点群からオブジェクトを抽出 (Extract Objects From Point Cloud) (3D Analyst)

サマリー

分類された点群からポイント フィーチャ、ポリゴン フィーチャ、またはマルチパッチ フィーチャに個別オブジェクトを抽出します。

点群からオブジェクトを抽出ツールの図

使用法

  • このツールは、クラスタリング距離を使用して、同じオブジェクトに属するポイントを設定します。 複数のクラス コードが同じオブジェクトを表している可能性がある場合、クラスタリング処理中にクラス コードをリンクする共通グループ ID を割り当てます。 たとえば、大木のポイントにはクラス コード 3、4、または 5 が割り当てられていることがあります。 大木が適切に識別されるようにするため、この 3 つのクラス コードに共通グループ ID を割り当てることができます。

  • オブジェクトを抽出することで定量化可能なデータセットが提供され、これを使用して、マップまたはシーンに表示可能な資産目録を作成することができます。 このツールによって生成可能な 3D シェープは、可視領域や日影の影響評価を行う際に役立ちます。 簡略化されたジオメトリ表現によって、大量の点群の中のオブジェクトを可視化するのに役立つカートグラフィック抽象化も提供されます。

  • 小さなポイント クラスターから作成された小さくて無効なオブジェクトを除去するには、[最小ポイント数] パラメーターを使用します。

  • 出力フィーチャは次の属性を持ちます。

    • ObjectCode- オブジェクト タイプの識別に使用されるクラス コードまたはグループ ID
    • COUNT- オブジェクトに関連付けられているポイントの数

    ポリゴン ジオメトリ タイプでは次の属性が追加されます。

    • MIN_Z- オブジェクトに属するポイントのうちの最小 z 値
    • MAX_Z- オブジェクトに属するポイントのうちの最大 z 値

    [Z 情報の追加 (Add Z Information)] ツールを使用して、表面積、体積、平均傾斜角などの追加の属性やその他のプロパティを計算できます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力点群データ

オブジェクトの検出に使用される分類済みの LAS データセット、点群シーン レイヤー パッケージ、または点群 I3S サービス。

LAS Dataset Layer; Scene Layer; File
抽出するクラス コード

オブジェクトを識別するために処理されるクラス コード。 共通グループ ID を割り当てて複数のクラス コードを同じオブジェクトにマージすることができます。

Value Table
クラスタリング距離

同じオブジェクトに属するポイントを識別するために使用される 3 次元距離。

Linear Unit
出力オブジェクト フィーチャ

フィーチャ ジオメトリが [出力ジオメトリ タイプ] パラメーター値に基づいてポイント、ポリゴン、またはマルチパッチである出力オブジェクト。

Feature Class
出力ジオメトリ タイプ
(オプション)

各オブジェクトに作成されるジオメトリのタイプを指定します。 指定されたタイプによって、オブジェクトがポイント フィーチャ、ポリゴン フィーチャ、マルチパッチ フィーチャのいずれとして表されるかが決まります。

  • 中心点オブジェクトの凸包のほぼ中央に作成されたポイントで各オブジェクトを表す 3 次元ポイントが生成されます。
  • 境界円そのポイントを囲む最小境界円で各オブジェクトを表す 2 次元ポリゴンが生成されます。
  • 2D 境界四角形そのポイントを囲む最小方向付き境界四角形で各オブジェクトを表す 2 次元ポリゴンが生成されます。
  • 2D 凸包そのポイントを囲む凸包で各オブジェクトを表す 2 次元ポリゴンが生成されます。
  • 2D 凹包そのポイントを囲む凹包で各オブジェクトを表す 2 次元ポリゴンが生成されます。
  • 境界球体そのポイントを囲む最小境界球体で各オブジェクトを表すマルチパッチ フィーチャが生成されます。
  • 3D 境界四角形そのポイントを囲む最小方向付き境界四角形で各オブジェクトを表すマルチパッチ フィーチャが生成されます。
  • 3D 凸包そのポイントを囲む凸包で各オブジェクトを表すマルチパッチ フィーチャが生成されます。 これがデフォルトです。
String
最小ポイント数
(オプション)

出力を生成するためにオブジェクトに必要な最小ポイント数。 デフォルト値は 10 です。

Long

arcpy.ddd.ExtractObjectsFromPointCloud(in_point_cloud, class_codes_to_extract, clustering_distance, out_features, {geometry_type}, {min_points})
名前説明データ タイプ
in_point_cloud

オブジェクトの検出に使用される分類済みの LAS データセット、点群シーン レイヤー パッケージ、または点群 I3S サービス。

LAS Dataset Layer; Scene Layer; File
class_codes_to_extract
[class_codes_to_extract,...]

オブジェクトを識別するために処理されるクラス コード。 共通グループ ID を割り当てて複数のクラス コードを同じオブジェクトにマージすることができます。

Value Table
clustering_distance

同じオブジェクトに属するポイントを識別するために使用される 3 次元距離。

Linear Unit
out_features

フィーチャ ジオメトリが geometry_type パラメーター値に基づいてポイント、ポリゴン、またはマルチパッチである出力オブジェクト。

Feature Class
geometry_type
(オプション)

各オブジェクトに作成されるジオメトリのタイプを指定します。 指定されたタイプによって、オブジェクトがポイント フィーチャ、ポリゴン フィーチャ、マルチパッチ フィーチャのいずれとして表されるかが決まります。

  • CENTERPOINTオブジェクトの凸包のほぼ中央に作成されたポイントで各オブジェクトを表す 3 次元ポイントが生成されます。
  • BOUNDING_CIRCLEそのポイントを囲む最小境界円で各オブジェクトを表す 2 次元ポリゴンが生成されます。
  • BOUNDING_BOX_2Dそのポイントを囲む最小方向付き境界四角形で各オブジェクトを表す 2 次元ポリゴンが生成されます。
  • CONVEX_HULL_2Dそのポイントを囲む凸包で各オブジェクトを表す 2 次元ポリゴンが生成されます。
  • CONCAVE_HULL_2Dそのポイントを囲む凹包で各オブジェクトを表す 2 次元ポリゴンが生成されます。
  • BOUNDING_SPHEREそのポイントを囲む最小境界球体で各オブジェクトを表すマルチパッチ フィーチャが生成されます。
  • BOUNDING_BOX_3Dそのポイントを囲む最小方向付き境界四角形で各オブジェクトを表すマルチパッチ フィーチャが生成されます。
  • CONVEX_HULL_3Dそのポイントを囲む凸包で各オブジェクトを表すマルチパッチ フィーチャが生成されます。 これがデフォルトです。
String
min_points
(オプション)

出力を生成するためにオブジェクトに必要な最小ポイント数。 デフォルト値は 10 です。

Long

コードのサンプル

ExtractObjectsFromPointCloud の例 1 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:/GIS_Data"
arcpy.ddd.ExtractObjectsFromPointCloud("Terrestrial_Scan.lasd", [(4, 5), (5, 5)],
                                       "60 Centimeters", "Trees.shp", 
                                       "CONCAVE_HULL_2D", 50)

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 3D Analyst
  • Standard: 次のものが必要 3D Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 3D Analyst