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LAS の変換 (Convert LAS) (変換)

このトピックの内容

  1. サマリー
  2. 使用法
  3. パラメーター
  4. 環境
  5. ライセンス情報

サマリー

.las、.zlas、.laz ファイルを別の LAS 圧縮方法、ファイル バージョン、ポイント レコード形式に変換します。

使用法

  • このツールは、LAS 形式、ZLAS 圧縮、LAZ 圧縮で格納された LIDAR データを変換します。 出力ファイルを、より多くの分類コードおよびフラグのセットをサポートする、別の .las ファイル バージョンおよびポイント レコード形式で作成することもできます。 たとえば、ポイント レコード形式 0 のバージョン 1.1 で作成されたファイルは、ポイント レコード形式 6 のバージョン 1.4 に更新できますが、バージョン 1.4 のファイルを古いバージョンに変換することはできません。 入力 .las ファイルの属性のうち、出力ポイント形式でサポートされていない属性は失われます。

  • このツールは、.las ファイル全体の変換に使用できます。 入力 LAS データセット用に定義されているレイヤー フィルター設定は無視されます。 分類コード、分類フラグ、および戻り値の任意の組み合わせでポイントをフィルターするには、[LAS の抽出 (Extract LAS)] ツールを使用します。

  • 多くの .las ファイル、.zlas ファイル、および .laz ファイルには、データの空間分布と一致しない方法でポイントが格納されているため、特定の空間範囲に比較的分散しているポイント レコードを読み取る場合、表示および解析パフォーマンスが低下します。 このパフォーマンス低下の影響は、読み取られるファイルのサイズによってさらに悪化します。レコードが分散している大きなファイルは、小さなファイルよりも処理に時間がかかります。 バイナリ レコードがデータ アクセスに最適化された空間クラスターに格納されるよう、[LAS オプション] パラメーターの [ポイントの整理] オプションを使用して出力ファイルを作成することをお勧めします。 これにより、通常はパフォーマンスが向上します。 ポイントを整理すると、処理中に中間 .las ファイルが作成されるため、このツールの全体的な処理時間が長くなりますが、通常は長期的なメリットがファイル作成時の一時的な影響を上回ります。 データの整理状態は、.las ファイル ヘッダーにも保持され、LAS データセット プロパティ ダイアログ ボックスの .las ファイル プロパティに通知されます。

  • 今後、変換対象データの分類情報を更新する必要がある場合は、出力ファイルが非圧縮の .las ファイルとして作成されていることを確認します。これは、.las ファイルが分類コードとフラグを変更できる唯一のファイルであるためです。

パラメーター

ダイアログPython

ラベル説明データ タイプ
入力 LAS

変換する .las ファイル、.zlas ファイル、または .laz ファイル。 ファイルまたは LAS データセットを含むフォルダーを指定することで、複数のファイルを処理できます。

Layer File; LAS Dataset Layer; Folder; File
ターゲット フォルダー

出力ファイルが書き込まれる既存のフォルダー。

Folder
ファイル バージョン
(オプション)

出力ファイルで使用されるファイル バージョンを指定します。

  • 入力と同様—出力ファイル バージョンは入力と同じである必要があります。 これがデフォルトです。
  • 1.0—256 のクラス コードをサポートする LAS 形式のベース バージョンが使用されます。
  • 1.1—出力ファイル バージョンは 1.1 です。 クラス コードは 32 に減少しましたが、分類フラグに対するサポートが追加されました。
  • 1.2—出力ファイル バージョンは 1.2 です。 RGB (赤 - 緑 - 青) カラー チャンネルと GPS 時間に対するサポートが追加されました。
  • 1.3—出力ファイル バージョンは 1.3 です。 ArcGIS プラットフォームではサポートされていないポイント レコード形式の LIDAR 波長データの格納が追加されました。
  • 1.4—出力ファイル バージョンは 1.4 です。 WKT (Well Known Text) 規則、256 のクラス コード、パルスあたり最大 15 の不連続リターン、高精度のスキャン角度、オーバーラップ分類フラグを使用する座標系定義に対するサポートが追加されました。
String
ポイント形式
(オプション)

出力ファイルに使用するポイント レコード形式を指定します。 出力 LAS 形式ファイルのバージョンに基づいて、使用可能なオプションが異なります。

  • 0—LIDAR 強度、リターン値、スキャン角度、スキャン方向、フライト ラインのエッジなどの属性をサポートする、不連続 LAS ポイントを格納するためのベース タイプが使用されます。
  • 1—使用するポイント形式 0 でサポートされる属性に GPS 時間が追加されます。
  • 2—使用するポイント形式 6 でサポートされる属性に RGB 値が追加されます。
  • 3—使用するポイント形式 0 でサポートされる属性に RGB 値と GPS 時間が追加されます。
  • 6—LAS ファイル バージョン 1.4 で不連続 LAS ポイントを格納するために優先されるベース タイプ形式が使用されます。
  • 7—使用するポイント形式 6 でサポートされる属性に RGB 値が追加されます。
  • 8—使用するポイント形式 6 でサポートされる属性に RGB 値と近赤外の値が追加されます。
String
圧縮
(オプション)

出力ファイルを圧縮形式で格納するか、非圧縮形式で格納するかを指定します。

  • 圧縮なし—出力ファイルは非圧縮の LAS 形式 (*.las) になります。 この形式は、分類コードとフラグの編集をサポートしています。 これがデフォルトです。
  • zLAS 圧縮—出力ファイルは zLAS 形式 (*.zlas) で圧縮されます。
  • LAZ 圧縮—出力ファイルは LAZ 形式 (*.laz) で圧縮されます。
String
LAS オプション
(オプション)

出力ファイルのサイズを縮小し、表示および解析パフォーマンスを向上させるために行う変更を指定します。

  • ポイントの整理—ポイントが整理され、表示および解析パフォーマンスが向上します。 この処理中に統計が自動的に計算されます。 これがデフォルトです。
  • 可変長レコードの削除—各ファイルのヘッダーとポイント レコードの後に追加される可変長レコードが削除されます。
  • 余分なバイトを削除—入力ファイルの各ポイントとともに存在する場合がある余分なバイトが削除されます。
String
出力 LAS データセット
(オプション)

新しく作成された .las ファイルを参照する出力 LAS データセット。

LAS Dataset
入力座標系の定義
(オプション)

各入力ファイルの座標系の定義方法を指定します。

  • LAS ファイルなし—各入力ファイルの座標系は、ヘッダーに含まれている情報で定義されます。 空間参照情報がないファイルはすべて、座標系が不明なファイルと見なされます。 これがデフォルトです。
  • すべての LAS ファイル—各入力ファイルの座標系は、[入力データの座標系] パラメーターで定義されます。
  • 空間参照が含まれない LAS ファイル—ヘッダーに空間参照情報がない入力ファイルの座標系は、[入力データの座標系] パラメーターで定義されます。
  • LAS ファイルなし—各入力ファイルの座標系は、そのヘッダーの情報によって定義されます。 空間参照情報が存在しないファイルは、不明な座標系を持つファイルとして扱われます。 これがデフォルトです。
  • すべての LAS ファイル—各入力ファイルの座標系は、in_coordinate_system パラメーターによって定義されます。
  • 空間参照が含まれない LAS ファイル—ヘッダーに空間参照情報が含まれていない入力ファイルの座標系は、in_coordinate_system パラメーターによって定義されます。
String
入力データの座標系
(オプション)

[入力座標系の定義] パラメーター値に基づいて、一部またはすべての入力ファイルの空間参照を定義するために使用される座標系。

Coordinate System

arcpy.conversion.ConvertLas(in_las, target_folder, {file_version}, {point_format}, {compression}, {las_options}, {out_las_dataset}, {define_coordinate_system}, {in_coordinate_system})
名前説明データ タイプ
in_las

変換する .las ファイル、.zlas ファイル、または .laz ファイル。 ファイルまたは LAS データセットを含むフォルダーを指定することで、複数のファイルを処理できます。

Layer File; LAS Dataset Layer; Folder; File
target_folder

出力ファイルが書き込まれる既存のフォルダー。

Folder
file_version
(オプション)

出力ファイルで使用されるファイル バージョンを指定します。

  • SAME_AS_INPUT—出力ファイル バージョンは入力と同じである必要があります。 これがデフォルトです。
  • 1.0—256 のクラス コードをサポートする LAS 形式のベース バージョンが使用されます。
  • 1.1—出力ファイル バージョンは 1.1 です。 クラス コードは 32 に減少しましたが、分類フラグに対するサポートが追加されました。
  • 1.2—出力ファイル バージョンは 1.2 です。 RGB (赤 - 緑 - 青) カラー チャンネルと GPS 時間に対するサポートが追加されました。
  • 1.3—出力ファイル バージョンは 1.3 です。 ArcGIS プラットフォームではサポートされていないポイント レコード形式の LIDAR 波長データの格納が追加されました。
  • 1.4—出力ファイル バージョンは 1.4 です。 WKT (Well Known Text) 規則、256 のクラス コード、パルスあたり最大 15 の不連続リターン、高精度のスキャン角度、オーバーラップ分類フラグを使用する座標系定義に対するサポートが追加されました。
String
point_format
(オプション)

出力ファイルに使用するポイント レコード形式を指定します。 出力 LAS 形式ファイルのバージョンに基づいて、使用可能なオプションが異なります。

  • 0—LIDAR 強度、リターン値、スキャン角度、スキャン方向、フライト ラインのエッジなどの属性をサポートする、不連続 LAS ポイントを格納するためのベース タイプが使用されます。
  • 1—使用するポイント形式 0 でサポートされる属性に GPS 時間が追加されます。
  • 2—使用するポイント形式 6 でサポートされる属性に RGB 値が追加されます。
  • 3—使用するポイント形式 0 でサポートされる属性に RGB 値と GPS 時間が追加されます。
  • 6—LAS ファイル バージョン 1.4 で不連続 LAS ポイントを格納するために優先されるベース タイプ形式が使用されます。
  • 7—使用するポイント形式 6 でサポートされる属性に RGB 値が追加されます。
  • 8—使用するポイント形式 6 でサポートされる属性に RGB 値と近赤外の値が追加されます。
String
compression
(オプション)

出力ファイルを圧縮形式で格納するか、非圧縮形式で格納するかを指定します。

  • NO_COMPRESSION—出力ファイルは非圧縮の LAS 形式 (*.las) になります。 この形式は、分類コードとフラグの編集をサポートしています。 これがデフォルトです。
  • ZLAS—出力ファイルは zLAS 形式 (*.zlas) で圧縮されます。
  • LAZ—出力ファイルは LAZ 形式 (*.laz) で圧縮されます。
String
las_options
[las_options,...]
(オプション)

出力ファイルのサイズを縮小し、表示および解析パフォーマンスを向上させるために行う変更を指定します。

  • REARRANGE_POINTS—ポイントが整理され、表示および解析パフォーマンスが向上します。 この処理中に統計が自動的に計算されます。 これがデフォルトです。
  • REMOVE_VLR—各ファイルのヘッダーとポイント レコードの後に追加される可変長レコードが削除されます。
  • REMOVE_EXTRA_BYTES—入力ファイルの各ポイントとともに存在する場合がある余分なバイトが削除されます。
String
out_las_dataset
(オプション)

新しく作成された .las ファイルを参照する出力 LAS データセット。

LAS Dataset
define_coordinate_system
(オプション)

各入力ファイルの座標系の定義方法を指定します。

  • NO_FILES—各入力ファイルの座標系は、そのヘッダーの情報によって定義されます。 空間参照情報が存在しないファイルは、不明な座標系を持つファイルとして扱われます。 これがデフォルトです。
  • ALL_FILES—各入力ファイルの座標系は、in_coordinate_system パラメーターによって定義されます。
  • FILES_MISSING_PROJECTION—ヘッダーに空間参照情報が含まれていない入力ファイルの座標系は、in_coordinate_system パラメーターによって定義されます。
String
in_coordinate_system
(オプション)

define_coordinate_system パラメーター値に基づいて、一部またはすべての入力ファイルの空間参照を定義するために使用される座標系。

Coordinate System

コードのサンプル

ConvertLas の例 1 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.conversion.ConvertLas('2014_survey.zlas', '2014_unclassified_collection', 
                            '1.4', 7, 'NO_COMPRESSION',
                            ['REMOVE_VLR', 'REMOVE_EXTRA_BYTES', 'REARRANGE_POINTS'], 
                            '2014_unclassified_collection/2014_Survey_Collection.lasd')

環境

現在のワークスペース, テンポラリ ワークスペース

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

関連トピック

  • 点群ツールセットの概要
  • ジオプロセシング ツールの検索
  • 点群シーン レイヤー コンテンツの作成 (Create Point Cloud Scene Layer Content)
  • ArcGIS Pro での LIDAR の使用
  • LAS データセットの作成 (Create LAS Dataset)
  • LAS → マルチポイント (LAS to Multipoint)
  • ポイント ファイルの空間統計情報 (Point File Information)

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  5. ライセンス情報