定数関数

概要

1 つのピクセル値で仮想ラスターを作成します。このラスターは、ラスター関数テンプレート内でモザイク データセットを処理するために使用できます。

定数値は、ラスター レイヤー内のすべてのピクセル値に対して使用されます。

備考

[ラスター情報] パラメーターには、ラスター情報のプロパティ、たとえばカラムとロウの数、バンド数、ピクセル タイプ、範囲、空間参照などが含まれます。 現在のラスター情報を使用することも、テンプレートとして使用するラスター データセットを選択することもできます。

一般に、関数は 1 つまたは複数の入力ラスターに対して機能しますが、定数関数のように入力ラスターを必要としないものもあります。 定数関数は入力ラスターを必要とせず、関数というよりはラスター データセットのように振舞います。 そのため、関数チェーンに追加したり、関数チェーンから削除したりするときは、特に注意が必要です。

定数関数を関数チェーンに追加するときは、慎重に行ってください。 関数チェーンは、1 つの関数から作成されたラスターを、チェーンの次の関数の入力ラスターとして使用することによって作成されます。 定数関数は入力ラスターを必要としないため、これをチェーンに追加すると、その前の関数へ入力されるはずだったものがすべて不要となって削除されます。 これにより、モザイク データセットが破損する可能性が高くなります。 このため、定数関数をモザイク関数の前に追加できないようにして、モザイク データセットを安全に維持するための対策がとられています。 定数関数の削除では、安全のためにいくつかの追加ステップが必要です。 定数関数は、関数を右クリックして [削除] をクリックする方法では関数チェーンから削除できません。 これは、チェーン内でその前にある関数 (定数関数を入力として使用する関数) に、代わりの入力ラスターが必要になるためです。 定数関数の削除では、入力ラスターの削除や置換と同じステップを使用します。 定数関数を入力として使用する関数を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。 次に、関数内の入力ラスターのソースを変更して、定数関数の出力ではなくラスターを使用するようにします。

パラメーター

パラメーター名	説明
定数	仮想ラスターに追加する定数の名前。
ラスター情報	ディレクトリまたはポータルからテンプレートを読み込むには、[テンプレート ラスターの読み込み] ボタンを使用します。