カスタム データ パラメーターのインポート

Business Analyst ライセンスで利用できます。

ArcGIS Business Analyst ProStatistical Data Collection には、ユーザーの統計データの詳細レベルに応じて、数百もの変数が含まれている可能性があります。 たとえば、12 四半期にわたって、20 の製品の売上データを扱っている場合に、240 の変数が存在するとします。 ArcGIS Business Analyst Pro エディター ウィンドウを直接使用して、これらすべての変数のプロパティを設定するか、Excel スプレッドシートの変数のリストを使用することができます。

このヘルプ トピックでは、Excel スプレッドシートによる方法について説明します。 カスタム データ パラメーターをインポートするには、スプレッドシートに必要な列を追加して値を入力し、必要なプロパティをすべて設定します。 続いて [パラメーターのインポート] 機能を使用して、すべての変数を一度に編集できます。

ヒント:

Excel で複数の変数のプロパティを一度に編集できます。 VARIABLE 列にある変数の名前をクリックして複数の変数を選択し、選択されたデータを右クリックして [プロパティ] をクリックします。 [プロパティの変更] ダイアログ ボックスで行われたあらゆる更新は、選択したすべての変数に適用されます。

テーブルからパラメーターをインポートすると、複数のカスタム データ変数とプロパティに値を同時に割り当てることができます。 変数プロパティは Excel スプレッドシートや他の表形式に保存でき、複数の Statistical Data Collection ファイルで使用できます。 パラメーターの設定には、Excel テーブルを使用することをお勧めします。これにより、複数の行を一度に編集できます。 1 つの Excel ワークブック ファイルに複数のスプレッドシートを含めることができ、各スプレッドシートは [パラメーターのインポート] ダイアログ ボックスに個別のテーブルとして表示されます。

カスタム データ パラメーターをスプレッドシートからインポートするには、以下を実行します。

  1. [表示] タブの [カタログ ウィンドウ] ボタン カタログ ウィンドウ をクリックします。

    [カタログ] ウィンドウが表示されます。

  2. [プロジェクト] タブをクリックし、プロジェクトで使用される Statistical Data Collection を含むフォルダーを参照します。 Statistical Data Collection を右クリックして [編集] をクリックします。

    Statistical Data Collection エディター ウィンドウが表示されます。

  3. [変数] タブをクリックします。

    変数テーブルが開き、変数パラメーターとその値が表示されます。

  4. [パラメーターのインポート] ボタンをクリックします。

    [パラメーターのインポート] ウィンドウが表示されます。

  5. テーブルを参照して選択し、[OK] をクリックします。

    インポートされたテーブルの値がそれぞれのパラメーター列に入力されます。

パラメーター テーブルの必要条件

パラメーター テーブルには、次のフィールドが含まれます。

フィールド名パラメーター

VARIABLE

変数名 - 各パラメーター テーブルには VARIABLE という名前の列が必要です。 この列はパラメーター設定を受け取る変数を特定します。 [VARIABLE] 列の値は一意である必要があります。

CATEGORY

カテゴリ - 変数が割り当てられるカテゴリ。 カテゴリはデータ ブラウザーに表示されます。

ALIAS

エイリアス - 変数に対して指定される、変数名よりも説明的でユーザーにわかりやすい別名。

SUMMARYTYPE

サマリー タイプ - Sum、Script、または Average。 これは、変数が、数 (合計)、計算される変数の式 (スクリプト)、または平均のいずれであるかを指定します。

BASETYPE

割り当て方法 - 割り当てレイヤーは、データを評価して他のレイヤーに集約するために統計データ コレクションで使用される加重フィールドを含むポイント フィーチャ レイヤーです。 割り当て方法の完全なリストは、「割り当てレイヤー」をご参照ください。

DECIMALS

小数点以下の桁数 - 変数値の小数点の右側の、小数点以下の桁数。

FORMULA

スクリプト/式 - スプレッドシートの他の変数の合計など、計算される変数の式を含みます。

WEIGHTFIELD

加重 - 平均の計算に使用するフィールドを示します。 たとえば、変数が顧客あたりの平均売上を示す場合、加重フィールドは顧客の総数です。 サマリー タイプが Average (Avg) の場合は、加重パラメーターに値が入力される必要があります。

その他の注意事項

パラメーター テーブルを作成する際は、フィールドを正しく定義することが重要です。 以下の説明や例で、いくつかの変数のタイプについてさらに詳しい情報を示します。

計算される変数

計算変数で、VARIABLE 列の値が欠落している場合、その値が作成されリストの最後に追加されます。 たとえば、Statistical Data Collection 変数に SALES_Q1_2023SALES_Q2_2023 という名前の変数がすでに含まれていて、これらを合計する計算変数を追加する場合、スプレッドシートには次の 3 つの行が含まれる必要があります。

VARIABLEALIASSUMMARYTYPEFORMULA

SALES_Q1_2023

Sales Q1 2023

合計

SALES_Q2_2023

Sales Q2 2023

合計

SALES_H1_2023

Sales H1 2023

スクリプト

!SALES_Q1_2023! + !SALES_Q2_2023!

平均

顧客あたりの平均売上などの平均を表す変数を作成する場合は、別の方法を使用できます。 次のいずれかを使用できます。

注意:

平均変数は、WEIGHTFIELD 列の値が含まれている必要があります。

  • データ内にすでに平均化された変数がある場合は、SUMMARYTYPE を Avg として設定し、平均の計算に使用したフィールドを WEIGHTFIELD に設定します。

    VARIABLEALIASSUMMARYTYPEWEIGHTFIELD

    TOT_CUSTOMERS

    顧客総数

    合計

    AVG_SALES

    顧客あたりの平均売上

    平均

    TOT_CUSTOMERS

  • スプレッドシートのデータを使用して平均化された変数を計算する場合は、SUMMARYTYPE を Script に設定し、FORMULA フィールドを使用して計算を入力し、平均の計算に使用するフィールドを WEIGHTFIELD に設定します。

    VARIABLEALIASSUMMARYTYPEFORMULAWEIGHTFIELD

    TOT_CUSTOMERS

    顧客総数

    合計

    TOT_SALES

    総売上高

    合計

    AVG_SALES

    顧客あたりの平均売上

    スクリプト

    !TOT_SALES! / !TOT_CUSTOMERS!

    TOT_CUSTOMERS

パラメーター テーブルのサンプル

以下のスプレッドシートを使用して、パラメーター テーブルのサンプルをダウンロード、変更、およびインポートできます。

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