バリアを使用した拡散内挿 (Diffusion Interpolation With Barriers) (Geostatistical Analyst)

Geostatistical Analyst のライセンスで利用可能。

サマリー

熱方程式に基づくカーネルを使用してサーフェスを内挿し、ラスターおよびフィーチャ バリアを使用して入力ポイント間の距離を再定義できます。

バリアを使用した拡散内挿の詳細

使用法

  • 絶対フィーチャ バリアは、見通し線による方法ではなく、非ユークリッド距離による方法を使用しています。 見通し線による方法では、計測位置と推定が必要な位置を結ぶ直線がバリア フィーチャと交差していない必要があります。 バリアの周囲の距離が検索近傍仕様の範囲内である場合、この非ユークリッド距離による方法で考慮されます。

  • 処理時間は、バリア フィーチャクラス ジオメトリの複雑さによって異なります。 ジェネラライズ ツールセット内のツールを使用し、これらのフィーチャの一部をスムージングまたは削除して、新しいフィーチャクラスを作成することができます。

  • [入力追加バリア ラスター] パラメーターの値は 1 以上である必要があります。 値に 1 を指定した場合、バリアが存在しないことを意味します。

  • [入力累積バリア ラスター] パラメーターには、X、Y 座標と同じ単位の値を指定する必要があります。 近傍セルが同じ値の場合、その位置にはバリアが存在しないことを意味します。

  • [入力フロー バリア ラスター] パラメーターには、X、Y 座標と同じ単位の値を指定する必要があります。 近傍セルが同じ値の場合、その位置にはバリアが存在しないことを意味します。 また、高い値から低い値に移動する場合、バリアが存在しないことを意味します。

  • オプションのラスター バリア入力のいずれかに NoData 値が含まれている場合、入力絶対バリア フィーチャが存在する場合と同じ効果があります。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力フィーチャ

内挿する Z 値を含む入力ポイント フィーチャ。

Feature Layer
Z 値フィールド

各ポイントの高さまたは大きさの値を保持するフィールド。 これは数値フィールドまたは、入力フィーチャが Z 値または M 値を含む場合は Shape フィールドです。

Field
出力地球統計レイヤー
(オプション)

地球統計レイヤーが生成されます。 このレイヤーは、出力ラスターが要求されていない場合にのみ必須の出力です。

Geostatistical Layer
出力ラスター
(オプション)

出力ラスター。 このラスターは、出力地球統計レイヤーが要求されていない場合にのみ必須の出力です。

Raster Dataset
出力セル サイズ
(オプション)

作成する出力ラスターのセル サイズ。

この値は、[環境][セル サイズ] パラメーターで明示的に設定できます。

設定されていない場合、入力空間参照において、入力ポイント フィーチャの範囲の幅または高さ (どちらか短い方) を 250 で割った値になります。

Analysis Cell Size
入力絶対バリア フィーチャ
(オプション)

見通し距離ではなく、非ユークリッド距離を使用した絶対バリア フィーチャ。

Feature Layer
バンド幅
(オプション)

推定に使用するデータ ポイントで最も遠いポイントまでの距離の指定に使用されます。 バンド幅を広げると、推定バイアスは増加し、推定分散は減少します。

Double
処理の反復回数
(オプション)

モデルは拡散方程式を数値的に解くため、反復回数で数値解の正確度が制御されます。 数値が大きいほど推定の正確度が上がりますが、処理時間も長くなります。 バリアのジオメトリが複雑でバンド幅が大きいほど、正確に推定するには反復回数を増やす必要があります。

Long
加重フィールド
(オプション)

観測値を強調する際に使用されます。 加重が大きいほど、推定に与える影響も大きくなります。 観測値が一致した場合、最も信頼性の高い計測値に最も大きい加重が割り当てられます。

Field
入力追加バリア ラスター
(オプション)

ラスター セル間の移動距離は、次の式に基づいています。

(近傍セルの平均コスト値) x (セルの中心間の距離)

Raster Layer
入力累積バリア ラスター
(オプション)

ラスター セル間の移動距離は、次の式に基づいています。

(近傍セルのコスト値の差) + (セルの中心間の距離)

Raster Layer
入力フロー バリア ラスター
(オプション)

データ変動の優先的な方向にデータを内挿する場合、この式に基づいてフロー バリアが使用されます。

指標 (終点の近傍セルのコスト値 > 始点の近傍セルのコスト値) * (終点の近傍セルのコスト値 - 始点の近傍セルのコスト値) + (セルの中心間の距離)

ここで、指標が true の場合は 1、false の場合は 0 です。

Raster Layer

arcpy.ga.DiffusionInterpolationWithBarriers(in_features, z_field, {out_ga_layer}, {out_raster}, {cell_size}, {in_barrier_features}, {bandwidth}, {number_iterations}, {weight_field}, {in_additive_barrier_raster}, {in_cumulative_barrier_raster}, {in_flow_barrier_raster})
名前説明データ タイプ
in_features

内挿する Z 値を含む入力ポイント フィーチャ。

Feature Layer
z_field

各ポイントの高さまたは大きさの値を保持するフィールド。 これは数値フィールドまたは、入力フィーチャが Z 値または M 値を含む場合は Shape フィールドです。

Field
out_ga_layer
(オプション)

地球統計レイヤーが生成されます。 このレイヤーは、出力ラスターが要求されていない場合にのみ必須の出力です。

Geostatistical Layer
out_raster
(オプション)

出力ラスター。 このラスターは、出力地球統計レイヤーが要求されていない場合にのみ必須の出力です。

Raster Dataset
cell_size
(オプション)

作成する出力ラスターのセル サイズ。

この値は、[環境][セル サイズ] パラメーターで明示的に設定できます。

設定されていない場合、入力空間参照において、入力ポイント フィーチャの範囲の幅または高さ (どちらか短い方) を 250 で割った値になります。

Analysis Cell Size
in_barrier_features
(オプション)

見通し距離ではなく、非ユークリッド距離を使用した絶対バリア フィーチャ。

Feature Layer
bandwidth
(オプション)

推定に使用するデータ ポイントで最も遠いポイントまでの距離の指定に使用されます。 バンド幅を広げると、推定バイアスは増加し、推定分散は減少します。

Double
number_iterations
(オプション)

モデルは拡散方程式を数値的に解くため、反復回数で数値解の正確度が制御されます。 数値が大きいほど推定の正確度が上がりますが、処理時間も長くなります。 バリアのジオメトリが複雑でバンド幅が大きいほど、正確に推定するには反復回数を増やす必要があります。

Long
weight_field
(オプション)

観測値を強調する際に使用されます。 加重が大きいほど、推定に与える影響も大きくなります。 観測値が一致した場合、最も信頼性の高い計測値に最も大きい加重が割り当てられます。

Field
in_additive_barrier_raster
(オプション)

ラスター セル間の移動距離は、次の式に基づいています。

(近傍セルの平均コスト値) x (セルの中心間の距離)

Raster Layer
in_cumulative_barrier_raster
(オプション)

ラスター セル間の移動距離は、次の式に基づいています。

(近傍セルのコスト値の差) + (セルの中心間の距離)

Raster Layer
in_flow_barrier_raster
(オプション)

データ変動の優先的な方向にデータを内挿する場合、この式に基づいてフロー バリアが使用されます。

指標 (終点の近傍セルのコスト値 > 始点の近傍セルのコスト値) * (終点の近傍セルのコスト値 - 始点の近傍セルのコスト値) + (セルの中心間の距離)

ここで、指標が true の場合は 1、false の場合は 0 です。

Raster Layer

コードのサンプル

DiffusionInterpolationWithBarriers の例 1 (Python ウィンドウ)

バリアで制約されたポイント フィーチャを四角形ラスターに内挿します。

import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/gapyexamples/data"
arcpy.DiffusionInterpolationWithBarriers_ga("ca_ozone_pts", "OZONE", "outDIWB",
                                            "C:/gapyexamples/output/diwbout", "2000",
                                            "ca_outline", "", "10", "", "", "", "")
DiffusionInterpolationWithBarriers の例 2 (スタンドアロン Python スクリプト)

バリアで制約されたポイント フィーチャを四角形ラスターに内挿します。

# Name: DiffusionInterpolationWithBarriers_Example_02.py
# Description: Diffusion Interpolation with Barriers uses a kernel which is 
#              based upon the heat equation and describes the variation in 
#              temperature with time in a homogeneous medium.
# Requirements: Geostatistical Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy

# Set environment settings
arcpy.env.workspace = "C:/gapyexamples/data"

# Set local variables
inPointFeatures = "ca_ozone_pts.shp"
zField = "ozone"
outLayer = "outDIWB"
outRaster = "C:/gapyexamples/output/diwbout"
cellSize = 2000.0
power = 2
inBarrier = "ca_outline.shp"
bandwidth = ""
iterations = 10
weightField = ""
addBarrier = ""
cumuBarrier = ""
flowBarrier = ""

# Execute DiffusionInterpolationWithBarriers
arcpy.DiffusionInterpolationWithBarriers_ga(inPointFeatures, zField, outLayer,
                                            outRaster, cellSize, inBarrier,
                                            bandwidth, iterations, weightField,
                                            addBarrier, cumuBarrier, flowBarrier)

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Geostatistical Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Geostatistical Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Geostatistical Analyst

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