ポイント ファイルの空間統計情報 (Point File Information) (3D Analyst)

サマリー

1 つ以上の ASCII または LAS 形式のポイント ファイルの空間範囲および統計情報を捕捉するポリゴンまたはマルチパッチ出力を生成します。

ポイント ファイルの空間統計情報ツールの図

使用法

  • 各出力フィーチャは、入力ファイルの x,y 範囲を含みます。 フィーチャは、各入力ファイルの Z 範囲を描画する 2D ポリゴンかマルチパッチとして作成されます。 属性テーブルには、以下のフィールドが含まれます。

    • FileName- フィーチャに関連付けられたポイント ファイルの名前。
    • Pt_Count- ポイント ファイルのポイントの総数。
    • Pt_Spacing- 指定された座標系の距離単位で表される、ポイントの推定平均間隔。 ポイント間隔は、入力ファイル内のポイントが、各入力ファイルの x,y 範囲で等間隔に配置されているという前提で見積もられています。
    • Z_Min- ファイルの最小ポイントの Z 値。
    • Z_Max- ファイルの最大ポイントの Z 値。
  • [クラス コード別に集計] パラメーターを使用し、入力 .las ファイルまたは .zlas ファイルの各クラス コードに対して出力フィーチャを作成します。 出力フィーチャには集計されるクラス コードを含む Class というフィールドが含まれます。フィーチャに関連付けられた各属性は、そのクラス コードのプロパティを反映します。 このオプションは .laz ファイルではサポートされていません。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
ポイント データ

処理されるポイント データ。 サポートされる入力には、LAS データセット、.las ファイル、.zlas ファイル、.laz ファイル、およびポイント レコードを含む ASCII ファイルがあります。 ファイルを含む 1 つ以上のフォルダーも入力として指定できます。 フォルダーを含める場合、ポイント ファイルのファイル接尾辞を [ファイル接尾辞] パラメーターで指定する必要があります。

File; Folder
出力フィーチャクラス

生成されるフィーチャクラス。

Feature Class
ファイル形式

入力ファイルの形式を指定します。

  • LAS 形式の LIDAR入力ファイルの形式は、LAS 形式の LIDAR です。これには、.las ファイル、.zlas ファイル、.laz ファイルが含まれます。
  • XYZ を含む ASCII ファイル入力ファイルの形式は、XYZ を含む ASCII ファイルです。
  • XYZI を含む ASCII ファイル入力ファイルの形式は、XYZI を含む ASCII ファイルです。
  • ジェネレート形式の ASCII ファイル入力ファイルの形式は、ジェネレート形式の ASCII ファイルです。
String
ファイル接尾辞
(オプション)

入力としてフォルダーが指定されたときにインポートするファイルの接尾辞。

String
座標系
(オプション)

入力データの座標系です。

Coordinate System
サブフォルダーを含める
(オプション)

結果の生成にサブフォルダー内のデータを使用するかどうかを指定します。 ツールは、サブフォルダー ディレクトリにデータの格納された入力フォルダーが選択されたときに、サブフォルダーをスキャンします。 出力フィーチャクラスは、ディレクトリ構造内の各ファイルの行で生成されます。

  • オフ - 結果の生成に、入力フォルダーにあるデータのみが使用されます。 これがデフォルトです。
  • オン - 結果の生成に、入力フォルダーおよびそのサブディレクトリにあるあらゆるデータが使用されます。
Boolean
立ち上げたジオメトリの形状
(オプション)

各ファイルにある標高範囲を反映した立ち上げられたフィーチャを使用して 2D ポリゴン フィーチャクラスまたはマルチパッチ フィーチャクラスのどちらの出力を作成するかを指定します。

  • オフ - 出力は 2D ポリゴン フィーチャクラスとして作成されます。 これがデフォルトです。
  • オン - 出力はマルチパッチ フィーチャクラスとして作成されます。
Boolean
小数点の記号
(オプション)

整数部と小数部を区別するためにテキスト ファイルで使用される小数記号。

  • ポイントポイントが小数記号として使用されます。 これがデフォルトです。
  • カンマカンマが小数記号として使用されます。
String
クラス コード別に集計
(オプション)

出力において、.las ファイルまたは .zlas ファイルをクラス コード単位で集計するか、ファイル単位で集計するかを指定します。 このパラメーターは、.laz ファイルではサポートされていません。

  • オフ - 各出力フィーチャは、.las ファイルまたは .zlas ファイルにあるすべてのデータを表します。 これがデフォルトです。
  • オン - 各出力フィーチャは、入力 .las ファイルまたは .zlas ファイルにある単一のクラス コードを表します。 このオプションでは、入力ファイルを完全にスキャンする必要があります。
Boolean
LAS ファイルのポイント間隔推定の改善
(オプション)

不規則なデータ分布が引き起こす過大な推定を減らすことができるように、*.las ファイルのポイント間隔の拡張評価を使用するかどうかを指定します。

  • オフ - 規則的なポイント間隔の推定が *.las ファイルに使用されます。ここでは、範囲はポイントの数で等しく分けられます。 これがデフォルトです。
  • オン - より正確にポイント間隔を推定するために、*.las ファイルにビン化が使用されます。 このオプションでは、ツールの実行時間が長くなる可能性があります。
Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
平均ポイント間隔

平均ポイント間隔。

Double

arcpy.ddd.PointFileInformation(input, out_feature_class, in_file_type, {file_suffix}, {input_coordinate_system}, {folder_recursion}, {extrude_geometry}, {decimal_separator}, {summarize_by_class_code}, {improve_las_point_spacing})
名前説明データ タイプ
input
[input,...]

処理されるポイント データ。 サポートされる入力には、LAS データセット、.las ファイル、.zlas ファイル、.laz ファイル、およびポイント レコードを含む ASCII ファイルがあります。 ファイルを含む 1 つ以上のフォルダーも入力として指定できます。 フォルダーを含める場合、ファイル接尾辞を file_suffix パラメーターで指定する必要があります。

File; Folder
out_feature_class

生成されるフィーチャクラス。

Feature Class
in_file_type

入力ファイルの形式を指定します。

  • LAS入力ファイルの形式は、LAS 形式の LIDAR です。これには、.las ファイル、.zlas ファイル、.laz ファイルが含まれます。
  • XYZ入力ファイルの形式は、XYZ を含む ASCII ファイルです。
  • XYZI入力ファイルの形式は、XYZI を含む ASCII ファイルです。
  • GENERATE入力ファイルの形式は、ジェネレート形式の ASCII ファイルです。
String
file_suffix
(オプション)

入力としてフォルダーが指定されたときにインポートするファイルの接尾辞。

String
input_coordinate_system
(オプション)

入力データの座標系です。

Coordinate System
folder_recursion
(オプション)

結果の生成にサブフォルダー内のデータを使用するかどうかを指定します。 ツールは、サブフォルダー ディレクトリにデータの格納された入力フォルダーが選択されたときに、サブフォルダーをスキャンします。 出力フィーチャクラスは、ディレクトリ構造内の各ファイルの行で生成されます。

  • NO_RECURSION結果の生成に、入力フォルダーにあるデータのみが使用されます。 これがデフォルトです。
  • RECURSION結果の生成に、入力フォルダーおよびそのサブディレクトリにあるあらゆるデータが使用されます。
Boolean
extrude_geometry
(オプション)

各ファイルにある標高範囲を反映した立ち上げられたフィーチャを使用して 2D ポリゴン フィーチャクラスまたはマルチパッチ フィーチャクラスのどちらの出力を作成するかを指定します。

  • NO_EXTRUSION出力は 2D ポリゴン フィーチャクラスとして作成されます。 これがデフォルトです。
  • EXTRUSION出力はマルチパッチ フィーチャクラスとして作成されます。
Boolean
decimal_separator
(オプション)

整数部と小数部を区別するためにテキスト ファイルで使用される小数記号。

  • DECIMAL_POINTポイントが小数記号として使用されます。 これがデフォルトです。
  • DECIMAL_COMMAカンマが小数記号として使用されます。
String
summarize_by_class_code
(オプション)

結果において、.las ファイルまたは .zlas ファイルをクラス コード単位で集計するか、ファイル単位で集計するかを指定します。 このオプションは .laz ファイルでは使用できません。

  • NO_SUMMARIZE各出力フィーチャは、.las ファイルまたは .las ファイルにあるすべてのクラス コードを表します。 これがデフォルトです。
  • SUMMARIZE各出力フィーチャは、入力 .las ファイルまたは .zlas ファイルにある単一のクラス コードを表します。 このオプションでは、入力ファイルを完全にスキャンする必要があります。
Boolean
improve_las_point_spacing
(オプション)

不規則なデータ分布が引き起こす過大な推定を減らすことができるように、*.las ファイルのポイント間隔の拡張評価を使用するかどうかを指定します。

  • LAS_SPACING規則的なポイント間隔の推定が *.las ファイルに使用されます。ここでは、範囲はポイントの数で等しく分けられます。 これがデフォルトです。
  • NO_LAS_SPACINGより正確にポイント間隔を推定するために、*.las ファイルにビン化が使用されます。 このオプションでは、ツールの実行時間が長くなる可能性があります。
Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
min_point_spacing

平均ポイント間隔。

Double

コードのサンプル

PointFileInformation の例 1 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。

arcpy.env.workspace = "C:/data"
arcpy.ddd.PointFileInformation('las_files', "Test.gdb/two_las", 
                              in_file_type="LAS", file_suffix="las", 
                              input_coordinate_system="NAD 1983 UTM Zone 17N.prj", 
                              decimal_separator="DECIMAL_POINT")
PointFileInformation の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のサンプルは、スタンドアロン Python スクリプトでこのツールを使用する方法を示しています。

'''****************************************************************************
Name: PointFileInformation Example
Description: This script demonstrates how to use the 
             PointFileInformation tool to create an output file that contains
             all LAS files under a parent folder.
****************************************************************************'''
# Import system modules
import arcpy

# Set environment settings
arcpy.env.workspace = "C:/data"
lidarList = arcpy.ListFiles("*.las")
if lidarList:
    # Set Local Variables
    outputFC = "Test.gdb/output_las_info"
    prj = "Coordinate Systems/Geographic Coordinate Systems/World/WGS 1984.prj"
    extrudeGeom = True # Indicates whether to create extruded geometry shapes
    sumClass = True # Indicates whether to summarize output by class code
    decSep = "DECIMAL_POINT" # Identifies the decimal separator
    
    #Execute PointFileInformation
    arcpy.ddd.PointFileInformation(lidarList, outputFC, "LAS", "las", prj, 
                                "", extrudeGeom, decSep, sumClass)
    print("Finished executing Point File Information.")
else:
    print("There are no LAS files in {0}.".format(env.workspace))

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 3D Analyst
  • Standard: 次のものが必要 3D Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 3D Analyst

関連トピック