ArcGIS から Dameng データベースに接続するために必要な手順を以下にまとめます。
- ArcGIS クライアント コンピューターに DM クライアントをインストールして構成します。
- すべての ArcGIS クライアント コンピューター上で DM クライアントが構成されたら、データベース接続を作成します。
- Linux 上の ArcGIS Server から接続している場合は、各 ArcGIS Server コンピューターの init_user_param.sh スクリプトを DM クライアントに関する情報を含むように編集して、ArcGIS Server を再起動します。
- Dameng データベース内のデータを参照する ArcGIS Server Web サービスを公開するには、データベース接続ファイルを ArcGIS Server サイトに登録します。
DM クライアントのインストール
DM クライアントは、Dameng に接続するすべての ArcGIS クライアント コンピューター上で必要です。
DM クライアントは、Dameng Customer Support からダウンロードできます。 Dameng の指示に従って DM クライアントをインストールします。 ArcGIS クライアントが動作するコンピューター上にソフトウェアをインストールする権限がない場合は、IT 部門に DM クライアントをインストールしてもらう必要があります。
ArcGIS Server の Linux コンピューターで DM クライアントを構成し、オペレーティング システムに libodbcinst.so ライブラリのバージョンが含まれている場合は、libodbcinst.so に対するソフト リンクを作成します。 次の例では、libodbcinst.so.2.0.0 から libodbcinst.so へのリンクが作成されています。
ln -s libodbcinst.so /usr/lib64/libodbcinst.so.2.0.0
ArcGIS クライアントが動作するコンピューター上にソフトウェアをインストールする権限がない場合は、IT 部門に DM クライアントをインストールして構成してもらう必要があります。
データベースへの接続
以下に示すように、ArcGIS Pro の [データベース接続] ダイアログ ボックスを使用して、データベースに接続できます。
または、ArcGIS Pro で [データベース接続の作成 (Create Database Connection)] ツールを実行するか、Python を使用して ArcGIS Server コンピューターから [データベース接続の作成 (Create Database Connection)] コマンドを実行して、データベースに接続するデータベース接続ファイル (.sde) を作成することができます。
データベース接続ファイルを ArcGIS Server で使用するには、ユーザー情報を接続ファイルに保存する必要があります。
ヒント:
接続に使用されるアカウントに、データベースとアカウントがアクセスする必要があるデータに対する適切な権限が付与されていることを確認します。 詳細については、「ArcGIS で Dameng を使用するための権限」をご参照ください。
ArcGIS Pro の [データベース接続] ダイアログ ボックスを使用して Dameng データベースに接続するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Pro で [カタログ] ウィンドウを開きます。
- [データベース] を右クリックして [新しいデータベース コネクション] をクリックします。
- [データベース プラットフォーム] ドロップダウン リストから [Dameng] を選択します。
- [データ ソース] テキスト ボックスに、Dameng がインストールされているサーバーの名前を入力します。
- 有効なユーザー名とパスワードを [ユーザー名] テキスト ボックスと [パスワード] テキスト ボックスにそれぞれ入力します。
- ログイン情報を接続の一部として保存しない場合は、必要に応じて [ユーザー名/パスワードの保存] をオフにします。
これは、データベースのセキュリティの維持に役立ちます。 ただし、オフにした場合、接続時にユーザー名とパスワードを入力するよう求められます。
注意:
ArcGIS Server サイトに登録する接続ファイルの場合や、この接続ファイル経由でアクセスするデータを ArcGIS Pro で検索する場合は、[ユーザー名とパスワードを保存する] チェックボックスをオンにする必要があります。
- [接続ファイル名] フィールドに接続ファイルの名前を入力します。
接続情報を指定すると、デフォルト名が作成されます。 デフォルトを使用するか、より説明的なファイル名を入力できます。
これは、[カタログ] ウィンドウとビューに表示される名前であり、ディスクに保存される .sde ファイルの名前です。
- Dameng がデフォルト以外のポートを介して通信する場合は、[その他のプロパティ] セクションを展開し、[プロパティ] ドロップダウン メニューから [tcp_port] を選択して [値] フィールドにそのポートを入力します。
- [OK] をクリックして、接続ファイルを作成します。
[データベース認証] オプションが [認証タイプ] の値として選択されます。 オペレーティング システム認証はサポートされません。
データベース接続が [カタログ] ウィンドウの [データベース] に表示され、接続ファイル (.sde) が ArcGIS Pro のプロジェクト ディレクトリに作成されます。
init_user_param.sh スクリプトの変更 (Linux 上の ArcGIS Server のみ)
データベース クライアント ファイルをインストールしたら、クライアント ファイルを参照するように、ArcGIS Server とともにインストールされた init_user_param.sh スクリプトを変更します。 このスクリプトにアクセスするには、<ArcGIS Server installation directory>/arcgis/server/usr ディレクトリを参照します。
ArcGIS Server サイト内のすべてのコンピューターで init_user_param.sh を更新する必要があります。
ほとんどの Linux オペレーティング システムでは、自分のコンピューター上の libodbcinst.so ライブラリのバージョンから libodbcinst.so へのリンクを作成する必要もあります。
- 各コンピューターの ArcGIS Server のインストール所有者がデータベース クライアント ライブラリに対する読み取りおよび実行以上の権限を持っていることを確認します。
- テキスト エディターで init_user_param.sh スクリプトを開きます。
- 「export」で始まる各行からコメント記号 (#) を削除して、<Dameng_InstallDir> を DM クライアントのインストールのパスに置き換えます。
# Modify this section to configure a connection to Dameng. export DAMENGDIR=<Dameng_InstallDir> export LD_LIBRARY_PATH=$DAMENGDIR/bin:$LD_LIBRARY_PATH
- スクリプトを保存して閉じます。
- 別のバージョンのライブラリが存在する場合は、libodbcinst.so を参照するソフト リンクを作成します。
この例では、libodbcinst.so.2.0.0 と libodbcinst.so の間にリンクが作成されます。
ln -s libodbcinst.so /usr/lib64/libodbcinst.so.2.0.0
- init_user_param.sh ファイルの変更を有効にするには、ArcGIS Server を再起動する必要があります。
そのためには、stopserver.sh スクリプトを実行し、ArcGIS Server サイトの各コンピューターで startserver.sh スクリプトを実行します。
./stopserver.sh
./startserver.sh
ArcGIS Server へのデータベースの登録
Web サービスで Dameng データベース内のデータを使用する場合は、そのデータベースを ArcGIS Server サイトに登録します。
ArcGIS Pro の [登録済みデータ ストアの管理] ウィンドウまたは ArcGIS Server Manager から、作成したデータベース接続ファイルを使用してデータベースを ArcGIS Server に登録できます。