独自のデータを持っており、名前または属性値を使用してフィーチャを検索する必要がある場合は、ArcGIS Pro で [フィーチャ ロケーターの作成 (Create Feature Locator)] ツールを使用します。 このツールを使用して、ロケーターを構築し、フィーチャの名前および一意な属性 (水道メーター、短い地名、携帯電話の基地局、場所の識別に使用される英数字文字列 (N1N115 など)) を検索できます。
フィーチャに対する一致を見つけるには、元のデータの値全体を入力する必要があります。部分一致はサポートされていません。 ロケーターには、検索時のスペルミスを許容する柔軟性があり、スペル ミスによって検索結果のスコアが少し減ります。 完全一致を希望する場合は、[ロケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスで「一致とする最小スコア」値を 100 に調整すると、スペル ミスがある場合は一致する結果がなくなります。 [場所検索] ウィンドウにおける対話形式の検索でも完全一致のみを返す場合は、「候補とする最小スコア」値も 100 に調整することができます。
注意:
- 参照データ内のフィーチャに、割り当てられたカテゴリ、または関連付けられた住所がある場合は、[ロケーターの作成 (Create Locator)] ツールおよび「POI」ロールを使用して、場所の名前、カテゴリ、フィーチャの住所、または場所と住所の組み合わせで検索できるロケーターを作成します。
- [フィーチャ ロケーターの作成 (Create Feature Locator)] ツールで作成されたロケーターをコンポジット ロケーターに追加する際には、注意して処理する必要があります。なぜなら、[名前] フィーチャ ロケーター ロール フィールドのフィールド マッピングによって、予期しない動作が発生する可能性があるためです。 代わりに、「POI」ロールに基づいて [ロケーターの作成 (Create Locator)] ツールで作成されたロケーターを使用することをお勧めします。
- このツールで作成したロケーターは、ArcGIS Pro 2.5 以降および Enterprise 10.8 以降で使用可能で、ArcMap のロケーター サービスとして使用できます。 このツールで作成したロケーターを ArcMap のローカル ロケーターとして使用することはできません。 ロケーターを ArcMap でローカルに使用するには、[住所ロケーターの作成 (Create Address Locator)] ツールを General - Gazetteer または General - Single Field 住所ロケーター スタイルで使用します。
[フィーチャ ロケーターの作成 (Create Feature Locator)] ジオプロセシング ツールを使用してロケーターを作成するには、次の手順に従います。
- [解析] タブで、[ツール] ボタン
をクリックします。[ジオプロセシング] ウィンドウが表示されます。
- [フィーチャ ロケーターの作成 (Create Feature Locator)] ツールを選択します。
- [ジオプロセシング] ウィンドウで、[ツールボックス] タブをクリックします。
- ジオプロセシング ツールボックスのリストから、[ジオコーディング ツール] をクリックします。
- ジオコーディング ツールのリストから、[フィーチャ ロケーターの作成] ツールをクリックします。
- [フィーチャ ロケーターの作成] ツールのウィンドウで、[入力フィーチャ] テキスト ボックスの横にある [参照] ボタン
をクリックします。[入力フィーチャ] ダイアログ ボックスが表示されます。 - ロケーターで使用する参照データを選択し、[開く] をクリックします。
- [エイリアス名] 列にあるドロップダウン矢印をクリックし、適切なフィールド名を選択して、データ内のフィールドを、[フィールド名] 列の下にある Name フィールドにマッピングします。
出力ファイルの名前と出力先は、自動的に選択されます。
- 名前と出力先の値を変更するには、[出力ロケーター] テキスト ボックスの横にある [参照] ボタン をクリックします。
[出力ロケーター] ダイアログ ボックスが表示されます。
- ロケーターの保存場所 (保存場所はファイル フォルダーである必要があります) を指定し、ロケーターに名前を付けて、[保存] をクリックします。
ヒント:
このツールの入力パラメーターのいずれかに関するヒントや注意を表示する場合は、入力パラメーターの横にある [情報] ボタン
のいずれかをクリックします。 - 必要に応じて、[オプション パラメーター] の値を設定すると、ロケーターをさらにカスタマイズできます。
注意:
上のロケーター フィールドにマッピングされていないデータのフィールドを結果とともに返すには、それらのフィールドを [カスタム出力フィールド] の値として追加できます。 ここに追加したフィールドは、ジオコーディングの結果に含まれます。 ロケーターでサポートされるカスタム出力フィールドの最大数は 50 です。
- [実行]
をクリックします。
注意:
何百万ものフィーチャを含む参照データで住所ロケーターを作成する場合は、一時ディレクトリを含むドライブにデータ サイズの少なくとも 3 ～ 4 倍の空きディスク容量が必要です。これは、ロケーターが出力場所にコピーされる前に、ロケーターの構築に使用されるファイルがこの場所に書き込まれるためです。十分なディスク容量がない場合、このツールは実行中に容量が不足した時点で失敗します。また、大きなロケーターを作成している場合、大量のメモリを消費するプロセスを処理するために、コンピューターに十分な RAM が搭載されている必要があるので注意してください。
注意:
Z 対応のポイント フィーチャクラスを参照データとして使用し、ロケーターを構築できます。 Z 対応のフィーチャは、ジオコードの結果がローカル シーンに「予期される標高」で表示されるよう、絶対高度で作成します。処理が終了すると、ロケーターが [カタログ] ウィンドウのロケーター フォルダーに追加されます。 指定した保存場所でロケーターを検索することもできます。 新しいロケーターを新規または既存のプロジェクトに追加することができます。