この演習では、プライマリ ロールがポイント住所、ストリート住所、郵便番号である複数ロールのロケーターを作成します。 複数ロールのロケーターは、複数の参照データ レイヤーとロケーター ロールで構成されています。 複数ロールのロケーターを使用して、多くのソースからの異なるジオメトリ タイプの複数のデータ レイヤーと複数のロケーター ロールを単一のロケーターに結合することができます。 これによって、単一のロケーターを使用して、屋根の位置、内挿された道路の位置、目標物、郵便番号、行政区域を検索できます。 複数ロールのロケーターを作成すると、冗長な情報と候補が削減されるため、パフォーマンスを高め、ディスク上のロケーターのサイズを削減することができます。
データのダウンロード
このチュートリアルのデータを arcgis.com からダウンロードします。
- arcgis.com のジオコーディング チュートリアル データのアイテム説明 Web ページに移動します。
- [ダウンロード] をクリックして、ファイルをローカルに保存します。
- ダウンロードしたファイルを展開します。
ロケーターの作成
複数ロールのロケーターを作成するには、次の手順を実行します。
- ArcGIS Pro を起動します。
- [マップ] テンプレートからプロジェクトを作成します。
- [カタログ] ウィンドウの [フォルダー] を右クリックして、[フォルダー接続の追加] をクリックします。
- [フォルダー接続の追加] ダイアログ ボックスで、ジオコーディング チュートリアル フォルダーを参照して [OK] をクリックします。
- [カタログ] ウィンドウで [フォルダー] を展開し、前の手順で追加したジオコーディング チュートリアル フォルダーを展開します。
- ジオコーディング チュートリアル フォルダー内の [SanMarcos] ジオデータベースを展開します。
- [AddressPoints] フィーチャクラスをフォルダーからマップにドラッグします。
マップがカリフォルニア州サンマルコスにズームし、ポイント レイヤーがマップに表示されます。 ポイント レイヤーは [コンテンツ] ウィンドウにも表示されます。
- [Roads] フィーチャクラスをフォルダーからマップにドラッグします。
道路ライン レイヤーがマップに表示されます。 道路レイヤーは [コンテンツ] ウィンドウにも表示されます。
- [ZipCodes] フィーチャクラスをフォルダーからマップにドラッグします。
ポリゴン レイヤーがマップに表示されます。 ポリゴン レイヤーは [コンテンツ] ウィンドウにも表示されます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウの検索ボックスに「ロケーターの作成」と入力します。
[ジオプロセシング] ウィンドウが開いていない場合は、[解析] タブの [ツール] をクリックして [ジオプロセシング] ウィンドウを開きます。
- [ロケーターの作成] ツール をクリックして [ジオプロセシング] ウィンドウでこのツールを開きます。
- [ロケーターの作成] ツールで、[国または地域] パラメーターをデフォルト値の [米国] のままにします。
- [プライマリ テーブル] パラメーターで、ドロップダウン メニューから [AddressPoints] を選択します。
このレイヤーはマップに追加されたのでドロップダウン メニューに表示されています。
- [ロール] パラメーターで、ドロップダウン メニューから [ポイント住所] を選択します。
ロケーターの構築に使用可能なその他のロールの詳細については、「プライマリ ロケーター ロール」をご参照ください。
- ツールの [フィールド マッピング] 部分で、[エイリアス名] ドロップダウン メニューから適切なフィールドを選択して、[ロール: ポイント住所] セクションにある各関連フィールド名をフィールドにマップします。
- [番地] で ADDRNMBR を選択します。
- [接頭辞の方位] で ADDRPDIR を選択します。
- [ストリート名] で ADDRNAME を選択します。
- [接尾辞タイプ] で ADDRSFX を選択します。
- [接尾辞の方位] で ADDRPOSTD を選択します。
- [ユニット] で ADDRUNIT を選択します。
ADDRUNIT フィールドには、複合集合住宅やショッピング モールなどの住所位置のサブユニット情報が含まれているので、[ユニット] ロケーター ロール フィールドにマップするときに、サブアドレス検索のサポートを追加します。 部分的なサブアドレス名を入力した場合にサブアドレス候補が返されるようにするには、[ロケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスの [ジオコーディング オプション] ページで [部分的なユニットが入力されたときに候補を表示] 設定を有効にする必要があります。 ベース アドレスを入力した後でサブアドレスのサマリーが返されるようにするには、[ロケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスの [ジオコーディング オプション] ページにある [候補オプション] セクションで、[ベース アドレスの候補表示でサブアドレスのサマリーを表示] 設定を有効にします。 ベース アドレスを入力した後でサブアドレスのリストが返されるようにするには、[ロケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスの [ジオコーディング オプション] ページにある [候補オプション] セクションで、[サブアドレスの候補] ドロップダウンのベース アドレスが入力されたときに候補を表示設定を有効にします。
- [都市] で COMMUNITY を選択します。
- [州] で STATE を選択します。
- [郵便番号] で ADDRZIP を選択します。
各ロケーター ロール フィールドに指定する必要がある値のタイプについては、「ロケーター ロール フィールド」をご参照ください。
- [プライマリ テーブル] パラメーターで、ドロップダウン メニューから [Roads] を選択します。
このレイヤーはマップに追加されたのでドロップダウン メニューに表示されています。
- [ロール] パラメーターで、ドロップダウン メニューから [ストリート住所] を選択します。
- ツールの [フィールドの割り当て] 部分で、[エイリアス名] ドロップダウン メニューから適切なフィールドを選択して、[ロール: ストリート住所] セクションにある各関連フィールド名をフィールドにマップします。
- [左側の開始番地] で LLOWADDR を選択します。
- [左側の終了番地] で LHIGHADDR を選択します。
- [右側の開始番地] で RLOWADDR を選択します。
- RHIGHADDR[右側の終了番地] で を選択します。
- [接頭辞の方位] で RD30PRED を選択します。
- [ストリート名] で RD30NAME を選択します。
- [接尾辞タイプ] で RD30SFX を選択します。
- [接尾辞の方位] で RD30POSTD を選択します。
- [左側の郵便番号] で L_ZIP を選択します。
- [右側の郵便番号] で R_ZIP を選択します。
- [プライマリ テーブル] パラメーターで、ドロップダウン メニューから [ZipCodes] を選択します。
このレイヤーはマップに追加されたのでドロップダウン メニューに表示されています。
- [ロール] パラメーターで、ドロップダウン メニューから [郵便番号] を選択します。
- ツールの [フィールド マッピング] 部分で、[エイリアス名] ドロップダウン メニューから適切なフィールドを選択して、[ロール: 郵便番号] セクションにある各関連フィールド名をフィールドにマップします。
- [郵便番号] で ZIP を選択します。
- [都市] で COMMUNITY を選択します。
- [出力ロケーター] パラメーターで、出力ロケーターの名前を「SanMarcos_Multirole」に変更します。
- [言語コード] ドロップダウン メニューから [英語] を選択します。
- ツールの [オプション パラメーター] セクションで、[精度タイプ] ドロップダウン メニューから [ローカルで極めて高い] を選択します。
ローカル ジオコーディングには、この高精度の設定が適しています。
- [実行] をクリックして、サンマルコスの複数ロールのロケーターを作成します。
ロケーターはデフォルトではプロジェクト フォルダー内に作成され、プロジェクトに自動的に追加されます。 これを [場所検索] ウィンドウや [ジオコード テーブル] ウィンドウなど、ロケーターを使用するあらゆる場所で使用できます。
ヒント:
複数ロールのロケーターの作成時に [ロケーターの作成 (Create Locator)] ツールのフィールド マッピングが複雑になることもあるため、ModelBuilder を使用してモデルを構築し、ロケーターを作成することも検討してください。 モデルを構築すると、参照データが変更されたとき、カスタム出力フィールドを追加してロケーターを変更したいとき、またはロケーターの作成方法を同僚と共有したいときに、ロケーターを再作成しやすくなります。 ロケーター構築に使用した設定を残しておくには、[ロケーターの作成 (Create Locator)] ツールでロケーターをいったん作成し、過去に実行したツールを Python スクリプトか [ジオプロセシング] タブの [履歴] ウィンドウのジオプロセシング パッケージのいずれかで保存する方法もあります。
上記の手順を実行すると、ポイント住所とサブアドレスの位置の検索をサポートするポイント住所ロール、番地、ストリート交差点、ストリート ブロック、ストリート名の検索をサポートするストリート住所ロール、および郵便番号の検索をサポートする郵便番号ロールに基づく複数ロールのロケーターが作成されます。 このロケーターを使用して、[場所検索] ウィンドウの検索ボックスで住所を検索し、[この場所の情報] を使用してマップ上の位置に近い事物を対話的に特定することができます。 住所をコピーして検索ボックスに貼り付けて Enter キーを押すか、検索ボックスに住所を入力して、入力していくと表示されるいずれかの候補を選択することで、次の住所を検索します。 [場所検索] ウィンドウに返される結果の詳細を表示するには、結果を右クリックして、[詳細の表示] を選択します。 ポップアップの Addr_type フィールドに注意して、一致した住所の一致レベルを確認します。 入力住所に含まれる部分的なサブアドレス名を使用してサブアドレスを検索するには、[ロケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスの [ジオコーディング オプション] ページで [部分的なユニットが入力されたときに候補を表示] 設定を有効にします。 ベース アドレスを入力した後でロケーションのアドレスを検索してサブアドレスのサマリーを取得するには、[ロケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスの [ジオコーディング オプション] ページにある [候補オプション] セクションで、ベース アドレスの候補表示でサブアドレスのサマリーを表示設定を有効にします。 ベース アドレスを入力した後でロケーションのアドレスを検索してサブアドレスのリストを取得するには、[ロケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスの [ジオコーディング オプション] ページにある [候補オプション] セクションで、[サブアドレスの候補] ドロップダウンのベース アドレスが入力されたときに候補を表示設定を有効にします。 ベース アドレスを表すフィーチャは、ベース アドレスを入力した後で候補を返すためのロケーターの構築で使用される参照データに必要です。
ヒント:
サンマルコスの複数ロールのロケーターを使用する前にプロジェクトの他のすべてのロケーターを無効にするには、[オプション] ボタン をクリックし、サンマルコスの複数ロールのロケーター以外のプロバイダーをオフにします。
- 3900 La Rosa Dr 92078
- 650 Grove Hill Dr,92069
- 1644 Circa Del Lago E203, San Marcos, CA
- 1560 Circa Del Lago #D3, San Marcos, CA
- 1508 Circa Del Lago, San Marcos, CA
- 1616 Circa Del Lago, San Marcos, CA
- 240 Las Flores Dr, San Marcos, CA, 92069
- West San Marcos Blvd & S Las Posas Rd, 92078
- 1900 block of Mulberry Dr
- 92078