | N |
GStopID | ストップの GTFS stop_id。 このフィールドは、情報提供のためだけに使用されます。 | Text | N | Y |
GStopType | このストップが通常の公共交通機関のストップか、1 つ以上の通常のストップを含む親ステーションか、ステーションの入口かを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
ストップがステーションの内部に収容されている場合、ParentID フィールドに、このストップの親ステーションを示す別のストップの ID 値を入力する必要があります。 親ステーション フィーチャの GStopType 値は 1 である必要があり、ストップの GStopType 値は 0 (または NULL) である必要があります。 親ステーションを他の親ステーションの親に設定することはできません。 フィーチャがステーションの入口を表している場合 (GStopType が 2)、ParentID フィールドが存在し、このフィーチャが入口である親ステーションを示す別のストップの ID 値を入力する必要があります。 ステーションの入口に、親ステーションとして通常のストップを配置することはできません。 親ステーションのみがステーションの入口を配置できます。 GStopType フィールドがテーブルに含まれていない場合、すべてのストップが通常の公共交通機関のストップ (GStopType が 0) として扱われます。 この場合、ParentID フィールドの値はすべて無視されます。 GStopType フィールドは、stops.txt ファイル内の GTFS location_type フィールドと同等です。 | Short | N | Y |
ParentID | 現在のストップまたはステーションの入口の親ステーションの ID 値。 参照した ID 値が付与されているストップの GStopType 値は 1 である必要があります。 | Long | N | Y |
GStopParen | ストップまたはステーションの入口の親ステーションの GTFS stop_id。 このフィールドは、情報提供のためだけに使用されます。 | Text | N | Y |
GWheelchairBoarding | ストップ、ステーション、またはステーションの入口に車椅子でアクセスできるかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
フィーチャがストップ (GStopType が 0) またはステーションの入口 (GStopType が 2) を表し、GWheelchairBoarding 値が 0 または NULL の場合、フィーチャは ParentID フィールドで指定された親ステーションの GWheelchairBoarding 値を継承します (存在する場合)。 GWheelchairBoarding フィールドは、stops.txt ファイル内の GTFS wheelchair_boarding フィールドと同等です。 | Short | N | Y |
StopsOnStreets
StopsOnStreets フィーチャクラスは、道路または歩道から乗客が交通機関ストップにアクセスできる場所を定義します。 StopsOnStreets フィーチャは、ステーションの入口の場所を表すか、ストップの場所に向かうために道路や歩道を横切る際の最近接ポイントを表し、ネットワークの接続性を確保することができます。
StopsOnStreets フィーチャクラスはデータ モデルに必須ではありませんが、ストップが道路の真上に配置されることはほとんどないため、適切なネットワーク データセット接続を確立するのに役立ちます。 道路に沿って歩行し、公共交通機関システムを使用する移動者をモデル化する場合、管理性の高い方法で道路と交通機関ラインを接続する必要があるため、このフィーチャクラスの使用をお勧めします。
StopsOnStreets フィーチャクラスに必須のスキーマはありません。 「公共交通機関データ モデルを道路へ接続」ツールを使用してこのフィーチャクラスを作成した場合、そのフィーチャクラスのスキーマは Stops フィーチャクラスと同じになります。 ただし、公共交通機関エバリュエーターはこのフィーチャクラスを使用しないため、モデル化する内容に最適なフィールドを使用できます。
StopConnectors
StopConnectors フィーチャクラスは、対応する StopsOnStreets フィーチャを経由してストップと道路を接続するポリライン フィーチャを定義します。 このフィーチャクラスの主な目的は、道路と交通機関ラインの間に適切なネットワーク接続を確立することです。 これにより、移動者は道路に沿って歩行して交通機関ストップにアクセスし、交通機関ラインに沿って定期運行されている交通機関サービスを利用して (LineVariantElements フィーチャ) 別のストップで交通機関ラインを降車し、道路に戻って目的地まで歩行し続けることができます。
StopConnectors フィーチャクラスはデータ モデルに必須ではなく、公共交通機関エバリュエーターに使用されることもありません。 ただし、ストップが道路の真上に配置されることはほとんどないため、交通機関ラインと道路の間の接続性を確保するためにコネクタを使用することをお勧めします。
次の表に、StopConnectors フィーチャクラスのスキーマを示します。
StopConnectors
フィールド名 | 説明 | 種類 | 必須 | Null 値を許可 |
---|---|---|---|---|
ObjectID | テーブル行の ObjectID。 | ObjectID | Y | N |
Shape | フィーチャのポリライン シェープ。 ストップ コネクタ フィーチャの数値化された方向は、ストップから道路に向かう方向である必要があります。 | Shape | Y | N |
StopID | この StopConnectors フィーチャが道路に接続するストップの ID フィールドの値。 | Long | N | Y |
ConnectorType | このフィーチャがストップと道路の間で確立する接続のタイプを示します。 ConnectorType 値は、このコネクタ ラインがストップと道路の間の直接接続か、ストップからその親ステーションへの接続か、親ステーションからステーションの入口への接続かを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
このフィールドは必須ではありませんが、エバリュエーターのコストまたは規制属性を設定するのに役立ちます。 たとえば、コスト属性を使用することで、ConnectorType フィールドの値に応じて異なる歩行時間を追加することができます。 | Short | N | Y |
GWheelchairBoarding | このコネクタ ラインで表されるストップと道路の間のパスに車椅子でアクセスできるかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
このフィールドは、ネットワーク データセットに規制属性を作成して、車椅子で移動する乗客をモデル化するのに役立ちます。 | Short | N | Y |
LineVariantElements
LineVariantElements フィーチャクラスは、公共交通機関ラインを表すポリラインを定義します。 各ライン バリアント エレメントは、2 つの隣接する交通機関ストップ間の交通機関ラインに沿った移動を表します。
ネットワーク データセットで、LineVariantElements エッジ ソースはコスト属性で「公共交通機関」エバリュエーターを使用し、定期運行されているサービスに従って公共交通機関の移動時間をモデル化する必要があります。 公共交通機関エバリュエーターは、さまざまな公共交通機関データ モデル テーブルを検索し、公共交通機関の時刻表に基づいて、特定の時刻におけるライン バリアント エレメントに沿った移動時間を計算します。 公共交通機関エバリュエーターはライン バリアント エレメントの長さと形状を使用しないため、実際のジオメトリが影響を与えることはありません。
次の表に、LineVariantElements フィーチャクラスのスキーマを示します。
LineVariantElements
フィールド名 | 説明 | 種類 | 必須 | Null 値を許可 |
---|---|---|---|---|
ObjectID | テーブル行の ObjectID。 | ObjectID | Y | N |
Shape | 交通機関ライン セグメントのポリライン シェープ。 公共交通機関エバリュエーターが移動時間を計算する際、ライン フィーチャの長さと形状を使用しません。 代わりに、データ モデル テーブルに格納されている公共交通機関の時刻表から移動時間を算出します。 このため、ライン バリアント エレメントはネットワーク データセット内の接続性をモデル化できる形状である必要がありますが、具体的な形状が移動時間の計算に影響を与えることはありません。 「GTFS → 公共交通機関データ モデル」ツールを使用して GTFS データからデータ モデル テーブルを作成する場合、ライン バリアント エレメントは隣接する交通機関ストップを接続する単純な直線になり、交通機関システムで車両が移動する地理的なパスは表現されません。 | Shape | Y | N |
LineVarID | このライン バリアント エレメントが構成するライン バリアントの ID フィールドの値。 ライン バリアントは、交通機関ラインに沿って一連の交通機関ストップを接続する、順序付けられた一連のライン バリアント エレメントで構成されます。 | Long | Y | N |
SqIdx | ライン バリアントは、交通機関ラインに沿って一連の交通機関ストップを接続する、順序付けられた一連のライン バリアント エレメントで構成されます。 SqIdx フィールドは、このライン バリアント エレメントが属する交通機関ラインに沿ったシーケンスを表します (開始値は 1)。 たとえば、ライン バリアントが 10 個のライン バリアント エレメントで構成されている場合、最初のライン バリアント エレメントの SqIdx は 1 になります。 ライン バリアントの 2 番目のライン バリアント エレメントの SqIdx は 2 になり、最後 (10 番目) のライン バリアント エレメントの SqIdx は 10 になります。 ScheduleElements テーブルの SqIdx 値は、ここでライン バリアント エレメントに対して定義した SqIdx 値と一致する必要があります。 | Short | Y | N |
FromStopID | ライン バリアント エレメントは、2 つの隣接する交通機関ストップ間の交通機関ラインに沿った移動を表します。 FromStopID フィールドは、このライン バリアント エレメントに沿って交通機関サービスが出発するストップの ID フィールド値を示します。 交通機関サービスは、このライン バリアント エレメントに沿って、FromStopID から ToStopID に移動します。 | Long | N | Y |
ToStopID | ライン バリアント エレメント フィーチャは、2 つの隣接する交通機関ストップ間の交通機関ラインに沿った移動を表します。 ToStopID フィールドは、このライン バリアント エレメントに沿って交通機関サービスが到着または移動するストップの ID フィールド値を示します。 交通機関サービスは、このライン バリアント エレメントに沿って、FromStopID から ToStopID に移動します。 | Long | N | Y |
テーブル
データ モデル内のテーブルは、公共交通機関の時刻表を定義します。 これらのテーブルは、公共交通機関エバリュエーターが定期運行されている公共交通機関サービスに基づき、特定の時刻における LineVariantElements フィーチャに沿った移動時間を決定するために使用されます。
ライン
Lines テーブルは、交通機関ラインまたはルートとその特性を定義します。 ラインは GTFS ルートと同等です。
次の表に、Lines テーブルのスキーマを示します。
ライン
フィールド名 | 説明 | 種類 | 必須 | Null 値を許可 |
---|---|---|---|---|
ObjectID | テーブル行の ObjectID。 | ObjectID | Y | N |
ID | 交通機関ラインの一意の ID。 | Long | Y | N |
GRouteID | ラインの GTFS route_id。 このフィールドは、情報提供のためだけに使用されます。 | Text | N | Y |
GRouteType | このラインが表す公共交通機関のモード。 設定可能な値は次のとおりです。
GRouteType フィールドは、routes.txt ファイル内の GTFS route_type フィールドと同等です。 | Short | N | Y |
LineVariants
LineVariants テーブルはラインのバリエーションを定義します。 たとえば、交通機関ラインには 2 つの異なる終着ステーションがあり、一方の終着ステーションに向かう移動もあれば、もう一方の終着ステーションに向かう移動もあります。 ライン バリアントは、交通機関ラインに沿って一連の交通機関ストップを接続する、順序付けられた一連のライン バリアント エレメントで構成されます。
次の表に、LineVariants テーブルのスキーマを示します。
LineVariants
フィールド名 | 説明 | 種類 | 必須 | Null 値を許可 |
---|---|---|---|---|
ObjectID | テーブル行の ObjectID。 | ObjectID | Y | N |
ID | ライン バリアントの一意の ID。 | Long | Y | N |
LineID | このライン バリアントが属する Lines の行の ID フィールドの値。 複数のライン バリアントに同じ LineID を付与し、それぞれが特定のラインに属する異なるパターンのライン バリアント エレメントを表すことができます。 | Long | Y | N |
GDirectionID | このライン バリアントが表すラインに沿った移動方向 (インバウンド、アウトバウンドなど) を示す数値コード。 このフィールドは説明の役割のみを果たし、ルート検索には影響しません。 GTFS direction_id フィールドに対応します。 設定可能な値は次のとおりです。
| Short | N | Y |
GShapeID | このライン バリアントと対応する GTFS shape_id 値。 このフィールドは、情報提供のためだけに使用されます。 | Text | N | Y |
Schedules
Schedules テーブルは、ライン バリアントに関連付けられている一意の移動時間パターンを定義します。 たとえば、ラッシュ アワーなどの間にバスが交通機関ラインに沿って各ストップ間を走行するのに 5 分かかるが、オフピーク時は各ストップ間を走行するのに 3 分しかかからないとします。 Schedules テーブルには、5 分のエントリと 3 分のエントリが含まれます。 スケジュールの個別のコンポーネントは、ScheduleElements テーブルに定義されています。 スケジュールはライン バリアントによって異なります。
次の表に、Schedules テーブルのスキーマを示します。
Schedules
フィールド名 | 説明 | 種類 | 必須 | Null 値を許可 |
---|---|---|---|---|
ObjectID | テーブル行の ObjectID。 | ObjectID | Y | N |
ID | スケジュールの一意の ID。 | Long | Y | N |
LineVarID | このスケジュールが関連付けられている LineVariants テーブルの行の ID フィールドの値。 | Long | Y | N |
ScheduleElements
ScheduleElements テーブルは、特定のスケジュールの各ライン バリアント エレメントに沿った移動時間を定義します。 順序付けられた一連のスケジュール エレメントでは、特定のスケジュールにおける一連のライン バリアント エレメントの移動時間を定義します。 ScheduleElements テーブルには、Schedules テーブルの各行に対して、一連の行が含まれている必要があります。
次の表に、ScheduleElements テーブルのスキーマを示します。
ScheduleElements
フィールド名 | 説明 | 種類 | 必須 | Null 値を許可 |
---|---|---|---|---|
ObjectID | テーブル行の ObjectID。 | ObjectID | Y | N |
ScheduleID | このスケジュール エレメントが属している Schedules テーブルの行の ID フィールドの値。 スケジュールは、順序付けられた一連のスケジュール エレメントで構成されています。 | Long | Y | N |
SqIdx | スケジュールは、順序付けられた一連のスケジュール エレメントで構成され、各スケジュール エレメントは、Schedules テーブルおよび LineVariantElements フィーチャクラスの両方で参照される、ライン バリアントの対応するライン バリアント エレメントと一致します。 SqIdx フィールドは、このスケジュール エレメントが参照する交通機関ラインに沿った、一連のライン バリアント エレメントを表します (開始値は 1)。 たとえば、ライン バリアントが 10 個のライン バリアント エレメントで構成されている場合、最初のライン バリアント エレメントの SqIdx は 1 になります。 ライン バリアントの 2 番目のライン バリアント エレメントの SqIdx は 2 になり、最後 (10 番目) のライン バリアント エレメントの SqIdx は 10 になります。 各スケジュール エレメントに対応する SqIdx 値は、LineVariantElements フィーチャクラスの SqIdx 値と一致する必要があります。 上記の例で、ライン バリアントに特定のスケジュールが関連付けられているとします。 ライン バリアント エレメントと同様に、そのスケジュールにおける最初のスケジュール エレメントの SqIdx 値は 1、2 番目の値は 2、最後 (10 番目) の値は 10 である必要があります。 上記のライン バリアントに追加のスケジュールが関連付けられた場合、ScheduleElements テーブルには、追加のスケジュールに関連付けられた移動時間を定義した、一連の同じ SqIdx 値が付与された追加の行が含まれている必要があります。 | Short | Y | N |
Departure | 交通機関車両が、スケジュールと同じ LineVarID およびこのスケジュール エレメントの SqIdx が付与されたライン バリアント エレメントの、出発地となるストップを出発してからの分数 (開始値は 0)。 移動手段でライン全体の最初のストップを出発してから 20 分後にこのストップを出発する場合、Departure 値は 20 です。 SqIdx 値が 1 のスケジュール エレメントの Departure 値は、常に 0 である必要があります。 | Double | Y | N |
Arrival | 交通機関車両が、スケジュールと同じ LineVarID およびこのスケジュール エレメントの SqIdx が付与されたライン バリアント エレメントの、目的地となるストップに到着するまでの分数 (開始値は 0)。 移動手段でライン全体の最初のストップを出発してから 23 分後にこのセグメントの目的地となるストップの到着した場合、Arrival 値は 23 です。 | Double | Y | N |
Runs
Runs テーブルは、特定のスケジュールで定義されている移動時間を使用して、一連のライン バリアント エレメントに沿って移動手段がサービスを開始する特定の開始時間を定義します。 運行便は GTFS の移動と同等です。 Runs テーブルは、この時刻にルートを運行する特定の交通機関車両が車椅子や自転車を収容できるかどうかを定義します。
次の表に、Runs テーブルのスキーマを示します。
Runs
フィールド名 | 説明 | 種類 | 必須 | Null 値を許可 |
---|---|---|---|---|
ObjectID | テーブル行の ObjectID。 | ObjectID | Y | N |
ID | 運行便の一意の ID。 | Long | Y | N |
ScheduleID | この運行便が属している Schedules テーブルの行の ID フィールドの値。 これにより、この運行便が従う移動時間パターンが定義されます。 | Long | Y | N |
StartRun | 交通機関車両が最初のストップから出発する午前 0 時以降の分数。 たとえば、運行便が午前 8 時に開始される場合、午前 8 時は午前 0 時から 8 時間 (480 分) であるため、StartRun 値は 480 になります。 | Double | Y | N |
GTripID | この運行便が関連付けられている GTFS trip_id。 このフィールドは、情報提供のためだけに使用されます。 | Text | N | Y |
CalendarID | Calendars テーブルの行の ID フィールド値、およびこの運行便が運行している曜日または日付を定義する CalendarExceptions テーブル内の対応する CalendarID フィールドの値。 | Long | Y | N |
GWheelchairAccessible | 運行便に車椅子でアクセスできるかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
このフィールドはオプションです。 フィールドが存在しない場合、公共交通機関エバリュエーターはすべての運行便を、車椅子を使用している移動者が利用可能な便として扱います。 GWheelchairAccessible フィールドは、trips.txt ファイル内の GTFS wheelchair_accessible フィールドと同等です。 | Short | N | Y |
GBikesAllowed | この運行便で自転車が許可されているかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
このフィールドはオプションです。 フィールドが存在しない場合、公共交通機関エバリュエーターはすべての運行便を、自転車を使用している移動者が利用可能な便として扱います。 GBikesAllowed フィールドは、trips.txt ファイル内の GTFS bikes_allowed フィールドと同等です。 | Short | N | Y |
Calendars
Calendars テーブルは、公共交通機関サービスが運行される曜日と日付範囲を定義します。
特定の日付でネットワーク解析を行う際、「公共交通機関」エバリュエーターは Calendars テーブルの StartDate フィールドおよび EndDate フィールドによって定義された日付範囲を考慮します。 一般的な平日でネットワーク解析を行う場合、StartDate フィールドと EndDate フィールドは無視され、解析日付に運行される交通機関サービスの定義には、Monday などの平日フィールドのみが使用されます。
このテーブルはデータ モデルに必須ですが、通常の交通機関サービスを定義したくない場合は、行を含める必要はありません。 ただし、Calendars または CalendarExceptions には行を設定する必要があります。 Calendars と CalendarExceptions の両方が設定されている場合、CalendarExceptions は Calendars で定義されている通常のサービスを変更します。
次の表に、Calendars テーブルのスキーマを示します。
Calendars
フィールド名 | 説明 | 種類 | 必須 | Null 値を許可 |
---|---|---|---|---|
ObjectID | テーブル行の ObjectID。 | ObjectID | Y | N |
ID | カレンダーの一意の ID。 | Long | Y | N |
GServiceID | このカレンダーが関連付けられている GTFS service_id。 このフィールドは、情報提供のためだけに使用されます。 | Text | N | Y |
Monday | この CalendarID 値が付与された運行便が月曜日に運行されているかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
| Short | Y | N |
Tuesday | この CalendarID 値が付与された運行便が火曜日に運行されているかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
| Short | Y | N |
Wednesday | この CalendarID 値が付与された運行便が水曜日に運行されているかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
| Short | Y | N |
Thursday | この CalendarID 値が付与された運行便が木曜日に運行されているかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
| Short | Y | N |
Friday | この CalendarID 値が付与された運行便が金曜日に運行されているかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
| Short | Y | N |
Saturday | この CalendarID 値が付与された運行便が土曜日に運行されているかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
| Short | Y | N |
Sunday | この CalendarID 値が付与された運行便が日曜日に運行されているかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
| Short | Y | N |
StartDate | このデータセットに記載されている公共交通機関サービスが運行する日付範囲の開始日。 特定の日付でネットワーク解析を行う際、解析日付が StartDate から EndDate までの日付範囲にある場合は、「公共交通機関」エバリュエーターはこの CalendarID 値が付与された運行便のみを使用します。 一般的な平日を使用してネットワーク解析を行う場合、StartDate および EndDate の日付範囲は無視され、Monday などの平日フィールドのみが使用されます。 | Date | N | N |
EndDate | このデータセットに記載されている公共交通機関サービスが運行する日付範囲の終了日。 EndDate に記載されている日付が日付範囲に含まれています。 特定の日付でネットワーク解析を行う際、解析日付が StartDate から EndDate までの日付範囲にある場合は、「公共交通機関」エバリュエーターはこの CalendarID 値が付与された運行便のみを使用します。 一般的な平日を使用してネットワーク解析を行う場合、StartDate および EndDate の日付範囲は無視され、Monday などの平日フィールドのみが使用されます。 | Date | N | N |
CalendarExceptions
CalendarExceptions テーブルは、公共交通機関サービスが追加または削除される日付など、通常の公共交通機関サービスの例外スケジュールを定義します。 「公共交通機関」エバリュエーターは、一般的な平日の代わりに特定の日付を使用するようにネットワーク解析が構成されている場合にのみ、このテーブルの例外日を使用します。
このテーブルはデータ モデルに必須ですが、通常の公共交通機関サービスに対する例外スケジュールを定義したくない場合は、行を含める必要はありません。 ただし、Calendars または CalendarExceptions には行を設定する必要があります。 Calendars と CalendarExceptions の両方が設定されている場合、CalendarExceptions は Calendars で定義されている通常のサービスを変更します。 Calendars テーブルが空の場合、特定の日付に明示的にサービスを追加することで、すべての公共交通機関サービスが CalendarExceptions で定義されます。 この場合、一般的な平日の代わりに、特定の日付をネットワーク解析で使用する必要があります。
次の表に、CalendarExceptions テーブルのスキーマを示します。
CalendarExceptions
フィールド名 | 説明 | 種類 | 必須 | Null 値を許可 |
---|---|---|---|---|
ObjectID | テーブル行の ObjectID。 | ObjectID | Y | N |
CalendarID | Calendars テーブルの ID フィールドの値に対応する場合と対応しない場合がある例外の ID。 値が Calendars に表示されている場合、例外的にそこで定義されている通常のサービスが変更されます。 このフィールドの値は一意である必要はありませんが、CalendarID と ExceptionDate の一意の各組み合わせはそれぞれ 1 回しか表示されません。 | Long | Y | N |
GServiceID | この CalendarException が関連付けられている GTFS service_id。 このフィールドは、情報提供のためだけに使用されます。 | Text | N | Y |
ExceptionDate | この例外に記載されている交通機関サービスが追加または削除される日付。 | Date | Y | N |
GExceptionType | 交通機関サービスが ExceptionDate フィールドに記載されている日付に追加または削除されるかどうかを示します。 設定可能な値は次のとおりです。
GExceptionType フィールドは、calendar_dates.txt ファイル内の GTFS exception_type フィールドと同等です。 | Short | Y | N |