Microsoft Excel ファイルを操作するためのドライバーをインストール

Microsoft Excel テーブルは、ArcGIS Pro で直接開き、他の表形式のデータ ソースと同じ方法で操作することができます。 たとえば、Excel ファイルをマップに追加したり、フィールド ビューで表示したり、ジオプロセシング ツールへの入力データとして使用したりすることができます。 詳細については、「ArcGIS Pro での Microsoft Excel ファイルの操作」をご参照ください。

ArcGIS ProMicrosoft Excel テーブルを操作する場合は、ArcGIS Pro がインストールされているコンピューターに Microsoft ExcelMicrosoft Office もインストールする必要はありません。

ArcGIS ProExcel ファイルにアクセスして操作する場合のただ 1 つの要件は、適切なドライバーをダウンロードし、ArcGIS Pro がインストールされているコンピューターに正しくインストールすることです。

構成によっては、適切なドライバーを正しくインストールするために、サイレント インストールを実行する必要があります。 適切なドライバーをインストールしないまま ArcGIS Pro で Excel ファイルにアクセスしようとすると、[必要な Microsoft ドライバーがインストールされていません。] というエラーが表示されます。

インストールするドライバーの特定

インストールする適切なドライバーを特定するには、ArcGIS Pro がインストールされているクライアント コンピューターの構成に関する次の質問を確認し、これらの質問に答えます。 これらの質問に答えることで、ArcGIS Pro 3.3Excel ファイルにアクセスして使用するために、1 つ以上のドライバーをインストールする必要があるかどうかと、これらのドライバーのサイレント インストールが必要かどうかを容易に判断できるようになります。

注意:

ArcGIS Pro 3.3 をインストールする前に Microsoft .NET Desktop Runtime 8.0.2 Windows x64 をインストールしておく必要があります。

  • 質問 1 - ArcGIS Pro がインストールされているものと同じクライアント コンピューターに Microsoft Office 製品が現在インストールされていますか?

  • 質問 2 - Microsoft Office はいずれかの方法でインストールされています: Microsoft インストーラー (MSI) または クイック実行 (CTR)。 使用しているインストーラーのタイプを把握しておく必要があります。これは、Microsoft Office 製品が CTR でインストールされていると (Microsoft Office 365 など)、Microsoft のサイド バイ サイド検知によって、32 ビット ドライバーまたは 64 ビット ドライバーのどちらかのインストール処理が阻止されるためです。 下記の注意を参考に、Microsoft Office 製品が MSI または CTR のどちらを使用してクライアント コンピューターにインストールされたかを判断します。

    ヒント:

    インストーラー タイプが MSI か CTR かを調べる方法は?

    (以下の手順は WordExcel などの Microsoft Office アプリケーションに関するものです。)

    Word を使用して、[ファイル] を選択してから、[アカウント] を選択します。 製品情報セクションの下の [Word のバージョン情報] で、ビルド番号の後ろに「クイック実行」と表示されている場合と何も表示されていない場合があります。 ビルド番号の後ろに何も表示されていない場合は MSI インストールです。「クイック実行」と表示されている場合はクイック実行インストーラー タイプが使用されています。

    Word のバージョン情報に Microsoft Office 製品のインストーラー タイプが示されています

  • 質問 3 - クライアント コンピューターにインストールされている Microsoft Office 製品は 32 ビット版または 64 ビット版のどちらですか?

    ヒント:

    インストールが 32 ビット版か 64 ビット版かを調べる方法は?

    (以下の手順は WordExcel などの Microsoft Office アプリケーションに関するものです。)

    [Word のバージョン情報] アイコンをクリックします。

    Word のバージョン情報

    Microsoft Word のバージョン情報のウィンドウが開きます。 先頭行にバージョン番号とビルド番号が表示され、末尾に 32 ビット版か 64 ビット版かが示されています。
    Microsoft Word のバージョン情報のウィンドウに、インストールされている Microsoft Office 製品のビット版が示されています

ドライバー インストールの決定木

上記の質問に対する答えに応じて、次の決定木を使用して、1 つ以上の Microsoft ドライバーをインストールする必要があるか、指定された追加のドライバーのサイレント インストールが必要かどうかを判断します。

ArcGIS Pro 3.3 から Excel ファイルにアクセスするための Microsoft ドライバー インストールの決定木ガイド
クライアント コンピューターや Microsoft Office の構成によっては、ArcGIS Pro から Excel ファイルにアクセスする前に、追加のドライバーのサイレント インストールが必要になる場合があります。 高解像度の決定木ガイドを表示
ヒント:

これらの質問に答えるための詳細や手順またはガイダンスがさらに必要な場合は、「ArcGIS ProExcel ファイルに接続する方法のガイド」ブログ記事をご参照ください。

Microsoft Access データベース エンジン ドライバーのインストール

Microsoft Access データベース エンジン技術は、Microsoft Office システムと Microsoft Office 以外の他のアプリケーション (ArcGIS Pro など) との通信の橋渡しになり、これらに固有のファイル間の外部データ転送を簡単に実行できるようにします。

ExcelArcGIS Pro ファイルにアクセスして操作するには、Microsoft Access データベース エンジン 2016 再頒布可能ドライバーをダウンロードしてコンピューターにインストールする必要があります。 このドライバーは、Microsoft ダウンロード センターから 32 ビット版 (x86) または 64 ビット版 (x64) をダウンロードできます。 このドライバーを使用するサポートされるオペレーティング システムのリストおよび詳しいインストール手順にアクセスできます。

このページの [ダウンロード] をクリックして、次のダウンロード オプションのいずれかを選択します。

  • Microsoft Access データベース エンジン 2016 再頒布可能 64 ビット ドライバー - (AccessDatabaseEngine_X64.exe)
  • Microsoft Access データベース エンジン 2016 再頒布可能 32 ビット ドライバー - (AccessDatabaseEngine.exe)
    注意:

    Excel 向けの Microsoft Access データベース エンジン 2016 再頒布可能 32 ビット ドライバー (AccessDatabaseEngine.exe) をインストールした場合は、32 ビット版の Microsoft .NET Desktop Runtime 8.0.2 Windows もインストールする必要があります。

注意:

使用している ArcGIS Pro のバージョンに応じて、次の情報を確認して準拠します。

  • ArcGIS Pro 3.3 以降
    • ArcGIS Pro 3.3 リリース以降では、ArcGIS Pro をインストールする前に Microsoft .NET Desktop Runtime 8.0.2 Windows x64 をインストールしておく必要があります。 詳細については、「ArcGIS Pro のソフトウェア要件」をご参照ください。
    • Excel 向けの Microsoft Access データベース エンジン 2016 再頒布可能 64 ビット ドライバーは Microsoft .NET Desktop Runtime 8.0.2 Windows x64 インストーラーで使用できます。追加のインストール要件はありません。
    • Microsoft Access 向けの AccessDatabaseEngine.exe データベース エンジン 2016 再頒布可能 32 ビット ドライバー (Excel) をインストールした場合は、32 ビット版の Microsoft .NET Desktop Runtime 8.0.2 Windows x86 もインストールする必要があります。
    • 同じコンピューターにインストールされている ArcGIS Pro 3.3 以降と ArcMap 10.x クライアントで Excel ファイルにアクセスするには、以下の 4 つのドライバー インストーラーをダウンロードし、サイレント モード インストールを使用する必要があります。
      • 64 ビット版と 32 ビット版の Microsoft Access データベース エンジン 2016 再頒布可能ドライバー
      • 64 ビット版と 32 ビット版の Microsoft .NET Desktop Runtime 8.0.2 インストーラー

サイレント モード インストールの実行

Microsoft のポリシーでは、インストールされている Microsoft Office 製品と同じビット版のドライバーしかインストールすることができません。 ダウンロードした AccessDatabaseEngine.exe ファイルを、Microsoft の 64 ビット アプリケーションがすでにインストールされているコンピューターにインストールしようとすると、64 ビット版の Microsoft Office 製品が現在インストールされているため、32 ビット版のデータベース エンジンをインストールできないという内容のエラー メッセージが表示されます。 Microsoft 32 ビット アプリケーションがインストールされているコンピューターに AccessDatabaseEngine_X64.exe ファイルをインストールしようとした場合にも、同様のエラー メッセージが表示されます。

この状況を回避するには、次の手順に従って、ダウンロードしたファイルのサイレント モード インストールを実行します。

注意:

サイレント インストールを実行する前に、ArcGIS Pro アプリケーションが終了していることを確認します。

  1. Windows タスクバーの検索ボックスに「設定」と入力します。 [アプリと機能] ウィンドウで、「Microsoft Access データベース エンジン 2016」を検索し、64 ビット版または 32 ビット版の Microsoft Access データベース エンジン 2016 再頒布可能ドライバーの以前のインストールが存在するかどうかを確認します。 存在する場合は、該当するインストールを右クリックし、[アンインストール] を選択して削除します。
  2. Microsoft ダウンロード センターから、Microsoft Access データベース エンジン 2016 再頒布可能ドライバーをダウンロードします。
    ヒント:

    同じクライアント コンピューターにインストールされている ArcGIS Pro 3.3 以降と ArcMap 10.x クライアントで Excel ファイルにアクセスする予定の場合、以下のダウンロードした各ドライバー ファイルのサイレント モード インストールが必要です。

    • 32 ビット版と 64 ビット版の Microsoft Access データベース エンジン 2016 再頒布可能ドライバー
    • 32 ビット版と 64 ビット版の Microsoft .NET Desktop Runtime 8.0.2 インストーラー

  3. ダウンロードしたファイルを C: ドライブなどコンピューターのローカルに保存します。
  4. タスク バーの Windows 検索ボックスに「コマンド プロンプト」と入力します。
  5. [コマンド プロンプト] アプリケーションを右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。

    コマンド プロンプトでデフォルト ディレクトリが開きます。

  6. cd C:\」と入力し、ダウンロードしたファイルを保存したドライブにディレクトリを変更します。
  7. .exe ファイルをサイレント インストールとして実行するには、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードしたファイルに応じて、「AccessDatabaseEngine.exe /quiet」または「AccessDatabaseEngine_X64.exe /quiet」と入力します。
    ヒント:

    まず 32 ビット ドライバーをインストールし、次に 64 ビット ドライバーをインストールすることをおすすめします。

  8. インストール後は、コンピューターを再起動することをおすすめします。

    注意:
    新しいドライバーがインストールされたことを確認するには、Windows タスクバーの検索ボックスに「設定」と入力します。 [アプリと機能] ウィンドウで、「Microsoft Access データベース エンジン 2016」を検索します。さらに、サイレント インストールの現在の日付が表示されます。 見つからない場合や上記のインストール情報に何らかの問題がある場合は、「ArcGIS ProExcel ファイルに接続するためのガイド」でさらに詳しいインストール手順を確認するか、サポート サービスにお問い合わせください。