モザイク データセットを最適化する場合、またはモザイク データセットが期待したとおりに動作しない場合には、モザイク データセット解析ツールを使用してモザイク データセットを解析できます。このツールの目的は、モザイク データセットを検査して一般的に知られた異常を見つけ、エラーおよび警告として報告するとともに、問題解決とパフォーマンス最適化のための推奨事項を示すことです。
個々の項目が分析され、無効なパラメーターや不適切に作成された関数チェーンがないかどうかがチェックされます。またこのツールは、モザイク データセットの表示の分析、オーバービューの有効性のチェックも行い、サービス パフォーマンスを向上させるための一般的な推奨事項を示します。分析が完了した後、結果は表形式で表示されます。
結果は次のように分類されます。
- エラー/高 - 基本的なデスクトップ ローミング、またはモザイク データセットの公開に悪影響を及ぼす可能性がある問題を示します。例: 無効な表示、またはラスター データセットを開くことができない。
- エラー/中 - 作成作業に直接影響を及ぼす問題を示します。モザイク データセット ツールセットに含まれるジオプロセシング ツールは、この問題が原因で失敗することが考えられます。例: 空のモザイク、または無効なラスター タイプ ID。
- エラー/低 - モザイク データセット (または出力イメージ サービス) に関連して何らかの面で影響を及ぼす可能性がある問題を示します。例: 無効な中心 XY、または壊れたパス。
- 警告/高 - パフォーマンスまたは最適な表示に関連した問題を示します。例: オーバービューの欠落、統計の欠落。
- 警告/低 - 影響の小さい問題を示し、通常は操作が円滑で効率的に実行されるようにするための推奨事項に関連しています。例: 誤ったメタデータ、JPEG 品質が低すぎる、あるいはモザイク データセット内の非圧縮ピクセル数が多すぎる、ラスター ピラミッドが欠落している。
- メッセージ/低 - モザイク データセットに関連した統計情報を報告するメッセージのみが、このカテゴリに表示されます。
モザイク データセット分析ツールへのアクセス
モザイク データセット分析ツールには、3 通りの方法でアクセスできます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウで、[モザイク データセットの分析 (Analyze Mosaic Dataset)] を検索します。
- [コンテンツ] ウィンドウで該当するレイヤーを右クリックして、[データ] > [モザイク データセットの分析] の順に選択します。
- [カタログ] ウィンドウで該当するデータセットを右クリックして、[モザイク データセットの分析] を選択します。
分析可能な問題のタイプを次に示します。
分析項目 | 説明 |
---|---|
フットプリント | 選択されている各モザイク データセット アイテムのフットプリント ジオメトリを分析します。このチェックボックスは、デフォルトでオンに設定されています。 |
関数チェーン | 選択されている各モザイク データセット アイテムの関数チェーンを分析します。 |
ラスター | 元のラスター データセットを分析します。このチェックボックスは、デフォルトでオンに設定されています。 |
壊れたパス | 元のソース データが変更されると、オーバービューは古くなります。 |
ソースの妥当性 | 元のソース データが変更されると、オーバービューは古くなります。 |
古くなったオーバービュー | 元のソース データが変更されると、オーバービューは古くなります。 |
ピラミッド | 選択されているモザイク データセット内の各モザイク データセット アイテムに関連付けられているラスター ピラミッドを分析します。切断された補助ファイルについてテストします。補助ファイルは、ラスター プロキシ ロケーションに格納されている場合、切断されている可能性があります。 |
統計 | 切断された補助統計ファイルについて、それらがラスター プロキシ ロケーションに格納されているかどうかをテストします。Gram-Schmidt パンシャープン手法が有効な場合、ラスターに関連付けられている共分散行列を分析します。モザイク データセットのピクセル深度に対して、モザイク データセット アイテムの放射ピクセル深度を分析します。 |
パフォーマンス | パフォーマンスを向上させる要因には、送信中の圧縮や、多くのラスター関数を使用したキャッシュ アイテムなどがあります。 |
情報 | 分析の情報ログを生成します。 |